バザガジール・ドラゴン

登録日:2023/03/07 (火) 17:52:39
更新日:2023/04/25 Tue 14:42:52
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我が魔剣、キサマに見ることができるかな?




《バザガジール・ドラゴン》とは、TCGデュエル・マスターズ」のクリーチャー。
DM-06「闘魂編 第1弾」にて収録され、その後もDMC-09「勝舞神龍(しょうぶドラゴン・レジェンド)デッキ」、DMC-13「コロコロ・ニュージェネレーション・パック」(アルトアート)、DMC-15「幻想の無限龍(エターナル・ドラゴン)デッキ」(アルトアート)、DMC-49「フォース・オブ・ドラゴン」、DMX-23「奥義伝授!! デッキLv.マックスパック」などでも再録された。


【解説】

バザガジール・ドラゴン R 火文明 (8)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン 8000
スピードアタッカー
W・ブレイカー
このクリーチャーは、アンタップしているクリーチャーを攻撃できる。
自分のターンの終わりに、このクリーチャーを自分の手札に戻す。

W・ブレイカーとスピードアタッカーを持つ大型級のドラゴン
それに加えてアンタップキラーを所持しているために出した瞬間からクリーチャーを攻撃できるが、その代償としてターン終了時に強制的に手札に戻る。

単純にアンタップキラーが強力なことに加えて、手札に戻るデメリットが逆に返しのターンに除去されにくいという利点になっている。
そのため、毎ターンこのクリーチャーを出して相手のクリーチャーをプチプチと潰していく動きが可能であり、疑似的な8000以下の火力除去呪文を使えるその感覚は「生きた除去」と評された。
実はコスト論的にはパワーを損しているのだが*1、闘魂編環境下では特に気にならない十分な高さであり、特に闘魂編の目玉カードであった《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》を潰すことが可能だった。

襲撃者エグゼドライブ》のように毎ターン手札に戻ることで返しのターンの除去を防ぎながらシールドを攻撃するアタッカーとしても攻撃性が高い。
当然エグゼドライブよりもコストは重いが、その代わりにパワーの高さとW・ブレイカーがあるので攻撃性能やブロッカーに対する強さも持つ。

また、所持種族もメジャーなアーマード・ドラゴンなので豊富なドラゴンサポートを受けることも可能。
ターン終了時に場から離れる性質上、恩恵を受けれるタイミングや期間は工夫がいるが、何かしらのサポート手段と組み合わせるのも良いだろう。
特に同弾で収録した《コッコ・ルピア》のコスト軽減から通常よりも早くこのカードを繰り出したプレイヤーは少なくないはず。

欠点は8マナという重さ。
出せるようになる前にゲームが終わってしまっては元も子もないため、上記《コッコ・ルピア》やマナ加速などでサポートしたい。
また、手札に戻る系のカード全般に言えることだがハンデスには非常に弱い。
手札に戻ることで返しのターンの除去を防げることがバザガジールの強みだが、ハンデス系のデッキが相手だとむしろ場に残るよりも除去されやすくなる。
しかし、登場からしばらくはピーピングハンデスが充実していなかったため、ハンデスで明確に潰すことはなかなか厳しかった。

デメリットすらも強みになっているバザガジールの優秀な性能はは除去手段として好まれ、火の入るデッキではよく投入されたので環境でも広く見かけた。
闘魂編環境ではハンデスが入っていないデッキでこのカード以上のパワーを持つブロッカーがいない非速攻デッキの場合、バザガジール1枚で動きをロックされて詰み状態に入ることも珍しい光景ではなかった。
だが、現在では初期のアンタップキラーの宿命であるパワーインフレの波に飲み込まれて使用されなくなっており、事実上の上位互換も多く登場している。
しかし、派生カードも多く初期のカードでありながらも革命ファイナル期まで再録されるなど、DMの歴史に名を確実に残す名カードであることは疑うまでもない。

【派生カード】

バザガベルグ・疾風・ドラゴン SR 火文明 (8)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン/サムライ 8000
スピードアタッカー
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにある自分のクロスギアを1枚、コストを支払わずにこのクリーチャーにクロスしてもよい。
このクリーチャーは、タップされていないクリーチャーを攻撃できる。
W・ブレイカー
自分のターンの終わりに、このクリーチャーを自分の手札に戻す。

ボルベルグ・クロス・ドラゴン》と合体したサムライ版バザガジール。
種族数の増加とクロスギアに関する能力が付いており、レアリティの入手難易度を除けばほぼ完全上位互換。
と言っても、サムライデッキでもなければバザガジールとほぼ性能が変わらないことやサムライメタがいる場合はむしろサムライ要素が足枷になる可能性もあった。

偽りの名 バザガジー・ラゴン VR 火文明 (7)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン/アンノウン 8000
スピードアタッカー
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、そのターン、このクリーチャーはタップされていないクリーチャーを攻撃できる。
このクリーチャーがバトルに勝った時、そのターン、バトルゾーンにある自分のクリーチャーすべてはタップされていないクリーチャーを攻撃できる。
W・ブレイカー

アンノウンと化したバザガジール。名前偽れてませんよ
本家同様にアンタップキラーを持つが出したターン限定になっており、セルフバウンスを持たない代わりにバトル勝利時に自身を含めた自軍へのアンタップキラー付与を持つ。
名前こそ間違いなくバザガジールの派生カードだが、サポート要員としての性能が強くなっていることから性質はかなり異なると言える。

龍装車 バザジープ UC 火文明 (4)
NEOクリーチャー:ドラゴンギルド/ビートジョッキー 6000
NEO進化:自分の火のクリーチャー1体の上に置いてもよい。(クリーチャーが下にあれば、これをNEO進化クリーチャーとして扱う)
W・ブレイカー
自分のターンの終わりに、自分の進化ではないクリーチャーを1体、自分の手札に戻す。

ドラゴンギルドの化石としてビートジョッキーに利用されたバザガジール。
NEO進化を持ち、コスト設定に反したパワーと攻撃力の高さを持つが、ターン終了時に自軍のクリーチャーを強制的にセルフバウンスさせる。
つまりNEO進化で出さなければバザジーブ自身がセルフバウンスの対象になるため、独特な形でバザガジールの面影を強く匂わせているクリーチャーと言える。

剣薔電融 バザガロズソール P 火/自然文明 (7)
クリーチャー:ディスペクター/アーマード・ドラゴン/ビーストフォーク 9000
EXライフ(このクリーチャーを出す時、自分の山札の上から1枚目をシールド化する。このクリーチャーが離れる時、かわりにそのシールドを墓地に置く)
スピードアタッカー(このクリーチャーは召喚酔いしない)
W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2つブレイクする)
このクリーチャーが出た時、ディスタスを2体まで、自分の墓地からマナゾーンに置く。
このクリーチャーが攻撃する時、クリーチャーを1体、自分のマナゾーンから手札に戻してもよい。

バザガジールが《薔薇の使者》と融合させられたディスペクター
ディスペクター特有のEXライフに加えて、cipによる墓地からのマナブーストとアタックトリガーによるマナ回収を持つ。
バザガジールの要素はスピードアタッカー部分だろうが、アタックトリガーで「手札に戻す」という動きは、能力の内容こそ大きく異なるがバザガジールのセルフバウンスの要素を見せていると言えるかもしれない。

デュエル・マスターズ プレイス

DMPP-04「混沌の軍勢 -REBELLION SYMPATHY-」にて収録。スペック面は変わらないがレアリティがスーパーレアに昇格した。
このカードが登場した時期のデュエプレではアンタップキラーがTCG版よりも避けられている節があったので、そういう意味では大型アンタップキラーの存在は珍しかった。
TCG版同様に強力なカードで環境でも見られたが、登場した時期のカードパワーのインフレがTCG版の闘魂編環境よりも進んでおり、ゲームスピードがインフレした現在ではあまり使われていない。
また、こちらでも後に完全上位互換の《バザガベルグ・疾風・ドラゴン》が登場している(バザガベルクはTCG版よりも強化されている)。

【余談】

  • 「生きた除去」と呼ばれることが多いバザガジールだが、超全集では「ゲリラ龍」と呼ばれたこともある。





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最終更新:2023年04月25日 14:42

*1 当時のコスト8準バニラのパワーは11000が基準。そこからスピードアタッカーで-2000、アンタップキラーで-1000されるが自己バウンスはデメリットなのでパワーが+2000されパワー10000にならないとおかしいのだが、デメリット分のパワーが加算されていない。当時はパワー10000丁度のクリーチャーを出さないようにしていたので開発陣の方針とバランス調整も兼ねた意図的な仕様だろう。