登録日:2014/09/25 Thu 01:10:03
更新日:2025/02/03 Mon 20:27:19
所要時間:約 20 分で読めます
マクシーム・キシンは
GBA専用ソフト
『キャッスルヴァニア 白夜の協奏曲』の登場人物。
CV:かわむら拓央
【概要】
主人公であるベルモンド一族の末裔
ジュスト・ベルモンドの親友にして、幼少時から修行を共にしたライバル。
本作のヒロインである
リディー・エルランジェ共々幼馴染ということから舞台となった
1748年時点で年齢は18歳前後と思われる。
魔力・魔法といった特別な力は持たないただの真人間だが、若くして家伝の武術「キシン流」を修めた凄腕の剣士であり、「ステラソード」という特殊な剣を自在に操る。
魔王ドラキュラ無き後も人々を恐怖に陥れる夜の眷属の残党とも対等以上に渡り合える超人的な技量を持ち、現・ベルモンド家当主であるジュストも彼には実力・精神両面において全幅の信頼を寄せている。
本編の2年前、ジュストが一族に伝わる聖なる鞭ヴァンパイアキラーを継承したのを機に彼との埋まらない隙間を感じたことから故郷を離れ、武者修行の旅に出たが、ある日満身創痍の姿でジュストの前にその姿を現し、リディーが何者かに攫われたことを告げる。
彼は傷ついた身体に鞭打ち決してジュストが引っぱたいて催促したわけではなく、ジュストを謎の古城まで導く。
マクシームはリディーが攫われた前後の記憶を喪失しており、ジュストと手分けして城内を探索している内に徐々に記憶の断片を取り戻していく。
しかし、城内で合流する度に時折まるで人が変わったかのような粗暴で敵意に満ちた態度を取ることもあり、認識の食い違った言動でジュストを困惑させる。
かつてマクシームはジュストから彼の祖父・シモン・ベルモンドがドラキュラから受けた呪いを解くために、その遺物である破片を集め滅ぼした話を聴いていた。
ライバルであるジュストを超えたい。そしてなにより子々孫々にわたり吸血鬼との死闘に身を投じねばならない
ベルモンド一族の呪われた宿命から親友を解放してやりたいという想いを常々抱いていたマクシームは、
このシモンの冒険をなぞり、自分がドラキュラの破片を滅ぼすことができさえすればその願いが両方とも叶うと思っていた。
生前の魔王の影響を強く受けた邪悪な人格は、力を高めるための生贄として、マクシームと精神的に深いつながりを持つリディーを攫うが、マクシーム本来の精神はそれに激しく抵抗、
城の中に隠したリディーの居場所の記憶を自力で抹消することにより、自身の肉体を乗っ取った邪悪な精神がリディーに辿りつけないようにしたことで、ジュストに助けを求めるだけの時間を稼いだ。
ジュストでゲームをクリアした後は、ニューゲーム時の名前入力画面に『MAXIM』と入力すると、彼をプレイヤーキャラクターとして操作する「マクシームモード」でプレイできる。
『月下の夜想曲』の「リヒターモード」や「マリアモード」に類するモードで、ストーリーらしいストーリーは無い。
火力は低く打たれ弱いが、ジャンプ力・スライディング距離といった機動性がジュストより高めに設定されており、手数が多い。また、クリア後に解禁されるボスラッシュモードでも使用可能。
専用BGMは『プロローグ ~マクシーム・キシンのテーマ~』。
ステージや戦闘時に流れる曲ではないため、あまりキャッチーな曲調というわけではないが、夢と現の境界が判然としない彼の混濁した思考を上手く表現した一曲。
へへっ、城を壊した後はションベンがしたくなる……
ちなみに、『エピローグ』のBGMはリディーのテーマでもあり、彼の曲と対になっている。
【人物像】
癖のある黒髪を後ろに無造作に束ね、手には
指ぬきグローブ、素肌の上から直接黒革のジャケットを纏うという
あまりにも難易度の高い変態的なファッションをごく自然に着こなす伊達男。
くっきりした太い眉などに表れている男らしい野性味は、色素が薄く中性的な面差しのジュストとは対照的である。
ただ、実際のゲーム画面ではあくまでクリア特典のオマケ主人公ということか、当時としてもゲーム中のドット絵がかなり粗く、立ち絵と全く似ていない。
キャラクターデザインのイケメンぶりを堪能するにはちょっと厳しいグラフィックである。
特に頭が黒髪のオールバックというよりも
すっぽり鎖帷子か黒頭巾を被っているようにしか見えず、身軽な機動や武器の印象も相まって
後述の疑惑の元凶となっている。
また、ジュストが
蒼いオーラを身に纏っているのに対しマクシームは
紅いオーラを纏ったようなエフェクトが入っている。
ワイルドな外見とは裏腹に性格は非常に生真面目かつ禁欲的、やや神経質と言っても良い程で、
中身は天然なフリーダム野郎であるジュストのマイペースぶりには昔からいろいろ気を遣っていた模様。
幼馴染のリディーとはジュスト共々親友止まりの関係ではあるが、密かに彼女を慕い続けてもいる。なんという三角関係。
リディーを護ろうとする想いの強さは手負いの状態でありながら自分の記憶の一部を潰し、我が身を省みずジュストを城に案内した辺りにも表れている。
★マクシーム(裏)…ドラキュラファントム
マクシームの抑圧されていた欲望がドラキュラの破片の呪力によって形となったもうひとつの人格。
本作の舞台である謎の城を作り出した張本人である。
乗っ取ったマクシームの肉体を人質にジュストを牽制し、城内の魔物をけしかけるなど非常に悪賢い。
ジュストに対する歪んだ敵意と、悪魔城復活を求める邪悪な精神は、マクシームであってマクシームでは無く、ドラキュラの破片から生まれながら、ドラキュラ当人の人格とも無関係である。
当初は粗暴な言動を繰り返していたが、徐々にその力を強めマクシーム本来の精神を浸食していくにつれ夜の眷属らしい慇懃だが傲慢な人格を確立していく。
リディーの血を吸うことで力を増し、マクシームの精神を消し去ろうと目論む(肉体は共有しているため、この状態のマクシームは擬似的なヴァンパイアであるといえる)。
この状態では顔グラも正常時から一変した攻撃的で狂気に満ちた表情に変わり、
プレイヤーからは『悪シーム』、または『赤シーム』(正常な状態のマクシームの顔グラ背景が蒼なのに対しこちらが紅なので)
の通称で呼ばれたりもする。
エンディングルートによってその末路は変化し、フラグを立てねば本来のマクシームの精神は死に、完全にその肉体を乗っ取ってラスボスとなる。
こうなるとジュストは結果的にマクシームを殺してしまい、場合によってはリディーも助けられないという最悪のエンディングになってしまうが、
グッドエンディングルートならばジュストの呼びかけで覚醒した元のマクシームの精神が肉体の主導権を取り戻す。
進退窮まった邪悪な精神は、マクシームの肉体を放棄し、ジュストが城内を探索して回収してきたドラキュラの破片と融合。
「ドラキュラファントム」として具現化する。しかし、この状態になってもドラキュラ当人が復活したというわけではなく、
所詮は偶発的に破片の力で生じた悪霊が魔王の遺物を装備してドラキュラを騙っているに過ぎない。
マクシームを人質に取られる憂いを無くしたジュストの強さの前にはまるで歯が立たず、挙句の果てには
「マクシームから分かれたお前など、最初から俺の敵ではない」とまで言い切られあえなく消滅した。
実際のゲームバランスとしても多芸で厄介な強敵マクシームに対しDファントムは火力を度外視すれば明らかに攻撃パターンが雑で見切りやすいものになっており、
実力的には本来のジュストやマクシームの足下にも及ばないというのは公式の見解である可能性が高い。
【能力】
☆キシン流☆
マクシームの修めた武術。
よく『鬼神流』と間違われるが、キシン家発祥の武術なので『キシン流』である(日本の流派でいうなら田宮流とか富田流みたいなもの)。
基本は剣術であるが、足払いや跳び蹴りといったアクロバティックな体術、ステラソードを変形させての投剣術などその戦技は多岐にわたる。
一発の強い攻撃に頼るのではなく、千発の手数で攻めるのが基本。的=敵が大きければ大きい程威力を発揮する。
最大の特徴は凄まじいまでのスピードと機動性で、超高速のダッシュや生身での3段ジャンプすら可能とし、身体を丸めて空中をクルクルと回転する独特の立体機動は時にハイジャンプに匹敵する程の飛距離を稼ぐ。
この回転は攻防一体で、触れるものに逆にダメージを与えるほどの破壊力を秘めている。
- 本体は地上に立ち尽くしているにも関わらず無数の分身が雪崩の如く飛びかかり斬撃を放つ
- 本体と全く同じ動きをトレースする分身と共に合わせ鏡のごとく敵を挟撃する
- 本体とは別に二体の分身が重力を無視したような機動で縦横無尽の飛び蹴りを放つ
など、
ベルモンド家の戦技に匹敵するほどの驚異的な威力を誇る。
具体的に言えば
ラスボスが奥義1回で沈むほど。
従来の探索型悪魔城(のおまけモード)と比較してあまりにもベクトルの違う強さ、
画面上において
ニンジャ頭巾や
スリケンを装備しているのに加え
イアイドに
カラテ、
ブンシン=ジツまで極めているところから、
『マクシーム=サンはニンジャでキシン流も東洋から伝来した』という疑惑が(特に海外のプレイヤー間に)あったが、
有志が公式サイドに質問したところ、
『事実無根。キシン流は忍術とは無関係』という回答が返ってきたとのこと。
ニンジャはいない。いいね? アッハイ、マクシーム=サンはただの変態です。
☆ステラソード☆
マクシームの愛剣。刃渡り1m程度の両刃の直剣で、柄から鍔にかけては黒の拵え。鍔の片側のみ蝙蝠の翼のような装飾があり、
全体のシルエットはやや十手に似ている。これには相手の攻撃を受け止めるソードブレイカー的な役割を持たされていると思われる。
実は通常時の剣は5枚の刃がひとつに重なった状態であり、扇の如く展開・変形させることで巨大な五芒星の如き形状の投擲剣となる。
これがステラソード(“Stellar-Sword”、『星辰の剣』)の名の謂れ。
背中の鞘に納め、斜めに背負う形で携行する。普通剣を背負うというフォームは長距離移動で『運ぶ』ためであり、
緊急時の抜剣には向かないのだが、マクシームはバンバン抜き放っては納めている。
これもキシン流のテクニックなのかもしれない。
ゲーム内ではジュストの鞭に威力・リーチは及ばないものの、とにかく出が早く隙が少ない優秀な攻撃手段。
攻撃シークェンスが勿体ぶった巨大ボスなどは瞬く間に滅多切りにできる。
また、投擲剣モードはマクシームモード唯一のサブウェポンとして使用可能で、鋭い弧を描いた軌道で中距離までをカバーする便利な飛び道具。
攻撃範囲もそこそこ広く、円周軌道で何度も回転させることで連続してダメージを与えることも可能。
使い勝手的には
『バンパイアキラー』のブーメランに近い。
☆神の祝福☆
ゲーム内では↑タメ+波動拳コマンド+Bで出せる技。「奥義!」と叫ぶと同時に輝きがマクシームを包み込み体力を全回復させる。
1度にハートを50も消費するが、ジュストに比べ打たれ弱く、アイテムも使えないマクシームモードにおいては貴重な回復手段。
技名から察するに神の与え給うた奇蹟であるためか、魔の力に乗っ取られた敵対時は使ってこない。
使用時のポーズから立ちションでストレス解消と言われることが多い。
【マクシームと関連が深い物】
◇マクシームの城◆
深い霧を抜けた先、リディーが攫われた現場に忽然と現れた謎の城。ベルモンド家に伝わる文献にも記されていない。
『白夜』の舞台となるこの古城は厳密には悪魔城ではなく、ドラキュラの遺物の魔力を元にマクシームが己の精神世界を具現化したものである。
この時、マクシームの内部には表裏二つの人格が存在していたため、城もまた同じ場所に聳えながら表と裏の二つが別々に並存するという極小のパラレルワールドめいた構造となった。
マクシーム本来の人格が顕れた表の城は蒼を基調とした煌びやかな建築であるのに対し、ドラキュラの破片から生じた凶暴な人格が顕れた裏の城は紅を基調とした不気味で荒廃した建築となっている。
また、城内を徘徊する魔物も裏の城の方が強く好戦的な傾向にある。
ジュストとは別のルートでこの城の存在を知った
デス様はいずれ復活させる予定の主・ドラキュラ伯爵を迎え入れるため、
この城を城主不在の
「かりそめの悪魔城」として完成させようと暗躍していた。
マクシームの城を悪魔城として完成させるには表裏の城をひとつに融合させる必要があり、
それにはマクシーム本来の人格を消し去ってしまわねばならない。
裏のマクシーム=ドラキュラファントムは攫ってきたリディーから血を吸うことでその為の力を得ようとしていた。
なお、魔力で城を作り出そうとしたのは裏の人格の発想であり、マクシームの意志によるものではない。
☆マクシームの腕輪☆
マクシームの持つ、蒼い宝玉の嵌った腕輪。
ジュストも同じデザイン(宝玉の色は紅)を持っており、ゲームオーバー画面に映っている腕輪がそれにあたる。
多くは語られないがバッドエンディングでジュストの呟いた
『2人(マクシームとリディー)の思い出は、腕輪だけになってしまった…』
という言葉から、リディーが修行時代の2人に贈ったものと思われる。
城を作り出した際マクシームの腕輪は城主の間に入るための鍵の役割も果たすようになっており、イベントで彼から受け取ることでジュストも城主の間の出入りが可能となる。
さらにグッドエンディングを迎えるために必須のフラグアイテムでもあり、
VSマクシーム戦でジュストの腕輪とマクシームの腕輪を両方装備した状態で彼を倒さなければ問答無用でバッドエンドルートに直行してしまう。
ただし戦闘開始時点で装備している必要は無く、倒された彼がジュストの名を叫んだタイミングでポーズ→装備を変更しても間に合う。
☆余談☆
★シモンおじいちゃんが完全に滅ぼしたはずのドラキュラの遺物が、何故この時代に復活したかについては不明である。
ただ、『ドラキュラⅡ』のグッドエンディングではシモンがドラキュラを葬ったと思しき墓標の前の土から謎の手が生えてくるという演出がある。
ホラー映画にありがちな、「実はまだ生きてました…」というオチなのだが、これが『白夜』の伏線として繋がってくるなら、シモンはドラキュラの呪いからなんとか解放されたが、破片を完全に滅ぼせてはいなかったことになる。
『ドラキュラ伝説Ⅱ』でも伯爵は15年の雌伏の時をやりすごしていたが、
魔王としての意識の無い破片の状態で憑代として利用できそうな人間(この場合はマクシーム)と巡り合えるまで50年の歳月を待ち続けていた執念深さには怖気を震うものがある。
同時に、
ドラキュラの遺物ならそれくらいやるだろうとどこかで納得もできるのだが。
★設定上彼の通常攻撃時使っている剣と投擲剣は同一のもののはずで、実際ボス敵としてのマクシームはこれらを同時に使ってくることはないのだが、マクシームモードでは普通に両方を同時に駆使した波状攻撃を仕掛けることができる。
予備の剣なのだろうか、あるいは実体を持った分身を召喚できるキシン流なんだし、武器の複製くらい余裕ということなのだろうか。
なお、コレを利用して投擲剣(サブウェポン)→急降下キック→空中攻撃と畳み掛けると最後の
空中攻撃が異常な勢いで多段ヒットする
バグが起こる。
実に変態的な流儀である。
『白夜』から永き時が流れた続編『ギャラリー オブ ラビリンス』にて、
悪魔城に居着いたヴァンパイアハンターの地縛霊・ウィンドが課す試練に合格することで入手できるアイテムのひとつになんとステラソードがある。
アイテム欄のテキストに『伝説の剣士キシンの剣』とあるので間違いなくマクシームの使っていたものなのだが、
紛らわしいことに『ギャラリー』の登場人物にはステラという名前の女性剣士がおり、
『白夜』やマクシームのことを知らないプレイヤーからは「ステラさんの剣?」と勘違いされることも多い。
なお、ステラが使う技はキシン流とは完全に別物。というかあんな動きで戦うお姉さまは見たくありません。
幾星霜を経てなおその威力は現役であり、攻撃力数値こそ全体を通せば中の上程度だが、剣カテゴリの武器の中では第2位。
さらに振りも早く大抵のモンスターの弱点に該当する
聖属性を持っているため、体感的にはさらに強力に感じる。
また、装備時固有の必殺技として
分身攻撃も可能。
……ただ、廻り廻ってこの剣がウィンドの手に渡っているということはマクシームは伝説を築くほどの使い手になりはしたが、少なくとも退魔の剣士としてのキシン一族の系譜はギャラリーの時代には既に途絶えてしまったということでもある。
…あるいは『どこかの代でリカード家とひとつになった』のかもしれない。いずれにせよ断絶という結末は変わらないが…
追記・修正は腕輪を両方装備してお願いします。
ペポゥ
デデデレンデン
ムムッズサーズサーズサーズサーズサーズサーズサーズサーズサーズサーズサーズサーズサー
ムッフォンフォンムムッビシィシャンシャンムッシャンズサーズサーシャンムッホァイフォンフォン
デーンデーンデンデーレーレーデレレデレレデレデレデレデー
キシンリュウオウギ!デヤァホァイホァイホァイホァイデヤァホァイデヤァヴォー
ファァァァァァァァァァァァァァファンプリッフィィィィィィィィィボンゴロゴロゴロゴロ…
テーテーレーテーレーテーンテレー
デレデレデェェェン
★TAS動画におけるマクシーム(変態)★
実際にプレイするうえでも良質なアクションゲームである悪魔城シリーズだが、『白夜』の辺りを境にファン間にはびこるようになった
闇の愉悦要素。
それがTAS動画などのタイムアタックである。
マクシームがプレイヤーキャラクターとしては機動性に長けたセッティングであることは述べたが、有志の暗黒神官TAS職人たちの研究により、
- 跳び蹴りの瞬間(猶予1F)に攻撃コマンドを入力することで、空中移動時もダッシュ時の加速力が保持され異常なスピードに
- それによって壁をすり抜け、通常ならいけないようなフロアに高速でワープする
- 上述通り、3つのワザを素早くヒットさせると3つ目のワザが1F持続毎に1ヒットという多段ヒットになり、キシン流奥義すら凌駕するDPSを叩き出す
- しかも固有サブウェポンのおかげで、ジュストと比べて多段ヒットバグは格段に起こしやすい。
……等の神(ゲームスタッフ)の意表を衝くバグ技が多数発見された結果、
通常プレイではありえないスピードとフォームでステージを駆け抜ける変態機動が確立。
3段ジャンプの掛け声である「ムッムッホァイ!」という特徴的なボイスは変態的なTAS動画及びマクシーム本人・壁抜けワープそれぞれの代名詞と化し、
ネット界隈(特にTAS作品が投稿される動画サイト)においては「マクシームといえば変態機動の第一人者である」という認識の方が強まってしまった。
あまりにも統一感に満ちたテンプレコメント群が流れる中、
僅か30秒足らずで悪魔城を陥落させ、立ちション(にしか見えないポーズを取る)しながら上に崩れ落ちる城を眺める姿は、かの『
勇者30』をもじって
「変態30」と称される。
悪魔城TASにおいて所謂「変態」と称されるキャラクターは数多い。それはそれでどうかと思うが。
特に人気の高い者たちだけをあえて掻い摘んでピックアップすると、
- 急降下キックを連続で放ち「ドゥエドゥエ」叫びながらバッタのように飛び跳ねて移動する「ドゥエリスト」こと、ユリウス・ベルモンドゥエ
- カサカサ雑音を立てながらすり足で高速移動する「有角走法」を生み出しその様子から「ゴキカード」の異名を頂いた、アルカード
- どこぞの音速ハリネズミのごとくグルグル前転しながら敵を殲滅して行く最強兵器、マリア・ラーネッド
- お互いの名前を叫びながら激しく画面外を移動する、ジョナサン・モリス&シャーロット・オーリン
- バックステップしながら障害物を無視してビュンビュン瞬間移動するアタランヨオリンピック代表選手、アルバス
だがマクシームのそれは上記の面々の変態っぷりを圧倒的に逸脱しており、人気や知名度、クリアタイムは変態たちの中でもトップクラス。
なお、一応彼の名誉のために言っておくが、この「変態」はゲーム中の狂った挙動からそう言われているだけで、本来彼のストーリーや設定に変態要素は一切無い。
ジュストへのコンプレックスやリディーへの思慕により複雑な想いを抱えてはいたが、それを変態と言ってしまうのはあんまりだろう。
そのインパクトから、彼の名前はTAS動画における時間単位になっていたらしい。
TASの総本山であるTASVideos.orgではゲームを起動し、隠しキャラであるマクシームで遊ぶために特別な名前「MAXIM」を入力、
悪魔城内をムッムッホァイと駆け抜け ラスボスのドラキュラファントムを倒す最後の攻撃を繰り出すためのボタン入力をするまでの時間
を記録として扱うが、国内ではその最速記録を「
1マクシーム」と称していた。
日夜更新されていたが、現時点の
1マクシームは22.73秒。それが悪魔城の絶望へのタイムだ…
このタイムは2011年10月に出されたものだが、これ以降
このタイムを超えられた猛者は現れていない。
この他にも城内の全ボスモンスターをすべて倒したうえでクリアする1フルマクシーム(5分47.68秒)、
TASではなく、RTA(リアルタイムアタック)により人力でAny%クリアする1リアルマクシーム(29.36秒)……などの派生単位も存在する。
RTAでマクシームを操り、入力猶予1Fが当たり前のバグ技を人力で自在に操るプレイヤーを『キシン流伝承者』と人は呼ぶ。
追記・修正は1マクシーム以内に完了するようお願いいたしますホァイ!
- 正直TAS関連については実際見てもらうのが一番早いし、ニコニコMUGENWIKIあたりの方が記事としては面白い。表裏の城をイメージしたボリュームがこの項目のウリってことで勘弁してくださいw -- 名無しさん (2014-09-25 01:12:20)
- そして「ホァイ」は高速壁抜け移動を指す言葉に。まさに伝説の男 -- 名無しさん (2014-09-25 01:42:58)
- 遂に出来てしまったか…変態な鞭の一族がひしめく悪魔城シリーズにおいて、最も有名な変態が一族とは無縁の彼ということはある意味一族を越えたとも取れる -- 名無しさん (2014-09-25 01:50:01)
- 探索型悪魔城定番の悪墜ちライバルなんだが、オルテガ⇒ヒュー⇒マクシームの流れで主人公との関係や劇中の描写がだんだん洗練されていってる気がする。これも進化だな。 -- 名無しさん (2014-09-25 01:55:13)
- ちょwwwよくやったwww(立て乙) ニコニコ大百科とかは見たことあるけど、真面目な設定とかは知らなかったことも書いてあるし -- 名無しさん (2014-09-25 02:03:40)
- ジョインジョイントキィデデデデry的なものを感じる -- 名無しさん (2014-09-25 08:20:34)
- デレデレデェェェン→IGAAAAAAAA→TAKEDA★TAKASHI→しまむらゾーン→......→キャストーッ!→よう!→ドゥゥゥゥゥン→※ここまでテンプレ ところでベルモンドのTASってドラキュラファントム倒してないからあれバッドEDなの?未プレイですまん -- 名無しさん (2014-09-25 17:25:04)
- また変態か・・・(城が)壊れるなぁ・・・ -- 名無し (2014-09-25 21:02:19)
- ↑2:グッドED版のTASもあったはず。 -- 名無しさん (2014-09-25 23:15:23)
- 真面目な記事は初めて見た。それくらい変態の印象が強いw -- 名無しさん (2014-09-26 01:36:56)
- この調子でTASネタも盛り込んでいくとなると、アルカードとかアルバスはかなりの難産になりそうな気がしてきた・・・ -- 名無しさん (2014-09-26 17:35:17)
- ちょwww記事作るのよくやったwwwwww -- 名無しさん (2014-09-26 17:57:23)
- ↑2 アルバスはどんだけ性能がぶっ壊れてるか書くだけだからいいだろ 問題は伝説、月下、蒼月(ユリウスモード)で色々と別世界のTASが3つもあるぼっちゃん -- 名無しさん (2014-09-26 18:11:11)
- 正直TASのは変態すぎてマクシーム関係ないと思うの(チキン並感) -- 名無しさん (2014-11-12 08:08:44)
- ジュストじゃできない事がマクシームにはできるっていうのは結構関係あると思う ロウソク加速はマクシームの方が速いし多段ヒットもジュストよりやりやすい -- 名無しさん (2014-12-27 18:29:45)
- 元絵だとイケメンなんだけどなぁw -- 名無しさん (2015-08-01 23:44:08)
- ステラソードも5枚の刃が一つに重なってて展開・変形も出来るって持ち主に負けじと相当変態だよな。一枚一枚の厚さとかどうなってるんだ… -- 名無しさん (2017-02-04 16:23:43)
- ついにマクシームを超える「医者」が現れたようだ -- 名無しさん (2018-08-02 11:57:09)
- 超えるというか異種格闘技だから・・・まああっちも本職が変態だし -- 名無しさん (2018-08-02 13:00:41)
- IGAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA -- 名無しさん (2018-12-18 14:19:43)
- 最近はキシン流奥義使わない方が早いらしい -- 名無しさん (2021-08-25 09:21:07)
- キシン流という勘違いされやすい流派名、手裏剣っぽく見えるステラソード投擲、ドット絵が絶妙に忍者っぽく見える、ブンシン=ジツ。そりゃ忍者と間違われてもおかしくない -- 名無しさん (2021-10-14 22:09:57)
- マクシームのドットは公式の絵に似てないというが、よくよく見てみるとちゃんと公式絵通りに作っているのがわかる。あまり似てはいないとはいえ。 忍者と言われる黒頭巾は黒い長髪と上着の黒が被った結果である。よくよくみると服と髪の色は違う。また袖の縁の金色の部分がちょうどジャケットの下の部分の金色の部分と重なってしまったため、くっついて見えて頭巾になった。公式絵の前髪も横から見たら少し前に出ているような髪をしている。それを再現した結果、前髪の部分が顔にくっついているため頭巾に見えるようになった。 ドット絵で再現しづらい髪型だったため黒頭巾になってしまったのだと思われる。 なぜかやけに派手になった蛍光緑のズボンは謎だが。 -- 名無しさん (2023-08-08 12:49:07)
最終更新:2025年02月03日 20:27