ガクラン八年組

登録日:2014/11/04(火) 22:46:43
更新日:2018/05/08 Tue 11:03:01
所要時間:約 ? 分で読めます




「ど根性じゃい~~~~~っ!!!」

『ガクラン八年組』とは、週刊少年マガジンに1981年から2年間連載された、しもさか保による不良漫画である。
単行本は全11巻で、現在はリイド社から全5巻の愛蔵版が発売されている(ただし、84話だけ欠番)。
その暑苦しさパワーインフレは現在でも不良漫画界で1.2を争う代物。

本作の特徴は「若者の人間離れ」に尽きる。
不良漫画としてはあり得ない数の死者数が出ており、主人公も副主人公も終盤で命を落としているが、
それに至るまでの過程があまりにムチャクチャであり、リアリティよりも迫力に力を入れ過ぎているのだ。
例を挙げると

  • 敵が平気で刃物や弓矢を使用する。
  • デビル・リバース並の巨人が平気で登場する。
  • ここを見れば明らかなとおり、樹木や車を振り回して戦う。
  • 「処刑しろ」などという言葉が脅しではなく文字通りの意味で使われる。
  • 主人公らはそれらすべてを受けても戦い続ける。

といったムチャクチャな内容であり、紙面の大半が出血シーンなのは日常茶飯事なのは勿論のことながら、
主人公が作者に嫌われているのではないかと思われるようなぐらい矢衾にされ、切り刻まれ、殴り倒されるのはいつものこと。
そういった過度な暴力表現のせいか、映像化は果たされてはいないが、読めば必ず熱くなる作品であり、
連載終了から30年が経つ今でもファンが多い、男の中の男を描いた漫画である。


あらすじ

横浜市内一の進学校として知られる地蔵堂学園には、ある名物の三人組がいた。
その名はガクラン八年組。高校を5回も留年し、真の男を目指すために日々精進する三人は、生徒にも慕われていた。
応援団団長の義侠に篤い巨漢、西城大鉄。
ちょっとスケベな番長、原田力。
そして学校一の秀才の剣道部部長、山崎平九郎。
学園の、ひいては横浜の平和を守るために遁走する八年組だったが、そんな彼らを快く思わない者もいた。
やがて三人は、関東一円を揺るがす巨悪の陰謀に立ち向かうこととなってしまうのである…。

用語解説

地蔵堂学園

横浜No.1の進学率を誇る名門私立高校。八年組が在籍している。
現理事長の村田地三郎はここのOBで、かつて初代学士連合総長・土門国明と刃を交えたことがある。

八年組

地蔵堂学園で5度の留年を繰り返した大鉄・原田・山崎の三人組の愛称。
いつの間にやら敵を味方に引き込むドラゴンボール方式でどんどん巨大な勢力になっていった。
本稿でも八年組のメンバーについて記述する。

関西学士連合

今や政財界の黒幕として知られる土門国明が若い頃に作り上げた不良学生の集団。
関西の不良はほとんどが学士連合配下であり、伊集院一族も迂闊には手が出せないとされていた。
現在の総帥は国明の孫である土門光明。

秋桜会(コスモスかい)

土門一族の私兵を要請するために国明が作り上げた私塾。刃傷沙汰が日常茶飯事というヤバい学校。

伊集院一族

鹿児島の覇権を握る名家。明治維新の際に明治新政府のために尽力したがその活躍を闇に葬られた過去を持つ。
九州全土の不良を傘下としており、学士連合壊滅後は大阪城で日本全国の不良集団のボス相手に会談を行い、
日本の武装勢力を全て配下に置こうと目論んだ。

東北ササニシキ連合

北海道・東北・北陸の不良を牛耳る武装勢力。
「オラたちの通った後は全部畑になるだよ!」「日本全国オラたちの作った米さ食わせてやるだ!!」


八年組メンバー


「男なら生きんかい! とことん生きて人の命がどれほど大事なもんか確かめてみんかい!!」
・西城大鉄
本作の主人公。23歳。地蔵堂学園応援団団長。
鼻髭を生やした情に篤い性格の巨漢で、人間離れした体力とタフネスっぷりを持つ。
作中序盤から木を簡単に引っこ抜くほどのバカ力を見せ、終盤では拳一発で建造物や船舶を破壊するほどのパワーになった。
どんな強大な凶悪な敵相手にも拳だけで立ち向かうというファイティングスタイルであり、たまに車やら電柱やらを
ぶん回すことは有るが、一対一のタイマンでは敵が武装していても素手で戦う。ただし女は絶対に殴らない。
頭はよろしくなく、小学生レベルの漢字も読めないらしい。
本人曰く童貞卒業は19の夏。
台詞はなぜか関西弁。

「てめえらの命、この原田があずからせてもらうぜ~っ!!」
・原田力
本作の副主人公その1。23歳。地蔵堂学園の番長。
糸目でくせ毛。常に首に赤い数珠を撒いており、敵の振り下ろした斬撃をこれで留めたこともある。
ムードメーカー的な存在で、女好きな上にストライクゾーンが滅茶苦茶広い。本人曰く童貞卒業は中3。
作中では噛ませ犬になりやすく、雑魚相手には無類の強さになるがある程度の強さになるとやられるシーンが目立ち、
しまいには名指しでザコ扱いされ激昂するシーンまであった。
八年組最初期のトリオの中で、唯一最後まで生き残った男。
本作のラストシーンは、最後の戦いから数年後に原田が自分の息子に八年組のことを語るシーンで終わっている。

「人は愛する者を守る時、信じられんくらい強くなると言うぜ」
・山崎平九郎
本作の副主人公その2。23歳。地蔵堂学園剣道部主将。
イケメンであり、バカな大鉄や原田とは対照的に学年トップの成績(5年も留年してりゃな・・・)を持つ。
凄腕の剣士で、戦闘では木刀を使うほか、真剣で戦ったこともある。
ストイックな性格であり女となれなれしくするのを好まない(初期には大鉄に女嫌いだと思われていた)が、
童貞卒業は中2と一番早く、作中でも恋人が出来ている。
普段から胴着の上にガクランを羽織っているイカしたファッションなのが特徴。授業もそれで受けてるのかなあ。




「よそもんに地元乗っ取られるっちゅうことになっちゃあ黙ってらんねえぜ。わしらも一緒に戦わせてくれい!」
・卍法輪坊
横浜の仏教系高校「卍寺学園」の番長。坊主頭に鼻髭、サングラスの大男。
初登場は読切版4話で、地蔵堂学園の女子生徒に乱暴を働こうとしていたが大鉄に一瞬でやられた。
その後学士連合の横浜襲撃戦に際し八年組と同盟を組み、以降は横浜を守るという共通の目的の元、秋桜会や伊集院一族と戦った。
武器は六角棍と強力な跳び蹴り「卍飛竜脚」

「この鬼頭の通天突きをおみまいしたるで!」
・鬼頭満伍郎
もとは学士連合の選抜特攻隊隊長。長く尖った頭が特徴的で、額には「硬派」の刺青を彫っている。
その外見故に小さい頃は苛められており、頭をバカにされると血を見たハート様の如く激昂する。
幼少期から鍛え続けた石頭は凶器そのものであり、一撃で鉄板を貫通し、船舶をも沈め、建造物を崩落させる。
学士連合の先遣隊として地蔵堂学園を襲撃し、八年組と真っ向勝負を行うが、自慢の鉄兜が大鉄の拳で破壊されて戦意を喪失。
八年組の漢気に触れ、学士連合本体の到着の際には光国に対し直々に退団の意を表した。
以降は親友の永倉とつるんでいることが多い。

「やる以上は私情抜きや…全力で戦わしてもらうで!」
・永倉一平
もとは学士連合の三番隊隊長。常に学帽を被った髭面の男。
寡黙でクールな性格の持ち主で、銃弾をも叩き落とす必殺の回し蹴り「大旋風脚」を始めとした中国拳法で戦う。
秋桜会襲撃時に鬼頭と戦うが敗北し、以降は八年組に帰順する。
それから後も鬼頭とは抜群のコンビネーションを見せる。

「へっ、覚悟の上よ。けどおれァ死なねえぜ」
・加倉井
伊集院一族の保有する牢獄「男泣島矯正院」に入れられていた青年。常に帽子をかぶっている。
男泣島を大鉄が陥落させたことで、慕っていた囚人たちの大ボス・河内又三郎の意志を受け継ぐ者を見つけたとして八年組に入ることを決意した。
元々ボクシングの心得があり、自由闊達なフットワークは集団戦において大きな威力を発揮する。

「損得でも理屈でもねえだ…その人の生きざまにつくのが硬派だんべよ」
・三戸敬三
東北ササニシキ連合会長。伊集院一族に造反を目論み、大阪城会談にてテロを起こした。
大阪城に殴り込みをかけた八年組の生きざまに胸を撃たれて伊集院一族と完全に決別、八年組につくことを決意した。
作者の持つ東北のイメージをそのまんま具現化したような牧歌的な男。





追記・修正は天突く巨漢に殴り倒され、背中にエルボードロップされ、顔面に膝蹴りを撃ち込まれ、
大阪城の石垣ではり倒され、その石を投げつけられ、巨岩でサンドイッチにされただけでは飽き足らず、
右腕で敵の振り下ろした真剣を受け止めたうえで仲間を背負って走り回り、胸と片腕を斬り付けられ、
顔面に上を通っただけで石垣を抉り取る速度の回し蹴りを受け、跳び蹴り、肘打ち、前蹴りを立て続けに受け、
拳を棘付きグローブで貫かれグリグリされても、更に目潰しを受け、首を絞められ、十数m落下して地面に叩きつけられ、
脇腹に砲弾を受け、巨岩で顔面を張り倒され、両脇腹を刺され、殴り倒され、磔にされても
十字架を引っこ抜いて暴れ回れる根性がある人にお願いいたします。


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