アーマード・サムライ(デュエル・マスターズ)

登録日:2023/08/29 Tue 22:16:44
更新日:2024/04/13 Sat 16:34:36
所要時間:約 10 分で読めます






命 駆 強 襲




アーマード・サムライとは、TCGデュエル・マスターズ」の種族である。


概要でござる

特殊種族のひとつで、アビス・レボリューションから登場。
収録パックのDM23-EX1「大感謝祭 ビクトリーBEST」では、旧来の特殊種族にアビス・レボリューションから登場した種族カテゴリを組み合わせた新種族が実装されており、アーマード・サムライはの多色を担当している。

特徴としては、これまで上手く活かせていたとは言えなかったクロスギアとの連携の徹底的強化が挙げられる。
サムライ種族を持つ点を活かしてメクレイドによる踏み倒しに対応させたり、エレメント除去という形で今後更に強力なクロスギアが増えても、既存のカードだけでも対応しやすい土壌づくりがこの弾の新規カードだけでなされている。
基本的にはパワーアップ前のサムライと同様、前のめりでビートダウンに向けたデッキを構築することになる。
この点は色構成といいキーカードといいデュエプレで一時期活躍した【白赤サムライ】を彷彿とさせる。
ただし、2022年までのサムライ及びクロスギアは火水自然の3色を中心に強化されていたため、アーマード・サムライは既存のサムライ、クロスギア戦術とはそこまで噛み合いが良くない点には注意。
サムライサポートが多く所属している火文明はともかく、元々サムライよりもナイト推しだった光文明はサムライカード自体少ないため現在の【白赤サムライ】ではアーマード・サムライのみを採用し既存のサムライは採用されない事がザラにある。
この辺りは今後のカードプールの増加に期待しよう。


背景ストーリーでの活躍

舞台はドラゴン・サーガの世界、後に第1回『デュエル・マスターズ』として語られることになる武道大会において、サムライはウェーブストライカーに苦戦を強いられていた。
仲間意識が強いサムライでも、圧倒的な一体感を誇るウェーブストライカーには敵わなかったのだ。
苦戦を聞いたミロクは、このままでは魔導具のデータが取れないと不満に思い、介入を決意する。
話を聞いてやってきたミロクの姉《戦術の天才 マロク》の指導のもと、侍流ジェネレートを超えたクロスギアでの戦い方を身につけた。

サムライたちが「命」をかけて、「駆」けつけ、「強襲」する…

その名も「命駆強襲(メクレイド)」!!

それまでの戦いではサイキック・クロスギアに頼りがちで、どちらかと言うと個人個人の力を重視していたサムライ達だったが、これを機に改めて仲間との絆で戦うことを思い出したのであった。


代表的なカード

クリーチャー

ボルメテウス・武者・ドラゴン「武偉」 VIC 火文明 (4)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン/アーマード・サムライ 6000
侍流ジェネレート(このクリーチャーが出た時、自分の手札にあるクロスギアを1枚、コストを支払わずにジェネレートしてもよい)
W・ブレイカー
このクリーチャーが出た時または攻撃する時、自分のシールドを1つブレイクしてもよい。そうしたら、相手のパワー6000以下のクリーチャーを1体選び、破壊する。

あの《ボルメテウス・武者・ドラゴン》がシークレット版をイメージした青い鎧で帰って来た。

火力効果は相変わらずスーサイドだが、それまでの焼却ではなくブレイク扱いになった為手札補充や暴発にも使えるようになった。
《ボルメテウス・武者・ドラゴンP'S》 を参考にしたのかcipでも使えるようになっており、コストが引き下げられたのも相まって非常に使いやすくなっている。

また、《アクア・ツバメガエシ》に次ぐ4コストの最軽量侍流ジェネレート保持者でもあり、後述のアーマード・サムライクロスギアを出すのはもちろん、既存のサムライクロスギアを展開する際にも重宝できる。

唯一の弱点であるSAを自前で持っていない点も、ちゃっかり「ボルメテウス・武者・ドラゴン」の名称サポートを受けられる点と侍流ジェネレートによってカバーでき、《竜装 ザンゲキ・マッハアーマー》や《スカイ・ジェット》等でSAを付与すれば良い。

総じて、ビクトリーレアへの格上げも納得の強化が施されたと言えるだろう。

ボルシャック・大和・ドラゴン「開眼」 VR 火文明 (4)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン/アーマード・サムライ 5000+
スピードアタッカー
パワード・ブレイカー
攻撃中、このクリーチャーのパワーを、自分の墓地にあるサムライ1枚につき+1000する。
自分の名前に《武者》とあるカードの効果によって相手のクリーチャーが破壊された時、相手のパワー12000以下のクリーチャーを1体選び、破壊する。

《ボルシャック・大和・ドラゴン》もパワーアップして再登場。
パンプアップがサムライを対象としたものに変更されており、火力もかなり大きな変更がなされている。

エレメント除去やカード指定除去が充実した昨今とはいえ、クロスギアが除去される事はあまりなく、前者の能力については若干不安感が残る。
コスト減によってサムライメクレイド5に対応した為、SAによる打点補強に使うのがいいだろう。

後者の能力は破壊さえ出来れば《ミサイル・バーストG》の如く拡大した範囲の火力を放てるようになったが、置換効果でなくなった為除去耐性を持つクリーチャーに対し不安が残る。
少しややこしいが、《竜装ムシャ・レジェンド》などでこのクリーチャーに《武者》の名前を追加すると、自身の効果による破壊でさらに効果を発動できるので、パワー12000以下の相手クリーチャーを一掃することができる。
その場合でも、最初の一回はこのクリーチャー以外の《武者》クリーチャーの効果による破壊をしなければならない。

ヴァルキリアス・武者・ムサシ「弐天」 SR 光/火文明 (5)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン/アーマード・サムライ 6000
G・ストライク
W・ブレイカー
このクリーチャーが出た時、自分の火のエレメントの数以下のコストの相手のエレメントを1つ選び、破壊する。その後、自分の光のエレメント1つにつき、カードを1枚引いてもよい。
このクリーチャーが攻撃する時、自分の手札から、自分の手札の枚数以下のコストを持つ進化ではない、サムライまたはアーマードを1枚、コストを支払わずに使ってもよい。

進化クリーチャーのはずの《戦極竜ヴァルキリアス・ムサシ》 が通常クリーチャーとしてリメイク。

攻撃時にパワーアップ前を彷彿とさせる踏み倒しが可能となっており、手札さえあれば《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》なども出せる。
ロマン気味ではあるが、狙わなくとも適当に状況に合わせたサムライやアーマードを使うだけで活躍できるだろう。
cipもメタ除去と手札補充を兼ね備えており、攻撃時効果とも噛み合っている。
「武偉」同様SAを素で持っていないのが弱点だが、幸いサムライデッキはメクレイドが充実している為、他で付与できるカードを出しておけば問題なく使える。

また、アーマード・サムライ複合のドラゴンで唯一光文明を所持している為《時の法皇 ミラダンテXII》や《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ/「未来から来る、だからミラクル」》に革命チェンジしてビートデッキにありがちなトリガーを踏む危険性を抑えられるのも強み。

クロスギア

上記の通り、従来からは考えられない程に優秀なものが揃っている。
竜牙 リュウジン・ドスファング  VR 光/火文明 (5)
クロスギア:アーマード・ドラゴン/アーマード・サムライ
このクロスギアが出た時、またはこれをクロスしたクリーチャーが攻撃する時、サムライ・メクレイド5する。(サムライ・メクレイド5:自分の山札の上から3枚を見る。 その中から、コスト5以下のサムライを1枚、コストを支払わずに使ってもよい。 残りを好きな順序で山札の下に置く)
このクロスギアをコストを支払わずにサムライ・クリーチャーにクロスしてもよい。

新サムライデッキの核ともいうべき存在。
所謂タイタントリガーでサムライ・メクレイド5を行う事ができ、サムライが種族に含まれてさえいれば旧来のクロスギアも踏み倒し可能。
サムライ・クリーチャーを踏み倒せばもう一つの効果で無料クロスが可能であり、従来のクロスギアデッキにありがちだった「クロスするクリーチャーを用意しづらい」という欠点までも見事に解消している。

元となったのは《流牙 シシマイ・ドスファング》。
あちらはサムライクリーチャーがいる時にジェネレートすると侍マジックで同名カードを山札から踏み倒し、クロス時の効果も大幅パンプアップとブレイク数増加で"個の力"を強化するものとなっており、出た時にクロス先を呼び出してクロス時の効果も仲間を呼ぶ"絆の力"で戦う《リュウジン・ドスファング》とは見事に対を成している。
因みにメクレイドでクロスギアを使うのはジェネレート扱いなので《リュウジン・ドスファング》で《シシマイ・ドスファング》を踏み倒して侍マジックを起動させる事は可能。
ただし、所持文明も違えばクロスコストを踏み倒す事もできないのであんまり相性は良くない。

竜装 ゴウソク・タキオンアーマー UC 火文明 (2)
クロスギア:アーマード・ドラゴン/アーマード・サムライ
自分のクロスギアをジェネレートしたりクロスするコストは1少なくなる。 ただし、コストは0以下にはならない。
自分のサムライ・クリーチャーを召喚するコストは1少なくなる。ただし、コストは0以下にはならない。
これをクロスしたクリーチャーのパワーを+1000する。

ドスファングが「軸」ならばこちらは「潤滑油」。
自軍クロスギアのジェネートコストとクロスコストをそれぞれ1軽減し、ついでにサムライ・クリーチャーも軽減可能。
地味に重いクロスギア達を細かにサポートしてくれている。
クロス時効果も地味だが特にクロスして困る事もないので、「開眼」のパンプアップに貢献させるのもいいかもしれない。

名前は《竜装 ザンゲキ・「マッハ」アーマー》に対抗して「光速」から取ったのだろうか?
因みに《ザンゲキ・マッハアーマー》と異なりコスト軽減効果はクロス状態でも発揮される。

天装 カガヤキ・ミガタメ C 光文明 (4)
クロスギア:エンジェル・コマンド/アーマード・サムライ
S・トリガーX
クロスギア
このクロスギアが出た時、またはこれをクロスしたクリーチャーが攻撃する時、相手のクリーチャーを1体選び、タップする。そのクリーチャーは次の相手のターンのはじめにアンタップしない。

《装刃 レオ・インパクト》以来なんと15年ぶりに登場したS・トリガーXを持つクロスギア。
ドスファング同様の疑似的なタイタントリガーによって相手クリーチャーのフリーズを行う。

かなり地味な性能だがSTからのクロスを前提とすると中々いやらしい。
ビートダウンが前提なサムライデッキなら間違いなく毎ターン効果を使える為、相手の足止めとブロッカー対策をこなせるだろう。
ただ、手撃ちするにはかなり微妙な性能なので採用率は低め。
名前・イラスト共に《シャイニング・ディフェンス》が元となっている。


メディアでの活躍

アニメ『デュエル・マスターズ WIN』では「決闘学園編」においてお化け屋敷研究会(通称:オバケン)部長の「越智 武者士」が【白赤サムライ】を使用。
デュエマさいこークラブとどちらがお化け屋敷を出店するかで勝負になり、デュエマで決着をつけることに。
「お互いに心拍数を数え200以上になったら敗北」という特殊ルールで勝負することになったが、よりにもよって発案者の越智が超ビビリだった為、ウィンが適当なノワールアビスを召喚しただけで心拍数が180台に到達する事態に陥った。
それでもドスファング等による大量展開でウィンを押すが、ウィンの新たな切札である《邪闘 シス》の前に測定器がカンスト*1、そればかりかとどめのダイレクトアタックで敗北してしまった。
試合後、自信を無くしたのかオバケンは全員でお笑い研究会として再出発することになった。
ただし、放送で活躍したカードをピックアップする"今日のカード"では何故か《邪闘 シス》ではなく《ボルメテウス・武者・ドラゴン「武威」》が選ばれている。


余談

  • 「アーマード・サムライ」を直訳すると「武装した侍」となる。
    「鎧武者」と言えなくもないが、《風来の雲ベンケイ》等武装していない者もいるとはいえ、武装している者が殆どのサムライにこのネーミングはやや違和感が残る。



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最終更新:2024年04月13日 16:34

*1 測定器に映し出された数値が999を超えたところで爆発してしまい、正確な数値が測れなかった