アゴニィ(ニンジャスレイヤー)

登録日:2014/9/28 (日) 08:22:00
更新日:2025/06/21 Sat 17:19:29
所要時間:約 5 分で読めます





お、オブジェはゆっくり作るんです、あー、あーイイ……そうして、こう、私があなたになります、あなたが私に、あーイイ……


アゴニィとは『ニンジャスレイヤー』に登場するニンジャであり、変態である。
CV.福山潤


◆概要な◆

初登場は「キックアウト・ザ・ニンジャ・マザーファッカー」。
ジアゲ・ファンド(地上げ屋)の経営者タメジマがバー「ヨタモノ」の立ち退きを行う最後の手段として依頼したソウカイヤから派遣されたニンジャ
ひょろく痩せた背の高い体全身型のレザースーツに身を包み、その上から大量のタタミ針を全身に突き刺しているというおぞましい容姿をしている。コワイ!
その上、割と丁寧な口調の会話の端々に恍惚としたよがり声を漏らし、身をくねらせるなどスゴイアブナイ・アトモスフィアを醸し出し、初対面のタメジマに即座に後悔と恐怖を覚えさせた。

ここまで読むと全身に針をぶっ刺す様なマゾ行為を常時続けているただの(?)変態にしか見えないが、標的となったモータルに針を突き刺して拷問・殺害し「オブジェ」とする行為に強烈な喜悦と快感を覚える超被虐・嗜虐嗜好の猟奇殺人鬼。言うなればドMドS

名前の由来は苦しみ、苦痛を意味するagony。

◆活躍◆

「キックアウト~」後半にてタメジマと共に「ヨタモノ」に来訪。
店内にいたDJやパンクス(不良的な意味合い)達を次々と「オブジェ」に変えていき、タメジマも屈強なバウンサーを盾に度々立ち退きを拒み続けていたオーナーに対して威圧的態度をとる。
……しかし突如、共にやってきたタメジマさえも殺害する。
アゴニィは最初からソウカイヤが土地を総取りする為に派遣されたニンジャだったのだ。

店内を恐怖で支配して暴虐の限りを尽くす彼だったが、我らが殺戮者・ニンジャスレイヤーが現れる。
交戦を開始すると最初こそ己のジツでニンジャスレイヤーをてこずらせるが、ナラクの意識が表層に出てきた事で状況は一変する。
スリケンを四肢に突き刺されて磔にされると、ジツの性質を見抜いたナラクによって脊髄の一部を引き千切られて痛覚を失ってジツを無力化されてしまう。
その後は自分が殺戮し積み上げたオブジェの死体を薪に、火打石で足元から点火されて松明めいて炎上、彼にできるのは情けない悲鳴を上げて命乞いをする他になかった。

アーッ!グワーッ!

何を恐れるか!苦しみが欲しいのであろうが?
苦痛は欲しくとも、死は恐ろしいてか!なんたるハンパな覚悟!グッハハハハハ!

やめてください死にたくない

ブザマ!己は殺したいだけ殺すが、殺されるはごめんとな!
そうよのう、そうよのう。今のオヌシはまさにインガオホー、観念してハイクを詠め!グッハハハハハ!

グワーッ!グワーッ!

罪無き人々を残酷に殺したいだけ殺した挙句、苦しめられながらブザマを晒す姿は正にインガオホー。
最期はニンジャスレイヤーにチョップで脳天を砕かれ、爆発四散した。


◆ワザ◆ジツ◆

「イタミニンジャ・クラン」のニンジャソウル憑依者。
ひょろい体型に似合わず、全身に刺さったタタミ針をニンジャ筋力を使って発射するという奇妙なカラテを使う。
その狙いはかなり精密らしく、標的の正中線に8本の針を一直線に並べる様に射抜く事も可能。
全方位発射や一点集中などもこなせるなど、かなり器用である。
また弾切れ対策の為に、バイオ巾着袋を腰に下げ、その中に予備の針を用意している。

イタミ・ジツ


アッ!アーッ!死んでしまう!我慢できないーッ!

アゴニィのユニーク・ジツ。
これは他者に自分が与えた、または他者が自分に与えた苦痛をニンジャ回復力に変換。体力を回復するジツ。
わざわざ人間を「オブジェ」にしたりするのも趣味だけでなく実益も兼ねているからである。
作中でもニンジャスレイヤーの攻撃をノーガードで受け、そのダメージで性的に絶頂しながらタタミ針の弾幕を撃っていた。

ちなみに自分で自分を傷付けてもジツは働かないらしく、自分に針を刺しているのはジツとは関係ない。100%趣味である。
ナラク曰く同クランのグレーターニンジャともなれば首だけになっても生きているそうだが、アゴニィがそこまでの事ができなかったのを見るに彼に憑依するソウルは格下位階のレッサーニンジャのものだったと思われる。


◆余談な◆

彼が過去どのような経緯でソウカイヤにスカウトされたかは謎だが、ダークニンジャに「痛めつけられた日」があったと語っている。
ダークニンジャに返り討ちにされたのか、それともスカウトされたのかはたまた彼の痛めつけに一目惚れしたのかは不明だが何らかの形でダークニンジャとは関わりがあるらしい。

「キックアウト~」はボーイ・ミーツ・ガールのジュブナイル的エピソードであり、ネオサイタマに生きる高校生の日常と苦悩、モータル(一般人)から見たニンジャの恐ろしさを書いた忍殺アトモスフィアを理解する為の初心者向けエピソードとしてよく挙げられる。また、時系列的にも最初期のエピソードであるため、尚更初心者がこれを最初の方に目にすることになりやすい。
だがいかんせん、アゴニィのインパクトが強すぎる為、ニュービーの急性ニンジャリアリティショックを懸念するヘッズも少なくない。
しかし彼の様なインパクト絶大なニンジャで耐性を付ける事で、更なるNRSの心配なく作品を読み進める事ができるのだ。
欺瞞!

物理書籍版PVの第2弾にも登場。奇怪な動き、クリーチャーめいた光沢を持つなどニンジャでも早々いない風貌になっている。コワイ!

「ニンジャスレイヤー(キルズ)」の「キックアウト~」コミカライズにより他コミカライズに先駆けて登場した。
ひょろ長い、というよりもスレンダーなモデルめいた体型、所々で見せる艶めかしいポーズが女性的な印象を与える。
、それ以上に原作に忠実な針だらけの姿に加えて、両乳首にピアスを通していたり、バイオ巾着袋と思しき物体があろう事か股間に装備されていたり
これからイクサを挑むニンジャスレイヤーに対して「愛しあいましょう」という爆弾発言をぶっ放すなど
濃すぎるほどにアレンジのきいたキルズ版アゴニィはヘッズのニューロンに多大なダメージを与えた。
そして股間に装備された袋、アゴニィが悶える度に膨らんでいっており、初登場時と後の場面であからさまに大きさが違うのだ!
そんな袋にヘッズが付けた名前が『 達 し 袋 』
(元ネタはモスキート=サンが潜入先のモブを殺害した際の謎の注釈(彼はここでまず達した)からだと思われる。
達したってどういう事かって? お察しください
この恐るべきコトダマはヘッズの間にあっという間に浸透し、ヘッズ達はたちまちTRS(達し袋リアリティショック)に見舞われた。
ちなみにこの袋、ナラク化したニンジャスレイヤーが「本当の苦痛」を教えてやる為に破壊されてしまった。ナムアミダブツ!

ニンジャスレイヤー フロムアニメイシヨンでは第25話『ニンジャスレイヤー傑作選』にて登場。
…したのだが13本のエピソードを15分でまとめるという尺の都合によりとんでもない展開になっている。
始まりはすでに磔with火炙りのシーンから。
苦しみから悶えるアゴニィだがこの悶えるシーンが1分強にわたって続く。アニメもひたすらループするだけ。
その後ニンジャスレイヤーがチラッとしゃべった後爆発四散した。
以上。
…これを読んでニューロンが爆発しそうな気持ちになるが事実なので仕方ない。

本編、PV、コミック、アニメ全てのメディア展開にてぶっ飛んだ活躍(?)を見せる彼は輝いている。


追記、修正お願いします。ああ…イイー…

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最終更新:2025年06月21日 17:19