モータードクロ

登録日:2014/09/04(日) 02:09:55
更新日:2023/12/14 Thu 22:45:42
所要時間:約 4分で読めます




モータードクロとは、ニンジャスレイヤーに登場するロボ・ニンジャである。

◆概要…デス!

モーターヤブはその高すぎる戦闘能力(とお粗末なAI)から、味方への誤射等といった問題を多数抱えていた。
それの諸問題を全て解決すべく、新たに開発された暴徒鎮圧兵器がモータードクロである。
開発主任はオムラ・インダストリの研究員マノキノ。
オムラはこの機体を開発するために155もの特許を取得した。

外観はネコソギ・ファンド社のCEO、ラオモト・カンが監修しており、目撃者に、

「ブッダ……」「悪魔……」「いや、ブッダ、……?」「ブッダエンジェル……!」

といった宗教じみた感慨を呟かせる神話的なデザインをしている。
ゴリラめいた屈強な鋼の胸板に威圧的な赤い毛筆体で「秩序」、さらに補足的に「敵を許さないです」と書かれており、頭部は神話のニンジャ戦士めいている。

4本の脚によって圧倒的な安定性を得ており、また360度への攻撃が可能である。
機体サイズもモーターヤブよりふた回り小さく、スモトリくらいの背丈にまでサイズダウンに成功している。

装備は8本のアームにそれぞれ古事記に書かれた神話戦争由来の武器(スマタ、ジュッテ、カマ、ツルギ、斧、カタナ、ナギナタ、ハンマー)、胴体にガトリングガン、口部にグレネードランチャー。
近接、遠距離戦共に隙がなく、その圧倒的な攻撃力で敵を殲滅する。
尚、近接戦闘用の8個の武装は、未使用時には背部コンテナに収納されている。

高度な欺瞞プロトコルを備えているらしく、所属を明かせない不正規戦にも対応可能。
オオヌギ・ジャンク・クラスターヤードを強襲した際には
「ドーモ、モータードクロ、デス。私はオムラ・インダストリとは無関係です。単独に行動しています」
と宣っていた。

最大の問題点だった産廃レベルの制御AIは、人工知能に人間由来のバイオ・ニューロンを採用されており、アイサツもこなせる。
これにより、モーターヤブを上回る知能性を得る事に成功した……筈だった。

◆スシ・フィード
「ラオモト=サン!スシを!ください!」「ウウウウウ……ウウマーイ……」

最大の目玉であるシステム。バイオニューロンを働かせる多量の糖分を摂取するため、腹部ハッチから出る小さなアームでスシを掴み、腹部に格納する。
およそ2から21時間に一度、この行動を行わなければならない、えらくアバウトな時間設定だが気にするな。

プレゼンを担当したサラリマン曰く「スシはそこらの屋台でも入手可能だから、どこででも運用が可能」とのこと。
作中では武装サラリマンが補給用のタマゴ・スシをオカモチに入れて携帯していた。

◆ゼンメツ・アクション・モード
モータードクロの本当のコンセプト、それは「ニンジャ根絶」である。
ニンジャソウルを感知することにより、ゼンメツ・アクション・モードと呼ばれる形態に変形する
マスクが割れて中から憤怒の木彫り面が現れ、全身に隠された銃火器が展開される。
中でも、バイオバンブーの分子構造から発展させた特殊繊維製の弾頭を持つアンタイ・ニンジャ・ミサイル「馬」(感傷的な名前)はあらゆる障害物を貫通し、ニンジャソウルを感知してどこまでも追尾する恐るべき兵器である。

◆カラテ・アクション・モード
6本の腕をパージし、脚を2本にまとめた近接戦闘用の形態。
ゼンメツ・アクション・モードを生き延びたニンジャとの交戦を想定したモードだが、作中ではオタッシャ寸前で変形したためあまり活躍できなかった。

◆欠陥な
○スシ・フィードに対応しているスシネタはタマゴのみ
「サカナ、は、いらない!」
サカナのスシは受け付けず、タマゴ・スシに限定されている。
マノキノ曰く「彼はセンシティブ(感受性が強い。敏感。)なのでして」とのこと。
ロボットなのに偏食、しかもスシなのにサカナは一切受け付けないというのは如何なものなのだろうか。

なのだが第3部でそのマグロ真実が明かされ、ヘッズが重篤なMRS(マグロ・リアリティ・ショック)を引き起こした。

○想定にないシチュエーションを前にすると、最悪OSがフリーズする
「アラート、データ外状況な。手動入力を行ってください」
その場で頭をぐるぐる回転させ、関節から蒸気を噴出したまま動作を停止してしまう。
こうなってしまったら管理者が直接、再起動コマンドの入力を行わなければならない。
最前線に管理者を呼べる機会などそうそうない以上、こうなったら破棄するしかないだろう。
その意味では、敵も味方もなくひたすら暴れ回るモーターヤブのほうがある意味マシかも知れない。スシもいらないし。

◆バリエーション

○モータードクロ量産型
「ネオサイタマ・イン・フレイム」に登場。その名の通りモータードクロの量産型。
ゴリラめいた胸板にはミンチョ体で「秩序」「量産型試験機体」とショドーされている。

腕が2本にまで減らされ、腕先がトゲ付きの鉄球になっている。
また、オリジナルではガトリングガンだったのに対し、こちらはミニガンを装備。

トコロザワ・ピラーに3機が配備されていたが、ニンジャスレイヤー=サンとフォレスト・サワタリ=サンに全て破壊されてしまった。

第三部にも登場したが、こちらは正式な量産型である。
2体がかりでフジキドに挑むも特に戦闘描写もなくフェードアウトしてしまったため詳細は不明な。

モーターカニ
「シージ・トゥ・ザ・スリーピング・ビューティー」に登場。
アマクダリの女性ニンジャ、ブラックウィドーが使用していた蜘蛛型稼働アーマーをモータードクロの下半身の代わりに取り付けただけの急造品。
4本の腕に4門のガトリングガンを装備しており、火力は実際高いが、ニンジャスレイヤー=サンには通じなかった。

自らが放った「馬」(感傷的な名前だ)をシバカリに誘導され直撃、爆発四散するというブザマを晒した。

また、twitter版と物理書籍版とでは製作が異なり
twitter版:[[ザイバツ・シャドーギルド]]がブラックウィドーの遺したサイバネを回収し、修復して運用したもの
物理書籍版:アマクダリがブラックウィドー用のサイバネのスペアを流用して製作、運用したもの
となっている。

アニヲタ=サン!追記・修正を!ください!

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • ニンジャスレイヤー
  • ロボ・ニンジャ
  • オムラ・インダストリ
  • 建て主はオムラとは無関係
  • モーター理念
  • 変形
  • 偏食
  • モータードクロ
最終更新:2023年12月14日 22:45