名も無き修羅/砂蜘蛛

登録日:2014/04/05 Sat 12:12:50
更新日:2023/11/19 Sun 11:22:10
所要時間:約 3 分で読めます





「たぎる!! 久しぶりに修羅の血がたぎるわ!!」


砂蜘蛛とは「北斗の拳」の登場人物で、「修羅の国」編序盤に登場した修羅
声優はアニメ版では松田重治、真・北斗無双では貞広高志。
項目通りに名前が無いのだが、あるシーンで「砂蜘蛛」と呼ばれてからメディアによっては「砂蜘蛛修羅」と表記されることもある。
※以降の説明でも「砂蜘蛛」と表記する。


そもそも、修羅の国では男子は12歳から15歳までの間に「生存率1%」といわれる100回の死闘を行う通過儀礼があり、その中で勝ち残った者が修羅と呼ばれる戦士になる。
さらにそこから実力を認められることで「自分の名前を名乗る」「妻を娶る」「領地の所有」などの権利を得られる。
つまり、本人曰く「名など許されておらぬ」彼は、まだ通過儀礼を終えただけのぺーぺー。修羅の国の中では「やたら強い通りすがりのAさん」にしか過ぎないということである。
本人の話では自分はまだ仮面を外すことも許されてないレベルの修羅だと言う。

しかし、その圧倒的な実力から高い人気を誇り、まさかのゲーム出演や裏ボス昇格までしたほど。


【概要】

初登場は海賊・赤鯱が部下の位牌を前にしてケンシロウに過去話をしたときの回想。
彼はかつて新天地を求め100名の部下を引き連れて修羅の国を攻めたが、まだ齢15にも満たない当時の砂蜘蛛に全滅させられ、赤鯱も右目・右手・右足を失う重傷を負った。

そしてケンシロウが修羅の国に上陸すると、先だって上陸していたファルコ瀕死の重傷を負わせ、あまつさえ彼の義足をもぎ取った砂蜘蛛が現れた(この時、砂蜘蛛がまだ生きていたのを知って愕然とした赤鯱がコマの隅にいる)。

新たな侵入者のケンシロウと戦闘になるが、そこでファルコだけでなく元斗皇拳をも侮辱したことに激怒したケンシロウに一撃を入れられる。
その後も戦闘の度に「本気のファルコには敵わない」と挑発するケンシロウに猛攻を繰り広げるが、二人の間に義足を付け直したファルコが割り入る。

ファルコは待つ死よりあえて誇り高き死を選び、その覚悟を見たケンシロウに刹活孔を突いてもらい再び戦闘。

「覚悟」も「誇り」も知らないが、自身も本気を出した砂蜘蛛と互角の戦いを繰り広げるも、遂に「黄光刹斬」で胴体が真っ二つにされ敗北、死亡。

断末魔は「おぼあ」


ケ…ケンシロウ 見届けよこれがオレの最後の
元斗皇拳秘奥義「黄光刹斬」!


い…行け!
地獄へ行くがいい!
これより先に進めばオレよりはるかに強い 名を許された修羅たちが待っていよう!
おぼあ!

たしかに見届けたファルコ!


前述した通り、ただの雑魚キャラでありながらケンシロウを苦戦させ、全快でないとはいえファルコと互角に渡り合うことで、読者に「修羅の国」の凄まじさを物語った。

…のだが、この後に出てくる修羅達は名前が許されたものすら完全な雑魚キャラと化す
しかも、その後赤鯱が普通にカイオウの居場所まで侵入出来るなど、最早設定が生かされてないという声も。

ぶっちゃけ、何でコイツに名前が無いの?
少なくともないアル修羅よりは強そう。

これについては様々な理由づけがなされており、
「砂蜘蛛が稀に見る逸材だった説*1
「国防最前線である沿岸部には特に強力な修羅が配属されていた説」
「ケンシロウが油断していた説」
「単に設定を活かしきれなかった説」などがある。


【技】

北斗の拳では珍しく複数の拳法と武器を使う

  • 忍棍(にんこん)妖破陣(ようはじん)
2本の伸縮自在の棍を手足のように使う技。
単純に攻撃するだけでなく、竹馬の様に身体を支えながら足で攻撃する事もできる技。
だがケンシロウ(アニメでは復帰したファルコ)に棍を細切れにされる。


  • 千手(せんじゅ)魔破(まは)
忍棍妖破陣を破られた後に使用。手裏剣を投げ、姿を消した後に手裏剣が地中から飛び出して一斉に攻撃する技。
ケンシロウを驚かせるも、全て受け止められ逆に投げ返された。


  • 投げナイフ
技か不明だが、義足を付けたファルコに全て掴み取られた。


  • 修羅(しゅら)忍道(にんどう) 破魔(はま)(すな)蜘蛛(ぐも)
砂蜘蛛の切り札にして、「砂蜘蛛」と呼ばれる要因になった技(命名者はファルコ)。
四つん這いになり、土の中に潜って姿を消し、地中から攻撃する技。
しかし、ファルコが元斗皇拳・滅凍黄凄陣により地面を凍らせたため居場所がアッサリ見つかり、逆に砂中で焼き殺されそうになる。

砂に潜る時の姿が駄々っ子に見えてシュール。
技を発動する前に「(はん)()破魅陀(はみだ) 亜仏弟斗羅(あぶてとら)」という謎の呪文を唱える。


  • (どく)蜘蛛(ぐも)手刃(しゅとう) 滅把(めっぱ)妖牙(ようが)*2
ジャンプし貫き手で攻撃する技。
技が発動する前に敗れたので詳細不明。
しかし、ファルコの(「元斗猛天掌」という技名付きの)掌底を貫通するほどの威力を誇る。


●FC版北斗の拳2
通常のラスボスはファルコだが、条件を満たしたうえでファルコを倒すと真のラスボスとして登場(『シュラ』名義)。

真・北斗無双
DLCにてプレイアブルキャラクターとして使うことができる。お値段800円也。
ストーリーモードでは原作通りの展開で登場し、ファルコを操作して彼を撃破することになる。
幻闘編においてはシャチのストーリーで登場し、復讐に燃えるシャチに襲撃されるが、原作との整合性と取るためにジュウケイが乱入して水入りとなる。
なんというか…担当声優さんがとても特徴的(※)。

北斗の拳 イチゴ味
やはり修羅の国に登場し、原作通りファルコと戦う。
しかし、こちらのファルコは原作とは違い万全な状態であり、ゲキテイをBGMに提げて全力を発揮したファルコに完敗を喫した。
なお柱の紹介でリボルテック化されてることが語られ、さらにしれっとユダがディスられている。


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最終更新:2023年11月19日 11:22

*1 将来的には修羅の上位を狙えるほどの実力を備えていたが、通過儀礼を終えたばかりのタイミングだったため、まだ名前が無かった。

*2 「手刀」ではなく、「手刃」と書いて「しゅとう」と読ませる。いやマジで。