フィオナの森(デュエル・マスターズ)

登録日:2015/02/19 Thu 20:19:04
更新日:2024/03/21 Thu 20:33:52
所要時間:約 26 分で読めます







フィオナの森は、何度焼かれても蘇る、生命をはぐくむ森。




フィオナの森とは、TCGデュエル・マスターズ」の背景ストーリーに出てくる地名。

超獣世界では重要な役割を持つ森である。
DMのフレーバーテキストやカードイラストではたびたび姿を見せる。


概要


デュエル・マスターズの背景ストーリーにおいて自然文明の住処となる広大な森。

基本的に超獣世界では木々の生い茂った地域は、転生編まではここくらいしかない。
転生編以前のカードイラストやフレーバーテキスト中で森の描写があったら、ほぼ間違いなくフィオナの森である。
ところが、DM-12ではタオパブの森といった別名の森も確認されており、神化編のワールドマップではオーラの森も登場している。

森の深部には長大な滝壺があり、アース・ドラゴンはそこから蘇った。
さらに最奥には「仙界」と呼ばれる未踏の秘地が存在し、聖拳編では重要な役割を握った。
極神編では、仙界の湧き水で育った「仙霊樹」という特殊な大樹が生えていたりと、両地域の密接な関係をうかがわせる。

自然文明の本拠地だけあって、自然の種族はここで暮らしており、ビーストフォークやホーン・ビースト、ツリーフォークらが多数生息している。
ただし森自体が消滅寸前だった不死鳥編時代のみは住処として利用されておらず、《驚天の超人》の昼寝場所として使われた程度。
極神編以降のフィオナの森は、ワールドマップの地理的に違う土地にある可能性が高いと言われている。

さて、デュエリストでこの森を知らないという人は少ない。
何故なら、背景ストーリーでは高確率で名前が出てくるためである。
そして出てくるたびに毎回毎回、闇文明や特殊種族の侵略者などに燃やされていたりする。
一応、極神編ワールドマップの解説では「迷い込んだ他文明の者にとっては二度と出られない死の森(要約)」という恐ろしい地域としての側面もあるはずなのだが、然程迷宮としての効果を発揮しているようには見えない。

自然文明にとっては『フィオナが燃える=闇が暴れている』という一種の記号となっている。

なお、この森の名前は初期には明確には定まっていなかった
初期は「フィオナ」ではなく「フィアナの森」と記述されているフレーバーテキストもいくつか存在する。
しかし、森の守護獣である護りの角フィオナの存在や、比較的新しめのカードでの記述はすべて「フィオナ」となっている。
おそらく呼び名はフィオナの森で正しいんだろう。名前が混在したのは恐らくは誤訳ではないかと推測される。


燃やされてばかりの一生


基本セット

フィオナの森の災厄はここから始まった。

最初の頃は自然文明の種族がこの森の豊かさに頼りながら、平和に暮らしていた。
その姿は今ではほとんど見られない平和そのものだった。

あの『運命の夜』と称されるあの日までは。

ある日フィオナの森を不思議なオーロラが覆った。
その美しさに誰もが息を飲み、ただただ見つめていたという。

そのオーロラの後に、世界の中心で謎の大爆発が発生。

世界各地が崩壊と災害に飲み込まれ、5大文明の均衡は崩れさってしまう。
平和の時代が終わり、生存をかけて文明間戦争が始まる。
この災害で大打撃を受けた闇文明は、地上進出の場としてフィオナに狙いを定めるめ、ダークロードは地上への侵攻を決意した。
ちなみに侵攻した日の天気は雨だったようである。

パラサイトワーム達やキマイラ達の暴挙によって美しかったフィオナの森は破壊された。
なすすべもない自然文明はひたすら逃げ惑い、助けを求めた。
しかし荒れ果てた森に追い打ちをかけるかのようにデーモン・コマンドも登場。

闇の暴挙をこのまま許すわけにもいかず、自然界一の力をほこる銀髭団が抵抗を見せる。
その長である銀の拳が、自身の命を犠牲にしてパラサイトワームの軍団を壊滅させる。

そして、大地を覆い尽くす断末魔の叫びが地中深くに届いたとき、奇跡は起きた。

百年もの間眠り続けていたクリーチャー、ジャイアントが目を覚ましたのだ。
ジャイアントは、闇の侵攻をあっという間に撃退してしまったのだった。
更に森に潜む進化獣《護りの角フィオナ》の出現によって、闇文明は撤退を余儀なくされる。
だが、撃退された闇も黙っているはずが無く、サバイバーを撃退しながら、ダークロードは冥将ダムド直属の東方支部軍を編成してフィオナへの再侵攻を狙う。

一方、自然は密林にそびえていた石碑や呪術師の働きを通じて、光文明の援助を受ける事に成功する。
光の力を受けたことで森の木々は勢いよく成長を遂げ、闇に汚された傷跡を回復させたのだった。

闘魂編

闇がやはりフィオナへの攻撃を仕掛ける。

ヘドリアンやブレインジャッカーなどが、森の各所で密かに行動している様子がうかがえる。
しかし、この頃の闇は自然だけではなく光への攻撃にも集中している感があり、基本セット時期よりも悲惨さは感じられない。
いや、悲惨さを感じないのは森が襲われてたり住民が攻撃されているイラストばかりで感覚が麻痺してきただけかもしれない。
自然自体も光との同盟関係を結んだことで軍としての戦闘力が向上しており、基本セットと違ってちゃんと対抗できているのもあるか。

この頃、フィオナの奥地で異変が発生し、森深くの滝壺に眠っていたアース・ドラゴンが復活。
さらに世界を混沌に巻き込んでいく。

聖拳編

聖拳編は多色推奨の時期であった影響なのか文明間戦争は少なくなっており、フィオナが燃えている姿は確認できない。
闇の自然に対する攻撃も、基本セットや闘魂編よりも落ち着いている感じがある。

だが、フィオナの森はこの時期でも超獣世界に大きい影響を与える。

結局戦争は激しさを増しており、力なき民の声が大きくなっていった。
その時、フィオナの奥にある仙界から、「星の命の炎が輝く時」に復活するとされた「封じられた魂」、5体の「王」が目覚めた。

五体の王が恐怖政治を行う中、仙界において大噴火が発生する。
噴火口より炎を纏って現れたのは居るはずの無かった「第六の王」である《龍炎鳳エターナル・フェニックス》。
その力の誕生は世界中に伝わり、5体の王たちは自らの地位を守るべく、仙界に集結する。

エターナル・フェニックスは、五体の王の内の三体を瞬殺。
残った二体の王と一週間に及ぶ激突を繰り広げた。

戦いが終わった時、世界は虹色の光に包まれ、激突していた三体の王の姿は無かった。

転生編

王の戦いから200年後の転生編。

クロスギアが発掘され、各文明で研究が進む。
そして再び、文明間戦争が開始されるのだった。

ここでもフィオナの森(というか仙界)が影響を及ぼす。

光文明が実は《聖霊王アルファディオス》を生み出す実験を行っていた際に仙界を汚染。
この時の怒りの感情によって、仙界で三体のドラゴンが生まれてしまったのだった。

そして転生編における各文明の対立とクロスギア研究が激しさを増していく。

そんな中、進化クロスギアが誕生。
ところがその力は暴走を引き起こし、大地や海が焼け果てることになる。

クロスギアが衝突した時の膨大なエネルギーによって時空の裂け目『ユニバース』が出現。

あらゆる存在をブラックホールのように飲み込むユニバースによって世界は滅亡。
フィオナの森は大部分が吸収され、僅かばかりの名残を残す『フィオナの涙』という僻地へと成り下がってしまった。

不死鳥編

上記のカタストロフィー後から、旧世界側に『フィオナの涙』として残った森。

フィオナにはかつての生命豊かな姿は無く、狭い土地になってしまった。
一応、不死鳥編時期のワールドマップを確認すると、驚天の超人などが利用はしていたようである。

また、《霊騎パニシオン》によると、二千年前からフィオナの森特有のエナジーを利用する闘技の開発が始まっていたらしい。
どうやら、不死鳥編前の空白期から廃墟状態になった森の利用法は考えられていたと見れる。

ついでに《セレスティアル・アーク》のフレーバーテキストを見る限り、森の奥にある仙界の秘術は残っていた模様。
ところが、この秘術もフェニックスと復活したドラゴンの戦いでは役に立たなかったらしい。
どうやら、仙界もパワーインフレに取り残されてしまったのかもしれない。

極神編

不死鳥編では壊滅状態だったにも関わらず、ワールドマップでは自然文明の本拠地として再度復活を遂げた様子が描かれた。

旧世界を吸収していたユニバース空間が消滅したことで、森の再生などの障害が無くなった事で再考を果たせた可能性がある。
…のだが、極神編の世界は不死鳥編以前までの世界とは異なる土地に存在しているのだが、何故かそこで復活しているという不思議な状況になっている。
これに関しては、この時期に世界改変事業に乗り出したゴッドの神世界創世が影響していると推測できる。
現に、この時期のフィオナには「パロロ湿原」や「アロロの見張り家」など、ゴッドと同名の場所が見当たる。

この頃は、闇の動きに対して自然を中心としたグループが真っ先に呼応。
大地のエネルギーに各文明の力を加える事で、彼らは巨大なレインボー龍《極仙龍バイオレンス・サンダー》の創造に成功する。
引き替えに大地から力が失われ、自然文明の社会は急速に荒廃したが、力に酔いしれる彼らがそれに気づく事はなかった。
この時期の自然のクリーチャー達は、かつて大地に恵みに感謝しながらフィオナのために戦ったことなど忘れたようである。

やがて、ゴッド軍に対して劣勢になる闇文明。

闇の最後の切り札《暗黒凰ゼロ・フェニックス》と合体獣の《超聖竜ボルフェウス・ヘヴン》が激突。
両者は相討ちになり、両軍から戦いに対しての虚しさから涙を流すようになる。
大地も、五色獣の誕生によって荒れ果てていた。

その時、戦いの終わった世界に全ての文明の力を持った最後のゴッドである五元神が出現。
彼らは各文明の力を使い、大地の汚れを浄化していった。

愚かな自然の民によってフィオナの大地も汚されたかもしれないが、そうなっていたとしても五元神の力で輝きを取り戻したであろう……。

戦国編

戦国編時期のフィオナの森の動向は不明。
シーザーさんHELL乱射に巻き込まれていないことを願う。

神化編

超銀河弾 HELL》が生み出した「時空の裂け目」からオリジンが超獣世界に出現。
地上に向かって苛烈な攻撃を開始し、一夜にして地獄絵図となる。

その後、何だかんだでオリジンを撃退。
終戦を記念し、喜び合う超獣世界の住民はフィオナの森で五大文明は和平条約を結ぶ。
この時に結ばれたのが『フィオナ協定』だった。

設定ではフィオナの森に触れられているが、ワールドマップを見ると「オーラの森」という森や「超大樹ダヴィンチ」という木が自然文明の本拠地となっている。
これらの土地とフィオナの森の関係性は不明だが、一応フィオナが存在するのを見るに地理的には繋がっている可能性はある。

覚醒編

闇文明「フィオナ協定?なんのこったよ」

案の定、覚醒の力を得てしまった闇文明。
フィオナの森で結んだフィオナ協定を破棄し、各文明に侵攻する。
桜丸パグのすけ》などはフィオナの森へと集合する。

そして、久々の文明間戦争の始まりとなったが、最終的には何だかんだで闇を率いるZ軍は敗北する。
連合軍側だった自然文明のクリーチャー達は、フィオナの森で勝利の宴を行う。

そうして、フィオナの森は無事平和を迎えるかのように思えた……

エピソードシリーズ

エピソード1では、パンドラスペースからエイリアン軍が襲来。

エイリアンの悪魔神であるザビ・リブラが《パンドラ城 デス・ファントム》から出現。
彼は、部下に向かって平和の象徴であるフィオナの森を燃やし尽くすように命令。
命令は実行され、森は燃やされることとなった。

フィオナの森はいつになったら燃やされないで済むのか…

エピソード2及びエピソード3でのフィオナの森の詳細は不明。
そしてそのまま、基本セットからの世界観で繰り広げられる物語は一旦終わりを告げた。

ドラゴン・サーガ

基本セット~エピソード3の世界とはパラレルワールドになっているDS世界。

そのため、このDS世界にもフィオナの森が存在するのかは不明。
ただ、DS世界は従来の超獣世界とは似た歴史を歩んでいるらしい。
なので、こちらの世界にも森は存在しているのかもしれない。

しかし、フレーバーテキストや関連資料などではフィオナの森らしき姿は確認できない。
また、世界観は同一であるが舞台の大陸が異なる革命編のランド大陸にはまず存在していないだろう。


……と、思われたが、王来篇DMEX-18「裏の章 パラレル・マスターズ」でまさかの事実が判明。
こちらの世界では、転生編にあたる事件で光文明を追われたガーディアンが、自然文明のフィオナの森を聖域として守護していた。彼らはフィオナ・ガーディアンとして独自の進化を遂げており、一部ではソニック・コマンドの力を得る者もいた。
そのためフィオナの森は革命編まで燃やされることはなく、守りたいものを排除する矛盾の果てに《「無情」の極 シャングリラ》が目覚めることもなく、またフィオナ・ガーディアン達が外部のクリーチャーと交流を持つこともなかった。
そして迎えた革命ファイナル、復活した禁断によりフィオナの森が脅かされ、姿を現したフィオナ・ガーディアンの一派こそがダママ団である。

ボルメテウス・リターンズ

『ボルメテウス・リターンズ』に収録されたアポカリプス・デイのフレーバーで、フィオナの森が燃えている事が明らかとなっている。

世界が終わる。そして、フィオナの森が燃える。

……とんだとばっちりである。フィオナの森の部分は必要だったのかと、何故わざわざフィオナの森を記したのかと問い詰めずにはいられない。
世界が終わる程の何かが起きているのならば確かに燃えていても仕方ないのだが、それでも燃えているのはフィオナの森だけではないだろうに……
なお、この『ボルメテウス・リターンズ』が登場したのは革命編の真っ只中なのだが、カードに革命編のマークが描かれていないため、どこの世界で起きた出来事なのか不明である。

だが、革命編のマークが無いのは、ここで収録されたカードを革命編の環境で使えないようにするための措置。
そのため、背景ストーリー的には革命編と同時期の出来事かもしれない。

終焉の悪魔神

DMD-33「マスターズ・クロニクル・デッキ 2016 終焉の悪魔神」では、本格的に背景ストーリーに登場。

闇文明がまたもやこの地に来訪してきたらしく、今度は覇王復活祭が開催される模様。
正確な時期は不明だが、《覇王ブラックモナーク》の存在から旧世界かそれに限りなく近いパラレルワールドでの出来事である可能性は高い。
ドルバロムの発言を反映するならば、恐らくエピソード3後の時期に行われた説が濃厚なのだろうか…?もうエイリアンに燃やされるだけで十分だよ。

覇王復活祭の結果、森は案の定荒らされるどころか今度は呪われた。
闇/自然の多色、それも死神の名を宿したクリーチャー達が次々と新規カードとして登場している。

復活祭の賜物か、大地の怒りの力を手にした《悪魔神バロム・クエイク》が誕生し、彼はフィオナの大地を叩き割る。焼くんじゃなくて今度割るのか……。
しかし、そこからフィオナの地下で眠りについていたジャイアントが登場する。基本セットの救世主・ジャイアントが森を再び救うのか!?
……ところが、地中の深くから出てきたのは呪いが姿を持ったかのような忌々しい死神の巨人だった。
闇文明も馬鹿ではない、基本セットでやられたジャイアント対策も完璧に対処したという訳だ。

自然軍も無事侵略or洗脳でもされたのか、《霞み妖精ジャスミン》は自然住民であるにも関わらず覇王復活を手伝っている。
さらには自然単色の死神《社の死神 再誕の祈》が生み出され、彼の姿は社の像のモデルとなった。

この悪魔神率いる闇文明に対して、怒りのアルカディアス家が《サファイア・ウィズダム》から得た知識の力を身に付けて悪魔神の討伐を始めるとのこと。
これが成功すればフィオナも再び解放される可能性もあるが、再びこの森が戦場になったりしないか不安である。
というか結構森の住民も死神化したりしているようだが、仮に悪魔神が撤退しても再び森の状態戻るのかこれ。

推測するに、エピソード3後らしき世界観でも悪魔神やら聖霊王やらサバイバーやらが暴れているようだが、一番泣きたいのはアウトレイジでもオラクルでもなく多分フィオナの森である。

ドラリンパック

DMEX-12「最強戦略!! ドラリンパック」では、ドリームメイトのカードのフレーバーテキストで言及された。時系列は不明。

フィオナの森はこれまで燃やされる運命を受け入れ続けていたが、ついにドラゴンとなることに決めた模様。
そして《森夢龍 フィオナ・フォレスト》というドリームメイトのドラゴンの姿で降臨した。

フィオナ・フォレストを称える祭りとして「フィオナフェス」が発足し、フィオナの森の永遠の力を受け継ぐ祭りとなった。
《猛烈元気バンジョー》は、フィオナフェスを晩まで続けることを決意する。

フィオナの森にはD2フィールドが出現し、それは夢と目覚めを意味する「ドリーム&ドーンフィールド」である。
D2フィールドは森の中心地に位置するが、そこは《眠りの森のメイ様》が眠り続けた場所だった。

王来篇

DMRP-18「禁時王の凶来」では禁時混成王 ドキンダンテXXIIの顕現に伴う12の災厄が発生したが、フィオナの森はそのうち2つの災厄が直撃しており被害は一際深刻であった。

I:突如フィオナの森が300%焼失(一度燃えた後さらに二度も炎上し、焼き尽くされた)
IX:火文明の都市アチーチ・タウンに禁断の星が落下、禁断爆発の衝撃で周囲2万kmが消し飛び余波がフィオナの森に及んで再度炎上(8分ぶり4度目)

これらと並行して惑星型フェニックスの対消滅、ゼニスやサバイバーの襲来に進化クロスギアの暴走など、これまでの超獣世界の歴史において阻止され続けてきた「世界滅亡の可能性」がわずか10分弱の間に同時多発的に発生しているが、被害が最も大きかったであろうフィオナの森が不憫でならない。
なお、この被害を受けて「我らの許可なく森を焼くな!!(要約)」と何故か闇文明がキレた
ただし、デュエチューブによると同じ森が連続で燃やされたのではなく、別々の世界の出来事が急に集結したが故に森が連続で燃えているように見えるらしく、燃えている森自体はそれぞれ別らしい。余計酷い事になっている気がしないでもない。

不敬なり!真邪眼騎士団

DM23-BD5「エキサイティング・デュエパ・デッキ 不敬なり!真邪眼騎士団」でもチラッと登場。

王来大戦の後、ロマノフ一族の支配者である《煉獄大帝 キング・ロマノフ》がディスペクターとしてついに復活する。
フィオナの森もまた利用されると思いきや、キング・ロマノフの配下である真邪眼騎士団は敢えて燃やさずにスルーした。

これにてめでたしめでたし…で終われるはずもなく、騎士団が燃やさなかった理由は煉獄そのものを超獣世界に呼び出すための器として必要だったから
ろくでもない目に遭う未来が確約された瞬間である。

果たしてフィオナの森に安息の日は訪れるのだろうか……。


フィオナの森に関連するカード


護りの角フィオナ SR 自然文明 (6)
進化クリーチャー:ホーン・ビースト 9000
進化-自分のホーン・ビースト1体の上に置く。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札を見る。その中から自然のクリーチャーを1体選び、相手に見せてから自分の手札に加えてもよい。その後、山札をシャッフルする。
W・ブレイカー

初めて「フィオナ」の名を冠したカード。
森の守り神的な存在なのだが、背景ストーリーでは燃やされてばかりなので働きを疑問視されている悲劇のクリーチャー。

詳しくは個別項目を参照。

Dの森域 フィオナ・ザ・ハート R 自然文明 (4)
D2フィールド
自分のクリーチャーが攻撃される時、自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置いてもよい。それがドリームメイトなら、攻撃を中止する。
Dスイッチ:相手のターンのはじめに、このD2フィールドをゲーム中で一度上下逆さまにしてもよい。そうしたら、このターン、相手のクリーチャーが攻撃する時、そのクリーチャーは可能ならクリーチャーを攻撃する。
(他のD2フィールドがバトルゾーンに出た時、このD2フィールドを自分の墓地に置く)

フィオナの森の中心地がD2フィールドもとい「ドリーム&ドーンフィールド」となって登場。
自分のクリーチャーが攻撃される時に呼応して山札の上からマナ加速を行い、置いたカードがドリームメイトなら相手クリーチャーの攻撃自体を停止できる。
Dスイッチでは相手クリーチャーの攻撃を自分のクリーチャーへと強制させ、上記のマナブーストを更に加速してくれる。

森夢龍 フィオナ・フォレスト SR 自然文明 (7)
クリーチャー:ドリームメイト・ドラゴン 7000
W・ブレイカー
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、フィールドを1枚、自分のマナゾーンからバトルゾーンに出してもよい。
相手が自分のクリーチャーを選ぶ時、自分の他のドリームメイトは選ばれない。

フィオナの森がドラゴンとなって顕現した姿。
フィールドその物を参照するという珍しい効果を持ち、cipで任意のフィールドを1枚マナゾーンから踏み倒し可能。
また、相手クリーチャーの攻撃に対して他のドリームメイトが選ばれなくする効果も持つ。

同弾収録の《Dの森域 フィオナ・ザ・ハート》とはデザイナーズコンボが組まれていて、cipで踏み倒しながら攻撃を自身に誘導してくれる。

命の集う聖域 フィオナの森 R 自然文明 (4)
ヒストリック・フィールド
自分のクリーチャーが出た時、カードを1枚引いてもよい。
自分のターンの終わりに、自分の手札をすべてマナゾーンに置く。

フィオナの森が2度目のフィールド化を果たした。
こちらは中心部ではなくフィオナの森その物をカード化したものと思われる。
効果は自分のクリーチャーを出す度にドローできるが、ターン終了時に手札を全てマナゾーンに置かなければならなかったりと中々に癖が強い。

イラストでは、森の木漏れ日の中で《護りの角フィオナ》や《森夢龍 フィオナ・フォレスト》らフィオナの森を代表するクリーチャー達が描かれており、非常に感慨深い絵になっている。


フィオナの森に関連する種族


ビーストフォーク

フィオナの森と共に生活を営んできた自然の花形種族。

大爆発の被害からの闇文明の侵攻という驚異。
その中において、当初は何もできずに倒されていった。

だが、森の住人として森の荒廃に黙っているわけにはいかず、《銀の拳》をボスとして対闇文明の集団『銀髭団』を結成する。
そしてそのボスの銀の拳は、自身の命と引き換えに森を荒らしまわったパラサイトワームを殲滅した。
ところが、その後に出現したデーモン・コマンドの出現によって銀髭団は全滅した模様。

DMD-33では覇王復活祭の影響を受けてなのか、死神の名を持つビーストフォークが生まれてしまった。

ホーン・ビースト

最近は影が薄いながらも、自然を代表する古参種族。
上述した《護りの角フィオナ》もこの種族である。

基本セットや闘魂編ではフィオナの森の住人として、闇との戦いを繰り広げた。

ジャイアント・インセクト

初期自然文明を代表する種族の一つ。

基本的にこの種族は完全な野生生物であり、自我を持っていない(現在は死に設定と化しているが)。
そのため、種族全体でフィオナの森を守ろうという固い意識はそこまでなかった。
結果、特に抵抗意識のない虫はパラサイトワームの餌食と化し、死体の山から新たなパラサイトワームを生産する「死から死の悪の拡大再生産」に貢献する形となる。

森に火を放つと怒る《レッドアイ・スコーピオン》やゴーストを撃退した《大昆虫ガイアマンティス》は森を守るため戦う。
その一方で《ゼノ・マンティス》のようにパラサイトワームに寄生され、森を血の海に変えた無能も存在する。
良くも悪くもフィオナの森のお騒がせ要員と言えるのかもしれない。

デスブレード・ビートル》の存在はフィオナの森にとって別格の存在。
デスブレードは何度も燃えては再生する森の生命の象徴として見られていたようである。
でもこいつ、全てを食い荒らすんだから森にとってはそんなに嬉しくない存在な気が……。

ジャイアント

自然を代表する大型種族。

基本セットでは、当初は深い眠りについていた。
しかし、闇の侵攻に阿鼻叫喚となっている自然の住人の声を聞き復活。
闇軍団を撤退に追い込み、フィオナを救ったのだった。

DMD-33でも、バロム・クエイクの叩き割ったフィオナの土地の地下から襲来する。
しかし、生まれてきたのは《無敵死神ヘックスペイン》という闇文明に染まった死神の巨人の群れだった。
基本セットでは救世主だった巨人も、時代が変わると対策されて闇文明の手先になってしまったのだった…。

ツリーフォーク

森の美しい妖精(大嘘)。

基本セットの背景ストーリーでは森を守るために活躍。
また、ビーストフォークの徒党である銀髭団にも参加した。
さらには、光文明とも手を組み闇への積極的な攻撃を行うなどの働きを見せる。

闇の侵入で荒らされた環境への適応力も抜群だった。

幻惑ベリー》のように闇の空気に適応する存在が現れた。
しかし極神編になって、森に空襲をしていた奴と合体しやがったツリーフォークもいる。

コロニー・ビートル

自然に属する巨大昆虫。
背景ストーリーでは、自然文明なのにもかかわらずフィオナの森に天災を呼び寄せる。

まず自然において生命の証の世界樹を食い荒らしている。
繁殖期になると胎内に詰まった卵をミサイルの如く撃ち出し、地上を壊滅させたりもしている。
一応、この種族の孵化した地は豊かな自然の恵みに恵まれる設定もあるようだが、どう見ても上記の被害に対して釣り合っていない。

自然文明にとっては悪魔のような存在であり、悩みの種である。
でも転生編を最後に超獣世界では姿を見ない……討伐でもされたのか?

スノーフェアリー

自然文明を代表する、メカクレ美少女妖精の種族。

極神編時期のフィオナの森において、この種族が住み着く草原として「パロロ湿原」という地域がある。
DMD-33の覇王復活を目指してフィオナを荒らしまくる闇文明に加担する者がいたりと、売国奴的行為をする存在も見当たる。

アース・ドラゴン

自然を代表するドラゴン種族。

フィオナの森の深部には長大な滝壺がありアース・ドラゴンはそこから蘇ったという設定。
この復活の手伝いをしたのはバーニング・ビーストである。

ドリームメイト

この種族が出現したのはフィオナの森が荒れ地と化していた時代であり、本来はフィオナとの縁は薄いはずだった。
しかし、フィオナの森の化身はドリームメイトの龍として降臨しており、関係性が相当強いことが示唆された。
眠りの森のメイ様》が眠っていた場所もフィオナの森におけるD2フィールドが存在することになった。

キマイラ

闇文明が生きた悪夢として作り上げた合成獣。

基本セットの背景ストーリーでは、闇軍団の先陣を切りフィオナの森に侵攻。
しかし、最初の侵入では『森』そのものから攻撃を受ける。

とは言え、痛みを感じないキマイラはそれに怯えることもなく、闇軍団の兵として積極的に行動。
木々を腐敗させつつ森の民への虐殺を行う。

命を軽く見る種族であるキマイラは、フィオナの森の民にとっては恐怖そのものであり、理解できなかったに違いない。

ダークロード

闇文明の長。最初に地上侵攻を決意したのはダークロード達である。
つまり言ってしまえば、彼らからフィオナの森の災難は始まったと言っても過言では無い。

しかし、念願の地上侵攻はジャイアントの復活などで頓挫する。

だが、地上侵攻を諦められないダークロードは《冥将ダムド》直属の東方支部軍を編成。
闘魂編時期でも侵略行為を行い、森を痛めていく。

デーモン・コマンド

闇文明を代表する種族だが、基本セットの背景ストーリーではダークロードに率いられる形で森に侵攻。
暗黒の騎士ザガーン》などが送り込まれ、ただでさえ阿鼻叫喚状態だった森の民をさらに地獄へ追いやる。
パラサイトワームを返り討ちにした後の銀髭団に襲い掛かり、全滅に成功した。

ところが、地上侵攻部隊のデーモン・コマンド軍はジャイアントに敗北したようである。
森の平野では東方闇軍団の一員として《殺戮の羅刹デス・クルーザー》が《哀哭の超人》と激突を繰り広げるが敗れた模様。

その後の背景ストーリーでは《時空の賢者ランブル》が覚醒して、この地での協定を破棄したりしている。
また、エイリアン軍のザビ・リブラはデーモン・コマンド持ちである。

DMD-33では、悪魔神率いる死神デーモン・コマンドの方々がフィオナで覇王復活の祝いとして大暴れする。

パラサイトワーム

闇文明を代表する虫だが、基本セットの背景ストーリーではフィオナの森で大暴れ。

森の中の木々を食い荒らし、枯れ木に寄生して新たなワームを生む巣にするなどして森全体を腐敗させた。
食する存在は木々だけではなく、ビーストフォークなども食べて自身に取り込んでしまった。
特に知能がない影響で無抵抗なジャイアント・インセクトは捕食するには最高の餌だった模様。

ビーストフォークやジャイアント・インセクトを食したことで、彼らの体型を模したかのような姿と能力を持つパラサイトワームが生まれる事になる。

最終的には銀の拳の奮闘などで撃退される。

ブレインジャッカー

闇文明の寄生生物的な種族。パラサイトワームなどと同様に、森の各所に密かに忍び込んだようである。
ブレインジャッカーのカードイラストなどでは、森の木々に潜み罠を仕掛けたり、自然の住民に寄生したりしている。
ただし、後に種族内の一部は《サファイア・ミスティ》が送り込んだ監視員だったことが判明したため、住民への寄生というよりは森の情勢の監視もしていたのかもしれない。

ヘドリアン

飛行男》や《滑空男》などが、森へ積極的に空襲を行う。

しかし飛行男は極神編でツリーフォークと合体してしまう。
こうして《妖魔賢樹フライ・ラブ》となったのだった。
森を荒らしていた奴と合体するなんて《ラブ・エルフィン》はどのような心境なのだろうか。

しかも、フライ・ラブのフレーバーテキストを見る限り好んで合体したようだし、合体してからも空爆を開始しているし……。

ゴッド

文字通り、背景ストーリーにおける超獣世界の頂点に立つ絶対的存在の種族。

極神編においてフィオナの森が復活しているのは、この種族による世界再生事業の活動結果の成果である可能性が考えられる。
極神編時期の森にはゴッドの名前を持つ場所が見当たることから、何かしらフィオナの地域に干渉してきたと見られる。

エイリアン

エピソード1にて、パンドラ・スペースから超獣世界に侵攻してきた方々。

そこの悪魔神である《悪魔神ザビ・リブラ》は、部下に命令してフィオナを燃やしてしまった。
ついでに言うと、燃やした理由は超獣世界の平和の象徴だかららしい。
案の定フィオナは戦場になったらしく、《光神龍オメガ・アルティメット》が燃えている森を目撃している。
なお、前述の通りエピソード2以降フィオナに関する記述が途絶えており、この時点でついに最悪の結末を迎えた可能性も指摘されていた。

その後エイリアンとは和解に入るが、結果的に燃やされたフィオナは踏んだり蹴ったりだ。

ディスペクター

王来篇にて突如として出現した、過去の英雄の肉体が悪用されたことで生まれた侵略者。
禁時混成王 ドキンダンテXXII》の能力によってフィオナの森に連続して大炎上を起こした。

フィオナ・ガーディアン

樹界の守護車 アイオン・ユピテル》を始めとしたDS世界におけるガーディアンの一派。
DS世界において光文明内から何かしらの出来事で追放されたガーディアンがフィオナの森を守るべく独自進化を果たした姿。
後に革命ファイナルにおいてフィオナの森の禁断対策としてダママ団の誕生に繋がる。

従来の超獣世界におけるガーディアンが追放された出来事とは終末魔導大戦であり、この騒動でフィオナの森が消滅しているためなのか、自然文明ガーディアンこそ誕生したがこの種族の出現には至らなかったようだ。
そして代わりに生まれた存在は…。



追記・修正はフィオナの森を燃やしてからお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • DM
  • デュエル・マスターズ
  • 自然文明
  • フィオナの森
  • フィアナの森
  • フィオナの涙
  • 世界樹
  • フィオナ協定
  • 平和の象徴
  • 闇の被害者
  • 炎上
  • 不死身
  • 護りの角フィオナ
  • 森夢龍 フィオナ・フォレスト
  • 聖地
  • 背景ストーリーの用語項目
  • Dの森域 フィオナ・ザ・ハート
  • 命の集う聖域 フィオナの森
  • ヒストリック・フィールド
  • フィオナ・ガーディアン
  • 12の災厄

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年03月21日 20:33