エンペラー・マロル

登録日:2014/08/20 Wed 12:47:30
更新日:2024/04/17 Wed 19:26:57
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概要

《エンペラー・マロル》とは、TCG『デュエル・マスターズのクリーチャーである。
DM-09「闘魂編 第4弾 覇道帝国の絆(インビンシブル・ブラッド)」にて収録。レアリティはレア。

闘魂編の背景ストーリーにおいて、各地で暴れまわるドラゴンへの反撃として開発途中でロールアウトされた滅亡兵器。


スペック

エンペラー・マロル  R 水文明 (3)
進化クリーチャー:サイバーロード 5000
進化-自分のサイバーロード1体の上に置く。
このクリーチャーがバトルゾーンにある間、自分の他のクリーチャーがバトルゾーンに出たとき、このクリーチャーを自分の手札に戻す。
このクリーチャーがブロックされたとき、バトルは行われない。ブロックしたクリーチャーを持ち主の手札に戻す。
サイバーロードを進化元として進化する。
サイバーロードは数が非常に多いので、進化元に困ることは無いと思われる。

このクリーチャーの特徴としてはまず、ブロックしてきたクリーチャーをバトルを行うことなくバウンスできる点にある。
そのため相手がスレイヤーを持っていても破壊される事はないし、《時空の守護者ジル・ワーカ》などのpig能力を持つ厄介なブロッカーを除去するために使いたい。

だが、ブロック宣言は相手が行うため、なかなか狙ったクリーチャーを除去できない難点がある。

ブラッディ・イヤリング》に代表される逆スレイヤー持ちを含めチャンプブロッカーを破壊することはできず、
魔光王機デ・バウラ伯》などcip能力を持つブロッカーを使用している場合は、逆に能力を利用される恐れもある。


後は、一番の特徴的な能力として味方がバトルゾーンに出ると引っ込んでしまうという変わった能力がある。

一見すると、使いにくいデメリット能力のように思える。
しかし、この能力こそが《エンペラー・マロル》の最大の魅力となっている。

コーライル》などの強力なcip能力持ちのサイバーロード進化元にすることで能力を再度利用できる。


近年は《エンペラー・マルコ》の存在により、サイバーロードデッキでの出番はほぼない《エンペラー・マロル》。
よって《エンペラー・マロル》を中心に組んだデッキはファンデッキ的な傾向が強い。

だが、今なお《エンペラー・マロル》を利用したデッキは使ってみると意外と楽しい面がある。
ガチデッキとしては使えないが、ファンデッキの主力カードとして使ってみると思うよりは悪くない、そんなカードである。


関連カード

コーライル C 水文明 (5)
クリーチャー:サイバーロード 2000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにある相手のクリーチャーを1体選び、持ち主の山札の一番上に置く。
DM-02で登場したサイバーロード。
相手クリーチャー1体を選択し、それを山札の上に送るcip能力を持つ。

《コーライル》を《エンペラー・マロル》の進化元にすることで、cip能力を再利用できる。
《エンペラー・マロル》の引っ込む能力で進化元ごと手札に戻せるためである。

エメラル C 水文明 (2)
クリーチャー:サイバーロード 1000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の手札を1枚、裏向きにしてシールドに加えてもよい。そうした場合、自分のシールドを1枚、手札に加える。ただし、その「S・トリガー」は使えない。
DM-03で登場したサイバーロード。
cipで手札とシールドを1枚だけ入れ替えることができる。

《エンペラー・マロル》の引っ込む能力で、進化元にした《エメラル》ごと手札に戻れば、cipを再利用することができる。
マナカーブ的にも綺麗に繋がり、非常に使いやすい。

エンペラー・マルコ SR 水文明 (5)
進化クリーチャー:サイバーロード 6000
進化-自分のサイバーロード1体の上に置く。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、カードを3枚まで引いてもよい。
W・ブレイカー
DM-27で登場した進化サイバーロード。
トリプル・ブレイン》内蔵の進化クリーチャー。

サイバーロードの進化クリーチャーの代表的存在。
その存在のせいで、《エンペラー・マロル》の出番がほとんどない。

魔光王機デ・バウラ伯 R 光文明 (4)
クリーチャー:グレートメカオー/ナイト 4000
ブロッカー
このクリーチャーは、相手プレイヤーを攻撃できない。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、呪文を1枚、自分の墓地から手札に戻してもよい。
DM-28で登場した光のグレートメカオー/ナイト。
強力な呪文サルベージcipを持つ。

《エンペラー・マロル》の攻撃をこいつでブロックされると、バウンス能力を逆に利用されてしまう。
バトルが行われないので破壊されずに手札に戻り、呪文サルベージ能力を再び使われる可能性があるのだ。

エンペラー・アクア SR 水文明 (6)
進化クリーチャー:サイバーロード 5000
ブロッカー
進化-自分のサイバーロード1体の上に置く。
このクリーチャーがバトルゾーンにある間、相手が「S・トリガー」を使うとき、カードを2枚まで引く。
DM-08で登場した初の進化サイバーロード。
相手がS・トリガーを使うとき、カードを2枚まで引く。

闘魂編の背景ストーリーにおけるラスボスのサイバーロード。
彼の計画が失敗したことにより、開発途中だった《エンペラー・マロル》がロールアウトすることになる。


背景ストーリー

背景ストーリーでは、復活したドラゴンの対策兵器として登場。
急速な対応が急がれたためか、開発途中の状態で戦場に駆り出されることとなった。
  • エンペラー・マロル登場までの流れ
サイバーロードの実力者《エンペラー・アクア》による《インビンシブル・テクノロジー》を用いての全生物滅亡兵器の製造計画。
サイバーロード内では、この製造計画が着々と進められていた。

しかし、この計画はドラゴン復活を目論む『バーニングビースト』のメンバーである《怒髪の豪腕(レイジ・アーム)》の情報収集の結果明るみに出てしまう。
『バーニング・ビースト』は、この狂気の計画を阻止するためにも、ドラゴン復活にさらに躍起になる。

そのころ、水文明内でも反乱が引き起こされる。
光によって離反させられたリキッド・ピープル以外にも、元来自我を持っているリキッド・ピープル達の一部がサイバーロードに対して牙をむく。
彼らも、計画を阻止しようと行動を開始する。

そして、『バーニング・ビースト』の手より、火の火山地帯からボルケーノ・ドラゴンフィオナの森の滝つぼからアース・ドラゴン、闇の地下世界からドラゴン・ゾンビがそれぞれ復活。
各地で暴れだしドラゴンの攻撃で、サイバーロードの計画は頓挫する。

だが、誰にも止められなくなったドラゴン達はますます各地で暴威を繰り返す。

力を養っていた光は、満を持して対ドラゴン兵器の切り札「メカ・デル・ソル」を出撃させる。
メカ・デル・ソルとドラゴン達は激突を繰り広げる。

水のサイバーロードらも裏切りを鎮圧することに成功。
開発途中でロールアウトした滅亡兵器で反撃を試みる。

そのロールアウトされた兵器こそが、《エンペラー・マロル》だった…

  • ちなみに
『ドラゴン対策』として用意された設定の《エンペラー・マロル》。
しかし、この設定はどうも現実のカードと比べると不自然な面が多い。

というのも、《エンペラー・マロル》はドラゴンへの対策になるような能力を一つも持っていない

パワーでは一部のドラゴンを除いて勝ち目がない。
能力に関して言えば、ドラゴン対策というよりむしろブロッカー対策である。

もちろん、ブロッカーを持つドラゴンは存在する。
だが、《エンペラー・マロル》の登場時期は闘魂編であり、ブロッカー所持のドラゴンはこの時点では存在しない。

もっとも、現実のカードスペックと背景ストーリーでのスペックは一致しないが。
超竜バジュラ》が《英霊王スターマン》に瞬殺される世界だし。

ストーリー設定を考慮するなら《エンペラー・マロル》は開発途中の兵器だったので、最初の計画通りに滅亡兵器として完成している設定ならばまた違ったのかもしれないが…
とは言え、もう少しドラゴン対策という設定を意識したカードスペックでも良かったような気がしないでもない。

メタ的には当時の水文明一強に対して、DM-09発売と同時期にようやく殿堂入りが導入された頃なので、仕方ない面もあるのかもしれないが。


また、サイバーロード達も《エンペラー・マロル》だけでは力不足だと思ったのだろうか。
結局彼らも、聖拳編において月に眠るサイバー・ムーン達を起動させてドラゴンと激突していくことになる。



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最終更新:2024年04月17日 19:26