遅刻

登録日:2012/07/30 Mon 04:55:27
更新日:2024/08/21 Wed 19:31:22
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ジリリリリン!

朝か…起きなくちゃ…

ああ…と…5分…Zz…Zzz

ピリリリリ

はっ!?電話!?今何時だ?!
発信者「上司」
うわぁ終わったな俺…

「すいません二度寝してしまいました!」

「クビ!」


概要

遅刻とは、制限時間内に特定の場所に居なかった時の事を指す。
遅刻には様々な理由が付きまとうが、冒頭の理由、即ち「寝坊」は社会的信用を失い非常に危険。これをしょっちゅうやらかす人を指す「遅刻魔」なんて不名誉なあだ名も。

社会に出たら10分前行動を心がけよう。

大体の遅刻の理由は寝坊である。親の元で生活していれば親が起こしてくれるが、一人暮らしだとそうもいかない。
冒頭のように目覚ましを切って寝てしまったらもうどうしようもないのだから。

さて、遅刻と言えば聞こえは悪いが、どうしようもない理由もある。

例えば
1 雪など、悪天候で電車その他交通機関が不通になった
2 身内が亡くなった
3 体調不良で病院へ
4 妹が涙目でお兄ちゃん行かないで!と訴えて来た。
5 道端で困ってた妊婦さんを助けて病院に行っていたので遅れた

……いくつか挙げたが、これらの理由はどうしても遅れてしまうだろう。特に4

遅刻は仕方が無いと言えば仕方が無い。
しっかりとした事情があり、ちゃんと連絡をすれば相手は許してくれるだろう。
だからこそ「寝坊」だけは最悪なのだ。
事前に連絡も無い為相手は心配するし、余計な手間も取らせてしまう。

そこの君!遅刻はしていないか?一度の遅刻で信用はガクンと落ちるぞ!
嘘はついていないか?何回も身内を亡くしたことにしていないか?

「伯母の母が亡くなって……」

と、馬鹿な嘘はあまりつかないように。最悪の場合懲戒ものだ。

遅刻はしてしまったものは仕方が無い。
が、しっかり正直に理由を話し、そして謝罪しよう。そしてやむを得ない理由以外で繰り返さないように。


扱いと対処法

さて……
社会人ともなると遅刻は会社に迷惑をかけてしまうので基本的には大罪である。
ドラマなんかでは

バターン
「すいやせん!遅刻しました!」
「ばっかもーん!」

と笑える日常のひとコマとして描かれがちだが、現実社会では割りと深刻な事態である。

ひどい場合には理由によらず一発解雇も有り得る厳しい現実が待っている。
一応、一回のみの遅刻で即解雇は裁判では不当解雇として扱われる可能性が高い。ただし、会社との関係に巨大なヒビが入るのは目に見えている。
もちろん繰り返そうものなら、解雇が近づいてくることは避けられない。

だからこそ、理由と証明は大切な対象である。
先述の場合を例として挙げるならば……

1:理由『電車の遅延』

何らかの事故により電車が遅れてしまった場合、申請すれば『遅延証明書』を貰うことができる。
会社にはこれを提出するとよい。
駅での配布のほか鉄道会社のサイトで取得できる例も多いが、会社によっては後者を認めないパターンも少なくない。
もっとも最近では紙の遅延証明書を取りやめた鉄道会社も増えているので、その辺は会社に確認しておこう。
無論、それでも会社に損害を出してしまうようなら、責任は免れないが。

それと、遅延が発生した時点で速やかに会社に報告したほうがいいが、電車内での携帯電話スマートフォンの使用は本来マナー違反であることを忘れずに。
しかし、近年は電車の遅延はテレビなどで報じられるし、その前に通勤手当の申請のために通勤経路は会社側に申告するはず。通勤手段を把握されているのに遅延が原因と申告したら「ああ、やっぱり」みたいな対応をされるかも……?


2:『身内の急な不幸』

扱い的には「私用での遅刻理由」となる。
人間の社会生活において優先されるべきは私生活である、と言う基本理念はあるが、残念ながら働き者の多い日本では通用しない傾向にある……あった。

とは言え、さすがに身内の不幸である。
社会もこの辺りは『暗黙の了解』があり、「仕方がない」とされるケースが殆ど。

しかし、やはり会社への連絡は迅速に行うべきで、いくら身内の不幸でも無断欠勤は有り得ない。
また近年ではペットが死亡した際にこの理由を使う人もいる。
同情はするが、やはり会社や同僚に迷惑をかけないように最大限努めるのが筋というものだろう。

なお、速やかに連絡するなどの対応をきちんとしたのに「本物の身内の不幸」による欠勤を責める企業は逆にブラック企業であることを疑った方がよい。早く離れることを勧める。


3:『体調の不良』

持病で通院が必要な場合に似ているが、事前の届出が無い点で異なる。
中小企業ともなると「ちょっとカゼぎみなので休みます」とは行かない事も多く、他人に伝染する恐れもない限りおいそれと休み・遅れはできないのが現実。
とは言え、やはり「優先されるべきは私生活」と言うように、個人の健康も優先されるべきであるので、この辺り寛容なこともある。
インフルエンザのような伝染する病気の場合、他人に移してしまうのでむしろ出勤自体バイオテロだろうという意見もある。これに感染した上役が無理して出勤しバイオテロを引き起こした結果、親を通じて受験生の子に感染し進学出来なかった、なんて事例もあるレベルなので、社員の状況によっては人一人の人生を大きく狂わせる可能性も高い。

あまり無理をさせると労働関連の法律にひっかかる恐れもある為、よほどのブラック企業でもない限りこの理由での遅刻・欠勤は比較的安全にできると言える。
会社としても、明らかに体調悪い人に仕事させても効率だだ下がりなのは目に見えているので、それなら休んでしっかり治せと言ってくれるのが普通だろう。
だが、本来なら自己管理は社会人の基礎である。あまり病欠を繰り返すと同僚に少なからず嫌われたり最悪仮病を疑われたりと口クな事にならない。有休で相殺するなら尚更のこと。

場合によっては証明として医師の診断書が必要となる。
「診断書 仮病」でググると上司を納得させられる症状の訴え方を指南したサイトが引っかかるが。

ちなみに鉄道乗務員の遅刻は「欠乗」と呼ばれる。担当する列車に置いてけぼりにされるシチュエーションがこれに当てはまる。
運転手の置いてけぼりという事案はまずないが、車掌や車内販売員の置いてけぼりというのは時々発生しており、最近だと京浜急行で車掌がホームにワイヤレスマイクを落としてしまい、一駅全力ダッシュして置いて行かれた列車に追いついたという事案があった。ドラマとか[[アニメじゃない]]んだから……
欠乗というのはたとえ負傷者がいなくても社内的には事故として扱われ、欠乗を起こした乗務員は暫くの間乗務から外され、乗務区で晒し者になるのである。

ここまで会社での遅刻にばかり触れたが、私生活での遅刻も立派に大罪である。
気心の知れた仲、などと油断すると思いかけず関係を損ねることにもなりかねない。親しき仲にも礼儀あり、だ。
そもそも遅刻しないようにするのはもちろんのこと、してしまった場合の埋め合わせもしておこう。

余談だが、我々にも馴染み深い乾電池の誕生の経緯自体、時計のズレによる「遅刻」である。



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最終更新:2024年08月21日 19:31