赫子(東京喰種)

登録日:2014/04/25 Fri 09:11:22
更新日:2025/04/07 Mon 02:55:15
所要時間:約 4 分で読めます




概要

赫子(かぐね)とは、喰種が戦闘の際に使用する器官のこと。
肩、もしくは腰のあたりから生えてくる触手のようなモノで、喰種はこれを用いて食物である人間を仕留めたり、あるいは喰種同士の抗争での武器に用いたりする。

彼らはこの器官を用いて相手のお腹の中を優しくかき混ぜたり、サイコロカットしたり、ごるぱして獲物を捕食したり敵をぶっ殺すのである。

大食い「今度からは激しくかき混ぜるわね、金木さん!」 

美食家「食べやすくしてあげるよ、金木クゥン!!」 

ジェイソン「ガァァァネェェェギィィィ!!!」

隻眼「1000引く7引く7引く7引く7はぁぁぁぁぁぁぁ?」
篠原「これまで見た中で一番狂ってるねキミ。」

Rc細胞で構成されており、非使用時はRc細胞の状態で赫包に蓄積されているが、
使用時は皮膚を突き破って(痛そう)体外に排出されたRc細胞が赫子を形作る。
とある喰種*1は、赫子を形作る感覚を「尻からクソを出す」と述べた。

コンクリート程度なら楽に破壊する程のパワーだけでなく、赫子で負わされた傷は治癒が遅れがちになるという特性を持ち、治癒力の高い喰種に決定打を与える事ができる戦いの要である。

アニメ版では、演出の為か動く際に鈍く発光する。発光色には個人差があるが、赫者に近づくと濁った色に変化する。


特徴

  • 特性によって4種類に分類され、赫子の位置によって種類を判別できる。

  • Rc細胞が不足するか赫包が損傷すると使用できなくなるが、十分な食事と時間経過による自然回復で直す事は可能。

  • 怪我の治癒を補助する効果があり個体によっては胴体チョンパされたり、腹に大穴空けられても(ごるぱ)すぐ治る。中には種類を問わずに回復機能に特化した赫子も存在する。

  • 自由に使うためにはある程度の訓練が必要、慣れないうちは危機的状況に陥いるか、精神的に不安定になった際に出現し暴走する可能性がある。
    • なかには生まれつき赫子を出す事の出来ない個体も存在する。

  • 本来、赫子は獲物を仕留める事にのみ使われるが、なかには赫子が直接ヒトの肉を捕食するケースもある。(例:「アオギリの樹」のノロ、人工喰種の失敗作、鎧型クインケ「アラタ」etc…)

  • 24区の喰種は赫子で出来た『生きた壁』を作る技術を持っているらしい。「:re」では実際に赫子を分離して、それ自体をトラップもしくは防壁として活用できる喰種も登場した。

  • 赫子の形状は「本人の想像力」で形作られる。(ちなみに大きさは「Rc細胞の数」)
    • 拷問後の金木がムカデ状の赫子を形成する事になったのは、本人の中でそれが強くトラウマになった為だと推測できる。
    • 作中では他にも、趣味半分にゲームのロボットをイメージして赫子を形作る個体も登場した。


赫包

読み方は「かくほう」。
喰種の喰種たる所以ともいえる内臓。人肉を摂取して作ったRc細胞を蓄えておくための器官。
赫子の生成に必要な内蔵で、赫子の種類によって位置が異なり、個体によって数が異なる。

赫包は損傷しても再生し、人間に移植する事で人間を喰種に変える事が出来る。

CCGの狂気の産物もとい正義の武器 クインケの材料でもある。


種類

赫子は羽赫、甲赫、鱗赫、尾赫に分類され、異種の赫子間にはジャンケンに似た優劣関係が存在する。

羽赫←甲赫←鱗赫←尾赫←羽赫
什造「覚えられないです~。」

  • 羽赫は甲赫に弱い:威力に劣る羽赫は甲赫の防御を貫けず、持久戦に持ち込まれると圧倒的に不利になる。

  • 甲赫は鱗赫に弱い:重くて動きの遅い甲赫では、装甲を貫く威力をもつ鱗赫の的になる。

  • 鱗赫は尾赫に弱い:赫子が脆い鱗赫は尾赫の攻守バランスに容易く崩されてしまう。

  • 尾赫は羽赫に弱い:器用貧乏の尾赫は羽赫のリーチとスピードに追い付けない。

実際の所はこれに加えて、優位関係にある相手の赫子が更に効果的な毒となって相手を蝕む為である。

なお、あくまで「相性」であり、実力やコンディション次第ではひっくり返すことも可能。
作中では、羽赫のトーカが苦戦しつつも甲赫の月山を撃破した。


【羽赫】
肩付近の赫包から生成される、ガス状の見た目をした赫子。
スピードに優れ手数の多い遠距離攻撃が特徴。
反面、一撃一撃が軽く、Rc細胞の消費が激しいためにガス欠しやすく、近距離戦はやや不得意。*2
長期に渡って生き延びた強力な個体ほどこの弱点を熟知しており、近距離での一斉射撃や射出時に硬質化する特性を利用して瞬間的なブレード形成すると言った対策を施している。

「俺は近距離の方が得意なんだよ!」
↑とはいえ慢心し過ぎると身体の骨の半数を折られて半殺しにされるので気をつけてください。

損傷の跡から個体を特定しづらい捜査官泣かせ。

上述したガス状に赫子を展開するタイプ以外にも、固形化した赫子をミサイルの様に打ち出すタイプ(不知吟士)や、なかには赫子を電気の様な性質に変換して放出する変わり種もいる。(四方姉弟、T-humanなど)
見た目が電撃状に見えるとかそういう話ではなく、赫子を水に伝わせて相手を感電させるなど本当に電気の性質を帯びている、赫子ってなんだっけ。

主な使い手:「ラビット」「黒ラビット」、「隻眼の梟」


【甲赫】
肩甲骨付近の赫包から生成される、金属質の見た目をした赫子。
見た目通りの防御力を誇り、硬くて重い。
欠点はその重量のせいでスピードに欠ける点。

「サイコロカットしてあげる!」←「自分の肉でも食ってろ。」
↑相性が良いからといって羽赫相手に舐めプをすると自分のお肉を食べる羽目になるのでBe careful!←「僕は結構美味しかった。」

主な使い手:「美食家」、「屍拾い」、「ナキ」


【鱗赫】
腰の辺りの赫子から発生する、触手状の赫子。
表面が鱗状になっており、その独特な形から高い攻撃力を発揮する一発屋
鱗赫の喰種は高い治癒能力を持つが、同時にRc細胞の結合力が低いため赫子自体が壊れやすいという弱点を抱える。
再生力と攻撃力に物を言わせたごり押しは脅威的。

「お腹の中優しくかき混ぜてあげる。」「1000引く7は?」←油断していると鉄骨が降ってきたり、1000から7を引かされながら食われるのでご注意下さい。



【尾赫】
尾骶骨付近の赫子から発生する、尻尾状の赫子。
攻撃力・防御力・スピード、クソみてぇな安定感をもつオールラウンダー。
バランスがいい反面、器用貧乏で特徴がないのがネック(特に攻撃面での決め手がないことがあげられる)。
しかし、卓越した使い手にかかれば、どんな相手にも安定して立ち回れるので非常に厄介。

「悪いな、金木。お前の食いモン汚しちまったわ。」
↑人の親友にゲロ吐いたりすると「ぎゃああああああ、死ぬ死ぬ死ぬ!」←こうなるので気をつけて!

主な使い手:「オロチ」、「瓶兄弟」、「鯱」


【複合型】
原則1人の喰種に付き赫子は一種類が原則だが、なかには複数種の赫子を同時に使える個体も存在する。
恐らく両親が種類の異なる赫子を有していた場合においてごく稀に発現する場合があると思われる。
他の喰種に対して弱点をつきやすいなど、戦いにおいて非常に有利である事から、作中に登場する複合型の全てがCCGからSレート以上の脅威として認識されている。

「東京喰種<JAIL>」のキーパーソン、ジェイルも劇中で使える赫子は一種類だが、設定上はこれに該当する(しかも四種全ての赫子を使用可能。)。

二種の赫子の親和率が高く、キメラクインケの材料に打って付けである。凄いいいいいい!!!

主な使い手:「フエグチ(娘)」(甲赫&鱗赫)、「ナッツクラッカー」(甲赫&尾赫)、「ジェイル」(四種全て)


赫者


共食いすると喰種の血が強まる、だっけ?」

「覚りし者(覚者)とかけて赫者と呼ばれている」

喰種の狂気と食欲の産物。
喰種が共食いを続けた結果体内のRc細胞が変質し、赫子が全身を覆う様に変化した姿で、変化が不完全な個体は『半赫者』と呼ばれる。

アホみたいに高い再生能力と防御力、攻撃力に裏打ちされた高い戦闘能力を持ち『半赫者』の時点でCCGからS級~SS級の危険度が認定されるほど強い。
劇中最高の危険度はSSS級なのでどれだけ強いかお分かり頂けるだろう。
(劇中でのSSS級の撃退成功例は4件。討伐成功例は(判明しているものは)現CCG総議長である和修吉常の1件のみ)

非常に強力な力を持つが、制御が非常に難しく

ヤモリ:「殺す殺す喰い殺す!」「ガァァァネェェェギィィィ!!」

カネキ:「ペンチで五指ねじ切って耳の中に百足入れて本屋でデートしてお腹の中を優しくかき混ぜちゃうって事1000引く7引く7引く7引く7はぁぁぁぁぁぁぁ?」

オウル:「(解読困難な叫び声)」*3

こんな感じで暴走している。

「隻眼の梟(本物)」ですら重篤なダメージを与えられた事で暴走するなど、作中で完全に制御できていたのは芳村(功善)店長くらいであった。


また、全ての喰種が共喰いを繰り返せば「赫者」になれる訳ではなく、作中では赫子の制御ができなくなり命の危機に陥った喰種も登場した。

金木や隻眼の梟が赫者の姿になる際、顔の真ん中に第三の目(赫眼)が出現する事が確認されており、おそらく隻眼の喰種特有の変化だと思われる。



追記修正は赫子で捜査官を倒してからお願いします。

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最終更新:2025年04月07日 02:55

*1 正確には喰種の赫子を移植された人間

*2 ただし篠原は「近距離戦も遠距離戦もどっちもイける」と鈴屋に解説するなど、この辺は人によって解釈の違いがあるらしい。「黒ラビット」の様に近接戦闘を得意とする個体もいる為、あながち間違いでは無いのだが

*3 手描きで非常に読みづらいが一応解読する事は可能、その内容についてはここでは記載しないので自分で調べて見て欲しい