登録日:2015/07/07 Tue 14:17:20
更新日:2025/02/13 Thu 09:07:10
所要時間:約 8 分で読めます
『
東京喰種』に登場する人物の一人。
CCGの上等捜査官であり、亜門鋼太朗の当初のパートナー。
CV:大川透(アニメ版)
演:
大泉洋(実写映画版)
【プロフィール】
所属:CCG本局所属 上等捜査官
誕生日:1月24日 みずがめ座
血液型:A型
身長:177cm
体重 :47kg
size:26.5
like:妻と娘、苦労して手にした武器
【概要】
白い髪にトレンチコートが特徴的な中高年の男。
喰種から作られる武器「クインケ」に執着する「クインケマニア」であり、多数の
クインケを保有している。
ややエキセントリックだが紳士的な性格であり、同僚達からは変人扱いされつつも、篠原や亜門などの様に深く関わった人物たち全員からよき上司、よき相棒として慕われていた。
優秀な手腕を持つ喰種捜査官であり、年齢と外見に反し非常に身体能力が高い。
作中では襲い掛かってきた
トーカに対して互角以上に立ちまわり、彼女の高速ラッシュを羽赫の弱点を解説しながら(アニメ版では亜門に対しおさらいと称し)軽々と回避した。
さらに実写映画では
息を切らし全力疾走で逃げるヒナミに、なんと徒歩で追いついている。
特にクインケの扱いについては右に出るものはおらず、彼が最後に使用していた「フエグチ壱」は、後に譲り受けた娘のアキラが使いこなせる様になるまで一年を費やすほど扱いの難しい代物であった事が「:re」で判明し、それを制作してすぐに使いこなす彼の株が上がる事となった。
指導能力も非常に高く、彼と関わった捜査官はいずれも高い地位にいる。彼の最初のパートナーである篠原、亜門の兄弟子にもあたる法寺、本作のもう一人の主人公である亜門、そして彼の娘であるアキラが良い例だといえる。
更に「:re」ではなんとあの有馬貴将にもクインケ操術を教えていたことが判明する。
というか、他の特等捜査官に捜査の手際やクインケ操術にダメ出ししたり、今なお立場上では上司である彼らに実力面でも人柄でも尊敬を集めていたりする辺り、明らかに上等捜査官の枠に収まっていない。
その実力はクインケのレートによっては特等捜査官にも引けを取らないと考えられ、実績、捜査能力、戦闘能力から昇進を蹴らなければ同期と同じく特等捜査官になれていたと思われる。
戦闘だけでなく捜査の面でも手際が良く本人の自慢の勘は亜門、篠原、丸手など他の捜査官に影響を与える事となった。
このように、人間視点から見ると喰種捜査官の鏡といってもいい誠実で有能な善人であるが、
喰種に対してはどこまでも
残虐非道。
喰種を「クズ」と呼び捨て、たとえ反社会性の薄い個体であろうと
容赦なく痛めつけて嬲り殺しにする。
執行時の表情も
三白眼の片方を大きく見開かせ、下手な喰種よりよほどバケモノじみた表情を浮かべている。
特に劇中では笛口リョーコを夫アサキの赫子を改造したクインケ「フエグチ壱」で惨殺し、更にリョーコの娘である
雛実を
バラバラにしたリョーコの死体を贈りつけて誘き出し、父親のクインケだけではなく、母親のリョーコの赫子を改造した「フエグチ弐」も使用して肉体的にも精神的にも激しく痛めつける。
喰種捜査官を襲うトーカとの交戦中にも、リョーコのことを
「メスのほうはなにも出来ず惨めに死んでいったなぁハハハ……!!」とゲラゲラ笑いながら侮辱し、トーカを激昂させた。
登場時点では、喰種の視点から見ると「鬼畜」としか言いようのないド外道であったが、その後、亜門をはじめとした人間の視点で登場する際は変わり者だが礼儀正しく、部下や友人、家族を大切に想う人間として描かれた本作のテーマを象徴する名悪役の一人。
どうやら、後述する過去が原因で喰種に対してのみ高い残虐性と攻撃性を持った模様。
【クインケ】
○[フエグチ壱](鱗赫)
笛口アサキから造られたクインケで、脊髄のような形状をしている。
蛇腹剣のように尖らせ、標的を切り裂くことも出来る。
彼の死後は娘のアキラに引き継がれた。
○[フエグチ弐](甲赫)
笛口リョーコから作った造られたクインケで、蝶の羽のような形状をしている。
なお、甲赫なのでやはり真戸にとっては重いらしい。
こちらも彼の死後、娘に引き継がれる。
○[クラ](甲赫)
でかいプレートの様なクインケ。
しかし、重量系クインケなので持て余しており、彼の死後は亜門に譲渡された。
詳しくは
亜門の項目を参照。
他多数。
【結末】
トーカ、ヒナミと交戦し優勢に戦いを進めるが、ヒナミを精神的に追い詰め過ぎた事が仇となり、覚醒した彼女の強力な赫子によって手足を奪われて戦闘不能に陥る。
「復讐してもおとうさんやおかあさんが帰ってくる訳ではない」と彼女は泣きながらとどめを刺す事を拒否するが、真戸はそれすらも「反吐が出る」と嘲笑い、不意をついて彼女をクインケで攻撃するが、ヒナミに代わりトーカの手でとどめを刺された。
トーカは息絶えた真戸が手袋をしていることに気付き「私らに触るのも嫌なのかよ!」と嫌悪感も露わに手袋を引き剥がすが、
彼の薬指には金色に光る結婚指輪がはめられており、さすがのトーカもその時には表情をこわばらせ息を荒くした。
おまけ漫画によると死後は地獄に堕ちた模様。
自身の実力不足とそれ故に訪れた仕事の終わりを、未練を残しながらも受け入れ地獄で背負わされる業に想いを馳せていた。
……が、地獄の門をくぐった先に喰種がいたため、「地獄に来てまで仕事があるとはなァ!!ハハハハハ!!」と狂喜乱舞しながら現在も職務を楽しんでいる模様。
【過去】
プロフィールのlikeに「妻と娘」とある通り、家族想いのよき父親、夫である。
しかし真戸の妻は彼と同じ喰種捜査官であり、24区の捜査中『隻眼の梟』からチームメンバーを逃がすために殿を務めて惨殺される。
その事がきっかけとなり精神のバランスを完全に欠いてしまう。
そんな状態でも人間に対する愛情は一切失われることはなく、彼らに対してはどこまでも善人で在りつづけた。
上記の通り、非常に家族想いであり同期がみな昇進する中、上等捜査官であり続け、心ないものには「クインケ狂のノロマ」と言われても微の遺した形見である娘のアキラとの時間を作るために、殉職するまで昇進を蹴り続けていたのである。
そんな彼の死は多くの人間に悼まれるとともに、その心に傷を遺す。
そして、そんな彼が生前に渇望していた「隻眼の梟を討ち取る」という願いは彼の友人たちに継がれ、20区あんていく襲撃戦では特等捜査官達の強いモチベーションとなっていた。
【人間関係】
□篠原幸紀
初代パートナーであり親友。立場上は彼の方が上官にあたるのだが、捜査手際の悪さやクインケ操術の荒さからよくダメ出しを受けていた模様。
『不殺の梟』との決戦時には彼の幻影を見て、彼に「今日討つぞ」と強く誓って臨んでいた。
彼との主な功績は『甲殻の赫者・アラタ(骸拾い)』の捕獲。
□法寺項介
二代目パートナーであり弟子。真戸にクインケ操術を叩きこまれた武闘派捜査官。亜門の兄弟子でもある。物語開始時点で准特等であったため立場は上司だが、真戸への親愛は今も変わらず、『不殺の梟』戦では彼への『餞』としてクインケを振るった。
□亜門鋼太郎
最後のパートナー。コンビ結成当初は真戸の一見エキセントリックな言動から不信感を募らせていたが『アップルヘッド』討伐時の出来事から考えを改め、彼を信頼する。
熱血漢で貪欲に業務に取り組む亜門の姿は真戸にとっても良い刺激となっていたらしく、師弟関係は非常に良好であった。そんな師匠の死は、亜門の心に大きな傷跡を遺すこととなり、真戸は
死後の世界で落ち込む亜門を気にかけている模様。
□丸手斎
二課係長の特等捜査官。真戸とはあまりそりが合わないのか、彼の死後に侮辱するような言葉を吐いて有馬にとがめられていたりする。
真戸の妻である微が死んだ24区調査で、彼女に殿を務めるように指示を出したのは彼であり、この際に一緒に残って戦おうとした真戸を抑えて撤退した。
しかし、独り言や篠原などの一部の人間の前では彼を「呉緒」と呼んでおり、実際の仲はさほど険悪でもなかった様子。
特に√Aではそれが顕著であり、真戸に倣って「勘」で捜査した篠原の報告を尊重したり、『不殺の梟』討伐時には「スマネェ呉緒、待たせちまった」と零していたりする。
□真戸微
元准特等捜査官であり、呉緒の妻。
24区調査中に『隻眼の梟』の襲撃を受け、部隊撤退の為に丸手の指示を受け、殿を務めた事で殉職。
その遺体は無残に食い散らかされたらしく、彼が喰種を異常に憎悪する原因となった。
ちなみに彼からプロポーズされた際には、「君の事は好きだが苗字を変えるのは面倒だ」と告げた為、呉緒の方が婿養子になったとの事。
□真戸曉
娘。真戸は微の死後、男手ひとつで彼女を育てた模様。
その溺愛っぷりは激務を押してまで授業参観に参加するほど。
そんな父の存在は彼女にとっても心の拠り所の一つであり、真戸の死後に酒を飲み酔った時は寂しさから泣き出す事もあった。
クインケを収集しながら追記・修正お願いします。
- フエグチが蛇腹剣…? -- 名無しさん (2015-07-07 14:46:59)
- 生きてたら準特等までは行ってそう。 -- 名無しさん (2015-07-07 20:07:54)
- 極端なまでの二面性が印象的だった。複雑な思いにさせられた。 -- 名無しさん (2015-07-07 20:13:15)
- 個人的に本作で一番好きな人だったな 喰種からしてみりゃあ鬼畜かもしれない けど人間側から見ると使命感の強い理想の上司 -- 名無しさん (2015-07-07 21:38:07)
- 最後の過去間違ってるよ。アキラのために昇進蹴ってるし、4コマでも子育てがんばってるし -- 名無しさん (2015-07-07 22:52:02)
- 手に入ったばかりのクインケをあっさり使い熟す才能の持ち主。 -- 名無しさん (2015-07-07 23:53:26)
- ↑すごい。佐々木とアキラが決裂するキーパーソンになると思う。 -- 名無しさん (2015-07-08 01:58:00)
- 確かに、最後の書き方じゃ奥さん殺されて仕事人間になったみたいだな -- 名無しさん (2015-07-08 02:20:00)
- 丸戸に蔑まれてたけど、呉緒側は丸戸をどう思ってたのか描かれてないのが気になる。妻を殿に置いた丸戸を恨んでは居ないのか。 -- 名無しさん (2015-07-08 09:30:38)
- 個人的に奥さんとのなれそめが気になる。アキラ美人・・・。 -- 名無しさん (2015-07-08 10:47:26)
- 専念するようになったとか【過去】の出典が妄想だらけだな -- 名無しさん (2015-07-08 12:39:04)
- コメント指摘からの修正早いな! 最序盤で死んだキャラなのに、復讐の螺旋みたいなものの象徴的な人だからかしょっちゅう出てくるよね。これからにも期待。 -- 名無しさん (2015-07-08 18:51:53)
- 生きてたら確実に特等捜査官まで昇進出来たであろう隠れた実力者。変人だが捜査能力、戦闘能力、人材育成能力も高い上に家族思い、文章にすると凄まじく優秀な人だな。 -- 名無しさん (2015-07-08 23:27:42)
- 有馬にクインケの操術を、って単行本で記載あったっけ? -- 名無しさん (2015-08-06 01:31:49)
- ↑re1巻の下口を見舞いに行った後のハイセとあきらの会話 -- 名無しさん (2015-08-08 09:17:09)
- 今週で婿養子だったことが判明したな、しかも教官の娘か・・・ますますなれそめが気になる -- 名無しさん (2016-01-29 22:58:09)
- 死んでから株がグングン上がった人 奥さん殺されてなかったら最低でも準特くらい行けてそう -- 名無しさん (2016-02-08 11:50:14)
- 正直捜査の能力は作中トップだよね。もしreにいればトルソーなんてすぐに割り出してたはず「 -- 名無しさん (2016-02-19 21:09:34)
- クインケが頑丈だからっていってコンクリ製の柱を破壊するのは流石に人間の膂力じゃないと思うの 甲赫が重いって言ったのは亜門に遠慮せずクラを受け取らせるための方便も混じってたんじゃないか -- 名無しさん (2016-04-13 20:31:32)
- 実写は大泉ってちょっと想像できんな(笑) -- 名無しさん (2016-12-20 11:40:16)
- 自分にはクラは重いとか言ってるけど、片手でフエグチ扱ってたじゃん。 -- 名無しさん (2016-12-20 11:55:38)
- 喰種にはどこまでも悪辣に残酷になれるがアキラさんや阿門さんには善き父親、良き先輩なのが重い。 -- 名無しさん (2024-05-23 08:06:09)
- sarutobisasuke55789さん、編集する時はなるべく1回にまとめてやってください 短時間に1人で8回編集してるので履歴流しに該当して荒らし扱いされかねません -- 名無しさん (2024-05-26 17:49:47)
- コメントの無断削除は違反行為です。編集競合で削除してしまったのならご自身で復旧してください。 -- 名無しさん (2024-05-26 18:32:47)
最終更新:2025年02月13日 09:07