ラオモト・カン

登録日:2015/06/12(金) 23:05:32
更新日:2025/06/02 Mon 15:13:12
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ムッハハハハハハ!やはり噛み合わん!

所詮、地べたを這いずる虫に、イーグルの思考は理解できん。もう一度繰り返しておこう。ワシは最も強い。貴様よりも遥かに強い。単に、面倒なだけなのだ。それを、身を持ってわからせてやろう


ラオモト・カン(老元寛)は『ニンジャスレイヤー』の登場人物。

CV:津嘉山正種


◆概要◆

同作第一部のラスボスであり、敵組織ソウカイ・シンジケート(通称”ソウカイヤ”)』の首魁。
正式なニンジャネームは『デモリション・ニンジャ』
デモリションを直訳すると“打破”や“破壊”を意味する。……ピッタリな。
裏社会では『ソウカイ・シンジケート』の首領として圧倒的なニンジャの力でネオサイタマの裏社会を牛耳りニンジャによる暗黒支配の一方、シンジケートを利用して株価操作や計画倒産、他企業への破壊工作などの裏工作も引き受ける。
表社会ではカチグミ企業(大企業)の「ネコソギ・ファンド」CEO等として社会的にも強い影響力を持つ。
まさに総会屋である。

“リアルニンジャ”*1を自称し、更に人為的に七つものニンジャソウルを身体に宿し、その上で正気を保ったままでいるバケモノじみたニンジャである。
ソウカイヤや企業のオフィスがあるトコロザワ・ピラーを拠点とし、日々金髪オイランを侍らせるなど酒池肉林や悪逆非道な謀の限りを尽くしている。
平安時代の哲学剣士ミヤモト・マサシの信奉者であり、彼の使っていた二刀一対の刀『ナンバン』『カロウシ』を持つ。


物語が始まるきっかけとなった、マルノウチ・スゴイタカイビルの惨劇を引き起こした張本人(の片割れ)。
ニンジャスレイヤー=フジキド・ケンジからは、妻子を奪った最大の仇として憎まれている。
ラオモトの方は、彼のことを邪魔者と認識こそしているが、取るに足らぬ存在として軽視していた。
彼にとって、マサシを除くほぼすべての他者は塵芥に等しい存在でしか無いのである。
一応、それが原因で有能な部下を失い、組織の力を削られてしまったのだが、それでも自分の眼前に立つまではニンジャスレイヤーを本気で叩き潰そうとすらしなかった。
それも、後述の自身の力に対する圧倒的な信頼と自負があるからである。


現在の立場に至るまでの来歴については、リアルニンジャ自称の件のみならず、公式ではほとんど明かされていない。
ハッキリしているのが、ニンジャとしてのキャリアがせいぜい10年程度と思しいこと(後述)。
それでどうやって現在に至ったのか、本当にリアルニンジャだとしたら到達したのが何故そんな時期だったのかとか、かえって謎が深まっている。
因みに、現在までの各部ラスボスでアーチ級のリアルニンジャたる“中黒付きのニンジャ”の付くニンジャネームを持つ(名乗った)のはラオモトのみである*2

なお、
  • 中国語風の「ラオ」(前述のように漢字表記も「老」である)
  • いかにも日本の姓っぽい「モト」
  • チンギス・カン等を思わせる「カン」(日本人名として見れば不自然ではないが)
と、一体どこの国の人なのかとツッコみたくなる名前だが、そのあたりもやはりよくわからない。
もちろん本作には珍妙な名前はよく出てくるのだが、それでも大体は日本語っぽい響きであるため、その中でもやや浮いていると言える。


◆容姿・服装◆

白髪の初老の男性。
アルマーニのスーツに黄金メンポ*3、さらに鎖頭巾を纏っている。悪趣味な
スーツの下には四聖獣(この世界では イーグルドラゴンタコゴリラ)の刺繍されたニンジャ装束を纏っている。暑そうな
ニンジャスレイヤーとの決戦では、装束の上から金で縁どられた黒の甲冑を纏った。
あと、高価なグンバイ(軍配、軍配団扇)を持っているが、良くへし折る



◆性格◆

凶悪無比、冷酷非情の暴君。「ムハハハハ!」と表現される高笑いを挙げることが特徴と実にステレオタイプの悪の親玉らしい。
金と権力にがめつい俗物ながらも実力に裏打ちされた傲慢さの持ち主で、他者を踏みにじることを何とも思っていない……どころか、弱者の苦しむ様を見るのが大好きという生粋のド外道。
ネオサイタマの中でも権力・財力・武力などどれを取ってもかなりの力を持ちながら、常にそのさらに先を求める飽くなき野心・欲望の持ち主。
もちろん、そのためには手段を選ばない。格闘ゲーム世代だとギース・ハワード三島平八等と説明されると、速攻理解してくれる。
成果を挙げた部下に相応の褒美・評価を与えたり、上昇志向を持つ部下を気にいるような素振りを見せたりすることもあるが、彼らの死を悲しんだり悼んだりするような人間性は持ち合わせていない。
彼にとって、部下とは替えの効く駒にすぎないのだ。

リーダーとしてはとにかくパワフルでワンマン。
悪魔じみた実力、自信、決断力etcからくる圧倒的なカリスマ性の持ち主で、ソウカイヤの中で彼のことを神のごとくを信奉する者は多い。
ビジネスマンらしい行動様式の持ち主で、フットワークが軽く、プレゼン能力にも優れ、外注の兵器を使うことにも積極的。
ラオモトの腹心・ゲイトキーパーは「ラオモト=サンの統治力こそ、混迷のネオサイタマが必要とするもの」「清濁併せ呑む大樹のごとき器」と例えて崇拝している。

一方で、ミヤモト・マサシの作ったコトワザをサラっと引用して見せたりと、カチグミ経営者らしい確かな知性の持ち主。
もっとも、その知性は専ら弱者から利益をむしり取るために使われる。加えてマサシのコトワザに関しても己の欲望追及の正当化のために都合のいい部分だけを矜持として取り入れているに過ぎない。
また、デザイン監修を行ったモータードクロのリアクションから、芸術方面への造詣も深いようだ。その割に本人の服装は成金趣味炸裂なアバーッ!
実際、高位のニンジャはある種の超然的な境地に至る者が多いのだが、ラオモトは各部のラスボス級にもかかわらず、果てしなく享楽的で、人間臭い性格をしているのも特徴とされる。



◆戦闘能力◆



シックスゲイツとカラテ遊びをしたところで、ワシのリアルカラテの小指の先にも及ばぬ!

貴様はいわば、ブッダの掌の上を無限に飛び続けるマジックモンキーだ!ワシがブッダなのだ!


自らイクサ(戦い)の矢面に立つことは滅多にないが、そのカラテは首領にしてソウカイヤ最強。
というか、ラオモトにとってのシックスゲイツをも含むシンジケートとは彼にとってビジネスの邪魔となる些事を「代行」させる為の物に過ぎない。

その強さの秘訣はシンプル、単純にカラテ(白兵戦能力)が図抜けており、決戦の時点でニンジャスレイヤーを圧倒し、切り札となるナラクの力を借りることは避けられなかった。
前述の通り『ナンバン』と『カロウシ』の二刀流によるイアイドーの使い手であり、「マキアゲ」という奥義を使うことができる。
一方で、素手でも別段見劣りする様子はない多分イアイドーを修めているのはマサシへのリスペクト位の意味しか無い。
更に、現在ではドラゴン・ドージョーのみに辛うじて伝えられる太古の暗殺拳“チャドー”に近い呼吸法をも使用することが出来る。
それでいて「戦闘はビジネスと同じだ!ロマンなど不要!より卑劣な側が勝つ!」という一貫した信念のもと、伏兵を忍ばせての奇襲といった卑怯な戦術を使う事にも一切の躊躇いが無い。

特筆に値するのは、一見最大のセールスポイントっぽい七つのニンジャソウルがこのあたりに全然関係ないこと。
作中でも七つのソウル由来の能力は追い詰められてから繰り出した奥の手のような運用にすぎず、そこまでに見せたのはひたすら純粋なカラテでのイクサだった。
一応、公式では「ジツ:カラテ比率は5:5」と魔法戦士めいたジツ寄りの評価になってたりはするのだが。もっとも散々言っているようにカラテだけでトップクラスなのは疑いようがないので、ソウル由来の能力でそれだけ大きく上乗せされるということでもあるか。*4
“ノーカラテ・ノーニンジャ”という、真理にして原則のある『ニンジャスレイヤー』。
ラオモトの強さはその原則をとことんまで突き詰めた、まさに作品の最初のラスボスに相応しいものだったと言えるだろう。
ちなみに、そんな彼が滅多に戦わないのは「面倒だから」(≒取るに足らぬことに時間や労力を浪費したくないから)と言う辺り、傲慢な彼らしい。


ただそうは言っても、作劇上「タイマン(むしろラオモト側に助力あり)で第1部時点のニンジャスレイヤーに敗れた」というのも事実で、
第2部ではシックスゲイツにあたる幹部格であるザイバツ・グランドマスターがナラク化したニンジャスレイヤーをも下す場面すらあったり、ニンジャスレイヤー自身も進行と共に基本的には強くなっていることから、「強いけど所詮は第1部のボスだよね」と見做されるところもあった。

しかし後に、もし本格的なイクサとなればラオモト一人で何人ものグランドマスターを殺せるだろうと明言される。
無論第2部ではニンジャスレイヤーが殆どのグランドマスターを自らの手で殺していくわけだが、基本的に一人ずつと戦って殺しているため、前提として想定される「何人ものグランドマスターと同時に戦う」という状況、それ自体がかなりのイレギュラーである。
ニンジャ戦力では明らかに勝っているザイバツが勢力図を動かせなかったのは、単に内部の権力闘争で好機を逸しているのではなく、ラオモト一人を葬るために総力戦かつ犠牲を覚悟で臨まねばならないから(そしてザイバツがそれほど綿密に連携するのは不可能に等しい)というのがより事実に近いと示された。
また、ラオモトに限らず「第1部のニンジャがどうしてもショボく見えてしまう」のは主に第1部とそれ以降の間にある「描写の解像度の違い」のせいと公式で表現されており、実際にはシックスゲイツなどのエース級も必ずしもグランドマスターに引けを取るものではない*5という旨が後の設定でフォローされている。

このあたりが実際に物語に反映された例が2025年のエイプリルフール企画、この時先行上映されてた某ガンダムめいて「もしダークニンジャがニンジャスレイヤーの力を得ていたら」というif『ニンジャスレイヤー刃鉄』で、
主役はダークニンジャだが、彼が反逆したことでマルノウチ抗争でラオモトが自らザイバツの軍勢を迎撃するシチュエーションが現行連載並の濃密な描写で描かれ、その中でソウルの力も駆使した強襲でグランドマスターの一人を呆気なく葬ってみせ、ついでにシックスゲイツもまさかの相手を討ち取ってみせたりと(あくまでエイプリルフール企画で正式なものではないと但し書きされてはいるが)色々と納得の一幕となった。



◆ヨクバリ計画


我こそはカラテを極め七つのニンジャソウルを支配するリアルニンジャ、デモリション・ニンジャだ!

ワシはいずれ八つ目のニンジャソウルをも宿し、ニンジャを超えたニンジャとなるであろう。神にも等しいニンジャに!

彼のバケモノぶりを象徴する特性。
マッドサイエンティスト集団「INW(イモータル・ニンジャ・ワークショップ)」を主催するリー・アラキの協力の元、複数のニンジャソウル憑依計画「ヨクバリ計画」によってその身に七つのニンジャソウルを獲得している。
物語の開始時点で七つ、ラオモト自身の言葉を信じれば八つ目のソウルの憑依をも狙っていた事になる。

ニンジャソウルは一人のニンジャに一つが原則。
というか、ニンジャソウルは単に超常の力を与えてくれるだけの都合の良い存在ではなく、憑依それ自体や何らかのきっかけで精神や肉体の著しい変容、自我を損ない暴走を引き起こしうる、そして死んだら爆発四散する原因である危険極まりないものである。
それを七つも憑依させようなどというのはおよそ正気の沙汰ではなく、(確認されている限り)こんな無茶を成し遂げたのはラオモトただ一人。
(一例として、第3部ではINWにアーチニンジャのソウルを移植されてニンジャ化したブラックロータスというニンジャが登場したが、彼の場合はソウル1つでも移植後は特殊な薬品を定期的に摂取しなければ塗仏めいたゾンビに成り果てる重篤な副作用を抱える羽目になっている)
どのくらい強いとか以前に、こんなことをして命の危機どころか特に異常を来した様子もなく平然と生活している時点で、ラオモト・カンという男はひたすらに規格外の存在であると言っていいだろう。

七つのソウルの力を引き出すことで、ソウル由来の7種のワザ・ジツを使うことができるが、ソウルの力をフルに引き出すことはラオモトにとってもデメリットがある諸刃の剣である。

装備

  • ナンバン、カロウシ
刀匠「キタエタ」が鋳造した、平安時代の伝説的剣豪「ミヤモト・マサシ」の愛刀である双子の刀。ソウカイヤのシンボルのモチーフでもある。
ラオモトのメインウエポンも兼ねており、ニンジャの激しいイクサに耐えうる確かな強度と切れ味を誇る。
ちなみに刀の柄本にはそれぞれ「南蛮」「過労死」とキッチリ刻印されている。どういう組み合わせだよ……


◆劇中での活躍◆

ネオサイタマの覇権を握るべくネオサイタマ知事に立候補し、遂に日本を牛耳ろうとする。
当然賄賂や裏金を惜しみなく使っており選挙当選はほぼ確実。なおこの時公約として
  • 「カネモチが潤えば貧者に大量再配分できてウィン・ウィン」「財源確保のため」という名目で企業減税の断行
  • 「労働者に権利があるのがそもそもおかしい」「会社が潰れないよう規制緩和が必要(要約)」という理由で労働基準法撤廃
  • 「働かざるもの食うべからず」「不満ばかり言う軟弱者の怠慢は市民のためにならない(要約)」「健康な人間には不要」という名目で公営の福祉施設全廃
  • 企業が支払う給料を成果報酬制にする*8
などといったとんでもない公約を掲げたが、圧倒的カリスマ性と決断力を感じさせる覇気故に「俺ぁ政治の事はわからないがよう、あの決断力!なんでもズバリズバリと決めてくれそうだ!」「無駄をなくす!サスガ!」市民からの評価は上々だった。

しかし、ナンシーの手によって、これまでの悪事をテレビで暴露され支持率は暴落。更にこの間にニンジャスレイヤーによってシックスゲイツは次々と倒され、最後砦であったゲイトキーパーをも倒される。
その後天守閣にて、ニンジャスレイヤーを待ち構えていた、初めはその圧倒的なワザマエでニンジャスレイヤーをあしらい、場所を天守閣のカワラ屋根の上に移し、彼がナラク化した後も、身につけたナンバン・カロウシと鎧、自身のカラテのワザマエ、シックスゲイツの生き残りヘルカイトの援護により、追い詰める。
しかし、ニンジャスレイヤーが完全にナラクに乗っ取られると、形勢が逆転し、圧倒され、武具も防具も破壊されて、追い詰められる。
だが、ニンジャスレイヤーすなわちフジキド・ケンジの体はすでに限界を迎え、動くこともままならないほど消耗した彼を追い詰める。
しかし、フジキドがチャドーにより意識を取り戻し、ナラクと一応の和解を果たすと、七つのニンジャソウルを解放、ナラクの知識により攻撃を読まれつつも激戦を繰り広げ、最後に放ったカラテミサイルにより、ニンジャスレイヤーに致命的なダメージを与えるも、自らもニンジャソウル解放の反動で満身創痍に*9
それでもカラテを続ける両者だが、自らの敗北を悟ったラオモトは


待て…ワシの負けだ…!貴様の望むものをやろう!


ラオモト=サン……何が欲しいかだと……?

そうだ!望むもの全てをくれてやる!あのコーカソイド女は犯してはおらん!
ソウカイヤが望みか!?力か!?金か!?
何があれば、お前の復讐心を鎮められる!?何だ!?

とミヤモト・マサシの死んだら終わりに肖ってか、プライドを完全に投げ捨てた精神的ドゲザを行う。
しかし、ニンジャスレイヤーの返答は

私が…求める物は…!

…オヌシの命だ!


そして全身全霊のトラースキックによりラオモトの体はワイヤーアクションめいてふっとび、天守閣の上より落下、さらにその下には自らが崇拝するミヤモト・マサシ像のカタナが…


ヌウウウウウーッ!おのれーッ!ニンジャスレイヤー!このワシが!このワシがーッ!?


ヌウウウアアアーッ!サ!ヨ!ナ!ラ!


…こうしてネオサイタマの闇の帝王は心臓を串刺しにされ、壮絶な爆発四散を遂げた、まさにインガオホー!


◆人(忍)間関係◆

本当のニンジャのイクサを見せてやろう、テロリスト

本名「フジオ・カタクラ」
神話級ニンジャ「ハガネ・ニンジャ」のソウル憑依者で、配下の中でも最強クラスのラオモト直属エージェント。
ラオモトが戦力を出し惜しみしない方針なのか、敵対者の襲撃から子守り嫡子の世話役(ボディーガード?)まで幅広い任務に使われる。
組織内では「重用されている」、「ラオモトのお気に入り」といった認識をされることも多かった。実際ラオモトからも「骨のある邪悪さをもった真の強者」として数えられていた。
が、彼がニンジャスレイヤーとの最終決戦で敗死したと思われた(実際は違うのだが)時のラオモトのリアクションは冷淡なものだった。

  • ゲイトキーパー
ミヤモト・マサシ曰く、死人に口なし!望み通り君の相手をしてやろう。だが残念ながら死ぬのは君だ!

ソウカイヤニンジャ威力部門『シックスゲイツ』創設者。ソウカイ・シンジケート名誉顧問。
風貌はミラーめいたニンジャ装束を纏った男。
ラオモトを「完璧な統治者」「闇の世界に秩序をもたらす者」として信奉する組織最古参のニンジャ。
チンピラやヤクザっぽいニンジャが多いソウカイヤの中では非常に落ち着いた知的な人物で、普段はラオモトにソウカイヤの管理維持や財務をマルナゲ任されている。
ハガネ・ニンジャクランのグレーターニンジャソウル憑依者でありそのワザマエは非常に高く、トンファー・ドーの達人である。
そして鋼鉄製トンファーと暗い紫色の光を放つエンハンメント・ジツを併せた攻防一体の「トンファー・カラテ」は実際かなり強力で、ニンジャスレイヤーも相当苦戦した。
その忠誠心は強かったが、ニンジャスレイヤーとの最終決戦で敗死したことを知ったラオモトは、それに動じることは一切無かった。
コメンタリーによると、古くからラオモトに仕えてソウカイヤを闇のニンジャ集団へと強化する礎を作ったとされ、ダークニンジャの資質を見出してカラテの真髄を叩き込んだ師匠でもあったようだ。

  • ラオモト・チバ
ラオモト・カンの実子。とはいえ父親が前述の通りの性格なので、真っ当に愛情を受けていたのかは不明。
一応、ダークニンジャを傍に置いたり、捕まえた金髪美女(ナンシー)をプレゼントする位には気にかけていた様子。
余談だが、金髪オイランを侍らせていたり、チバが金髪(≒チバの母も金髪)な辺り、カンは金髪の女を好む様だ。(なお、この嗜好はチバにも受け継がれている節がある)
ニンジャになった者は生殖能力を喪失する事からその出生を議論されてきたが、カンがニンジャになったのはチバの誕生後と明らかにされた。
本編中で語られているディセンション現象の発生し始めた時期や、ソウカイヤが比較的に歴史の浅い組織であった事からも、彼がニンジャになったのは遡っても10年前程度ということだろうか?
また、カンには他にヨルジという名の息子を含め他にも実子がいたが、カンの死後チバの下に結集したソウカイヤの残党組織「アマクダリ・セクト」の最高幹部アガメムノンがチバの命を受け一族郎党共々皆殺しにしたと言う。

前者は妻子の復讐心から、後者はジャーナリストとしての使命感からソウカイヤを追い、ラオモトに敵対した者たち。
両者ともに、ラオモトにとっては大した存在では無かったのだが、そんな2人に自身の天下を一夜にしてひっくり返されるとは夢にも思っていなかっただろう。



◆メディア展開において◆

他の多くのキャラクターと同じく、ラオモトもメディア展開で様々な解釈でビジュアル化されている
以下、その特徴を簡単に述べていく

  • 物理書籍版
鎖頭巾を付けていたりいなかったり。
他のメディアでも、鎖頭巾は省略される傾向にあるようだ。
黄金メンポにはヒゲのような装飾がほどこされ、最終決戦時の甲冑とあわせて、まさに武者鎧の面頬のような趣。
その甲冑姿は第4巻の表紙を飾っている。炎の中でナンバン&カロウシを構える姿はラスボスの風格たっぷりである。

  • コミカライズ版
物理書籍版準拠のデザインで、力強いタッチで描かれている。
メンポの”ヒゲ”もより固そうなイメージ。
何気にメンポの上顎と下顎部分の接続部が描画されているシーンがある。
漫画と言うことで、鋭い眼光などの表情の変化が印象的か。いずれも凶悪の一言。

  • グラマラス・キラーズ
グッドルッキング重点、と言うことでロマンスグレーなおじ様と言った風貌。
服装に関しては物理書籍版を踏まえたスーツ姿だが、鎖頭巾が無く、メンポは素顔の露出が多いデザインに変更されている。
ストーリー的な独自解釈として息子チバをソウカイヤの温泉慰安旅行に連れて来ていたり、部下の上昇志向を煽るタラシカリスマぶりが描かれていたりする。

  • 殺(キルズ)
(今のところ)珍しい鎖頭巾姿がデフォルトのラオモト=サン。
ムハハハ笑いを象徴するかのように、メンポの奥の歯を常にむき出しにしているのも特徴的。
また、目に瞳が描かれないことも多い。コワイ!

  • アニメイシヨン
大物(物理)
とんでもない巨体の持ち主と言うインパクト抜群と言うデザイン。手に持つトロマグロ・スシが豆粒に見える程。
その上、回を増すごとに大きく作画されてる感すらある。
基本的(記号的)な部分は物理書籍版と同様なのだが、体格が違うためイメージが大きく異なる。
このトンデモデザインに津嘉山=サンの威厳たっぷりな声が一切負けていないのだから、声優の力には恐れ入るばかりである。
最終決戦時の甲冑はデザインがやや変更され、西洋の鎧めいた黄金の甲冑となっていた。
因みに、大物に見えていたのは本人が大物(威厳)のためで、設定的には原作通りの大きさとのこと。昔のダイゴウイン・ジャキ=サンめいた説明のことですねー。






加筆修正は、ラオモト=サンのオフィスの床を失禁で汚さなかった方にお願いします。

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最終更新:2025年06月02日 15:13

*1 ※修行により自らニンジャとなった者。現代でリアルニンジャになる者は本当に極々稀で、ただの自称と考える方が自然ではあるが、公式ではここに触れる話題がいくつかあるがその中で否定されていない。

*2 *勘違いされがちだが〜ニンジャは普通のニンジャネームであり(ダークニンジャ等)、中黒付きの〜・ニンジャはアーチ級リアルニンジャのニンジャネームである(ローシ・ニンジャ等)。

*3 面頬。顔を覆うなんか≒リアル世界で言うと甲冑の仮面部分がこう呼ばれる。

*4 と言ってもソウル由来の能力もカラテ寄りなものが多いため、そこも考慮すると本当に5:5なのかはいささか疑問である。

*5 それを加味しても層の厚さは明らかに違うのでソウカイヤがザイバツに劣るのは否めず、それを埋めるのがラオモトの存在なのも間違いないだろう。

*6 アニメイシヨンでは流石にそこまでの数は描かれなかったが

*7 フジキドが力尽きた場合は幾度かあるが、ナラクが力尽きる事は考えられない事態であった

*8 ラオモトによれば「頑張れば給料アップ、ダメなら無給となる」らしい

*9 ちなみにヘルカイトはニンジャスレイヤーにしがみついて諸共カラテミサイルを喰らい爆発四散した。ナムアミダブツ!