亜門鋼太朗(東京喰種)

登録日:2014/04/29 (火) 05:16:41
更新日:2024/11/27 Wed 15:46:30
所要時間:約 2 分で読めます




変える、変えてみせる……。間違ったこの世界を!

【概要】

東京喰種』に登場する人間。CCG側の狂言回しを務める人物。
アニメでのCVは小西克幸、実写映画版の俳優は鈴木伸之。
登場当初は一等捜査官だったが、アオギリの騒乱後からは上等捜査官に昇進する。

アカデミーを首席で卒業するほどの秀才だが、身長191cm、体重94kgの偉丈夫で常にトレーニングで体を鍛えている。
クインケなしでも力の無い喰種が相手であれば対処できるほどの格闘能力を持つ。

涙もろく正義感にあふれた好青年ではあるが、人を喰らい命を奪う喰種を過剰なまでに憎み、彼らを「世界を歪めている存在」とまで断じている。
そのため、時には使命感から倫理や規則を無視した捜査を行う事もあり、特に登場序盤は顕著で喰種の証拠を掴むために墓荒らしまで行っている。
この潔癖なまでの正義感は彼の過去が起因している模様。

真戸とパートナーを組んでおり、彼に全幅の信頼と尊敬を抱いており、真戸の方も亜門を優秀な部下と評価し、本局に昇進を陳情するなど非常に良好な師弟関係を築いていた模様。
その為、ラビットの一件で彼を殉職させてしまった際には激しく号泣し、その後も彼の中で苦い思い出として残り続けている。

アオギリの騒乱後には何の因果か、真戸の娘である真戸アキラを部下に持つ事となる。
父親と同じく自由奔放な彼女には手を焼かされていたが、嘉納教授の事件やその後の飲み会の一件でよって彼女に理解を示した事で距離が縮まるようになる。(フラグが立っているとも言う)
一方で、彼女に対しては張間をその姿に重ねている節があり、アキラ本人からはそのことを指摘されている。

カネキ(眼帯の喰種)とは笛口親子追跡のとき、ヒナミとトーカが真戸と戦っている間に足止めとして現れた事で対峙して以降、何度も邂逅するようになる。


【過去】

喰種、ドナート・ポルポラが営む孤児院で育てられたという過去を持つ。
本性を知る前は彼の事を実の親の様に慕っており、子供を好んで食べる彼も何故か亜門にだけは手を出す事は無かった、そのため彼の事を嫌悪しつつも内心では複雑な感情を抱いている。

その後は喰種捜査官になるべく、アカデミーの門をたたく。篠原曰く、当時は教官のしごきに耐え切れず泣き出すことも多かったようで「ベソかき亜門」と今でも彼にからかわれることもあるようだ。
この頃には張間という親友を得るが、彼女は後に「モグラ叩き」に参加し殉職。その遺品、[ドウジマ1/2]は彼に相続されることになる。
この一件も亜門が喰種を憎む理由に影響している。

これらの複雑な過去により苛烈な正義感を持つことになるのだが、自分を喰らわず見逃した『眼帯』との出会いを経てその考えは少しずつ変わり、嘉納教授の事件で暴走する眼帯に『「ただの喰種」でいいんだなッ!!??』と問いただし、その返答を聞いて一般的には非常に危険な喰種とされる彼を敢えて見逃した。
それはドナートが何故自分を食べずに置き続けたのか理由を知る為で、眼帯なら何かわかるかもしれないという期待があったからである。

物語終盤、情報提供者の高槻泉からある秘密を告げられた事でCCGに疑念を持ち、ある真実に気づいてしまう。
しかしウラが取れるまで周囲に話さない方がいいと考え、胸の中に収めている。


【クインケ】

肉体が優れている上に剛腕である為、クインケでは重い部類に入る甲赫を好んで使用する。

○[ドウジマ1/2](甲赫)
金棒状のクインケ。クインケの存在を知らなかった金木にとっては脅威だったが、相性の悪さもあって最終的に破壊された。
張間の遺品でもある。

○[クラ](甲赫)
でかいプレートの様なクインケ。元々は真戸の物であり、[ドウジマ1/2]が壊れてしまった事と自分では使えない(真戸は重量級のクインケと相性が良くない)という理由で亜門に譲渡した。
振り回すだけでも喰種の身体を切り飛ばすほどの威力を持つが、持ち手を分割し、刀身に接続する事で即座に二刀流に変化する。
クインケの特徴である「変形」に最も力を注いでおり、一本を遠投しても「崩壊フェイズ」で直ぐ手元に戻るため、手元から武器が離れた時のリスクを可能な限り解消している(上記の二刀流はこれの副産物に過ぎない)。

○[アラタ・弐<proto>](甲赫)
赫者のクインケとして完成した[アラタ]の量産モデルとして開発されたもの。元々は特等の[アラタ]が壊れたときの予備だったが、ムカデと交戦する任を受けた彼に渡された。[アラタ<proto>]の持つ肉体のブースト機能が常時発動し、捕食される危険性も無い。ただし、その分肉体への負担は増大しており、肉体的に優れている亜門ですら全身から血を流しながら戦っていた。
特徴として全身だけでなく、狼の様な装甲で頭部も覆われており、正面から見るとベルセルクのガッツを思わせるようなデザインをしている。

○[ドウジマ・改](?赫)
破損していた[ドウジマ]を修理・強化したもの。馬上槍のような形状をしており、装甲の隙間から[ドウジマ]が見え隠れしている。
その正体は、[ドウジマ]を芯にして瓶兄弟の尾赫を纏わせたキメラクインケ。
攻撃の際に尾赫が飛び出すギミックが組み込まれており、本来[ドウジマ]が苦手とする鱗赫の喰種に深いダメージを与えることができる。
恐らく改造段階からカネキ戦を想定されているものと思われる。



【結末】

カネキとの死闘の末に、彼に深いダメージを与えるが自身も彼に腕をもがれ瀕死、相討ちとなる。
そのとき、両親ではなくドナートの姿が思い浮かべており、どんなに憎んでも捨てきれなかった義父への思慕が明かされた。
それでもなお、カネキを人殺しにしてしまわないよう気力で奮い立つが、直後にアオギリの襲撃を受ける。

彼がタタラに攻撃を仕掛けた後の詳しい経過は不明だが、少なくとも彼が[CCG]に帰還することは無かった…。

内部報告書によれば既に死亡扱いを受けている模様。
しかし、最終回でアオギリが何人もの喰種捜査官を拉致して実験体にしている描写がある事から、生存している可能性は非常に高い。
しかし、恐らくその場合に彼が再登場するとしたら…



【東京喰種:re】


一応、ネタバレにつき閲覧注意





始まるのか……




半喰種 失敗作(フロッピー) 「A-OWL」

Based Ghoul:Non-killing Owl 「Kuzen Yoshimura」

Rate:SS

Rc type:羽赫

Rc count:10181

Unique Status:赫者




読者から予想されていた通り、アオギリの樹に回収された後、喰種実験の被験体にされ、半喰種と化していた事が明らかになる。
アオギリの樹からフロッピーと呼ばれているとおり、実験のRc値が高くなりすぎた事で失敗作と判断されるが、謎のCレート喰種「スケアクロウ」に救出され、逃亡する。
その戦闘能力は通常の喰種を遥かに凌駕するとはいえ、安定した完全体である滝澤には及ばなかったものの、鍛え上げられたクインケ操術とその右腕から出る赫子のポテンシャルは非常に高く、射撃、格闘に併用できる上に、共喰いを繰り返した事で「隻眼の梟」を思わせる赫者へと到達している。
ただし彼は赫者の力を制御できていない為、自ら赫者になろうとはしなかった。

ドナートの口から「琲世の記憶を取り戻す鍵」として存在が語られ、ロゼ編では死堪に襲われたサイコを救出するなど裏で行動していたが、流島編で本格的に再登場。
滝澤に殺害されそうになるアキラを間一髪の所で救出する。
暴走する滝澤に対して喰種捜査官として生きて罪を償うように諭すが、滝澤は逆上して亜門に襲い掛かり、それに加えて、アキラごと滝澤を殺そうとする六月、そして彼(彼女)を救出しに来た瓜江率いるQs班と混戦状態に陥ってしまう。

戦いの中でかつての自分を少し取り戻した滝澤にアキラを託すと、自ら囮となってQs達と交戦、瀕死の状態に追い込まれた事で赫者に変貌を遂げて暴走するが、かつて庇ったサイコの赫子を受けた事で意識を取り戻し、彼女を人殺しにしないために自ら押し潰された。

その後はCCGに捕縛された様であり、分析対象として囚われている。






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最終更新:2024年11月27日 15:46