戦極竜ヴァルキリアス・ムサシ

登録日:2014/08/11 Mon 14:12:18
更新日:2024/04/24 Wed 21:47:47
所要時間:約 6 分で読めます







サムライたる者、闘いに生き、闘いに果てる。それがサダメ。



概要

戦極竜ヴァルキリアス・ムサシとは、デュエル・マスターズのクリーチャーである。

DM-30「戦国編 第3弾 戦極魂(ウルトラ・デュエル)」にて初収録。レアリティはベリーレア。シークレットバージョンも存在する。
DMC-53「レジェンド・クロニクル 勝舞編」においても再録をされている。

背景ストーリーでは、第百回戦国武闘会の優勝候補の大本命と目される最強の進化サムライ(大嘘)。

スペック

戦極竜ヴァルキリアス・ムサシ VR 火文明 (6)
進化クリーチャー:ヒューマノイド/アーマード・ドラゴン/サムライ 11000
進化V-自分のサムライ・クリーチャー2体の上に置く。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、進化ではないサムライ・クリーチャーを2体まで、自分の手札からバトルゾーンに出してもよい。そのクリーチャーは「スピードアタッカー」を得る。そのターンの終わりに、そのクリーチャーを破壊する。
W・ブレイカー

超竜ヴァルキリアス》がサムライに転生したカード。
ヴァルキリアスのサムライ版なだけあって、ヴァルキリアスを意識したスペックとなっている。

進化Vであり、進化元はサムライ・クリーチャー二体としている。
サムライは種族の数は非常に多いため、しっかりと種族デッキを構築すれば進化元にはあまり困らないと思われる。
だが、こいつの能力を考えるならば、ヴァルキリアス・ムサシ+踏み倒し用サムライ二体を用意せねばならないので、単純にバトルゾーンへ召喚することは難しいかもしれない。

能力としては、手札から二枚まで非進化のサムライ・クリーチャーを踏み倒すことができる。
さらに踏み倒したクリーチャーは、スピードアタッカーを所持するため、即刻攻撃を仕掛けられる。
しかし、ターン終了時に、踏み倒したサムライは破壊されてしまうというデメリット能力を所持してしまう。

癖こそあるが踏み倒し能力は強力であり、デメリットも様々な工夫で消すことができる。
手札から出せるサムライは、進化クリーチャー以外であれば他に制限は無いため、《ボルバルザーク・紫電・ドラゴン》など高コストのサムライの踏み倒しを狙おう。
ターン終了時に破壊されることと引き換えにスピードアタッカーを得るので、自壊してしまう前に1ターンで止めを刺すことも難しくは無い。

破壊されてしまう能力を無視したり、生かす方法もある。
例えば、ターン終了時に手札に戻る《バザガベルグ・疾風・ドラゴン》を出す事で無視したりできる。
他にも《ポッポ・弥太郎・パッピー》などのセイバーで、デメリットによる損害を軽減もできる。
やや運も必要になるが《インフィニティ・刃隠・ドラゴン》と組み合わせれば、後続のクリーチャーをバトルゾーンに残せる可能性がある。
斬雪妖精バケット・バケット》のpigを能動的に誘発させる方法もあるだろう。

踏み倒す候補のサムライは数多く存在するため、様々なサムライ・クリーチャーを踏み倒してみよう。

注意すべき点を挙げるとすれば、上述しているがが手札消費に関してだろう。

ヴァルキリアス・ムサシへの進化と二体踏み倒しは、単純計算で手札を三枚消費する。
それに加え、進化Vのためバトルゾーンにも二体サムライを残しておかねばならない。

そのため、このクリーチャーを運用するならばとにかく手札を補充することは考えよう。
サムライの手札補充では《海王提督ラネーバ・早雲》などがオススメ。
早雲は単純に出しても手札補充がある程度はできるし、サムライなのでヴァルキリアス・ムサシで踏み倒すことも出来る。

タップイン系統の能力でもヴァルキリアス・ムサシの能力は実質的に完全に止まるために注意したい。
注意するべきタップインクリーチャーは《聖霊王エルフェウス》や《永遠のリュウセイ・カイザー》。
相手が出してきたならば、とっとと呪文などで除去してやりたい。

総評としては、欠点こそあるがヴァルキリアス・ムサシはサムライのフィニッシャーとしては十分候補に入る。
上手くサムライデッキを構築して、使いこなしてみよう。
扱いには難しい面も多いが、上手く使えれば勝利も簡単に出来る。

派生カード


ヴァルキリアス・武者・ムサシ「弐天」 SR 光/火文明 (5)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン/アーマード・サムライ 6000
G・ストライク
W・ブレイカー
このクリーチャーが出た時、自分の火のエレメントの数以下のコストの相手のエレメントを1つ選び、破壊する。その後、自分の光のエレメント1つにつき、カードを1枚引いてもよい。
このクリーチャーが攻撃する時、自分の手札から、自分の手札の枚数以下のコストを持つ進化ではない、サムライまたはアーマードを1枚、コストを支払わずに使ってもよい。

2023年に登場した、アーマード・サムライとして生まれ変わったヴァルキリアス・ムサシ。
光文明を併せ持つ非進化クリーチャーになり、踏み倒し能力は手札の枚数をコスト上限とするアタックトリガーへと変化した。

登場時に指定の文明を持つ味方エレメントの数を参照したエレメント除去とドローを行え、《卍 新世壊 卍》やタマシードなどの除去しづらいカード、【赤白サムライ】の主戦術であるメクレイドの邪魔になるメタクリーチャーなどを破壊した上で、自身の踏み倒し能力に必要な手札を補充できる。
【赤白サムライ】では《竜牙 リュウジン・ドスファング》の連鎖によって大量のエレメントが並ぶことも多く、《ボルメテウス・武者・ドラゴン「武偉」》の自己シールドブレイクと合わせて潤沢な手札を抱えることが可能となる。

攻撃時の踏み倒し能力は「サムライまたはアーマード」を「使う」という範囲の広いテキストであり、サムライではないアーマード・クリーチャーを出せるのはもちろん、サムライを持つクロスギアやアーマード・アーツ呪文も使える。
手札が5枚以上あればムサシ自身を出すことも可能で、光文明を活かして《時の法皇 ミラダンテXII》や《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》へと革命チェンジしながら自身を出し直し、cipの除去と手札補充を再利用することができる。
ここにスピードアタッカー付与が絡めば、強力なロックを仕掛けた状態でムサシが連続攻撃し、凄まじいアドバンテージを稼ぎながら勝利してしまうことも。

オマケのようにG・ストライクを所持しているため、ささやかながら防御力の向上にも貢献する。
中盤の繋ぎからフィニッシュまでこなす強力かつユーティリティーなカードであり、《武者・ドラゴン「武偉」》、《リュウジン・ドスファング》と並び、【赤白サムライ】になくてはならないカードであると言える。

関連カード

超竜ヴァルキリアス SR 火文明 (9)
進化クリーチャー:アーマード・ドラゴン 13000
進化-自分のアーマード・ドラゴン1体の上に置く。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、進化ではないドラゴンを1体、自分のマナゾーンからバトルゾーンに出してもよい。
T・ブレイカー

DM-16で登場した重量級進化アーマード・ドラゴン。
cipでマナゾーンから非進化ドラゴン1体をコスト踏み倒しできる、強烈な能力を持つ。

ヴァルキリアス・ムサシの元ネタとなったアーマード・ドラゴン。
マナからの非進化ドラゴンの踏み倒しと言った強力な性能を持つ。

ボルバルザーク・紫電・ドラゴン SR 火文明 (7)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン/サムライ 7000
侍流ジェネレート
各ターン、このクリーチャーがはじめてタップした時、アンタップする。
W・ブレイカー

DM-28で登場したアーマード・ドラゴン/サムライ。
同エキスパンションの目玉の1つで、ボルバルザークの名を受け継ぐ新たなドラゴン。火文明単色となり、能力も大幅に変更された。

ヴァルキリアス・ムサシとの相性は抜群。
二回攻撃できるため、ヴァルキリアス・ムサシの効果によってスピードアタッカーになれば、即二回攻撃できる。

うまくいけば、シールドを四枚割れるので、ダイレクトアタックも夢ではない。

バザガベルグ・疾風(はやて)・ドラゴン SR 火文明 (8)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン/サムライ 8000
スピードアタッカー
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにある自分のクロスギアを1枚、コストを支払わずにこのクリーチャーにクロスしてもよい。
このクリーチャーは、タップされていないクリーチャーを攻撃できる。
W・ブレイカー
自分のターンの終わりに、このクリーチャーを自分の手札に戻す。

バザガジール・ドラゴン》にクロスギア無料クロス能力を持たせたサムライ。
つまりバザガジールのほぼ完全上位互換のクリーチャー。

こいつを踏み倒せば、ターン終了時のデメリット効果を無視できる。
何故ならば、こいつはターン終了時に手札に戻るため、破壊効果を受け付けないのだ。

ポッポ・弥太郎(やたろう)・パッピー C 火文明 (2)
クリーチャー:ファイアー・バード/サムライ 2000
セイバー:ドラゴンまたはサムライ・クリーチャー

DM-28で登場したファイアー・バード/サムライ。
ポッポ・チャッピー》の完全上位互換の1つで、セイバー能力の対象がアーマード・ドラゴンからドラゴンに広がり、さらにサムライも含んでいる。

こいつのセイバーで、踏み倒した大型サムライが破壊されてしまうのを身代わりすることができる。
いくらか、ヴァルキリアス・ムサシのデメリットも減るだろう。

インフィニティ・刃隠(はがくれ)・ドラゴン P 火文明 (7)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン/サムライ 7000
W・ブレイカー
自分のドラゴンが破壊された時、山札の上から1枚目を表向きにしてもよい。そのカードがコスト7以下のドラゴンかサムライ・クリーチャーであれば、バトルゾーンに出す。

殿堂入りした《インフィニティ・ドラゴン》の調整版。
一部の性能は同じだが、種族にサムライがつき、破壊されるドラゴンがとどまるのではなく、山札から後続のドラゴンまたはサムライを場に出すようになった。

踏み倒したサムライがこいつか、サムライを含んだドラゴンならば、ターン終了時に能力の発動が期待できる。
後続のクリーチャーをバトルゾーンに残せる可能性があるだろう。

斬雪妖精バケット・バケット C 自然文明 (5)
クリーチャー:スノーフェアリー/サムライ 1000
シールド・セイバー(自分のシールドがブレイクされる時、かわりにこのクリーチャーを破壊してもよい)
このクリーチャーが破壊された時、バトルゾーンにある相手のクリーチャーを1体選び、持ち主のマナゾーンに置く。

シールド・セイバーとpigでの《ブラッサム・トラップ》を内蔵したスノーフェアリー/サムライ。

ヴァルキリアス・ムサシの能力で踏み倒しができる。
踏み倒すとターン終了時に破壊されてしまうが、こいつのcipと組み合わせれば、相手クリーチャーを除去できる。

デュエル・マスターズ プレイス

戦極竜ヴァルキリアス・ムサシ VR 火文明 (6)
進化クリーチャー:ヒューマノイド/アーマード・ドラゴン/サムライ 11000
進化V−サムライ・クリーチャー2体
バトルゾーンに出た時、自分の手札とマナゾーンから、コストが最も大きい進化ではないサムライ・クリーチャーを1体ずつ、バトルゾーンに出す。そのクリーチャーはこのターン、「スピードアタッカー」と「このターンの終了時、このクリーチャーを破壊する。」を得る。(複数あるなら、その中からランダムに1枚)
W・ブレイカー

DMPP-11「戦極大決戦 -CLIMAX GALAXY-」にて収録。
踏み倒し能力に関して調整が加えられており、コストに関する条件が付いた代わりにマナゾーンからも踏み倒せるようになった。
状況に応じて小型のサムライを出すという戦略は難しくなったが、TCG版の弱点だった手札がない時には使い道が無くなるという欠点は克服している。
そのため、手札確保のための水文明を抜いたヴァルキリアス・ムサシの専用デッキを作れる可能性は広がっている。

背景ストーリーでの活躍

戦国編における、第百回戦国武闘会は激烈な大会となった。

激化する大会は度重なるルール改定を生じさせ、遂には城まで使用可能とされた。
その結果一つの試合が長期化し、あくまで競技であったはずの大会も、もはや個人対個人の「戦争」に近くなっていた。

そんな中、とあるサムライがこの激戦の中で姿を見せる。

その名前は、戦極竜ヴァルキリアス・ムサシ。
彼は、最強の進化サムライであり、この大会の優勝候補の大本命とまで称されていた。

戦いはさらに激戦となっていった…。

■ちなみに

戦国武闘会において、決勝の8強に進んだクリーチャーはこの8体。

  • 超聖竜シデン・ギャラクシー》 ←優勝
  • 暗黒皇グレイテスト・シーザー》 ←準優勝(死亡)
  • 聖霊王エルレヴァイン
  • 薩摩の超人
  • 星狼凰マスター・オブ・デスティニー
  • 大邪眼バルクライ王
  • 迅雷の精霊ホワイト・ヘヴン
  • バイオレンス・迅雷・ドラゴン

…あれっ、優勝候補だったヴァルキリアス・ムサシさんは…?

補足

■シークレットバージョン

DM-30ではシークレットバージョンが存在。

拡張パック初のフルフレームフォイル仕様であり、この仕様はヴィジュアルショック・シークレットカードと呼ばれる。
このシークレットは、3D加工が施されたアルトアートになっており、フルフレームで迫力もある。

中古における値段もなかなか高い。
一応元のヴァルキリアス・ムサシは今は100円以下で入手できるため、イラストや希少性に拘りがなければ通常版で良いだろう。



Wiki篭りたる者、追記に生き、修正に果てる。それがサダメ。

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最終更新:2024年04月24日 21:47