封印作品

登録日:2011/05/16 Mon 23:49:16
更新日:2021/05/17 Mon 01:02:54NEW!
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封印作品とは、一度世に出た作品、あるいは世に出る以前に何らかの事情で現在は視聴や入手が非常に困難な作品の事である。
黒歴史」と混同されがちだが、厳密にはイコールにはならない。


+目次

■概要


その原因は様々であり、比較的多いのは以下のようなものである。

◆権利関係

著作権が法律で定められている以上、世に商品として出すにはこれをクリアしなければならないが、何らかの理由でクリアが困難になってしまったケース。
権利者不明、権利者が複数いる、原作者や遺族によるソフト化の拒否、制作会社が倒産したことで著作権の管理がこじれてしまったというパターンが多い。
漫画や小説だと、著者自身が作品の諸々に対して不満を抱いた結果、単行本未収録の状態が長期に亘って続く事もあり、『ジャイアントロボ』や『新宝島(オリジナル版)』辺りも著者没後まで長らく幻の作品となっていた。
マイナーな作品から、誰もが知っている有名作品も意外と多い。

◆抗議

表現や設定が他者の権利の侵害や差別を助長・肯定するなどの理由で、団体や個人による抗議が元で封印されるパターン。
抗議を直接受けた作品だけに限らず、近い表現をしていた作品も巻き添えや自主規制を喰らったりする。
政治的・社会的な議論を呼びやすく扱いが難しい。
中でもイスラム教やナチス関連は特に注意が必要。

◆事件・災害・不祥事等

何かしら重大な事件や災害が起きた際に、不謹慎だとして封印されるパターン。
重大な災害と運悪く被ってしまった(例:震災が起きた時に作品中に地震が出てきた・または震災がテーマの作品だった等)、重大な事件を起こした犯人が「○○を見てた」と発言したり取材されるするケースが該当。
また作者や出演者が事件や違法行為による逮捕等が原因でも封印される。近年ではTOKIOの山口達也が書類送検された際に出演作品の全てが事実上の封印状態になったのが記憶に新しい。
このケースはある程度の時期が経つと封印が解除される場合も少なくない。
また、ゲスト出演者が後に逮捕された『牙狼-GARO-』第4話「晩餐」のように、「映像ソフト収録は問題無いが、TV放送では当該話もしくは一部の場面や音声がカット」という処置がされることもあり、これを封印作品と見做すか否かは意見が分かれるところ。

◆盗作

読んで字の如く、別の作品からの過度の盗作がはっきりと認められたケース。法的にも完全にアウトである。
権利者の裁量にもよるが、裁判が起こっても発売中止という「封印」まで持ち込まれる事はあまりない。
ただし、作品の該当箇所が差し替えられるケースは多い。

◆散逸

古い映像作品に多く、あまり封印作品とは呼ばれないケース。
ビデオテープが撮影に使われ始めた時代は、非常に高価だった上に2インチタイプの大型で保管に向かないものだったことから、上書きして使いまわすのが当たり前だったため、現在では映像が残ってない作品は珍しくない。
また、フィルムはビデオと違って上書きできないが、熱でくっついてしまった『月光仮面』第一話のようにフィルム破損で再生不可能になってしまった、というケースも存在する。
たまに視聴者や出演者、スタッフが録画した映像が発掘されたりする。

有名なのは「風と雲と虹と」よりも前の大河ドラマ。第一作からビデオで撮影されていたため、現在ではほぼ全話発掘された「樅の木は残った」を除くと断片的に残されたシーンだけ見られるという状態である。
なお、漫画作品については元の原稿が紛失しても、当時の掲載誌や単行本を底本に印刷する事も可能であるため(無論、その場合は画質の劣化が避けられないが)、よほどの事がない限り散逸「だけ」が理由で封印されてしまうケースは殆どない。


大体こういうパターンが多いが、単に需要が無いだけという場合もある、というか結構多い。
こうした作品は封印作品と呼ぶよりも、ただの絶版に分類すべきであろう。
だが有名作品でも数々の事情が重なって絶版状態が続いてしまうと読めなくなるケースもあり、かつては「作者の残した作品数が膨大すぎる故に再版に手が回らない」という理由で「オバケのQ太郎」がこれに当たった(現在は全集に収録)。
入手できれば違法であるが故の強みを大きく活用できる為、海賊版の絶好のカモにされるケースも多い。

また、日本におけるサウスパークの『チンポコモン』やシンプソンズの『Thirty Minutes Over Tokyo』(どちらも皇族をネタにした作品のため)、
タイにおける『王様と私』(王族の描写に誇張があるため)、クウェートにおける2017年版『美女と野獣』(同性愛者のキャラクターが登場するため)等、
「特定の国や地域でのみ上映・放送が不可能」という例も存在する。

■封印作品の例

【ゲーム】

◇格闘超人
Xboxで2003年1月に発売された3D格闘ゲーム。
発売から1ヶ月後にイスラム教の聖典コーランをモチーフにしたステージ・BGMが問題となり、回収・生産中止となってしまった。
回収されなかった分は中古市場に出回っており、入手は比較的容易。

◇ラップフリークス
声を出しながらプレイするコナミの音ゲー。幻のBEMANIシリーズ。
しかし、「声を出しながらプレイするのが恥ずかしい」「ハンドクラップの装着が難しい」「2人プレイ時のハイタッチのタイミングが難しく相手を殴りつけてしまうことがあった」等、ロケテストでの評判がよくなかった為。
ロケテストは数回行われたが、動きの激しさと自分の声が流れる恥ずかしさから、プレイする人が全くいない時もあったためお蔵入りに。
『Dance Evolution』など動きが大きくなるゲームも出たため、時代が早すぎたと言えなくもない。
音声を利用するゲームは出ていないが。

オリジナル曲は全てお蔵入りとなっておりその内の3曲はTOMOSUKE氏が担当していた。
現在に至るまで他作品に使い回されることもなく同様にお蔵入りしている。

◇桃太郎電鉄2012
東北地方太平洋沖地震の影響で制作中止に。
……というのは実は方便で、実際にはスタッフが抜けまくって開発が困難になったのが真実らしい。

◇アイレム作品
2011年に発売予定だった絶体絶命都市4を(恐らく東北地方太平洋沖地震の影響で)発売中止したのを皮切りに、ゲームアーカイブスやバーチャルコンソールでダウンロード販売していた自社作品のほとんどを販売中止に。
公式HPでのパチゲー以外のゲームの詳細ページ(とエイプリルフールページ)を削除した。
詳しい理由は不明だが、以後はパチンコ関連ゲー専門メーカーと化しており(アイレムの元スタッフは新会社グランゼーラとして独立)、パチプロ風雲録シリーズも好評を博したかつてのものを作った主要スタッフが退社しているため別ゲーになっている。
しかしグランゼーラが版権を取得したため、以降はそちらが展開・配信していくものと思われる。

◇銀河英雄伝説シリーズ(ボーステック)
かつて存在したボーステック株式会社が、田中芳樹の小説『銀河英雄伝説』を原作に製作した戦略シミュレーションゲーム。
長期間に渡ってシリーズが展開していたが、『銀河英雄伝説 VII』の発売の際に原作の著作権を持つらいとすたっふとボーステックの間でトラブルが発生。
らいとすたっふ側の主張曰く「ボーステック側が無断の商標登録や外国企業との交渉などの背信行為をした」とのことで、版権許諾契約が解除となった。
このようなトラブルの結果としてボーステックの銀河英雄伝説シリーズは販売不可能になり、EGGにて配信されていたタイトルも即刻配信停止に。

◇データイーストコレクション
『カルノフ』、『チェルノブ』、『トリオ・ザ・パンチ』、そして『ザ・グレイトラグタイムショー』の四作品をAC版そのままに収録したオムニバスソフトで、セガサターンでの発売が予定されていたが、なし崩し的に発売中止になってしまった。
一説によれば、チェルノブの設定が設定なだけに、被爆者保護団体からの抗議が来るのを恐れた為ではないかとも言われている。
作品それぞれの移植は、『カルノフ』はファミコン版があり、『チェルノブ』はメガドライブにアレンジ移植された際には原発関連の設定は削除されている。
『トリオ・ザ・パンチ』はPS2の『オレたちゲーセン族』シリーズのうちの一作として発売された。が、ソースコード盗用などもあってそちらはそちらで非常に黒い。
『ザ・グレイトラグタイムショー』は長らく移植されず幻の作品のようになっていたが、「レトロビットジェネレーション3」に収録された。

◇モータルコンバットデッドリーアライアンス(日本版)
コーエーがローカライズし、2003年春に発売する予定であったが、CERO-Zの規制レベルでも足りなかったらしく、発売中止になってしまった。

◇BeatStream アニムトライヴ
少々特殊なパターン。
2014年7月17日から稼働していたBeastSteramシリーズの2作目でBEMANIシリーズの1つ。
シリーズ打ち切りが発表され2作でシリーズが終焉を迎えることになったが、これは特に現在では特に珍しい事ではない。
筐体は新作であるBEMANIシリーズの新シリーズのノスタルジアに2017年3月よりアップデート可能で筐体を改造することで使い回すことができるのだが、
アップデートしなかった場合は2017年8月31日をもって起動不可能になり、過去に打ち切られたBEMANIシリーズと違いオフライン稼働に対応せず完全消滅するという異例の対応が取られた。
そのため現在ではレトロゲームが置いてある店であろうとプレイする方法が存在しない。
同日にオンラインサービスが終了したミライダガッキ Ver.2はオフライン稼働が可能。
何故ここまで対応が違うのかと言うとアニメの楽曲だけではなくムービーも収録するという、このシリーズのコンセプトが問題で版権絡みという説がある。
このシリーズ初出のオリジナル曲に関してはjubeatシリーズを中心にごく一部を除き移植されており救済されている。
ムービーはYoutubeのコナミのチャンネルに全てアップロードされており視聴が可能。また、ムービーに対応している一部のゲームにも移植されている。

キャディラックス恐竜新世紀
後述の『エイリアンVSプレデター』同様、版権が複雑な為、CSへの移植は不可能となっている。理由は該当項目を参照。

◇APRIL
ゲームブランド『サンクチュアリ』の姉妹ブランドである『QUATUOR』がブランド発足と同時に発表した乙女ゲーム
『エイプリル』や『メイ』など月の名前を持った登場人物たちを中心に、ミステリーと恋愛を組み合わせたシナリオになるはずだった。
しかし肝心の『QUATUOR』が発足からまさかの2日後に活動停止を発表。それに従って本作も放置され、実質的に封印作品になってしまった。
公式ホームページの殆どの箇所には現在に至るまで『COMING SOON』の文字が躍っている……。

◇ビズ能力DSシリーズ 話心の素
文具メーカーのコクヨから発売された、ビジネスを題材としたゲームソフト『ビズシリーズ』の第三弾。
発売前に開発者の一人が痴漢で逮捕され、発売初日に販売中止が決定した。
商品は回収されたが、格闘超人と同様に回収されなかった分が中古市場に出回っている。

◇天外魔境ⅢNAMIDA(PC-FX版)
天外魔境シリーズの完結作品としてPC-FXでの発売が予定され、キャラクター達も当時のゲーム雑誌にて紹介されていたが、本体の普及が著しくなかった事などが原因で開発中止となった。
その後、PS2にて別人のシナリオ*1で製作され、発売されたが賛否両論となった。
ちなみに本来のシナリオプロットなどの一部は桝田氏本人が書いた小説『ハルカ 天空の邪馬台国』で使用されている。

◇プロペラアリーナ
2001年にドリームキャストでのリリースが予定されていた、空中戦を題材としたセガのシューティングゲーム。
しかし、ドリームキャスト自体の製造終了に加え、アメリカ同時多発テロ事件の発生も災いして発売中止に。

◇Cubic Ninja
ニンテンドー3DS用ソフトとして発売されたゲーム。「ハード初期に発売された隠れた意欲作」程度の存在でワゴン価格で簡単に購入できた。
しかし、発売してから3年後に3DSのハックに利用されてしまうとんでもない穴がソフトに偶然存在していたことが判明。
悪用を防ぐためにDL版は急遽販売終了となり、市場に既に出回っていたパッケージ版はワゴン価格から一転してプレミア化した(現在は多少落ち着いている)。

◇艦これ改
幾度の発売延期を経て2016年にPlayStation Vita専用ゲームとして発売された、DMM.com配信のブラウザゲーム『艦隊これくしょん -艦これ-』のコンシューマー版。
2017年1月31日に突如としてパッケージ版の生産とDL版の販売の終了が発表され、翌月の2月1日には公式ホームページも閉鎖されるという異例の事態が起きた。
メディアの取材に対して販売元の角川ゲームスは「諸般の事情でそれ以上のことは話せない」と回答しており、様々な憶測や邪推を呼ぶことになった。
この処置が行われた以降に発売された書籍の『艦これスタイル』において、艦これの歴史の記述に本作が言及されていないなど、実質的に存在が封印された扱いを受けている。
なお、現在は本作の入手手段はパッケージ版を中古で購入するのみとなっているが、そこそこ売れたことで中古市場に比較的出回っており、入手自体は困難ではない。

PC-FX
上記の封印作品のゲームは全てゲームソフトであるのに対し、こちらはゲームハード自体が封印作品になっているケース。
発売元のNECホームエレクトロニクスが会社そのものとNECグループの業績悪化で2000年3月に解散し、2年後の2002年2月に清算された。
その後2008年時点で当機種の権利を保有していたBIGLOBEは2014年にKDDIに買収され、NECグループを脱却して以降は権利保有会社は一切公表されてない。

しかし2019年に、やはりNECホームエレクトロニクスが発売していたPCエンジンの小型復刻版PCエンジンminiを、当時PCエンジンを共同開発していたハドソンを買収したコナミが発表。
後継機種である本機も権利関係はこじれていない可能性もある。
復刻版が出るだけの需要があるかはともかく。


【漫画】

◇キャンディ・キャンディ
1970年代少女漫画及び女性向けアニメの金字塔で、『冬のソナタ』の作者が影響を受けたと公言している作品。
水木杏子(原作)といがらしゆみこ(作画)との間で権利問題が発生し、裁判の結果を受けてもなお、いがらしが不服を表明したため、その姿勢を理由に水木が中央公論社との出版契約を解除。
現在アニメ版の主題歌以外は全て封印状態となっている。
2000年代には一度、過去に出版された水木による小説版(「名木田恵子」名義)が挿絵を除いた状態で復刊されており、2010年には小説の続編『キャンディ・キャンディ FINALSTORY』が新作として出版されている。

◇サザエさん『ひょうりゅう記』
サザエさん』のエピソードの中でもとりわけ異質なもの。姉妹社版単行本の68巻の最終話として収録されている。
サザエさんの都市伝説が生まれた原型というべき作品ではあるが、作中に出てきた「人喰い人種」が人種差別的かつ倫理的にもまずいために、
他社から出た『サザエさん』の単行本および長谷川町子全集には収録されなかった。
後に問題部分を「普通の原住民」に変更した形でアニメ版が放送されたが、2020年時点で原作の方の再収録は叶っていない。

◇サザエさま
『東京25時』と言う雑誌に連載されたサザエさんのパロディ漫画。
サザエとマスオのベッドシーンや、全裸で用を足すサザエ、デモ隊に巻き込まれ絶命するサザエ等原作のイメージを崩す描写が版権元である姉妹社からクレームがつき、編集部が50万円の示談金を支払い、掲載号の翌号に謝罪広告を出す事で決着。同紙も1971年に廃刊となったため、当時の雑誌を見る以外に見る方法は無い。
尚、「示談金の50万円は当初100万円だったが『君らは若いし可哀想だ』と温情で半額にしてもらい、その上分割での支払いも認められた」「長谷川町子氏が本作を見て『それが面白いものならば…』『ぜんぜんひどいと思いました』と作品の出来について語った」等の逸話も残されている。

浦安鉄筋家族第424発目『軍団親子』
「涙が出るほどの失敗作だった為」とのことで単行本未収録となっている。
読者間では石原親子をパロディにしたキャラが問題となった為と噂されている。

◇燃える!お兄さん『サイボーグ用務員さんの巻』
普段主人公をいじめる先生が訳あって用務員さんに降格してしまうという無茶苦茶な内容もさることながら、用務員の仕事を低く書き、
更に「ただの働くオッサン」や「先生じゃないなら何をしても構わない」等の発言が問題となり、当然の如く用務員部会から苦情が殺到。
単行本未収録は勿論の事、この話が載っているジャンプ自体も回収される騒ぎになってしまった。
「ジャンプ回収騒ぎ」の代名詞の一つともなっている問題作。

◇まんゆうき~ばばあとあわれなげぼくたち~『走れババアの巻』
単行本未収録。
詳細は不明だが、恐らく要介護の老人を侮辱しかねない内容だった為と推測される。

ベルセルク第83話 『神との対話 深淵の神(2)』
グリフィスが繭の中にいた時の体験。
物語の核心に迫りすぎたため収録されなかったとされる。

◇狂人軍
藤子不二雄(A)による野球ギャグ漫画。
王選手が放ったホームランが頭に直撃したことで発狂した主人公が、キ○ガイしか入れないという野球チーム「狂人軍」に入団するという凄まじすぎる内容。
これまでに一度も単行本化されたことがない。
精神疾患を題材にし差別表現が数多く含まれていることや、読売巨人軍を侮蔑するようなタイトルであることが原因と思われる。
さすがに当時基準でもマズかったのか公式で取り上げられることも皆無。
藤子・F・不二雄作品の『ドラえもん誕生』の一部バージョンにて、A先生が当時の連載作品として名前を出す(『ドラえもん 第0巻』など近年の収録ではセリフが変更されて出てこない)など言及もかなり限られている。

◇魔太郎がくる!!うらみの3番「ゴミはふくろにしまつしよう」他多数
いじめっ子に対する逆襲の仕方が「パワーショベルで引き裂き、コンクリートに埋める」「ゴミ袋の中に閉じ込め、金属バットで滅多打ちにする」と言った、
凄惨かつ実際にやろうと思えばできかねないものだったため、上記話を含めた25話が欠番、大幅に改訂されたものが33話存在する。
中にはレギュラーキャラである切人の初登場話『悪魔のようなチビ』(うらみの32番)もあるが、こちらも欠番扱いとされ、
切人の初登場は『悪魔のようなチビがやってきた』(うらみの35番、初出時は『悪魔のようなチビがまたきた』)と変更された。

◇わが分裂の花咲ける時
藤子不二雄(A)によるブラックユーモア短編の一つ。
主人公の喜一が受験に対するノイローゼからパラノイアとなり、最終的に分裂症(現在の統合失調症)を発症するという内容から、初出後一度も単行本化されたことがない。
他にも同シリーズからは『台北挽歌』『狂暴都市』『変身科へどうぞ』『アフリカの夜』『アカプルコの夜』が単行本未収録となっている。

◇ぶきみな五週間第1話「毛の生えた楽器」
同じくブラックユーモア短編の一つ。
あまりにアフリカ原住民に対するアレな描写(グロいため詳細は省く)故に、掲載版からセリフを修正した末に全集に収録された。
しかし「ダメなものはダメ」ということなのか、第二刷以降は別のエピソード「禁じられた遊び」に差し変わっている。
他のエピソードが全て「世界各国の変わったお土産」にまつわる話なのにこれのみタイトルがお土産に関係ないのはそれが原因。
しかしこの「禁じられた遊び」も、雑誌掲載時には知能障害を持つ(と思われる)主要人物がいたため、そのキャラをカットしためにページ数が半分以下になり、キャラクターのフルネームも抹消された。
逆に言うと、そのカットのおかげで第2話「爪の生えた杖」以下とページ数が揃っている。

◇アラーくん
マジンガーZ」や「キューティーハニー」等の作者でもある永井豪先生の記念すべき単行本第1作。
アラビア系ギャグ漫画だが、イスラム教を敵に回しすぎた名前のためにあえなく封印。
キャラクターは後に同作者の読切『炎魔地獄』にスターシステムで登場している。

MMR マガジンミステリー調査班『1999年人類は滅亡する!ノストラダムス暗黒黙示録』
当時未解決だった松本サリン事件を元にした話で、ラストでリーダーのキバヤシが「300人委員会による化学兵器テロが起きる」と発言するシーンがあるが、
掲載2ヶ月後に地下鉄サリン事件という形で、松本事件の犯人たちによる化学テロが本当に発生してしまったためお蔵入りとなり、単行本にも収録されていない*2
作者の石垣ゆうき先生もキバヤシ達のモデルになった編集部メンバーの方々も、MMRは一応フィクションとしてやっておられたのだが、まさかその後の展開を言い当ててしまうとは思っていなかったようだ。

◇おまかせ!ピース電器店 第45話『ゲームの星』
作中に「バミ通」というファミ通のパロディ雑誌が登場。
本家にそっくりなクロスレビューにて、主人公が製作したゲームがこき下ろされる……という話(特に「広告料を払ってくれたゲームばかりに高得点がつく」というくだり?)に対しファミ通編集部が抗議したため、単行本に収録しないことが決定された。
広告料云々は割と事実なのでは、という意見もあるが、それはまた別の話

◇泥だらけの行進
手塚治虫の読み切り連作「ライオンブックスシリーズ」の内の一作。
精神疾患が根幹に関わる設定の作品のため、あえなく封印された。
手塚作品においては初期の単行本『妖怪探偵団』も同じ理由で封印されている。

◇マグマ大使
最終章『サイクロップス編』が該当。
別に単眼症の人から抗議があったわけではなく、大部分が代筆のため手塚自身が収録を見送った。
サイクロップス編は本誌付録掲載だったので、国立国会図書館には該当部分が収録されておらず、当時の『少年画報』を入手しない限り読むのは不可能と言ってよい。
なお、同じ手塚作品の『魔神ガロン』(第3部以降)もほぼ全て代筆(しかも、素人目に見てもサイクロップス編より作画が酷い)で、
手塚生前は単行本未収録だったが、こちらは現在では秋田文庫*3と講談社全集の両方に収録されている。

ブラック・ジャック
第41話『植物人間』、第58話『快楽の座』と第28話『』が該当する。
前者2つはいずれも脳の手術に関する話だが、作者がロボトミー手術のことを勘違いしていたために間違った記載がなされてしまっている。
第153話『ある監督の記録』が「ロボトミー手術の美化」と問題にされた際に脳について扱ったこれら作品も同時に問題視され、
大幅な改変は不能だったためか作者本人により封印されている。
『植物人間』は初出時点での問題は少ないため、単行本4巻の初期の版には収録されているが、
『快楽の座』に関しては「鬱病の少年の脳に機械を埋め込んだ結果、笑いながら人を刺すようになる」と倫理的にかなり問題がある内容のため
完全に収録が見送られている。
後者は多指症と呼ばれる奇形を扱ったために封印された。
ただし、内容を大きく変更させて第216話『刻印』というタイトルでリメイクされており、コミックスにも本来『指』が存在するであろう場所に差し替えで収録されている。

その他にも、単行本・文庫版などでそれぞれ話の収録状況が違ったり、連載時とコミックス収録時(あるいは増版時)で台詞・描写が変わったりといった状況がある。
例えば上述の第153話『ある監督の記録』は問題の手術部分を差し替え、タイトルも『フィルムは二つあった』に改められている。
また、手塚治虫漫画全集(講談社)ではほぼまるまる1冊分のエピソード*4が単行本化されておらず、
『不死鳥』『金!金!金!』『おとずれた思い出』は文庫版17巻が出るまで封印作品扱いであり、
『壁』『落下物』は文庫版特別編「BLACK JACK Treasure Book」に収録されてようやく解禁された。
さらに、コミックスには収録されたものの、『血が止まらない』『しずむ女』『水頭症』『最後に残る者』『魔女裁判』の5話はその後文庫版(特別編含む)にも漫画全集にも収録されず、
『ブラック・ジャック大全集』(復刊ドットコム)や『手塚治虫文庫全集』(講談社)に久しぶりに収録された。この大全集には封印三作品以外のすべてが収録されている。

◇風と踊れ! -時代を疾走ぬけた男 バロン西-
馬術の五輪メダリストで、硫黄島の戦いで戦死した西竹一を題材とした漫画。
担当の思想上の理由で史実と違う展開が無理やりねじ込まれ、そのことに納得しなかった作画担当の樹崎聖が単行本収録を拒否したため封印扱いになっている。

こちら葛飾区亀有公園前派出所派出所自慢の巻
かつては単行本4巻に収録されていた。軍事マニアが登場する回だが、内容が余りにも過激極まりない物だったため封印。
大全集『カメダス』でも一言も触れられていない。詳しくは当該項目を参照。

その他、星逃田が久々に登場した『帰ってきたあの男の巻』(週刊少年ジャンプ2012年30号掲載)や、
『こち亀ジャンプ(2016年8月16日発売、AmazonではKindle版も発売中)』に収録された日暮熟睡男の書き下ろしエピソードも、
ページ数の都合など様々な理由で単行本に収録されなかった。
同様の理由で、未収録こそ免れたものの雑誌掲載から単行本収録までに数年近くを要したエピソードもある。

◇心理捜査官 草薙葵『Profile:3』
週刊少年ジャンプH8年46号~48号掲載のエピソードが単行本未収録となり、単行本の話数からも飛ばされている。
理由は明かされていないがおそらく「某少年事件」と似通った設定だったからではないかと推察されている。

機動戦士Vガンダム(漫画・岩村俊哉版)第5.5話「ガンダム拳炸裂!!
コミックボンボン連載の漫画版。
露骨に『ストリートファイターⅡ』や『ファイナルファイト』をパロディしすぎたせいで、話自体が無かったことにされた。
話自体は後のガンダムファイトを思わせ…なくもないか。

餓狼伝説2(漫画・細井雄二)第13.5話「わが拳は牙!!!
俗に「ボンボン餓狼」として知られるコミカライズ。
テリー達が覇王丸ら『サムライスピリッツ』のキャラクター達と共演するという外伝的なエピソードだったが単行本未収録。
この事で読者間では「SNKが当時クロスオーバーを嫌う傾向があり、それに触れてしまったのでは?」と噂されていたが、
後に当時コミックボンボンで活動していた作家へのインタビュー漫画『突撃ボンボン』の細井雄二氏の回における証言で理由が明かされる。
それによればその頃の担当がSNKに無許可で通した企画だったらしく、当然ながらSNKに怒られてしまったのが原因とのこと。

ちびまる子ちゃん98話『まる子、夢について考える の巻』
夢オチと最初から分かっている作品だけあってカオスでサイケデリックなおおよそ『ちびまる子ちゃん』らしくない作風のエピソードであり、
作者自身の判断で単行本収録が見送られた。
作者は執筆当時、前年に長男を出産したり別雑誌で『コジコジ』の連載を開始したりと非常に多忙な状況にあり、
精神的に不安定だったのではないかと推測されている。

さよなら絶望先生268話『ペイの拡充』
ストーリーの後半が、スタッフ一同意図せぬうちに漫画『ドラえもん』の「お金のいらない世界」という話と内容が完全一致してしまい、
小学館側は問題なしとの解答を出したものの、作者の意向で単行本巻末にお詫びを載せ単行本収録自粛となった。
作者の久米田氏は執筆時にこのエピソードを全く覚えておらず、よりにもよってドラえもんと被ってしまった事に「本気で死にたくなった」と述懐している(27集作者あとがきより)。

涼宮ハルヒの憂鬱(漫画・みずのまこと版)
打ち切られて公式から抹消された。その真相は今尚不明。単行本は全1巻。打ち切りで3話ほど未収録になった。
後発のツガノガク版は驚愕(後)及びRainy Dayまでコミカライズされた。
そちらと比較してストーリーに難があるが、一部で絵柄はみずの版の方が好みという声もある。
(後述の安藤は「なんてひどい漫画だ」「いとうのいぢのキャラデザを活かしきれていない」「重要な設定をオミットしすぎ」と呆れ果てていた)
「みずのが角川書店に無許可でエロ同人誌を出して怒られた」という説が有名だが、公式は理由を公表していないためあくまでも憶測でしかない。
安藤健二が著作『封印作品の憂鬱』で理由を考察しているが、こちらも同様に部外者の推測である。
同書ではみずのの出した同人を探した結果、ハダカやセックスなど露骨な性描写は無かった(※安藤の個人的主観)と記載されていた。
元が人気作品の為中古市場でも単行本が出回っており、プレミアにもなっていないあたりお察しである。

◇国が燃える第87・88話
南京大虐殺の話だが、取り上げた参考資料の一部に捏造などの疑惑がある事と、それらの資料の中で信憑性が疑われる箇所を改変した疑惑*5が出て、歴史学者や政治家からのクレームが殺到。
さらに、右翼団体による集英社抗議デモに発展したため単行本未収録に。
作品自体も休載ののち再開されたが、半ば強制打ち切りの形で即終了となった。
南京大虐殺、あるいはこれらを含めた旧軍に絡む戦争犯罪は現在でも政治的な色彩が強く、それゆえ筋の通ったものからトンデモ系まで様々な説が飛び交うため、
ある意味商業創作物で扱う事そのものが難しいといえるが、今回は歴史学者すらキレる程のトンデモ説を参考にしてしまった結果と言えるだろうか。

クレヨンしんちゃん第1回など
原作が連載し始めた頃は「大人の視点」から見たしんのすけが主役であるため、登場人物もネタも今現在のものより毒のある作風だった。
その為ネタも性的、ブラックなものが多く、単行本に収録されてないエピソードはだいたいその頃にアクションに掲載されたものが主である。
匙加減が上手くいかずアクが残り過ぎてネタ自体がアウトだったり、幼稚園児の行動、言動として受け取るには違和感のある回がお蔵入りする。
回を重ねる毎に作者もコツを覚え、アニメ化によるファミリー路線への変更もあって作風もマイルドになりお蔵入りする回は減っていった。
なお、単行本未収録の第62回はアニメ化している。タイトルは『アクション仮面を見るゾ』。

◇シンデレラガールズ劇場拡大版、シンデレラガールズ劇場24話
モバゲーのソーシャルゲーム『アイドルマスター シンデレラガールズ』にて展開されている(いた)漫画作品。

拡大版は何故か更新がパタッと止まってしまい、2014年11月を最後に新作公開も再公開もされていない。
シンデレラガールズ劇場の単行本にも収録されておらず、封印作品として差し支えないであろう。
一部のプレイヤーから「絵柄が酷似した成人向け同人誌が販売されていた・見かけた」とする情報が出ており、
作者が運営サイドに無許可でエロ同人を出したのでは?それが原因では?と言われることがある。
しかし実際には全年齢向け作品のみ販売されており、同人誌の是非はともかく成人向けというのは信憑性が薄い。

劇場24話は連載されているモバゲーでは「諸般の事情」により非公開となっている(それに伴い以降のエピソード話数が繰り上がっている)。
このエピソードは当時開催されていたガチャで追加された新規カード「イヴ・サンタクロース」が元ネタであり、
昆布を体に巻いただけのイヴが登場するというかなりお色気の強いエピソード。
「内容があまりにもエロすぎた」・「昆布(ryが漁業権侵害にあたるため」の二説が存在するが、こちらも詳細不明。
ただし、単行本では多少分かりにくい場所*6とはいえ収録がなされており、
1306話でそれをネタにした作品が出た*7ため、永久封印という最悪の事態は免れている。

かっとばせ!キヨハラくん(新章)
清原本人の逮捕により、『コロコロアニキ』連載分の5話は単行本化が絶望的に。
コロコロアニキ第6号の読み切りの内容や、第7号で何事もなかったようにマツイがオールスターに乱入していたことを考えると、おそらく復活することもないと思われる。

瑪羅門の家族
劇中に登場した台詞の一部が少年犯罪の犯行声名に使用されてしまった為、単行本の復刊が見送られてしまった。
なお、瑪羅門三兄弟自体は同著者の『極!!男塾』に登場している。

◇かっこいいスキヤキ 『普通の夜』『退屈な日』『のってる日』
泉昌之(泉晴紀・久住昌之)の短編集で、過去に青林堂の雑誌などで掲載された作品を纏めたもの。
世にも奇妙な物語』のエピソードである「夜汽車の男」と「理想のスキヤキ」は本書収録の短編が原作。
1983年に青林堂より刊行されたが、その後1998年に扶桑社文庫から再販された際に上記3エピソードが未収録となった(2020年発売の新装版でも同様)。
具体的に理由を挙げると、これらの作中には堂々とウルトラマン本人が登場しているため。
作品執筆当時は後年と比べて著作権管理がまだ曖昧だったため、所謂パロディ作品はこれらに限らず少なくなかったが、
時代の変化に加えて円谷プロの許可を得ていない事もあり封印された。
ちなみに他エピソードでもウルトラマンっぽいヒーローや、銭形平次が登場するなどしているが、これらは無事収録されている。

作者は後のエッセイで、円谷プロ公式が自身が先駆けたようなパロディをやるようになった事に対し不満を述べているが……
実際の所、漫画の内容はウルトラマンが着ぐるみを脱いだ人間の中年男性の姿で市街地に出現したり、寝そべって鼻くそをほじったり、脱いだ靴下を嗅いだり…といった子供の夢ぶち壊しなネタばっかなので、円谷が作品に文句を言いたくなる気持ちも分からなくはない。

余談だが、同作者による別の短編集『豪快さんだっ!』にもウルトラマンが登場するエピソードが一本収録されているが、
こちらは『かっこいいスキヤキ』と異なり現在に至るまで復刊の機会は得られてない為、封印状態にあるかは不明。

◇キャスター
赤塚不二夫が雑誌『ポップコーン』で連載したギャグマンガ…なのだが、第二回で人肉料理のレポートをするという内容のため抗議が殺到し、雑誌を回収することとなる。
「人体をバラバラにする」という描写は『天才バカボン』等でも存在するが、あくまでギャグタッチに描かれグロテスクさを排除していたものだったのに対し、此方は人間解体シーンが全てリアルな劇画調に描かれていた。
赤塚氏自身は反響を想定していたらしく「オレが全面的に責任を持つから」と編集部に言っていたが、『ポップコーン』はこの回を掲載した次の号で、「キャスター」以外の掲載漫画を再録するという措置を取った後、第6号で廃刊となった。
後に赤塚氏はインタビューで「今や言葉や表現にタブーがあるから漫画がつまらないのだ」との感想を漏らしている。

◇月刊少年マガジン版『天才バカボン』最終回
1988年に復活連載されたバカボンの内、1988~89年『月刊少年マガジン』に連載されたバージョンのみ電子書籍化の際未収録となり、各種単行本をかき集めても最終回と他2話が未収録作品となっている。
電子書籍版公式サイトにかつて掲載されていたQ&Aでは「過激すぎて…」と未収録の原因が語られている。
ちなみに単行本に掲載された他の『月刊少年マガジン』版を見ると著作権の限界や表現の限界にチャレンジしているような作品が見受けられる。

艦隊これくしょん -艦これ- side:金剛
ゲーム『艦隊これくしょん -艦これ-』のコミカライズとして連載された作品。
……が、掲載誌であるコンプティークに編集部内のゴタゴタが発生、よりにもよって本作の編集者がその渦中の人物であったらしく、結果本作も半年の休載の末に打ち切られる羽目に。
連載話は全て単行本収録が成されているのだが、以降の『艦これ』関連書籍でも本作の存在については全く触れられず、
単行本1巻特装版付属のドラマCDが別書籍にて収録された際にも「再録」という旨のコメントはないなど、事実上封印状態に陥ってしまっている。
連載終了後、作者はtwitter上で「公の場なので名前は出せないが、この件はある一個人に問題の起因が絞り込める」と語っている。

他にはコミックウォーカーで連載予定だった同ゲームのコミカライズ『ブラックオーダー(仮題)』も、担当編集者が本作と同じだったらしく、
結果連載開始されることなく闇に埋もれる結果となってしまった。
一方、別誌で連載されていた『水雷戦隊クロニクル』も同時期に半年ほど休載していたのだが、
こちらは担当編集が一連の騒動収束に駆り出されていた事情であったらしく、無事連載再開し、完結を迎えている。

◇学研まんが世界の歴史 7巻『イスラム帝国と預言者マホメット』
学研から発売された学習漫画シリーズの一作。作画者はムロタニツネ象。
1992年発売の初版はイスラム教の歴史をマホメット(ムハンマド)の生涯と共に描いた作品が7巻だったが、
1995年以降の版では『西ヨーロッパの歴史とカール大帝』に一巻丸々変更され、電子書籍版も同様の措置が取られた。
「肖像化すると苦情が来かねないマホメットを漫画化したことを恐れて自主規制したのでは」という説が有力視されているが、
8巻冒頭には未だに「漫画なマホメット」の顔が残っている。

余談ではあるが、1986年版の集英社刊『世界の歴史』においてはマホメットの顔を「描かない」(但し書き付き)ことでこの問題を回避している。

東方三月精 ~ Eastern and Little Nature Deity.
同人ゲーム「東方Project」の初の漫画化作品。『月刊コンプエース』で連載された。シナリオは東方Project原作者のZUN、作画は松倉ねむが担当。
後に比良坂真琴が作画を担当した『東方三月精 ~ Strange and Bright Nature Deity.』よりも以前に作られた作品であり、
トーンが少なく画面が白かったことからファンからは『白月精』と呼ばれている。
作画担当が交代したのは松倉ねむの体調不良が理由とのこと。
これ自体は封印まで行かなかったケース含め実は割と存在する話ではある。最たる例が「作者急逝によりやむなく打ち切り(絶筆)」だろう。

単行本化もされており、漫画本編以外にも原作紹介ページやZUNによる描き下ろしの小説などが掲載されているという非常に力の入った出来となっているが、
原作紹介ページにおける誤植や写真の入れ替わり・情報の間違いなどが非常に多く、 角川公式サイトでZUN監修の正誤表が掲載されるまでとなった。
比良坂真琴版の東方三月精が連載されて以降、この単行本は絶版状態になっている。

「復刊ドットコム」で多くの復刊希望が寄せられており、それを受けてか復刊ドットコム編集部がTwitter上でZUNにコンタクトを取っているのが目撃されている。
しかしその後の進展は見られないようであり、復刊は難しいだろう。

◇やりすぎ!イタズラくんコロコロコミック2018年3月号掲載分
チンギス・ハーンの肖像画に男性性器の落書きをしたシーンが問題となり、朝青龍を初めとしたモンゴル人団体が猛抗議を起こし、
遂にはモンゴル大使館が動き出す等、国際問題にまで発展しかけた末、回収騒ぎになってしまった。
回収されなかった分はオークション等で高値で出回る事に。

◇カメレオン 第322話「YAZAWA・友情物語」
劇中に登場した『銀河鉄道999』のパロディシーンに対して松本零士が怒りを露にした為、単行本未収録となった。
後に作者の加瀬あつしは、担当編集者共々氏の自宅へ呼び出しを食らい、こっぴどくお説教されてしまったとの事。

◇ラジヲマン
原子力で戦うヒーロー、ラジヲマンの活躍をコミカルかつブラックに描いたあさりよしとおのギャグ漫画。
1992年から1994年にかけて掲載され、単行本が2010年に発売予定であったが、延期を繰り返す中で東日本大震災が発生、
内容が内容なだけに無期限延期となったまま発売されていない。

ゴルゴ13 第237話「幻(ダミー)の栽培」
掲載当時のイランの指導者ホメイニ師が影武者を用いているという描写に対し、イラン大使館から抗議され、単行本未収録となっている。
ゴルゴには他にもコミックス未収録となった話はあるが、そちらは折を見ての再掲載や書籍(メインシリーズではない単行本など)収録がなされており、
初出の掲載号以外に未掲載となっている話はこれだけ。

◇代紋TAKE2 第315話「それぞれの「大義」」
リクルート事件や佐川急便事件の関係者(元首相を含む)をモデルにした人物の描写について問題があったらしく、
掲載号のヤングマガジンが回収され、単行本未収録となった。
理由については推測でしかなく不明確で、抗議によるものかどうかも明かされていない。

◇噫 日本共産党50年伝
原作・内田栄一、作画・旭丘光志により、「プレイボーイ」で連載された作品。
日本共産党の暗部を描いたり、天皇のベッドシーンらしいもの(黒ベタ処理されている)を描いた事が問題になったらしく、
当初は50話の予定が20話に削減され、更にその最終話も雑誌未掲載で事実上打ち切りとなった。
後に自費出版で『資料反合法出版物 噫』として全話収録されたものが少部数で刊行されている。

◇クロスハンター
コミックボンボン誌上で企画され、開発された読者参加型RPG『クロスハンター』のコミカライズ作品。
当該シーンと原作を見比べると一発で分かるレベルのトレースや、どう見ても超サイヤ人な『怒れ人』というオリジナル設定など
バレバレの盗作を『ドラゴンボール』等から行っていたことや、
ゲーム自体、クオリティーの低さ等が理由で評判が悪かったこともあってか、単行本化はされていない。

たかまれ!タカマル週刊ファミ通2005年12/9号~2006年1/6,13号掲載分
上記の号に掲載された5話分のエピソードが単行本未収録。
内容は「オカルト超常現象研究会の手によりヒロインの思考がメス犬そのものと化してしまう」と一般向け漫画としてはかなりギリギリな代物で、
当のヒロインが首輪と紐を付けて引き回される描写があるなど、未収録になったのも止む無しと言わざるを得ないだろう。
商業ベースでの解禁は未だになされていないが、2021年3月には作者本人が一連のエピソードを同人誌として頒布するという形で再び世に出ている。
同誌のあとがきによれば同時期に発生した監禁事件*8と内容が被っていたため出版自粛になったとのこと。

3年B組一八先生
ひぐらしだのゲッターだのイロモノ枠にわけのわからないものを取り込む『近代麻雀』が生み出した問題作。
タイトルからしてパロディものなのだが、そのパロディが古今東西ありとあらゆる作品に及んだためどうやら単行本化が不可能な模様。
連載終了からしばらく後キンマWebにて毎週一話ずつ無料公開するという体裁を取っていたが、クレームがついたのか全話削除されてしまった。
封印されて当然ということなのか、贈る言葉はあっても返す言葉はないらしい。

◇はぐれアイドル地獄変外伝 プリンセス・セーラ
第4話が該当。
主人公がイルカと性行為を行う描写が問題視され、単行本化の際に「成人コミックならともかく、年齢指定のない作品では規制対象になる」と編集から言われ、
謝罪文と共に収録を見送った旨が記されている。
もっとも、作中で完全になかったことになったわけではなく、第5話ではイルカとの性行為の件が台詞の中で出ている。
本作はWEB連載の為紙媒体での保存が無く、『プリンセス・セーラ』が完結した現在では読むことは不可能。

◇珍入社員金太郎
こちらも漫☆画太郎の作品で、タイトルから分かるように「サラリーマン金太郎」のパロディ。
ヤングジャンプにて4話まで連載されたが、次回予告がされていたにも係わらず突如打ち切りとなった。
漫☆画太郎の作品が打ち切りになるのはいつものことなのだが、これは単行本にも収録されておらず、上記の『走れババアの巻』と同様に封印されている。
公式からの発表が一切ないため、理由は不明。
その内容に「サラリーマン金太郎」作者が激怒したため、という噂がある。


【小説・ライトノベル・読み物】

◇石に泳ぐ魚(初版)
芥川賞作家・柳美里のデビュー作。
主人公のモデルは作者の友人であった韓国人女性だったが、モデルにした人物に了承をとっていなかった上、出身校や家族構成などで個人特定が容易な描写が多く容姿などの表現が悪意たっぷりだったためこの女性が激怒。
出版差し止めの訴訟に発展、最高裁まで争われたが柳が敗訴し、封印された。
名誉・プライバシー権と表現の自由を巡る裁判の代表格ともされており、司法や憲法学の上でも重要な判例で、社会・公民の教科書やテストにも出てくる。
作品自体は判決に従い改訂された上で新潮社から出版「強行」されたが批判の声も根強い。

俺と彼女が魔王と勇者で生徒会長
電撃小説大賞で最終選考に残り晴れて出版されたライトノベル。
だが、『バカとテストと召喚獣』を始めとする複数作品からの盗用が明らかになり絶版、回収処分となった。
著者の哀川譲は後に同レーベルの『正義の味方の味方の味方』で作家として復帰している。

◇ユヴェール学園諜報科
角川ビーンズ文庫から刊行されていたライトノベル作品。
『アネットと秘密の指輪』から表現の一部流用が複数個所見られるという指摘が出ており、それを著者の葵氏が認めた。
著者が盗作を認めるとすぐさま作品は出荷停止、絶版、回収の事態に。刊行予定だった最終巻も刊行中止となった。
著者は読者とイラストレーターに謝罪文を出すと同時に断筆を示唆し、その後は作家活動が確認されていない。

◇からくり同心景
角川文庫より発売された小説。特撮番組『ロボット刑事』のリメイク。
2巻発売直前になって「原稿を編集者が勝手に書き直し、ほとんど違う別物にしていた」という事実が発覚し、当然作者は大激怒。
2巻の発売中止と1巻の回収・絶版が決定された。

◇悪魔の詩
英国の作家サルマン・ラシュディが1988年に発表した小説作品。
明確にイスラム教に対する批判を打ち出した内容だったが故にムスリム社会の激しい反発を受け、イランの最高指導者ルーホッラー・ホメイニーによる著者ならびに出版に関わった人々への事実上死刑宣告が出され、
そして実際にイタリアやノルウェーで作品の訳者が何者かに狙われる事件が多発。
特に日本語訳を務めた五十嵐一氏に至っては殺害にまで至ってしまった(所謂「悪魔の詩訳者殺人事件」)。
当然ながら現在は絶版になっており、再販も絶望的。

ちなみに五十嵐一氏が同じく制作に関わった、創元社の書籍『マホメット 最後の預言者、アッラーの徴』も、事件から程なくして絶版となり、同シリーズの広告では唯一「品切れ」表記がなされる形となっていた。
その後、別の人物が関わり改訂する形で『改訂新版 ムハンマドの生涯』が同社より刊行された。

◇風流夢譚
1960年に発表された深沢七郎の短編小説。
内容は「夢」と前置きされ繰り広げられるシュールで支離滅裂なものだが、革命が起きた事が暗示される中で実名で登場する(当時の)皇族を「左慾」(作中ママ)が処刑するなど、
60年安保の挫折直後という当時の世相を皮肉ったものでもあり、右にも左にもかなり挑発的。
案の定皇室への不敬や名誉毀損と表現の自由も絡んだ問題に発展し、宮内庁も講義声明を出すわ掲載誌版元の中央公論社には連日右翼団体が押しかけるわの大騒動を巻き起こす。
同社は「表現の自由」を守る姿勢を取りつつも遺憾の意の表明や掲載誌の編集部入れ替えなどの対応を行うなど妥協策に出るなか、ついには右翼構成員が嶋中社長邸を襲撃し、家政婦を殺害する「嶋中事件」にまで発展。

一連の騒動で謝罪会見を開き、しばらく作家活動の自粛と放浪生活を強いられた深沢は「未来永劫封印する」として、本作は単行本や全集への収録がされていない。
ただし深沢の死後に許諾を得た電子書籍が刊行されているので現在では内容の閲覧は可能。
また電子化以前にも非許諾(当然違法)だったり当時の掲載誌の複写というグレーな形で出版物に掲載されたことがある。

余談だが、この後に長きに渡って続く中央公論社の労使闘争や業績低迷*9の契機に、本事件と作家や編集部を守りきれなかった同社の一連の対応が挙げられることもある。

◇プロトニンジャスレイヤー
1990年代に米国で書かれた小説を翻訳し、2010年からtwitter上で連載されている『ニンジャスレイヤー』。
だが、2005年ごろにはmixiでの連載を試みていた事が確認されている。
大まかなキャラ設定や流れこそ共通するものの、文章はtwitterでの連載にあたって原作者の手で全面的に書き直されており実際別物。
ほんやくチームの公的な説明によれば当時の出版社と著作権をめぐっての係争によりガレージで出版している原作者フィリップ=サンの家のプリンターが壊れたため、プロト版は原作者の指示により封印状態にある。
実態としては作者の正体が記載されてい罪罰め罪罰罪罰ア罪罰イ

◇空想法律読本2 初版第1章・第15章
空想科学読本』の姉妹編ともいえる盛田栄一氏の著作。
第2巻の新装版発売時に第1章と第15章が何のアナウンスもなしに削除され、後書きなどでも全く言及されていない(穴埋めの代原もなし)。
取り扱っていた題材は、第1章が『仮面ライダークウガ』警視庁利益供与問題、第15章が『罪に濡れたふたり』恋愛妨害事件、といずれも原作の根幹に纏わるテーマであり、
読者からは「流石に版権元から苦情が寄せられたのでは?」という憶測もあるが、公式からの声明は無い。
(第15章については事実上近親相姦に対して擁護的な視点で書かれており、その点が色々と引っかかったのかもしれない)

◇空想科学少女リカ『恐怖の胃拡張少女』
こちらも『空想科学読本』系列から派生した小説作品。
新書版第3話におけるエピソードの「恐怖の胃拡張少女」が、およそ8年後刊行された文庫版では未収録となってしまった。
公式から未収録に至った理由は言及されていないが、やはり「胃拡張」のワードが不味かったのだろうか。

◇いじめているきみへ
タレント・女優・声優として活動している春名風花の著書。
イラスト担当のみきぐちが手掛けた表紙がネット上の写真を無断で模写していたという事実が発覚。
本来なら出版停止までする必要はなかったらしいが、「いじめ問題を取り扱った本作が、著作権を侵害された誰かを傷付ける様な事があってはならない」という春名の判断により、絶版となった。
言うまでもなく春名の文章に問題は全く無く、イラストレーターの起こした問題で迷惑を被ってしまった形であり、春名も自身のブログで謝罪文を出すと同時に当のイラストレーターに対して厳しい意見を発している。


【評論・ジャーナリズム・ノンフィクション】

◇「創作子どもポルノ」と子どもの人権
ジャーナリスト・フェミニズム学者でありコメンテーターとしても売り出し中であった渡辺真由子の著書。渡辺が慶應義塾大学で博士号を取った時の論文を再構成したもの。
元々渡辺は漫画・アニメの性表現の強硬なアンチであり規制を強く主張していたためtwitterで炎上を繰り返しており、本書の出版時も多くのウォッチャーに目をつけられており出版から半年近くに渡って有志の検証が行われていた。
結果、他の人文系学者の論文からの大量無断転載が発覚。
SNSでの騒動を重く見た出版社が再度点検した上で言い訳の効かないレベルのパクリの山であったことを確認。2018年11月28日付での絶版・回収が公表された。
本書のベースになった博士号論文は公開されていたが*10、これもウォッチャーによる分析でパクリだらけであったことが判明。
慶応大は学内調査委員会を設立しており、本人は2019年3月付で博士号取消の処分を受けた。指導教員への処分も危ぶまれる状況*11となっている。
本人は今に至るまでパクリを認めておらず責任転嫁の言動をtwitterやブログでも続けており、不服申し立てをしたが慶應側は却下、博士号剥奪が確定した。

◇ヴァイマールの聖なる政治的精神
宗教学者でドイツ思想史が専門の深井智朗の著書。深井の著書や論文に大量の捏造が見つかり深井が勤務先の東洋英和女学院大学から懲戒解雇処分を受けたため、出版社側が一般書も絶版とした。
捏造箇所は多々あるが、中でも上述の書物で紹介されている「神学者カール・レーフラー」なる人物が全くの架空だったと言う事実は宗教学者以外をも驚かせ、民明書房のような大喜利のネタが発生した。
なお、本書の不正が発覚したのは同ジャンルの学者達の検証や公開質問状によるものである。


【アニメ】

◇超スーパーカー ガッタイガー
スーパーカーブーム期の1977年に東京12チャンネル(テレビ東京)系で放送された、5台の車が合体して巨大な車になるというレースアニメ。
製作会社が倒産しフィルムの所在が不明なため映像ソフト化は絶望的。
一応イタリアではイタリア語版のDVDが発売されている。

◇ピンク・レディー物語 栄光の天使たち
1978年当時大人気を誇ったアイドルコンビ、ピンク・レディーを扱ったアニメ。
実在人物が登場する故に肖像権など様々な事情で映像ソフト化が困難な状況にある。

ピグマリオ
『スケバン刑事』で知られる和田慎二の少女向け残虐バトルファンタジー漫画のアニメ版。
原作中盤あたりのシナリオで完結しているが、原作者が出来に難色を示した(時代を差し引いても、1クール目の作画は10年前と見紛うレベルの酷さ)ため
VHS化が見送られ、以降もAT-Xで一回再放送されたきりでDVD化、ネット配信など夢のまた夢。
和田作品でアニメ化されたのはこれが最後になってしまった。

銀河戦国群雄伝ライ
こちらもピグマリオの比ではないほど、原作者が大激怒したことで知られる。
作者の公式サイトでも(アレな出来だった他のOVA等と並べて)その不出来さに激怒し完全にトカゲのしっぽ扱いしているが、
どちらかと言えば制作した角川書店の権利問題が絡んでいる旨を仄めかしている。
VHS化はされたがそれっきりで、再放送もされていない。

◇ハーバーライト物語(ストーリー)~ファッションララより~
かつて存在した文房具メーカー・セイカがアニメ制作会社・ぴえろと提携して製作したキャラクター文具「魔法のデザイナーファッションララ」を基にして、製作されたOVA。
ビデオ・レーザーディスクが発売されたが、その後セイカがファッションララの企画を無期限休止し、更にはセイカが解散してサンスター文具に統合され、
ファッションララの版権が引き継がれたか不明の状態となっているため、ソフト化・再放送が不可能な状態にある。

◇ポケットモンスター 第38話『でんのうせんしポリゴン』
視聴者に健康被害を引き起こした事件(放送事故)。
詳しくはポケモンショックを参照。
メディアにも大きく取り上げられ、「テレビを見る時は部屋を明るくして離れて見て下さい。」というテロップが表示されるきっかけにもなった。

ピチューとピカチュウ
ポケモン映画で唯一の封印作品。ナレーターの酒井法子が薬物所持容疑で逮捕されたため。
詳しくは該当項目を参照。

◇ポケットモンスター アドバンスジェネレーション 第101話『揺れる島の闘い!ドジョッチVSナマズン!!』
新潟県中越地震の影響を受け、放送が取り止めになった。DVDにも収録されていない。
これ以降、「じしん」「じわれ」「マグニチュード」といった地震を連想させるわざは使われなくなった。
代わりにわざ「アームハンマー」で地面を叩く、BWで追加された類似の技「じならし」を使うなどの表現がなされている。
ナマズン自身は放送前だったので被害を免れており、この10話後にアダンの手持ちとして登場している。

◇ポケットモンスター ベストウイッシュ 第23・24話『ロケット団VSプラズマ団!(前・後編)
東北地方太平洋沖地震の影響を受けお蔵入りに(テレビ東京は「日時を改めて放送する」とアナウンスしたが…)。
BWの大きなターニングポイントとなる回だっただけに、作品自体の軌道修正を強いられてしまう。
なお、第119話のサブタイトルは全く同じであり、事実上の本話のリベンジなのだが、内容は全くの別物である。
また、震災の影響を受けたのは一部分でしかなく、「そこを差し替えればいい問題だった」と度々指摘されており、その差し替えも行われなかった事から、
「震災を抜きにしても、それとは別に放送出来なくなる様な問題があったのでは?」と噂されているが、どの様な物かは不明*12

◇機動戦士SDガンダムMARK-IV『ガンダムマシン猛レース』
VHS版では収録されていたものの、DVD化に際し欠番扱いされることが決定。
内容が余りにチキチキマシン猛レースそのまんまだったからという理由で収録が見送られた。
DVD-BOX発売に際して開催された座談会にてスタッフが語ったところによると、資料などは一切集めずスタッフ自身の記憶だけで「チキチキマシンっぽいものを作ろうぜ」というコンセプトで作ったところ、思った以上にチキチキマシンそのものになってしまったのだとか。
先述のボンボンVガンの「MSレーサーのセナとプロストとシューマッハ」といい、まったく…
ちなみに、横井孝二の4コマ漫画『元祖!SDガンダム』では一部メンバーが違う以外ほぼ同様の連続ネタ「チキチキSDグランプリ」が続いていた。
車がF1をモチーフにしたスタイルとなり、戦国サロンバスやギャルズセブンなど多人数が乗った車がリストラされたり
戦国伝代表が牛車オープンから武者爾威麗車(Gレーサー)に変更され、ドライバーも乗り物酔いする武者頑駄無から農丸に交代したりしているが、
一番危険そうなゼロゼロマシンはドライバーがヤザンのみになって続投した上、中ジム悟だのバイアラン・プロストだのゲルハルト・ベルガダラスだの実在人物モデルのキャラまで新登場。何やってんですか横井先生…

学校の怪談第3話『私キレイ?口裂け女』
口に障害を持つ人を保護する団体から抗議が殺到したため。結果、お蔵入りとなってしまい、映像ソフトにも収録されていない。
本放送ではまだ第3話なのに総集編を放送するハメになった。
これよりも前に放送されていた『地獄先生ぬ~べ~』のアニメ版では、原作にもあった人面犬口裂け女といった著名な題材をあえて取り上げていなかった*13事を考えると、本作スタッフの配慮が足りていなかったと言えなくもない。

カウボーイビバップ 地上波版最終回『よせあつめブルース
監督・渡辺信一郎の意向により、映像ソフト(VHS/DVD/BD)に収録されていない。
内容については当該項目を参照。

瀬戸の花嫁 第拾七話『県警対組織暴力』(地上波放送版)
デルザー軍団のパロディ(というかほぼそのまんま)キャラが登場したことに版権元が抗議。
AT-Xでの放送が中止となり、後の放送やソフトでは別物に差し替えられた。

◇ドラえもん(日本テレビ版)
現在のテレビ朝日・シンエイ動画製作のドラえもん放送前に、日本テレビ系列で放映された番組。
製作は『男一匹ガキ大将』『赤き血のイレブン』で知られる日本テレビ動画(日テレとは無関係)。
ドラえもんの声が日本一バカなパパ→月を見ると大猿になる少年だったり、黒歴史キャラのガチャ子が出てくる。
他にも大山版のスネ夫役で有名な肝付兼太がジャイアン役、同作ののび太役で知られる小原乃梨子がのび太のママの役で出演している。
一部の設定が原作と異なり(例:ジャイアンの母ちゃんが既に亡くなっている、チョイ役のキャラが源家のお手伝いさんになっているetc)、アニメオリジナルのエピソードも多い。

1クール目は裏番組があの『マジンガーZ』だったこともあり視聴率で苦戦していたが、2クール目からテコ入れを行ったおかげで持ち直す。
だがその矢先に製作会社社長が夜逃げして会社が解散、強制的に2クールで終了となった。
夜逃げした社長はその後フィリピンで映画会社を立ち上げるも上手く行かず、拳銃密輸に手を染めて逮捕、送還された。

原作者の藤子・F・不二雄は本作に関して否定的なコメントを複数残しており、
地元の富山で本作の再放送が行われた際には「放送をやめてほしい」と要請し放送を中止させている。
さらに藤子プロも個人による上映会の中止を求めるなど、本作の存在自体を表に出そうとしていない。
多くの作品が実名で登場する島本和彦の漫画『アオイホノオ』においても、ドラえもんの大山アニメに関しては主人公が高く評価する一方、
旧アニメに関しては「微妙だった」「人生に失敗したオッサン感が」等否定的なコメントを残している。
(なお、藤子プロから許可を貰い日テレ版ドラえもんの模写絵も掲載されている)

フィルムは放送終了から数年間は日テレで保管されていたが、その後各地の地方局に貸し出されてから行方不明の状態。
2007年に一部ネガフィルムが映像会社の倉庫から見つかったが、ソフト化しようにも権利の所有者が分かっておらず、
原作者および藤子プロが公式に黒歴史と認識している状況で、ほぼ絶望的。

遊☆戯☆王(東映版)
テレビ東京・NAS製作の現「遊戯王」シリーズ以前に、テレビ朝日・電通・東映動画(現:東映アニメーション)が製作したアニメ版遊戯王。いわゆる「社長の髪の色がキャベツの方」。
作品そのものは封印作品となるような問題はなく、出番を増やすためのサブキャラの改変などは目立つものの出来が悪いというわけでもない。公式サイトも残っている。
しかし前述のドラえもんと同様に製作会社や放送局が違うというだけでなく、スポンサーが現在のKONAMIではなくライバル会社のバンダイであるためソフト化は絶望的。
特に現在の遊戯王の版権を持つNAS、KONAMIとしてはわざわざ取り上げるメリットが少なく、そもそも版権的に触りづらい存在となっている。
一応、KONAMIもゲーム版のCMで緒方恵美氏(こちらでの遊戯役)を起用したことがあったり、海馬乃亜というむしろ東映版の社長に似た人物を出したり、
劇場版オリジナルモンスターのメテオ・ブラック・ドラゴンに関しても大規模大会の準優勝商品という破格の待遇でOCG化した上で十数年後に強力なリメイク版を出したり、
アニメGXでも敵キャラが使用して主人公を追い詰める大役を担った事もあった為、完全に無かったことにしたいわけでもなさそうである。
作者の高橋和希は結構気に入っていたようで、原作の文庫版に掲載されたインタビューでは本作にも言及している。
カードゲーム要素に寄らせるためにDMでは大幅にカットされた原作序盤の要素を忠実にアニメ化し、声優陣も何気に豪華だったりと、見どころも多いため遊戯王ファンとしても別に無かったことにはなっていない。
また、2016年に公開された新作映画『遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』は原作後の物語ということもあってか、キャストやデザインは概ねDMのものを踏襲してはいるが、配給は東映が担当している。

かいけつゾロリOVA版/かいけつゾロリ(1993年版)
亜細亜堂制作の現「かいけつゾロリ」以前に、制作されたアニメ。
前者は天田印刷加工制作のOVAアニメ。後者はトムス・エンタテインメント制作「それいけ!アンパンマン ノッシーの大冒険」と同時上映のアニメ。
こちらもドラえもんや遊戯王と同様、制作会社が違う。いずれも大ヒットにならず、現「かいけつゾロリ」が大ヒットしたため、DVD、ブルーレイ化は困難。
公式で言及される機会は皆無(せいぜい、OVA発売当時に書かれた原作「きょうふのゆうえんち」でOVA版の存在が言及されているぐらい)。

ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース(OVA版)/ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド(劇場版)
原作第3部を描いた前者の作中にラスボスであるDIOがコーランを読む描写があり*14、違法配信によりイスラム教関係を巻き込む大問題になった事から、集英社は謝罪を表明。
原作の3部の範囲までと画集を回収すると同時に、OVAの絶版及び公式配信終了、さらに劇場版1部のDVD化中止という処置を取った(その後原作はイスラム教に関わる部分が修正された)。
内容としては、前者は原作と違う描写が多いが、忠実再現された部分もまた多いため賛否が分かれる。後者?普通に黒歴史扱いですよ……

後に作成されたTVアニメ版は特に問題なく放送され、好評を得ている。

おそ松さん第1話『復活!おそ松くん』/第3話『こぼれ話集』の「ほれいけ!DEKAPAN-MAN」
第1話は該当項目を参照。
「DEKAPAN-MAN」は地上波放送後、BSJAPANでは内容の一部を修正したが、制作委員会の判断でソフト未収録になることになった。

MUSASHI-GUN道-
モンキー・パンチ氏監修の伝奇アクション。作画崩壊や設定破綻が話題を呼んでしまったシロモノ。
とてもソフト化できる代物ではなかったためそのまま闇に葬られるかと思われたが、何を思ったか「放送オリジナルバージョンDVD-BOX」を、「封印」の二文字が大書された真っ黒なパッケージで発売した。
世に出さない方が良かったという自虐ネタだろうか。
そのDVDボックスも全26話中8話分で生産が中止され、本当の意味での封印作品になってしまった。
ただし、フランスのアニメソフト会社から出ているフランス語字幕入り(音声は日本語)のDVDは全話分が発売されている。

◇ムーミン(1969年版・1972年版)
「ねえム~ミン、こっち向いて♪」で有名なアレである(平成版ではこの曲は使用されていない)。
瑞鷹エンタープライズが企画制作を統括した初の日本版ムーミン。ちなみにムーミントロール役は女優の岸田今日子。
だが69年版は東京ムービーが制作した前半で「銃器や金銭が登場するなどモダンすぎる作風」、「キャライラストの原作解離」、
独自設定の「ギターを弾くスナフキン」が原作者の怒りを買う羽目になったり、「ヒロインの名が『ノンノン』」等オリジナル設定が登場していた。
そこに現場スタッフの入れ込みから制作費が高騰し、東京ムービー上層部も問題視して「ルパンの準備もあるんでウチは予定通り2クールで契約終了*15で……」と後半の制作は虫プロへ交代。
虫プロ版も交代直後はデザインや作風の変化でスポンサーや視聴者から不満が聞かれたようだが、何とか前半とすり合わせて人気の維持には成功。72年版も瑞鷹-虫プロ体制で制作される。
しかし90年に「原作者監修」を売りにした『楽しいムーミン一家』が「公式作品」と認定され、この時に原作者意向で72年版も封印作品に。
一応台湾などで再放送されたことがあるらしいし、72年版はVHSが発売されたが、69年版は完全な形でソフト化されていない。
ちなみに「岸田声のムーミン」自体は『ムーミン・パペット・アニメーション』(2003年DVD版)で聞くことが出来るという。

2018年のセンター試験「地理」でスウェーデンに関する問題としてムーミンが登場し、作問ミスと言えるのかも含めて話題になったが、イラストは69年版を使用していた。

◇ヤッターマン限定版 今夜限りのドロンボーVSドロンボー! 生瀬 ケンコバ 深キョンにあのヒーローも登場SPだコロン
平成版のヤッターマンで唯一欠番となり、DVDへの収録や再放送もされなかった。
恐らく実写版側の版権やジャック・バウアーネタが原因だと思われる。
今夜限りの謳い文句が現実になってしまったのは皮肉としか言いようがない。

ミッドナイトホラースクール本放送時の前期OP、並びにED
歌い手であった嘉陽愛子の諸事情による物や、当時所属していた事務所の権利関係の都合上、
再放送時やVHS&DVD化の際は、いずれも川上とも子が歌う後期OPとEDに差し換えられてしまった。

◇ミラクルジャイアンツ童夢くん
石ノ森章太郎の漫画を原作とした野球アニメ。
洪水による浸水でマスターテープが水没したため、全話の映像ソフト化や再放送が物理的に不可能になってしまったとされる。

モンタナ・ジョーンズ(再放送では冒険航空会社モンタナ)
1994年にNHK総合テレビで放送されたアニメで、イタリアのREVERとの合作。
REVERは以前にも東京ムービー新社と名探偵ホームズを製作しており同じ原作者が携わっているため
登場人物の構図や展開などが非常によく似ている。
作品自体が有名映画のパロディで埋め尽くされており、中にはストーリー自体が元になった映画のパロディになっている回もある。
放送局はNHKであったため日本以外でも放映されたが、タイトルがまんまインディーなジョーンズであったためかMONTANAに変更されており、
2003年に日本で再放送された際も上記へと変更になった、だがそれを最後に一切の再放送が行われていない。
また2003年の再放送も52話中3話が未放送、本編終了後のミニコーナーや次回予告もなかったため録画出来てたとしても不満の残るものとなっている。
放送当時にレンタルビデオでのみソフト化されているが、20年以上前のしかも摩耗率の高いレンタルビデオであるため視聴も難しく、
NHKオンデマンドによる公開も行われていない。

しましまとらのしまじろう
ベネッセコーポレーション(旧:福武書店)の幼児向け通信教育教材『こどもちゃれんじ』を原作とするテレビアニメ。
原作といっても元が教材であり漫画ではないためキャラクターを引用したのみでストーリーは全てオリジナルである。
しまじろう主役のアニメは『はっけんたいけんだいすき!しまじろう』『しまじろう ヘソカ』『しまじろうのわお!』と続いているが、
『しましまとらのしまじろう』は『はっけん~』以降のシリーズとは設定や一部キャラクターが異なっており、
『はっけん~』以降と違い話数の継承もされておらず独立したシリーズと言える。
ベネッセ本社が岡山にある縁からか岡山のテレビせとうちが製作し、テレビ東京系列中心に全国ネットするという「東名阪以外の局が制作して全国ネット放送」という珍しいアニメ*16

1993年に放送が始まり、95年の福武書店からベネッセコーポレーションに社名変更を経て*172008年に終了するまで726話も続くほどの人気作品になった。
作品人気、そして原作の「しまじろう」人気の強さもあってか放送はTV東京系列以外の地方局でも幅広く行われ、「岡山発では唯一の全国ネット民放番組」とも言われることも。
初期を中心に幼児向けにしては難しいネタも多く、小学生や大人にもファンがいた。著名人だと西川貴教がオールナイトニッポンで何度も触れていたとか。

番組放送初期に24話までVHS化され、2003年頃にセレクションがVHSで6話ほど発売された以外は一切ソフト化されていない。
24話でVHSの発売が止まった理由は、発売元が倒産したことによるものとされている。
Amazonプライムなどで配信されてはいるものの、2002年4月~2007年3月の421話~621話(ただし30分スペシャルの498話、503話、506話を除く)計197話までなので、依然としてそれ以前の500話近くが公式な視聴手段がない。
初期のしまじろうの性格は現在とかなり異なり、いたずら好きな性格だった。また初期の頃には現在では倫理上問題になりそうな回*18など幼児向け教材原作にしてはかなりカオスな回があった。
番組が進むにつれて教育的な内容になっていったものの、そのような事情があってか公式な方法ではこの時代の回は見ることができない。最後の1年分の回も配信やソフト化はされていない。

そのほか、90年代に『こどもちゃれんじキャラバン』というイベント用の映画が3本製作されている(『しまじろうの大冒険 昆虫の国のおともだち』、『しまじろうと海賊船』、『しまじろうとふしぎがもりのひみつ』)。
これらは2002年にレンタル限定でVHS化されたが、以降DVD化や配信がされることはなく、2013年公開の『映画 しまじろうとフフのだいぼうけん ~すくえ!七色の花~』が「しまじろう初の映画化」とされた結果、これら三部作は完全に無かったものと扱われた
なお作品そのもののみならず、初期の主題歌やキャラソンなども放送初期に発売されたカセットテープやCDにしか収録されておらず、メジャーな作品の割に全体を知ることが困難な作品である。

ちびまる子ちゃん第8話「花輪君子供歌合戦に出場する」、第77話「まる子 百恵ちゃんのコンサートへ行く」
いずれも「権利上の都合」により2020年発売のブルーレイへの収録が見送られてしまった。
両エピソード共にまる子が実在のアイドル歌手である山口百恵の楽曲を歌う場面が存在している都合であり、
特に第77話については実際の引退コンサートのビデオをキネコ(フィルム化)して作中映像に差し込んでいるためリマスターに技術的な困難が生じてしまった事と、
当のコンサートの映像だけを流用してガヤの音声だけはアニメ側で収録している(要はある意味改竄していると言える)事が大きな問題になっていると、
当該エピソードの監督を務めた佐藤竜雄氏が言及している。

たまごっち第1シリーズのテレビアニメ及び劇場版
バンダイのキーチェーンゲーム『たまごっち』には1996年~1999年までの第1シリーズと、2004年から現在まで続く第2シリーズがあり、
名前こそ同じだが相互の関連性はほとんどなく、実質的に別作品となっている。
そのうち第1シリーズは1997年に『TVで発見!!たまごっち』としてテレビアニメ化され、フジテレビ系列の一部で放送された。
1話約10分程で台詞はなく、擬音のみである。全27話。

また、1997年7月12日に『'97夏東映アニメフェア』の4作品中の1作品として『たまごっちホントのはなし』が公開されている。10分の短編作品。
これも一部のキャラを除き台詞はない。テレビアニメ化・映画化ともにたまごっち初の試みであった。

その後、『ビデオで発見!!たまごっち』として映画とテレビアニメのうち第1話〜第9話がVHS化された。
しかし、テレビアニメの第10話~第27話はその後もソフト化されることはなく、また再放送も一度も行われなかったとされている。
しかも本放送時には速報テロップが入ってしまったとされており、海外での放送もされなかったため
海外版の映像や音声で該当部分を埋め合わせるということすらできないというまさに八方塞がりの状態となっている。
その後、たまごっちは第2シリーズで再映画化、再アニメ化された。
しかし、この時の放送局はフジテレビではなくテレビ東京に変わり、制作会社も変わった。
そのためかたまごっちの正史では旧映画版と旧アニメ版が語られることは一切なく、公式から完全に存在を抹消されている。
放送局の変更や制作会社の違いによる権利の都合上、再放送やソフト化、配信などは絶望的とみられる。

◇花の詩女 ゴティックメード
重戦機エルガイム』のメインメカデザイン、『ファイブスター物語』の原作者で有名な永野護が連載をほったらかして原作・脚本どころか監督まで務めたアニメ映画。
公開当時は永野によるFSSとは異なるオリジナルメカによる映画…と思われていたがファイブスターに登場した人物や単語が散見されたことからファンの間では
スピンオフではないかと疑われたが、その後かつて制作された映画版に不満のあった原作者によるファイブスター物語の前日談にあたる作品と判明した。
作画や音響に力を入れており公開された2012年頃では珍しい12K解像度で制作され総容量1.5TBにも及んだという。
…がソフト化する場合に一番拘った作画・音響の劣化は避けられず、永野がそれを嫌ったことによりソフト化は見送り、リバイバル公開でしか視聴することが出来ない。
裏をかえせば「スクリーンで見てほしい」という後述の黒部の太陽と同じ理由という珍しい例の一つでもある。
ちなみにこれと擦り合わせるためにFSSの凄まじい設定大改編が行われファンが阿鼻叫喚になったのは有名な話である。

テイコウペンギン「穴」
星新一の作品「おーい でてこーい」をベースとした作品で一時期急上昇入りもしたが、何のアナウンスもなしに削除された。恐らく著作権絡みの理由と思われる。

全力回避フラグちゃん!特別編(タイトル不明)
2020年8月28日から30日にかけて投稿予定だった回。
機械トラブルの影響で公開中止になってしまったとされる。

アラジン(初代吹き替え版)
アラジン役が本職の声優でない芸能人起用であることを感じさせない熱演で人気を博したものの、後年、金銭に絡む犯罪行為をしてしまい封印されることに。
今もなお悪あがきを続けているため、復活はまずないだろう。
現在地上波テレビ等で放送されているのは2代目の三木眞一郎版である。


【特撮】

基本的に子供番組ということで色々敏感ではあるのだが、「単に古すぎて映像が残っていない」パターンも多い。
かつては「作品を焼いたフィルムに新しく別のを上書きして使いまわす」といった事が普通に行われており、そのためそもそも原本フィルムが無い、など。

ウルトラセブン第12話『遊星より愛をこめて
封印作品の中でもトップクラスの知名度を持つ作品。該当項目を参照。
ちなみに『ウルトラファイト』の再編集エピソードにおける同話使用回(第9話「遊星の悪魔スペル星人」)も同じく欠番になっている一方、「『ウルトラマン超闘士激伝』のモブ観客にそれらしき宇宙人がいる*19」「実相寺監督やアンヌ隊員役のひし美氏など複数の関係者が、テレシネ*20やネガフィルムのクリーニングなど、リマスター作業自体は他のエピソードと同様に行ったのではないか…との見方を示した(特にひし美氏は当時特技監督を務めた*21高野宏一氏から保存状態を聞いたとはっきり名指ししている)」なんて話もあったり。

怪奇大作戦 第24話『狂鬼人間
『遊星より愛をこめて』と並ぶ封印作品の代表格。該当項目を参照。

サンダーマスク
フィルムの有無以外に制作会社の消滅や広告会社との著作権の都合……とかなり複雑な事情が背景にある。
ただしあくまで「著作権がめんどくさい」だけのためゆえか、特撮関係の書籍では普通にスチール写真が掲載されている他、手塚治虫のコミカライズ版はちゃんと刊行されており、文庫版*22も出版されている。

突撃!ヒューマン!!
公民館等でヒーローショーの形式で録画しテレビで映す、という感じの一風変わった特撮ドラマ。
ドラマよりドリフの「8時だョ!全員集合」に近い形式である。
全13話放送されたが、収録したビデオテープは使い回して上書きしたため現在は映像が現存していないとされる。
近年、宮城県で放送後の時期に行われたショーをシロウトが撮影した映像が偶然にも見つかった。

激走戦隊カーレンジャー第46話のパイロット版
宇宙暴走族ボーゾックがマジンガーZソックリのロボット・バリンガーZでカチコミを掛ける回。
バリンガーZは児童誌などに写真も掲載されていたが、余りにもマジンガーZに似すぎていたため東映のお偉いさんがNGを出し、本放送版では既存のロボの色を塗り直したロボに差し替えられた。
出番がなくなってしまったバリンガーZの着ぐるみは首をすげ替えて『パワーレンジャー・ターボ』に出演した。

仮面ノリダー
『とんねるずのみなさんのおかげです』内で放送された「仮面ライダー」のパロディドラマ。
権利元に無許可で放送したことに加え、とんねるずの出演番組の版権が複雑なことから、続編の「仮面ノリダーV2」と共にソフト化されていない。
よく勘違いされがちだが、クレームを受けた後に事後承諾で許可は取ったため、放送自体は予定通り行われている。
しかし、当時の仮面ライダーシリーズのプロデューサーである吉川進が本作を批判したり、『BLACK』の撮影現場で本作の話題がNGとされていたりと、権利元が本作を快く思っていなかったことは事実である。
一方、原作者の石ノ森章太郎自身は「息子が大好きなんですよ。やっぱり作者としては本家の方を見てほしいんですけど(笑)」として好意的なコメントを残しているほか、
倉田てつをも「(光太郎と木梨猛の)共演はできないですかね?」「僕も出たいな」と考えていたとの事。
2013年には東映が「仮面ノリダー」名義で商標登録を出したり、後番組『とんねるずのみなさまのおかげでした』内での再放送を許可する(著作権表示に石森プロと東映の名前がある)など、
東映側が寛容な態度を見せているため、ソフト化解禁にも期待がかかる。


【ドラマ・バラエティ他】

金田一少年の事件簿(テレビドラマ) 第1話『異人館村殺人事件
該当項目を参照。
第一期の金田一のエピソードの中で数少ないアニメ化や『犯人たちの事件簿』エピソード化が行われていないものの1つであり、事情が事情なだけに難しいと言われている。

ただし、本作には他にも金田一のアニメにおけるNG要素が全て含まれており*23、『犯人たちの~』の方も当初は犯人のキャラ性からエピソード化が困難とされていた事件が他にもあった事が公言されている他、犯人の人気投票には『異人館村~』の犯人も参加していたため、実際にリンク先の事情がどこまで影響しているかは不明である。

◇終らない夏
紡木たくの漫画『ホットロード』とストーリーや台詞が酷似していると指摘され、再放送やソフト化が出来なくなってしまった。
しかし、主題歌の『Hello,again~昔からある場所~』は大ヒットし、My Little Loverの曲の中では最大のヒット曲になった。
なお『終らない夏』ではない。
ちなみに『ホットロード』の実写映画版は、そのドラマを放送していた日本テレビが製作に携わっている。

1988年10月19日の近鉄対ロッテのダブルヘッダー中継
プロ野球屈指の名勝負、「10.19」の生中継。
関西の朝日放送が中継権を獲得し、関西地区では第1試合から、関東地区でも当初放送予定がなかったものの、
ニュースに無理矢理中継を数分挟み込む形で速報をしたところ野球中継を流してほしいという要望が相次いだために第2試合途中から本来予定されていた番組をすべて潰し、CMもない自主制作番組として中継を行い、
最終的に関東地区で31%、関西地区で47%と高視聴率を誇った、伝説の試合。
2010年のNPBの調査による「最高の試合」ランキングにも監督・コーチ双方から2位に入るなど、非常に知名度の高い試合であるが、
試合に出場していたある選手が引退後に強盗殺人事件を起こして無期懲役になってしまい、再放送は断片的な形でしか出来なくなってしまった。
後に記録DVDも発売されているが、第2試合はともかく当該選手の出場した第1試合はダイジェストという形で誤魔化されているのが現状である。

◇人間ドキュメント「生きているから歩くんだ」
番組内で紹介されたお遍路さんが、12年前の殺人未遂事件で指名手配されていた容疑者だったため。

相棒season3第7話『夢を喰う女』
閲覧者の個人情報を図書館司書から聞き出す場面に、日本図書館協会から抗議があったため。
規定で上記の行為は警察が相手でも禁止されている。
一応、捜査令状があれば可能ではあるが、上記の事をやったのが特命係なので、そんな物があるわけもなく…。

◇警視庁捜査一課9係第4シリーズ第3話『殺意のロザリオ』
地上波での再放送やDVDに収録されていない。テレビ朝日の公式サイトでは完全に存在が抹消されている。
一方、制作元の東映のサイトには紹介がある。
内容は殺人事件の犯人が、別の人間に成りすまし潜伏するという物である。
封印理由は公表されていないが、上記の犯人の潜伏先が「教会」だったため、その関係者から抗議があったのでは?との推測がある。

◇トップキャスター第3話『恋愛運ゼロの逆襲』
当時人気占い師だった細木数子をパロディー化した内容だったため本人が激怒しお蔵入りとなり、DVDに収録されていない。

◇ハガネの女(第2シリーズ)
アスペルガー症候群の児童を学校に残すかどうか、クラス投票で決める」という描写が原因で、作者がネット配信を停止させ、ソフト化も禁止した。最終的には本人の意向により原作者クレジットを削除。
第1シリーズはソフト化されている。

◇救命病棟24時(第1シリーズ)並びに同作品第4話「妻への贈り物」
足掛け15年5シリーズにわたり制作されたものの、1999年に放送された第1シリーズは「ER 救急治療室」に内容が類似しているという指摘がある他、
第4話にて認知症の患者に「早く死ね」というような発言があったため当事者から抗議を受けた。
このことから、現在に至るまでソフト化はなされておらず、再放送も2000年に関東ローカルで行われて以来されていない。また4話についても件の再放送では飛ばされ、実質欠番となっている。

ゲームセンターCX『ドラえもん』
有野課長がファミコンソフト『ドラえもん』に挑戦する回が、DVD、並びに単行本2巻に収録されておらず、再放送も行われていない。
恐らくドラえもんの著作権絡みだと思われる。

銀狼怪奇ファイル~二つの頭脳を持つ少年~
当該項目を参照。
ちなみにこれと同じ「日本テレビ土曜9時ドラマ」の作品は21世紀に入ってから1990年代の作品の再視聴が困難になり、ジャニーズ系出演作品は『金田一少年の事件簿』『ぼくらの勇気未満都市』以外皆VHS化止まり。
それと関係無い『家なき子』第一期はディスク化飛び越して日テレの有料オンデマンド配信だけ。
その他VHS化された作品も1990年代初期の一般向けドラマ含めてDVD化まで行っていないので、同時期の作品全体が(視る機会が希少と言う意味で)半ば封印されているのかも知れない。

◇武蔵 MUSASHI
2003年のNHK大河ドラマ
一部のシーンに『七人の侍』からの盗作疑惑が出て裁判沙汰になった。
裁判では『武蔵 MUSASHI』の版権元であるNHKが勝訴している*24が、それとは別にNHKは原告側に謝罪している。
また、主役の市川新之助が隠し子騒動を起こすなどキャストの不祥事が頻発。そのためか、現在でも一度もソフト化されていない上にオンデマンドでもフル配信されていない。
但し2019年12月から番組公開ライブラリーで総集編が公開されており、厳密にいうと「フルバージョンが封印」になる。

ちなみに判決文では「『武蔵』には『七人の侍』のような高邁な人間的テーマや高い芸術的要素はうかがえない」とボロクソに評されている。

なおこれ以外の大河ドラマでは、第1作「花の生涯」から第6作「天と地と」、第8作「春の坂道」から第13作「元禄太平記」、第15作「花神」の全13作品がごく一部の数話と総集編を除いて映像が現存しておらず、
民間から録画テープが発掘されない限りは見られない作品となっている。
当時の録画装置の普及状況などを考えると全話が発掘される可能性は極めて低いが、それでも一部の回については現存が判明したものがある。
中でも第8作「春の坂道」は、かつては全く映像が残っていない幻の大河だとされていたが、民間からの提供によりごく一部の回ながら現存していることが判明した。
第7作「樅の木は残った」と第14作「風と雲と虹と」も、かつては総集編のみしか存在が確認されていなかった。しかし「風と~」は2000年代にNHKの倉庫から全話の映像テープが発見、
「樅の木~」も2011年に宮城県柴田町の郷土資料館でモノクロの録画テープが発掘され、録画失敗した29話以外は全話確認されている。
第17作「草燃える」は、2009年までは存在が確認されていたのが全体の3分の2程度だったが、同年にNHKが視聴者に提供を呼びかけた所、全話が揃った。ただし、一部の回に映像の乱れやノイズがある。
詳細はNHK大河ドラマのページを参照。

◇キイハンター
1960年代末~1970年台冒頭にかけ大ヒットした和製スパイ・アクション・ドラマ。
全292話中、9話が昨今の情勢を反映し欠番となっている。

びじゅちゅ~ん!『あしゅらコーラス』『ファッショニスタ大仏』『最後の晩餐サンバ』
あしゅらコーラスとファッショニスタ大仏に関しては、井上涼が仏罰を恐れたためだとか、モチーフとなったそれぞれの国宝(前者:興福寺の阿修羅像、後者:東大寺の毘盧舎那仏)は著作権料が凄いからだとか言われていたが、
後にお寺の関係者が語ったところ、「(阿修羅と大仏は)信仰の対象でもある為、びじゅチューン!を見た人が傷付くかも知れない」との事で再放送やDVDへの収録が不可能となり、公式サイトからも削除された。
ちなみにこの二曲は当初、DVDブックに収録される予定で、特典映像も「井上涼が踊る!あしゅらコーラス」だったが、発売延期の末、別のものに差し替えられてしまった他、OPから阿修羅が消えた。
また、『最後の晩餐サンバ』(モチーフ:最後の晩餐)も当初はDVDブックに収録される予定であったが、最終的には収録されず、再放送もされていない。
暫くは公式サイトに残っていたが、2019年、遂にこの曲も公式サイトから完全に削除されてしまった。尤も、最後の晩餐自体、キリスト教関連の作品である為、致し方がない。

◇ふしぎ少女探偵キャラ&メル
2005年3月中旬から4月上旬まで公演されていたミュージカル及び、同年1月から翌年1月までテレビ東京系の児童向けバラエティ番組であるおはスタの番組内ミニドラマで放送されていた女児向け少女探偵物。
主演のW(ダブルユー)がキャラとメルという双子の少女探偵に扮して事件を解決、もといカイケツーしていくコメディよりの作風である。
ダブルユーの片割れである加護亜依(キャラ役)が不祥事によって謹慎となり、ミニドラマの方は打ち切られてしまった。探偵が捕まる(厳密には違うが)とはこれ如何に
謹慎の際に所属事務所やおはスタなどのサイトからダブルユーや本作に関する記述が削除され、グッズも生産中止となっている(その後、所属事務所のみ記述が復活している)。ちなみに、グッズ展開はぬいぐるみやゲームなどが予定されていた様だ。
打ち切られた際、よりにもよってミニドラマは怪盗モンブランという新キャラクターとキャラ&メルの長い対決を予感させる新展開がスタートした折だった為、その後の展開は歴史の闇に葬られる事に……。
ミュージカルはかろうじてDVD化されているためこちらの方は封印とは言いがたいが、番組内コーナーや子供向け番組という事もあってかミニドラマはソフト化や配信されていない(そもそも打ち切り時点で映像が破棄されている可能性が高い)。
仮に配信されるとしても権利関係がややこしそうだが。
また、本作が打ち切りになった後2006年4月にテレビ東京系でダブルユーと同じ所属事務所のアイドルが主演の作品である『きらりん☆レボリューション』が放送されているが(ただし、『きらレボ』はアニメ)、こちらは三期が2009年3月まで放送され打ち切られる事なく完走している。謹慎無くても打ち切られたんじゃ……。

◇The Racer
2016年に田宮模型(現・タミヤ)が製作・発表した、同社の看板商品であるミニ四駆のPV。
年齢も立場も全く違う五人の人間が、それぞれミニ四駆で新たな人生と向き合い、走り出す…という、5分半の間に非常に強いメッセージ性の込められた爽やかなPVであり、
公式のイベント等で流されたり、Youtubeで無料で観る事ができたが、公開からおよそ一年後に素人の出演者の一人が刑事事件を起こして逮捕されてしまった為、タミヤの判断で削除されてしまった。
しばらくは韓国のTAMIYA KOREAの公式アカウントに韓国語字幕付きの物が残っていたが、そちらも削除されてしまっているため、合法的な視聴は極めて難しい。
タミヤが同作品をネットから削除して以降、一部の模型店が店頭でデモテープとして流しているという目撃情報があるが、
タミヤがデモテープを配布した上で回収しなかったためなのか、はたまた当該模型店が事件発覚前にネットからDLして流しているだけなのかは不明。

志村けんのバカ殿様の一部回
フジテレビの長寿お笑い特番。
趣向を凝らしたセットを用意したりするため予算の都合か再放送が使われることが多いのだが、その際えっちなアトラクションがある双六や、逮捕された出演者が出ているシーンがバッサリカットされてしまう。
特に側近の一人が逮捕されたのは大きな痛手。
DVDにも一切収録されていないため、観たい人はそれらのシーンの一部が収められたVHS時代に出たものを借りるか手に入れるかして視聴するしかない。
これに限らず、長寿のバラエティ番組では逮捕された出演者が出ていたために封印された回が数多く存在している。

◇ミュージカル テニスの王子様 The Progressive Match 比嘉 feat.立海 ほか篠谷聖出演公演
甲斐裕次郎役の篠谷聖が未成年女性への強姦致傷で逮捕されたため。
彼の出演した公演のCD・DVDは全て廃盤となり、甲斐のテーマ曲「バイキングホーン」はセカンドシーズンで全く別の曲に差し替えられた。

テニミュにおける役者の不祥事は、これ以前にも芥川慈郎役の矢吹卓也が窃盗で逮捕された前例があるが、作品の封印に至ったのはこの件が初。
女性ファンが大半を占めるテニミュにおいて、婦女暴行が作品全体のイメージ低下に繋がると判断されたためだろうか。

◇水戸黄門(第四部)16,17話「北海の反乱」(前後編)
アイヌ民族を騙して蝦夷の支配を企む悪徳商人を成敗する話。
前編放送後、作中におけるアイヌの描写に問題があるとアイヌの団体からクレームを受ける。
後編は冒頭にお詫びのテロップを入れて放送されたが、その後は一切再放送がされず、DVDソフトにも収録されていない。

この他、後に二代目黄門様を演じる西村晃が別の役で出演している回も、イメージに配慮してか再放送やソフト化がされていない。
ただし第三部4話「人狩り」は、Project-Tから発売されたDVD-BOXにのみ収録されている。

◇悪魔のKISS
静岡県から上京してきた3人の女性の凋落を描いた、フジテレビ系列のドラマ。
主役の一人が当時無名であった常盤貴子で、ゴールデンタイムで上半身ヌードを晒した事は今でも語り草となっている。
風俗、薬物中毒、新興宗教など過激な題材を扱っているためか、再放送やソフト化が一切行われていない。
また、常盤の所属事務所が版権を買い取って飼い殺し状態にしており、解禁は絶望的。
因みに、主題歌のサザンオールスターズ「エロティカ・セブン」は約170万枚を記録し、当時のサザンのシングルで最大のヒットとなった。

◇まれ
2015年度のNHK朝の連続テレビ小説で、土屋太鳳の出世作。
同作で主要人物を演じた高畑裕太氏が翌年、宿泊したホテルの女性従業員への暴行で逮捕された為、ソフトは絶版・回収、配信も停止へ。
作品の封印との関連は不明だが、同作では主人公の結婚後の非合理的な生活を中心に、「能登の皆さんに謝“まれ”」という、タイトルロゴを加工したコラ画像が広く出回る程に批判が多く集まっていた。

高畑氏の逮捕の影響は同作だけに留まらず、24時間テレビのスペシャルドラマ『盲目のヨシノリ先生~光を失って心が見えた~』は急遽代役を立てての撮り直しを余儀なくされ、
レギュラー出演していたドラマ『仰げば尊し』は出演シーンカットで全話放送されたものの、再撮影が困難であるためにソフト発売が見送られていたが、2020年4月に動画配信サイト「Paravi」での配信が開始され、事実上の封印解除となった。
ドラマ『侠飯~おとこめし~』は放送途中だったため、逮捕以降の放送分から編集でカットされ、再放送・ソフト化に際しては編集で全話の登場シーンがカットされており、高畑出演の映像を観るには放送当時の録画映像しかないという状態である。
余談だが、『盲目のヨシノリ先生』に高畑氏の代役で出演した人物が活動を一時自粛したり、他にも出演女優が薬物で逮捕されるなどのちに不祥事を起こした人物もいた。

◇ぼくの夏休み
2012年夏に放送された昼ドラで、兄妹が奇妙な汽車に乗った先で戦時中の日本にタイムスリップしてしまうというストーリーで、第1部と第2部があり、第2部では井上正大と有村架純のW主演作品である。
しかしながら物語の後半、生き別れたまま成長し、互いに気付かぬまま再会した兄妹が近親愛に陥ってしまう展開や、売春に関する描写が平然と映されている等、
タイトルと共に、時期がら夏休み中の子供が目にする可能性が大いにある時間帯に似つかわしく無い内容になっており、
同じタイトルを持つ、古くからある有名なゲームの存在も相まって、ソフト化や配信が見送られた。

◇八神くんの家庭の事情
原作の設定を無視したキャスティングをしたり、原作にはない設定を勝手に織り込むなどして原作ファンのみならず原作者までもが怒りをあらわにしたため、一切再放送やソフト化が行われていない。

◇季節はずれの海岸物語
メインキャストに田代まさしが登場していることや、劇中で使用されている楽曲の著作権の問題から再放送やソフト化が行われていない。
また、出演していた可愛かずみや古尾谷雅人が自殺したことも原因なのではないかと推測されている。

◇太陽にほえろ!第19話「ライフルが叫ぶとき」、第27話「殺し屋の詩」、第37話「男のつぐない」、第68話「一万人の容疑者」、第106話「着陸地点なし!」、第127話「非情な斗い」
理由は諸説あるが、再放送やソフト化の際には外されているエピソード。
また、第524話「ラガーのラブレター」が出演しているBOOWYの肖像権や、第571話「スペシャル 誘拐」がエド・マクベインの原作を使用しているため権利問題でソフトに収録されていない。

◇ツヨシしっかりしなさい
主演の森且行がジャニーズ事務所を退所し、最初からいなかったかのような扱いにされているため、ソフト化や再放送がなされていない。

◇禁じられたマリコ
主演の岡田有希子が後に自殺したことにより、再放送やソフト化が行われていない。

◇ココだけの話第5話「卒業儀式」「小日向くん」
前者は出演者の中山史奈が逮捕されたため、後者は同性愛者に対する差別的な描写がなされたため、再放送からは外されている。
「卒業儀式」のみ、DVDに収録されている。

AD-LIVE 2020 2020年9月13日夜公演
有料生配信された即興劇公演の内、小野賢章木村良平がメインを務めた回の夜公演のソフト版未収録が決定しており、公演に関連する写真も主催者側・演者側双方の公式Twitterから全削除された。
理由は「出演者の一人が夜公演で演じたキャラクターの姿が、『顔を黒く塗り、全身黒い衣装』だった事が、差別的意図は無かったとは言え誤解を招く表現だったため」。
同作はギミックに「謎解き」を導入していたため全公演終了まで厳しいネタバレ規制がされていたのだが、終了時に出演者の公演時の姿だけは写真公開しており、恐らくそこから苦情が来たものと思われる。
ちなみに実際に配信を視聴したファンによると、黒は黒でも「黒い人のパロディ的キャラでだったそうな。

フードファイト(ドラマ)
かつて、日本テレビ系列にて放送された草彅剛主演の大食いドラマ。
深夜特急死闘編の放送直後、中学校で大食いによる死亡事故が起きた事に加え、いしだ壱成や羽賀研二が逮捕された事などが原因で続編が作られず、DVD化もされていない。
2009年には桜井幸子が芸能界を引退、2020年にはSMAPが解散し、草彅剛が事務所を退社したため、完全に解禁は出来なくなった。


【映画】

獣人雪男
該当項目を参照。

◇ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団
タイでヒーロー的人気を誇る仏教の守護神・ハヌマーンとウルトラ兄弟が協力して怪獣を袋叩きにする倒す映画。
日本でも上映されたが、90年代に入って本作を共同制作したタイの映画会社・チャイヨープロダクションと円谷プロの間で権利問題のいざこざが訴訟に発展、現在は封印されている。
1匹のゴモラをウルトラ兄弟+ハヌマーンの計7人がリンチするシーンが過激だったからでも、『コスモス』『X』を展開した手前こんなのを公開するわけにはいかないからでもない。断じてない。
訴訟が長期化・複雑化・国際化した事もあってか誰も権利を主張しないという(ベース作品がメジャーな部類の)封印作品では珍しい状態になっており、本作はよく動画サイトにアップロードされているが全く削除される気配がない。
ただし、1999年以降は存在が封印されていたと見られていた日本版主題歌の「ぼくらのウルトラマン」が、シリーズ50周年を記念して2015年に発売された『Ultraman Songs Collected Works』で収録されるなど、本作に関係する要素の一部のみは解禁の動きを見せている模様。
なお、2020年になってタイ最高裁判所の判決により、本作の著作権は円谷プロダクションが所有している事が認められている。

ちなみに『レディ・プレイヤー1』にウルトラマンが登場できなかった理由である海外権利関係のゴタゴタも、
元を辿れば本作や『ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団』などを撮影した際にチャイヨーと交わしたとされていた契約が原因。
こちらの方は2018年に「チャイヨー側の主張している契約書は偽造である」という円谷プロ側の主張が支持され、完全勝訴の形で決着している。

また、同じチャイヨープロの手によりハヌマーンが仮面ライダーと共演する映画『ハヌマーンと5人の仮面ライダー』も制作されているが、こちらは日本未上映。
この作品は東映から許可を取っていないゲリラ作品(要はほぼ同人)であり、しかも原作の映像を無許可で流用している。
後に東映は『非公認戦隊アキバレンジャー シーズン痛』でチャイヨーをパロった「チガウヨープロダクション」という会社を出してネタにしている。

ノストラダムスの大予言
該当項目を参照。 
但しイタリアでは普通にDVDが発売されている。
本作に限らず、日本国内では封印扱いだが、海外展開ではそうとは限らない作品も少なからず存在する。

◇番格ロック
1973年に公開されたスケバンがモチーフの作品。
「女性ハードボイルド映画の傑作」とも評されており、2011年にDVD化する予定だったが、
キャロルが歌う主題歌がジョニー大倉をメインに据えたものとなっているために矢沢永吉サイドが難色を示し、ソフト化だけでなく、上映会も中止となった。

◇ガキ帝国 悪たれ戦争
1981年に公開された、井筒和幸出世作の続編。
製作依頼が6月4日、撮影開始が7月、公開が9月12日という無茶なスケジュールで製作された作品であった。
しかし、主人公たちがバイト先のモスバーガーで「この店のハンバーガーは猫の肉や!」と叫びガラスを割るというシーンに、
撮影協力した当のモスバーガーからクレームが付き、封切り1週間で公開中止。
無論、再放送もソフト化も不可に。主演俳優(趙方豪)の死後、1998年に追悼上映として1回だけ再上映されたことはある。

…というのが通説だったが、2018年になって実際に作品を見た観客から井筒監督に至るまでが「そんなセリフ無かった」と証言しており、将来的に封印が解かれる可能性がある。
が、「そのようなセリフがないことをモスバーガー側に伝えたが、セリフの有無とは別にモスバーガーが不良のたまり場であるという描写や前述した窓ガラスが割られるという描写そのものが問題視され、解決には至らなかった」という、
本作の上映中止問題にまつわるイベント上でなされた証言もあり、かなり微妙な様相を呈している。

こちら葛飾区亀有公園前派出所(1977年の映画)
1977年にせんだみつお主演で公開された同名漫画の実写映画だが、1981年頃に一度VHSが発売されたのを最後に、一切映像ソフト化がされていない。
理由は諸説あり、原作者の秋本治が内容に何らかの不満を抱いたのが原因ではないかという説が有力だが、公式からの明言は今のところ無い。
主演のせんだ氏は、本作が原作者の意に沿う作品でなかったかもしれないことを述べた上で、再ソフト化を希望する意を示している。

◇南部の唄
1946年公開のディズニーの映画で、実写とアニメが合成された作品。日本では1951年公開。
有名な「ジッパ・ディー・ドゥー・ダー」は本作の挿入歌であり、また東京ディズニーランドの「スプラッシュ・マウンテン」の元ネタとして有名。
この映画が封印されたのは黒人を蔑視する表現があったから……ではない。
本作は農場の下働きをする黒人男性の語る色々な御伽噺を農場主一家の白人少年が楽しみ、心を触れ合わせ成長し……という話なのだが、作中風景は黒人を奴隷として大農園でコキ使わせており、被差別階級とされた南北戦争前を想起させる。
この時期のアメリカ南部がモチーフになったにしては『南部の唄』に描かれた微笑ましい交流はあまりにも白人目線での郷愁の強い牧歌的なものだった。「奴隷制度下にあった深刻な差別を直視せず、黒人達の屈辱感も無視した白人主観の一方的な作風」といえばわかりやすいか。
こうなると「差別的でないならいいじゃん」で話はすまされず、「奴隷制度の危険な美化を助ける」と黒人団体や社会から苦情・批判が殺到し、DVD化・映像配信が不可能となっている。
この辺のアメリカの人種差別が根深く、厄介なものであるのを示すかのように、映画封切りイベントの際には主演の黒人男優が「白人専用映画館だから」という理由で入場できなかったという。繰り返すが、本作は1946年の公開作品である。
一応、かつて日本でも二度VHSが発売されており、「スプラッシュ・マウンテン」のアトラクションには旧吹き替え版の音声が使用されている。
2020年頃のBLM運動の過熱を受け、封印したはずの本作品が掘り返された結果、海外ディズニーランドのスプラッシュ・マウンテンからも存在を抹消されることが決定された。

スウィートホーム
1989年に公開されたホラー映画で、カプコンから発売されたゲーム版も有名。
VHSとLDの発売による監督への追加報酬を巡って監督が制作会社を訴訟。
裁判は監督側の敗訴となったが、この件が影響したのかソフト化、再上映が行われていない。
詳しくは当該項目を参照。

◇夕映えに明日は消えた
1973年に公開される予定だった時代劇映画。
試写の段階で「結末が悲し過ぎる」という東宝上層部(プロデューサーの藤本真澄)の判断により公開自体が見送られた。
…とされていたが、1977年と1979年にごくごく一部の映画館で公開されたことが後年になって確認された。

◇スクラップストーリー ある愛の物語
1984年に公開された作品。
主演女優が当時14歳であったが、ヌードモデルをしている場面や性行為をしている場面があり、現在では児童ポルノ作品とみなされてしまうため、再上映もソフト化も不可能。

◇8マン ~すべての寂しい夜のために~
1992年に公開された同漫画の実写版。
東京ドームを一日貸り切って上映イベントを行うなど何か間違った方向に気合を入れた広報戦略を行うが
漫画・アニメの実写化は駄作になるジンクスがその時代から存在しており、作品自体は大コケ、制作した会社は倒産と憂き目に遭う。
作品自体の低評価と、制作会社の倒産に伴う権利喪失から、ソフト化される事はなかった。
一方で本作を基にしたノベライズ版『8マン before -すべての寂しい夜のために』は良作と評されている。
過去に原作の作画担当を務めた人物やアニメ版で主題歌を務めた人物がそれぞれ逮捕された事も含め、ファンの間では「エイトマンの呪い」とも囁かれている。

◇思春の森
1979年に公開されたイタリア映画。
当時12歳と14歳の少女がヌードになったり性行為を行う場面が登場するため、現在では児童ポルノに相当する。
日本では該当部分を削除した上でDVD化されたが、鳥類を弓で射るシーンが動物虐待として問題視され回収されるという、別方向で封印されることになった。
また出演者のエヴァ・イオネスコは少女時代に写真家である母親のヌード写真のモデルとして活動していたが、成人後にそのことについて母を提訴、損害賠償を求めている(結果はエヴァの勝訴)。
以上のことから、今後は例え修正版であっても本作がソフト化される見込み等はないと思われる。

◇徳川一族の崩壊
1980年公開の日本映画。
『柳生一族の陰謀』から続く史実無視上等な破天荒エンタメ路線の大作時代劇だったが、倒幕派が送り込んだ刺客が孝明天皇を暗殺したのは右翼の逆鱗に触れてしまった。
再上映される際にも「不良箇所あり」などの注意書きがなされ、該当シーンをカットされており、ソフト化やテレビ放送がなされていない。


【音楽】

音楽系では「不謹慎」・「盗作」が主な封印理由だが、「盗作」扱いされても「カバー曲扱いでいいです!」と謝罪し、
クレジットに「原曲」の権利者を載せたり、収益の一部を権利者に還元することで事なきを得る場合がある(『パープルタウン』・『ロコローション』等)。
特に海外では「盗作」に関する訴訟が数多くなされており、裁判所から認められた場合は大体そういう流れで解決するようで、封印までいく例はあまりないと思われる*25

◇記念樹
「あっぱれさんま大先生」のED。小林亜星氏の曲『どこまでも行こう』と似ている為に裁判沙汰になり封印された。

君が代(忌野清志郎版)
忌野清志郎がロック調のアレンジを加えた物。何やってんすか…
諸団体からの抗議を恐れて封印されたが、ワイドショー等では普通に流れていた。

◇BIG-O!
THEビッグオー』1期のオープニングテーマ。
曲がQUEENの楽曲『FLASH』(邦題:フラッシュ・ゴードンのテーマ)に似過ぎている(+OPの映像があからさまに『ウルトラセブン』のパロ)ためか自粛。
再放送などでは別の曲に変更されている。スーパーロボット大戦シリーズでも初出演の『D』を除いて使用されていない。
なおここまで似たのは、元から「FLASHのオマージュ」という発注があり、作曲者の永井ルイがそれに全力で応えたためと言われている。

後に本曲は、THEビッグオーが海外放送されたことで元ネタの作曲者ブライアン・メイの耳に入り、ブライアン側からのコンタクトで正式に"共作"とされることになった*26
このため権利的にはクリアになったと言えるが、きっちり管理されるということでもあり、今後のこの曲の扱いはブライアンの意向次第ということになる。

◇大地讃頌(PE'Z版)
ジャズバンド・PE'Zが『混声合唱と管弦楽のためのカンタータ「土の歌」』をアレンジしたもの。
原型をとどめていない程の編曲ぶりだったため、原曲の作曲者側が提訴。
PE'Z側は「我々が感じた感動を胸に抱き、世の中に伝えていきたい思いがあったこと、どうかそれだけは感じていただきたい、というのが我々の本音です」としながらも、
「不愉快な気持ちを与えてしまったことに関して謝罪したいと思います」と主張を受け入れ封印。

◇オールナイトロング
電気グルーヴの前身となったバンド「人生」がインディーズ時代に発表した曲で、初のリリース盤『9TUNES(FOR MIRAI)』というソノシートに収録されていた。
発表時は表立って問題になる事はなかったが、2008年DJ OZMAからカバーのオファーを受けた際、「インディーズ時代だった為著作権管理をしていない事」「歌詞の一部に『クラリネットをこわしちゃった』からの引用があり、
訳詞者から許可が出なかった事*27」の二点が問題となり、22年の時を経て封印という珍しい事態になった。

◇autism-自閉症-
黒夢のアルバム『迷える百合達~Romance of Scarlet~』に収録されていた曲。
自閉症の表現方法に問題があり、自閉症協会より苦情が出たために音源集からはアルバムごと削除、後にアルバムは再発売されたが同曲は未収録となった。

◇JUST BALLIN' NOW
中川家のお兄ちゃんに「HIPHOPdisってんじゃねぇよメーン」と強烈な発言をしたヒップホップDJ、D.Oのセカンドアルバム。
発売直前にD.Oがコカインを所持していたため逮捕、その後発売される予定だった『なめんなよ』と共に発売中止となった。
因みにD.Oは2018年にも麻薬取締法違反で逮捕され、2021年まで服役中。

◇一発屋ブルース
替え歌おじさん嘉門達夫(現:嘉門タツオ)が初のアルバム「お調子者で行こう」に収録する予定だった曲。
様々なジャンルの一発屋を揶揄する歌詞だったのだがさすがにまずかったらしく、アルバムへの収録は見送られ幻の作品に。
代わりにライブで演奏された『お前らには負けへんで』が収録された。
…曲名に他意はない、と思いたい。

◇愛の旋律
アイドルマスター ミリオンライブ! シアターデイズ』に実装予定だった曲。
Hey!Say!JUMPの「瞳のスクリーン」に似ているという問い合わせが相次いだため、実装イベント開始一時間前の土壇場でイベントが中止され、そのままお蔵入りに。


【同人作品】

ここでは権利元から警告が入るなど、明確に「封印」された作品のみを記載するが、基本的に版権モノの二次創作は許諾を得ない限りは権利者に「黙認」されてるようなものであって、
限度を超えている/いない関係なく、いつどんな処分を下されても文句の言える代物ではないことは決して忘れてはいけない。
逆に、公式側に関わった人物の同人作品(所謂スタッフ本)などが封印作品となった場合、内部側に何かしらの問題が発生した可能性が高い。
二次創作などの法的・現状の扱いついては同人誌を参考に願いたい。

◇MALIGNANT VARIATION FINAL(AQUA STYLE)
同人モノの封印作品と言えば、これを思いだす人も少なくないだろう。
同サークルが以前より展開していた、サザエさんアンパンマン、藤子プロ作品等々といったファンシーキャラを題材に、
各種アニメ・漫画のパロディも盛り込んだスパロボ風動画シリーズの最終作として製作され、2005年のコミックマーケット69にて頒布予定だったが、
パロディした「とある作品」の版権元から警告が届いたことで、販売直前を前にあえなく販売中止・回収されることとなった。

AQUA STYLEは後に、本作収録作のうち警告を受けなかった分の完全版、並びにサウンドトラックを事実上の最終作として販売。
以降は東方Projectの二次創作に注力する路線を取る事となる。

音系大手サークルの「Diverse System」もコナミから警告を受けて頒布前に封印された作品があり、リミックスのあり方について議論が沸き起こったことがある。
色々理由は上げられているが、今の所有力なのは「サントラ発売前の曲のリミックスを入れようとした」が有力視されている。
これ以降Diverseはbemani系の楽曲リミックスは手がけず、オリジナル作品に注力することとなる。
その後Diverse所属のアーティストがbemani系ゲームへの提供を行うようになったため、この時よりは関係は改善している模様。

◇ドラえもん最終話(ガ・フェーク)
ニュース番組でも当時取り上げられたことで有名なもの。同人誌問題の筆頭格とも言える事件。
所謂、都市伝説としての「ドラえもん最終話」を、田嶋安恵(名義は田嶋・T・安恵)が同人誌として漫画化したものだが
絵柄や表紙の構成などを藤子・F・不二雄氏のオリジナルに似せ過ぎたため公式の作品と勘違いした読者が続出し小学館に問い合わせまで行われた事、
また販売された事による著者の利益もかなりの額になってしまった事などが災いし、藤子プロが著作権侵害を申し入れる事態となった。
ただ、同人誌には作者が別人であること、同人誌であることが表紙やあとがきにしっかりと書かれていたため「勘違いした人たちがどこで読んだのか?」もネットでは争点となった*28
なお、作者は「二度と作らない」旨の謝罪文・誓約書を売上金の一部の支払と共に藤子プロに提出し、小学館とも和解している。小学館も同人誌はルールを守りやりすぎない程度なら全否定はしないと一定の理解を示している。
とはいえ相当数の部数が出回っており、中古市場などでは原本がそこそこのプレミア価格で取引されている。

総じて、お目溢ししてもらってる二次創作が「有名になり過ぎてしまった」ケースの典型と言えるだろう。
本来なら違法な個人利用を超えた二次創作が黙認されているのは、「事情を知る限られた人間の間にしか広まらない事」「原作と無関係な存在であり続ける事(原作との類似性を高めない事)」「企業活動に影響を及ぼさない事」が大前提となっており、
この同人誌はこれらすべてにおおいに反し、原作と混同され実際企業側に実害が及んでしまうという、二次創作にとって最悪の状況に陥ってしまった訳である。

◇実況ナマハメエロ野球(劇団近未来)
2007年に実況パワフルプロ野球のエロパロとして同人サークル劇団近未来より販売された作品。
パワプロを意識したロゴを使ったことでコナミから問題視され提訴、販売中止のみならず回収・謝罪文の掲載・賠償金まで発生することとなった。
こちらもガイドラインがなかったためこうなってしまったのだが、相手が大きな会社だったためかより大きな事態になってしまっている。
当然再販はないが、どうやら中身は割られてしまっているらしくちらほら見かけることがある。
ちなみに同サークルはこれを機にオリジナル路線へと展開を移し、作品によっては廉価版のエロゲーとして商業ラインに乗せることもある人気サークルへと成長した。

◇涼宮ハルヒの激闘(souvenir circ.)
2007年冬のコミックマーケット73で頒布された、『涼宮ハルヒの憂鬱』の同人ゲーム。
所謂『パワーストーン』風味のアクションゲームだったようだが、委託販売が開始されてから程なくして原作版元の角川書店から連絡が入り、前作『涼宮ハルヒの超乱闘』共々配布中止の処置となった。

◇けいほん! K-HON!
2010年頃に販売された『THE KING OF FIGHTERS』の同人誌。
KOF製作に関わっているスタッフ2名の声を収録した合同誌という触れ込みで、内容もかなり力が入っていたようだが、
あまりに力が入り過ぎてしまったのか事実上SNKプレイモア内情の暴露本になってしまっていたらしく、
通販開始から僅か一日で販売中止となってしまい、本書を取り上げていた各種サイトも紹介文を削除されるなどの対応を余儀なくされた。
一応、販売中止になるまでに注文された分は出回った模様。

◇片霧式*妄想ルンバ(CLOSED/UNDERGROUND)
アニソン歌手としても知られる片霧烈火氏の同人CD。
内容はTVアニメ『俗・さよなら絶望先生』の主題歌カバーといったもので、きちんと各作家やJASRACに申請を行い許諾を取っていたため音楽面の著作権はクリアしていたのだが、
肝心の『絶望先生』の版元である講談社から作品の商品化権を侵害しているとの警告を受け、販売中止に。

◇Grand Order/Alternative 上 再起第八特異点 幕末孤絶鎖国(アセティック・シルバー) ※改訂前
コミックマーケット92にて『Fate/Grand Order』の二次創作作品として発表された小説作品。
頒布当初は特に問題なかったのだが、発売からしばらく経って原作ゲーム側が公布した二次創作ガイドラインに抵触するという事態が発生。
具体的にはガイドラインで禁止されている「ロゴ・装丁の類似」に、明らかにTYPE-MOON BOOKSの公式書籍を意識したデザインが問題視されてしまったという事情であり、
権利元からの申し立てにより各種通販サイトでの販売が差し止められる結果になった。
言うまでもなく、作品の発表時点ではガイドラインは公布されてなかったため(その時点でも限りなくアウト寄りの商品だったとはいえ)作者に非があるとは言い難い。
作者自身も反省の意を示しており、後に二次創作ガイドラインに抵触しない形に装丁を修正した上での再販がされた。

◇セーエキ大好き瑠衣ちゃんの責め責め♪人間調教日記(とらいあんぐる)
2016年に同人CG集として発表されたR-18作品で、所謂カエルの人外娘に竿役が搾られるという趣旨の内容。
……なのだが、当のCG集のカエル娘が、健康クロス氏が『魔物娘図鑑』のコンテンツで2015年頃に発表したキャラクター「ミューカストード」そのままのデザインである事が発覚。
実のところ発売当時からして魔物娘図鑑のファンからは「パクリではないか」と指摘が多かったが、2021年になって当の健康クロス氏もSNSにてこの作品の問題に触れ、「当の同人サークルから『ミューカストードで漫画を描きませんか?』と依頼が来て、多忙を理由に断った直後に当のCG集が発表された」という裏事情を暴露。
結局、健康クロス氏の方から当該サークルに指摘する形となり、渦中のサークルも作品のキャラが盗用されたものであると認め、5年越しに作品の配信停止がなされる事となった。

◇ウルトラ100兄弟
2000年代前半期に存在していた、ウルトラマンのパロディサイト。
サイトの運営者の創作や、ビューワーから募集した「オリジナルウルトラマン」を掲載するという趣旨のサイトで、中には他作品のパロディ、凄まじいまでに悪ふざけの類なども多数存在していた。
最終更新から数年くらい経過したころ、円谷プロダクションから苦情の申し入れがあった事がサイト上に告知され、サイト自体が削除される事となった。


【一時期は封印されていた作品】

テトリス(MD版)
ソフト自体はROM生産完了までこぎつけたが、セガが取得したはずのコンシューマー版のライセンスが実際には版権元のエローグに無許可で出回っていたものだった為あえなくお蔵入りに。
それから15年以上を経て、PS2のテトリスコレクションに収録という形で世に出る事になった。

◇絶体絶命都市シリーズ
上述のとおり、アイレム作品の一斉販売中止によってシリーズ全体が発売中止となっていたゲーム。
2014年12月に開発者の九条一馬を中心とするスタッフで設立されていたゲーム開発会社グランゼーラがアイレムより版権を獲得、4の開発再開や旧作の配信再開などが進行中であることがアナウンスされ、
4はその後2018年11月に「4Plus」として無事に発売された。なお肝心のゲームの出来はというと…
R-TYPEやバンピートロットなどの、ほぼ飼い殺し状態のタイトルの版権取得に対しても期待が持たれる。
R-TYPEもクラウドファンディングを経て、R-TYPE FINAL2として新作が発表された。

◇スターフォックス2
スターフォックス』の続編。
スーパーファミコンで開発されていたが、既にNINTENDO64が出回っていた等の理由で開発中止となり、シリーズ第2作目は『スターフォックス64』となった。
尚、ROMデータが流出した為か、動画サイトでは本作のプレイ動画が投稿されている。
スターウルフは元々本作でデビューする予定だった。
また、本作に登場する予定だったアーウィンの歩行形態「ウォーカー」は、Wii U『スターフォックスゼロ』にて登場した。
そして2017年、『ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン』に収録。正規の手段でプレイすることが可能となった。

◇サムライスピリッツ零SPECIAL
シリーズ屈指の残虐度を誇る絶命奥義が話題を呼んだが、佐世保小6女児殺害事件の煽りを受け、
NEO-GEOへの移植版で残虐描写が何の予告もなくカットされたため購入者の不満が爆発、署名運動にまで発展する騒動となった。
販売元のSNKプレイモアは残虐描写の削除に伴うバグの修正にこそ応じたものの、残虐描写を復活させることはなかった。
バグ修正前のROMは改造により残虐描写を復活させることが可能であり、修正前のROMの需要が急増しプレミア価格に。

このような経緯故か、シリーズで唯一オムニバスソフトに収録されないなど封印に近い扱いをされていたが、
2016年になってPC移植が海外で配信され、2017年には日本でもPS4/PS Vitaで配信がされたため、ようやく封印が解かれることとなった。

ちなみに「零SPECIAL完全版」という物も開発されていたが、こちらは卸売のビスコがプレイモアに無断で開発の悠紀に作らせた代物であり、
それがプレイモアの逆鱗に触れたため今後表に出ることは皆無と言われていた(基板が流出したら大問題とのこと)。
……が、2020年6月12日配信の『サムライスピリッツ ネオジオコレクション』にまさかの収録が実現した。

◇エイリアンVSプレデター
カプコンとダークホースコミックス社との間で権利問題に関するゴタゴタが発生してしまい、その流れでリン・クロサワの著作権がダークホースコミックス社側に持っていかれてしまう等、
様々な弊害が生じて長らく移植はされなかったが、25年の歳月を経て『CAPCOM HOME ARCADE』に収録された。


  • 漫画
◇ちびくろサンボ
世界的に有名なトラを高速で回転させるとバターになると主張する非科学的な絵本。
かつて、「黒人差別をなくす会」の手により黒人差別を助長するとされて出版社が封印されていたが、後に解禁された。
この所為で『ドラえもん』の「なぜか劇がメチャクチャに」に修正が入ったり、各種過去作品復刊時に「時代背景を考慮しての断り書き」がつく様になった。
実際は人種差別云々よりもおやつにバターたっぷりのホットケーキが食べたくなるのだが…。

ちなみに封印されていた背景として、本作は著作権が不明瞭だったらしくアメリカで海賊版が多く出回り、日本に入ってきたものも本来の権利者と出版契約を結ばずにこれらの海賊版を翻訳・編集したものだった可能性があったらしい。
つまりMD版テトリスに近い。
黒人差別についても、本来の舞台はトラの棲息するインドで黒人も出てこないのだが、権利の曖昧さから改変・アレンジが横行したのが一因。
現在ではオリジナルの挿絵を収録した灘本訳があるので、比較してみるのも良いだろう。

スーパーマリオくん『マリオRPG編』
当時月刊コロコロコミックで連載されていたスーパーマリオくんの「マリオRPG編」だが、マリオ64編への移行を急いだためか、終盤近くで突如強引に話を打ち切られ、単行本にも全話未収録となった。
作者がつまらないと判断したためだとか、任天堂と旧スクウェアの確執が原因だとか色々言われているが原因は不明。
連載25周年を迎えた2015年に、ようやく単行本収録が決まった。
掲載時には本編でヨッシーやクッパがやたらと「マリオRPG編」の宣伝をしていたため、作者の意向での打ち切りではないと思われる。

◇私立極道高校
滋賀県に実在している学校名とその卒業生達の名前をアシスタントが無断で出した為。
ちなみに本作のキャラ達は、作者の次作『激!極虎一家』に引っ越している。
単行本も長らく未収録話が四分の三を占めていたが、2012年に続編の連載に伴い全話収録の単行本が発行、解禁された。
そちらでは、問題となった校名や卒業生名については黒塗り処理されている。

世紀末リーダー伝たけし!
週刊少年ジャンプ連載の漫画。
原作者の島袋光年が少女売春事件を起こして連載強制打ち切りとなり単行本も絶版となったが、2004年にワイド版で復刊され同時にスーパージャンプで完結編が短期連載された。

パタリロ!12話『マリネラの吸血鬼』
単行本第4巻の第15刷まで作品番号12番として収録されていたエピソード。
レギュラーキャラクターであるタマネギ部隊が初登場する作品であったが、第16刷以降、作者の別作品に差し替えられたため、タマネギ部隊は何の説明もなく唐突に登場することになった。
欠番になった理由の公式な説明は長らくなかったため、欠番になった理由について「差別用語の使用」や「ナチスネタ」など、複数の説が考えられていたが、
2011年に開かれた作者のトークショーにて「アガサ・クリスティの短編『ラジオ』を流用したため」と明かされた。
文庫版第50巻において、クリスティ社の承諾を経て実に30年ぶりに再録された。外された経緯も書下ろしにて説明されている。
また、本話はアニメ版でも12話として放送されているが、問題となった部分が別の展開に差し替えられているため、封印はされておらずソフトにも収録されている。

◇ジャングル黒べえ
藤子・F・不二雄による、南の島から日本へやって来た黒べえが魔法を使ってちょっとした騒動を巻き起こすというコメディ漫画。
後述の「国際オバケ連合」の煽りを受け、黒べえの容姿が黒人差別に繋がると判断された結果、アニメ・漫画共に自主的に絶版、封印されてしまった。
だが藤子・F・不二雄大全集で漫画は奇跡の復刊を遂げ、アニメ版もDVD-BOXで復活を果たした

◇オバケのQ太郎『国際オバケ連合』
ウラネシア代表のバケ食いオバケ・ボンガの描写が黒人差別として「黒人差別をなくす会」から抗議が入り、単行本が回収された。
作品自体も著作権がらみで原作・アニメ共に封印状態に。
その後、原作が藤子・F・不二雄大全集で完全復刊した際には本エピソードも収録、「人食い人種」のセリフには修正が入っていたが無事解禁された。
2015年にはてんとう虫コミックス版が復刊された。

◇マイナス Lesson31『遭難クッキング』
ヤングサンデー連載の漫画。
虫の息の子供をバーベキューにする恩田先生、として結構有名なエピソード。
2004年にエンターブレインから刊行された完全版では収録された。

◇マーダーライセンス牙14話『罪の清算』
ドーベルマン刑事』『ブラックエンジェルズ』などで知られる平松伸二の作品。
連載当時発生した東アジア反日武装戦線モチーフのテロリストを「死刑廃止論グループに偽装」という形で描写したため、流石にその手の筋から抗議を受けてしまい、単行本未収録に。
後年発売した平松伸二の短編集『地上最強の男』、並びにコンビニコミック版にて収録が実現している(後者ではタイトルを『死刑制度』に改題)。

◇白竜レジェンド
「週刊漫画ゴラク」連載のヤのつく漫画。
整備不良や作業員の被曝などの原発利権に絡んだシノギを書いている最中、福島第1原発の事故が起きたため、その章は途中で中止された。
2013年に中止になった時点から連載が再開された。

サザエさん 1952年12月8日掲載作品
男が徹夜の為だけに覚醒剤を買うトンデモない内容(オチは間違えて睡眠薬を売られてしまい、寝落ちするというもの。ある意味結果オーライのような……)。

こんな滅茶苦茶な話が描かれた裏には当時の時代背景がある。
戦時中には強壮剤として「ヒロポン」と呼ばれる覚醒剤が平然と使用されており、終戦後もしばらくは薬局で流通して買える状態にあった。
同時期に描かれた『似たもの一家』で伊佐坂先生がヒロポンを服用していたというのは、ファンの間では有名な話である(こちらは普通に単行本収録されている)。

この話は何が問題だったかと言うと、掲載時期にある。
実はこの回が掲載された1年前には覚醒剤の販売が禁止されており、作者はうっかりそれを知らずに書いてしまったのである(逆に言うと、戦後は6年にも渡って覚醒剤の販売が合法的に行われていたという意味でもある)。
掲載直後の朝日新聞にはこの事を指摘する投書も寄せられ、単行本にこの回は未収録となった。
『サザエさん』には単行本未収録作品が非常に多く存在しており大半は作者の意向によるものだが、この回は収録自体が困難であったと考えられる。

2018年に入り、サザエさんの単行本未収録作品集『おたからサザエさん』第2巻に収録され、日の目を見る事となった。

あきそら
近親相姦について描いた漫画で、成人指定されてもおかしくないほど性描写が苛烈なことで問題視され、東京都からは1巻と3巻が「有害図書」に指定された。
連載されていた秋田書店に通達が来たことにより「都条例が施行される前に」連載終了をすることが決定。
結局最終巻である第6巻の初版が出された直後に事実上の絶版が確定した。
作者の糸杉柾宏は朝日新聞からの取材を受けた際に「事実上の死刑宣告です」と落胆を露わにしていた。
糸杉はこの後も独特のアンニュイな雰囲気のある耽美系漫画を沢山手がけているが、それらが特に波紋を読んだことは無く、
中には実写映画化された作品まで存在するので、やはり近親相姦ネタはまずかったのだろう。
連載から10年経過した2018年にマンガ図書館Zに収録されたため読むことは可能になり、さらに電子書籍版が公式に配信(商業展開)され、封印解除となった。

◇混血児リカ
米兵と日本人女性の間に生まれた主人公リカが裏社会の悪を成敗する、東宝で実写化もされた凡天太郎の漫画。
混血児(ハーフ)の差別的な描写をはじめ、過激な描写が多いことから漫画・映画共に封印されていたが、
2012年に漫画版がマンガ図書館Zで公開、その後詳しい時期は不明だがAmazonプライム・ビデオで映画版3作品が配信された。


  • アニメ
◇アニメ妖怪ウォッチ 第39話『【妖怪U.S.O.】/【妖怪ネタバレリーナ】/【給食のグルメ 第2話「プリン」】』
ゲームの続編が発売されてこれからと言う時期に突然の欠番。
老若男女を問わず楽しめるギャグアニメで、特にこの回は【妖怪U.S.O.】が凄まじいエピソードだったため、妖怪不祥事案件「心当たりがありすぎて分からない」を引き起こし、ネット上をカオスに陥れた。
その真相は【妖怪U.S.O.】の『ピンク・レディーの「UFO」風のBGMと共にダンスをするシーンがヤバかった』というもの。流石にここまで著作権的にヤバいのはダメだった。
DVDでは該当シーンとBGMを差し替える形で収録された。…むしろこれ以外のエピソードもパロディ満載の為、どうしようもないのだが。
そういうことってあるよね……ケータ。
余談だが、その元ネタとされる「UFO」を歌ったピンク・レディーは後に映画「妖怪学園Y」の主題歌を歌うことになる。

ドテラマン
該当項目を参照。

◇アパッチ野球軍(アニメ版)
ダム建設推進派と反対派の抗争真っ最中の山村で甲子園を目指すという、史上有数の殺伐とした野球漫画のアニメ版。
差別的表現等が多々見られ、復刻は困難とされていたが、2002年に初回限定版DVDボックスとして解禁された。

◇ルパン8世
東京ムービー新社(現:トムス・エンタテインメント)とフランスとの合作により企画された、「ルパン三世」の子孫であるルパン8世が活躍するSFアニメ。
主人公のルパンは怪盗ではなく私立探偵である。『探偵泥棒エドガー』(※仏語版『ルパン三世』タイトル)かよ。
まぁ遡れば大本の元ネタであるルパン自体、ジム・バーネットとして探偵してた話*29も結構あるので、そこをネタ元にしたのかもしれない。
当時のアニメ雑誌でも紹介され、フィルムも6話まで制作されていたが、著作権の問題により途中で制作中止に。
予定していた放映も中止となり、長らく幻の作品となっていた。
現在は2012年に発売された「ルパン三世 Master File」にて、パイロット版の全編と現存5話のダイジェストという形で収録され、初めて日の目を見ることとなった。
漫画版は双葉社から全1巻が過去に刊行されたが、この手の作品の宿命か現在プレミア化。

◇ホイッスル!(テレビアニメ版)
週刊少年ジャンプで連載されたサッカー漫画のアニメ版。
当時人気のグラビアアイドル・小向美奈子を主演・主題歌歌手に起用したが、その後、小向は所属事務所と決裂しAV女優に転向、さらに3度にわたる逮捕と服役により
本作を含む転向前の出演作はことごとく非公開とされてしまった。
その後2016年、『ホイッスル!』リバイバル企画が始動。
続編連載、舞台化といったメディアミックスの一環としてテレビアニメ版も再公開を果たすこととなった。
……ただ、この公開は本編・主題歌の音声を全て別人のものに差し替えた「ボイスリメイク版」としてであり小向を含む旧声優陣の仕事が抹消された状態なのには依然として変化はない。

ちなみに「オリジナル声優版のみ視聴不可能」なアニメには他にも『ふしぎなメルモ』・『太陽の子エステバン』(日仏合作作品だったため日本版オリVTRを破棄、再録音時主演以外差し替え)がある。 

キルミーベイベー(アニメ版)、青い花等 高部あい出演作品
2015年に高部が薬物所持の容疑で逮捕され、所属事務所を解雇されたため。
これに伴って各動画サイトでは配信停止などの措置が取られる結果となった。
映像ソフトを購入していた人はまだよかったが、DL版を購入していた人は消去される羽目に…
その後、2017年度にAmazonプライム・ビデオで『キルミーベイベー』が配信開始。他作品の封印解除にも期待がかかることとなった。
なお、同時期に『きららファンタジア』にも『キルミーベイベー』のキャラが登場したが、そちらは該当キャラのみ担当声優が変更されている。

ドラゴンクエスト ダイの大冒険・アニメ版
国民的人気ゲームのドラゴンクエストシリーズを原作とした漫画のアニメ化。
映画も3本公開され放送延長もありえたほどの人気作品だったが、当時のTBSの番組再編に巻き込まれる形で打ち切られた。
当時発売されたVHSより後はDVD化・配信という形での復刻はされておらず、数十年もの長きに渡ってソフト化されず放置されており、その理由は今もって明かされていない。
ドラクエブランドの製品だからかサントラは復刻されてなくとも大手レンタルショップや図書館で保管されてるケースは多いので、一応CDを借りて聞くことは容易だが……
そして2019年末、2020年秋から再アニメ化が公表され、それにつられるように本作のデータ配信もされるようになった。
そもそも原作版は封印されていない上に「ドラクエの漫画」の代表作品の1つなためか、最近になってドラクエのソーシャルゲームやお祭りゲーのJUMP FORCEなどでの外部出演も増えてきた*30
すでにアニメ化されている「最初の方」の取り扱いがどうなるか注視するべきだろう。

ちなみに原作が同じで打ち切りアニメつながりの『ドラゴンクエスト 勇者アベル伝説』はDVDが発売されただけでなくサントラも再版されたため、ダイ大アニメが封印されていた当時も普通に視聴及びコレクション可能だった。
アベル伝説は打ち切りの後にまさかの復活をしたのでアニメだけで見れば向こうの方が条件は良さそうだが、こちらもアニメは打ち切られたまま終わったとは言えその後も原作は好評によりしばらく続くほどの長期連載作品になった。
そのため総合的な人気ではこちらの条件もアベル伝説以上のはずだったのだが…

◇On Your Mark
スタジオジブリの短編アニメで、CHAGE and ASKA同名楽曲の所謂PVとして製作された作品。
2014年にASKAが薬物所持容疑で逮捕され、本作を収録していたDVD『ジブリがいっぱいSpecial ショートショート』が生産中止、同年発売予定の「宮崎駿監督作品集」への収録も見送られてしまった。
一応、後者については購入者限定で希望者に対してのソフト送付サービスが一年間実施されていた。
後に2019年7月にリリースされたブルーレイ『ジブリがいっぱいSPECIALショートショート 1992-2016』にて本作も無事収録され、封印解除となった。


  • 特撮
◇忍者ハットリくん(ドラマ版)
第1話、14話以外のフィルムが行方不明のため、前掲の2話以外は放送もソフト化もされていなかったが、ベストフィールド社によりその2話を収録したDVDが発売。
なお、1年後に放送された2作目の『忍者ハットリくん + 忍者怪獣ジッポウ』は全話現存し、DVD化もされている。

スパイダーマン(東映版)
「キノコ狩りの男、スパイダーマッ!」等の珍妙な名乗りで知られる和製特撮版スパイダーマン。
東映によるスパイダーマンの使用契約が3年で切れたために封印された。
一時期米MARVEL公式サイトで全話無料で見ることが出来たが、現在は一部のみ。
DVDソフト化はされているので、封印というべきかは現状微妙なライン。
ちなみにMARVEL社からの評価自体はわりと高く(特にレオパルドン)、別に東映とMARVELとの不仲によるものではない。正式に公認も出ている。
事実、2010年代に展開されたMARVELの公式クロスオーバー『スパイダーバース』ではMARVELマルチバースの一つとして東映版のスパイダーマンも参加を果たしており、重要人物ならぬ重要スパイダーマンの一人である。

牙狼-GARO-第4話『晩餐』
同話に出演したゲスト俳優が逮捕されてしまったため、地上波では放送できなくなってしまった。
だが、CSで放送される際は地上波のようなしがらみはないため、再放送されるたび放送される。
2016年に放送されたHDリマスター版では案の定カットされたのに伴い、CSでも放送されなかった。
ただし映像ソフトには普通に収録されているため、厳密な意味で「封印された」とまでは言えないであろう。

アラーの使者、丸出だめ夫(ドラマ版)
どちらもフィルムの喪失により、第1話を除いた全エピソードが事実上封印状態に陥ってしまっている。
『アラーの使者』は九里一平による漫画版がマンガショップより単行本化されているほか、
『丸出だめ夫』は後年アニメ化されたバージョンが無事にDVD化されている。
どちらも第1話が東映チャンネルやスカパーで放送されており、
同じく第1話のみが現存している『アタック拳』と共に2020年1月にDVD化が決定したが、
言うまでもなく現存している第1話のみのソフト化であるため、封印は変わらずとも言える。


  • ドラマ・バラエティ他
◇セクシーボイスアンドロボ(ドラマ版)第7話『ハンバーグさん。』
放送される前に起こった立てこもり事件の煽りを受け、第2話の再放送に差し替えられたが、ソフト化の際解禁。

水曜どうでしょう『原付西日本制覇』
北海道テレビ放送(HTB)の人気番組内で2000年に放送された企画。半年間の放送休止期間前の大型旅でもあった。
中身自体はその名の通り「原付で西日本を走る」だったが、道中で「鳥取砂丘」に寄った時の行動が再放送版『水曜どうでしょうclassic』放送中の2007年に問題視され再放送不可能になり、
砂丘の写真が掲載された『水曜どうでしょう写真集2』も再販不可になった。
最初視聴者が気づいた問題は「砂丘の砂お持ち帰りは自然公園法違反じゃね?」。
で、鳥取市経由でこれを知った環境省の指摘は「砂採取は直じゃなかったらしいし証拠物件ももうないから追及不可能だが、砂丘にでかでかと番組名を描いたのは自然公園法の禁則『広告』だ」ということ。
それから6年後の2013年にDVD化され封印解除となったが、残念ながら問題になった部分はカットされている(写真集2再販バージョンも同様の措置が取られたという)。
同番組の再放送では他にもこの企画の次企画『リヤカーで喜界島一周』が『道路交通法』違反、『宮崎シーガイア』が娯楽施設とのタイアップ企画だったため(DVD版では宣伝部分カットの『宮崎リゾート満喫の旅』に改定)、
『十勝二十番勝負』とその前日弾『桜前線捕獲大作戦』・『香港大観光旅行』が「拉致事件」を前振りにしたため、
『クイズ!試験に出るどうでしょう』が「安田顕の監禁」ネタをしたため現在欠番となっている。
DVD化は普通にされたが、『クイズ!試験に出るどうでしょう』ではなぜか秋吉台でのシーンが一部カットされたという。

◇ギフト
1997年に放送された木村拓哉主演の月9ドラマ。
小道具として出てきたバタフライナイフが、翌1998年1月の殺人事件に使われたために作品そのものがお蔵入りに。
しかし2018年9月、長きにわたる封印を解かれ、めでたくソフト化が決定。翌2019年1月に無事リリースされた。

◇とんぼ
主題歌が巨人軍の清原選手の入場曲にも使用された、長渕剛主演のドラマ。
放送終了後に長渕とTBSの関係が悪化し、一度もソフト化されていなかった(2006年にDVD化の予告があったが中止)。
表向きには「過度に暴力的な内容だから」ということになっている。
2019年6月になって、DVD・Blu-rayが9月に発売されることが発表され、無事に発売された。

メーデー!:航空機事故の真実と真相Season12 EP11「What Happened to Malaysian 370?」(日本語吹き替え版/シーズン表記も日本版としている)
ナショナルジオグラフィックチャンネルで放送中の航空機事故を取り扱ったドキュメンタリー番組で、この回はマレーシア航空370便墜落事故について取り扱ったエピソード。
これまで日本が関係する事故は勿論の事、原因があんまりにもアレな事故まで様々なエピソードの日本語吹き替え版が製作されたが、
この回に限って何故か日本語吹き替え版が製作されず、日本で放送されなかった。
未放送の理由としては番組内で事故原因を「機長が自殺のために乗客を巻き込んでわざと墜落させた」と描写したのが原因と言われているが、公式には明らかにされていない。
ただし総集編として2018年に放送された第3シリーズ第6話「コックピットの殺人者」(原題:KILLER IN THE COCKPIT?)でクルーが自殺のために引き起こしたと結論付けられた他の事故とセットでこのエピソードが紹介されており、部分的ながら封印解除となった。
なお総集編でも事故原因は機長の自殺としている。

◇私鉄沿線97分署第64話「死亡時刻はパソコンで…」
理由は明らかにされていないが再放送時には外されているエピソードだったが、2021年10月に発売されるDVDに収録されることが明らかになった。


  • 映画
◇黒部の太陽
石原裕次郎と三船敏夫の共演が話題となった土木映画。
裕次郎の「スクリーンで見てほしい」という意向を汲んで、ソフト化が見送られていた。
表現の問題や権利のこじれが原因でないちょっと珍しい例。
だが、2012年頃になると映画館のスクリーンを通して上映する例はほとんどなく、石原プロのイベントで散発的に公開されるなど人の目に入らない状態が続いていた。
そして、石原プロ創立50周年となる2013年、奇跡のDVD化が決定。以降はしばしばTV放映もされている。

◇BOND23
映画「007」シリーズの第23作。
リーマン・ショックの煽りでMGMが37億ドルの負債を抱えており経営が困難になったため2010年頃に無期限延長するが、途中からSCM社の傘下であるスパイグラス・エンターテインメント社の援助により制作を2011年頃より再開する。
正式名称は『007スカイフォール』に決定し2012年10月23日にロンドンでプレミアム上映、翌年の12月1日に日本で公開。
興行収入も2億ドル(日本円で27.5億円)と上々の結果であった。

◇怪猫トルコ風呂
風俗店に対する「トルコ風呂」というネーミングに在日トルコ人が抗議し、「ソープランド」に改称した煽りを受けて封印されていたが、
2019年に東映チャンネルで再放送された(これに伴い、映倫で再審査を受けている)。
本作に限らず、「トルコ風呂」と名のつくポルノ映画は片っ端から封印状態にある。

◇夜叉ヶ池
坂東玉三郎主演の時代劇映画。映画ファンからの評判は高いが、民放で一度オンエアされたのみ。
興行面の失敗やキャストからの不満の為ソフト化は難しいとされていたが、
2021年4月になって、4Kデジタルリマスター版のBlu-rayが7月14日に発売されることが発表され、42年の時を経て封印解除となった。

  • 音楽
たべちゃうぞ
ポンキッキ史上最恐の歌。該当項目参照。

◇府中捕物控
山本正之が1975年に「ALFIE」(現:THE ALFEE)に提供した楽曲。当時時効寸前だった『3億円事件』の犯人をネタにしている。
発売寸前まで来たところで「題材が『3億円事件』なんて良識に会わないから駄目」と発売元の「ビクター」が判断しお蔵入りにされた。
まあ歌詞の中で事件の犯人を昭和の義賊呼ばわりしたり盗んだ3億円を皆で分けようとか言ったりしてりゃお蔵入りにされるのも仕方ないと言えば仕方ないが。
憤慨した「ALFIE」はビクターから離脱、後に「ALFEE」として再出発した。
この一件でTHE ALFEEは「流されるままに歌っていてはだめだ」・「バンドにはオリジナリティが必要だ」と自覚し、以後は外部からの提供曲が殆どなくなっている。
なお封印されていたのはビクター所蔵のオリジナル音源のみで、山本正之は1994・2010年にセルフカバー版を発売、THE ALFEEもメジャーになった後何回かライブで披露している(2014年には武道館でも披露された)。
そして封印されていたオリジナル音源も2014年発売の『青春の記憶[+2]』(ビクター時代唯一のアルバム)にボーナストラックとして収録され完全に封印解除された。

◇明日からよその人
山本正之がALFIEに提供した楽曲。府中捕物控のB面としてリリースされる予定だったが、府中捕物控の発売が中止され、巻き添えを食らって封印されてしまう。
内容は山本正之の姉が結婚した時の実体験に基づくもので、発売に支障をきたすようなことはなかったのだが何故か20年も封印されていた。
1995年に作詞・作曲をした山本正之のセルフカヴァーとして発売され、封印は一応解除された。
だが、セルフカヴァー版はALFIEに提供したものと歌詞が一部異なり、完全な封印の解除は2014年の『青春の記憶[+2]』発売まで待つこととなる。

◇the Fourth Avenue Cafe
るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』のEDテーマだったL'Arc~en~Cielの楽曲。
シングルとして発売する予定だったのだが当時のドラマーが覚せい剤所持により逮捕されてしまい、発売中止になった上にラルクは一時活動中止を余儀なくされ、るろ剣ではEDテーマが別の曲に差し替えられてしまった。
EDのアニメ映像の演出が楽曲に合わせた「剣心の別離」を描いた気合の入ったものだったため、曲だけ差し変わってポカンとした視聴者も多かったと思われる。
ただ、既にアルバムに収録されており、特にこちらは封印されなかったため楽曲そのものは問題なく聴くことができ、るろ剣側もVHS化する際には曲の差し替えをすることなくこちらの楽曲を使用している。
なお、この件が不本意だったのか、劇場版にてるろ剣とラルクは改めてタイアップした。
その後、2006年にラルク15周年を記念した企画で本曲のシングル化封印が解除された。その数か月前からるろ剣は完全版の発売が開始しており、タイミングを合わせたかのような封印解除になった。
2011年に発売されたるろ剣の主題歌集においても問題なく収録されている。

◇要注意歌謡曲指定制度による作品
かつて日本の放送局では要注意歌謡曲指定制度なるものが存在。放送不可のAランク、旋律だけ使用可のBランク、問題のある箇所を改変や削除すれば使用可のCランク、及び時間帯や視聴者層に配慮すれば使用可という種別が存在した。具体的には名誉毀損、障害者関係、暴力やヤクザ、性描写を理由としたものが多い。例としてはつボイノリオ『金太の大冒険』(Aランク)、101ストリングス『恋はみずいろ』(Bランク)、ピンク・レディー『S・O・S』(Cランク)など。1983年に改訂されたのが最後で1987、88年には廃止となった。ただ、これはあくまでもガイドライン、目安に過ぎず放送するかは現場の判断によることにしたつもりが指定された通りに扱わなければならないと思い込まれ、制度が消滅してからもそれは周知されなかった。
運用されていた当時から制度の曖昧さなどに疑問があり、北島三郎のデビュー曲『ブンガチャ節』は「キュッキュキュー」の合いの手がベッドシーンを連想させるとして放送禁止、ヤクザ関係の歌でも判断が分かれたり、高田渡『自衛隊に入ろう』は流行する可能性がなく現場に任せるとしながらも放送禁止扱いになったこともあった。また『竹田の子守唄』は未指定ながらも放送局によって判断が分かれた。
ガッツ石松はプロボクサーとして現役当時に生出演したテレビ番組で歌を披露することになっていたが当初予定していたものとは別の『網走番外地』を急に歌唱したいと言い出し、実際に行われたがこの歌は放送禁止のAランクに指定されていたのを番組終了間際に知ったプロデューサーは顔面蒼白になるもこれといった問題にはならなかった。


  • 同人作品
◇HYBRID INSECTOR
ULTRAMAN』の作者が過去に自サイトで連載していた『仮面ライダー』の二次創作web漫画。
政府の依頼で本郷猛/仮面ライダー1号に簡易な改造人間までも改造させた七人ライダーの最後の戦いの後、
仮面ライダーたちが切り捨てられた世界で、本郷の技術を人間用に応用した強化服「外骨格装着(ヘレティック)システム」を用いて(ハイブリッドインセクター)(=仮面ライダーの残党)狩りに従事するアンチショッカー同盟に所属する、
簡易ライダーの血を引く青年(本人は出生の秘密を知らず、父を殺したのはアンチショッカー同盟ではなく仮面ライダーだと思っている)が、量産型の強化服を装備すると、仮面ライダーそっくりの姿となり……という、
後の『ULTRAMAN』との共通点も見られる漫画。
ある時期から長い間更新が中断していた後、
「ある雑誌*31から連載のオファーがあり、版権元と交渉していたが、許可が下りず、版権元の目に触れたことで黙認もできなくなった」
との事情が一定期間掲示され、削除された。
それからしばらくの後、権利関係が片付いたのかコミックマーケットにて頒布、同人誌として再スタートすることとなった。
余談だが、更新中断までに明らかになった設定と、事情を説明している期間中に書き下ろされたイラストを総合すると、人類に絶望した本郷が死神博士と手を結んだのが本作で復活したショッカーなのではないかと推測され、これが許可が下りなかった原因なのではないかと思われる。

搾精病棟(搾精研究所)
定期的に射精しないと玉が痛む奇病を患った青年が入院先の病院で性格の悪いナース達に無慈悲に「処置」を行われる、という内容のR-18同人CG集。
ニッチな内容やFランとも評される微妙な画力に反し、クセの強すぎるナース達の言動やギャグ漫画顔負けのキレッキレでハイセンスなセリフ回し、やけに練られたストーリー展開などで話題を呼び相当な知名度を誇っていたが、2019年11月に突如各サイトでの配信が停止。
その後作者のサイトで「CG制作に用いていたソフトが成年向けでの利用を禁止していたため、規約違反で配信停止となった」と詳しい経緯が明かされた。
以降OVA・実写AV・ノベライズ・ゲームなどの商業メディアミックスが続く一方でオリジナルのCG集は封印されたままという状況が続いていたが、
2021年4月末に規約違反の箇所(各キャラの髪型)を差し替えた上で配信が再開された。


■番外編


【危うく封印作品になる所だった例】

ウルトラマンコスモス
2001~2002年に放送されたウルトラマンシリーズ。
第49話放送後、主演の杉浦太陽が恐喝・傷害容疑により逮捕されてしまい、以後の放送ができなくなってしまった。
後に事件に虚偽が判明したことなどにより不起訴・起訴猶予処分となったため番組が再開され、尺不足により一部の回が地上波で放送できなくなったものの無事に最終話まで放送された。
地上波で放送できなくなった回もCS再放送およびソフトには収録されている。

休止中の大人の事情をやんわりと説明するコスモスの名言が有名。
なお、コスモス休止中は映画や総集編などで繋いでおり、OV作品の『ウルトラマンネオス』も数話放送されている。

アウトレイジ
2010年公開の、ビートたけしによるバイオレンス映画。
当初、主要人物の一人に俳優の押尾学が起用される予定があったという(結局は不採用に)。
しかし製作中の2009年、押尾が合成麻薬を所持していた事により逮捕される。
たけしはこの事件を受け「もしも(押尾を)採用していたら作品がお蔵入りになって、他の出演者への賠償がとんでもないことになっていた」とコメント。
ちなみに起用されなかった理由は、純粋に登場人物のイメージと合わなかったかららしい。

なお、2019年に本作の続編2作に出演している俳優が相次いで不祥事を起こした。
というか、『アウトレイジ』『アウトレイジ ビヨンド』『アウトレイジ 最終章』のシリーズ3作品は、全ての作品が1人以上逮捕者を出している*32というある意味すごい状態となっている。
内容が内容であることも含めて、「アウトレイジシリーズはドキュメンタリーだった」などと言われることも。
たけしも天皇陛下即位三十年を祝う式典の祝辞で「両陛下がご覧になった映画が、不届き者を2人も出した『アウトレイジ3』でないということを祈るばかりです」と自らネタにしている。

◇下町ロケット(地上波版)
2015年に爆発的なヒットをした人気ドラマ。
当初、ラスボスに元野球選手の清原和博を起用する予定があったと言う。
作品のプロットに合わせ、大きな夢を実現させたアスリートとして白羽の矢が立った模様。
しかしスケジュールの関係で清原の都合が合わず、この案はお蔵入りに。

その後、オファー断念直後に清原の薬物所持疑惑が発覚。上層部からは「大丈夫か!?」との声がかかり不安視される。
放送終了後、疑惑は事実だった事が判明。もしも起用していれば、名作にも関わらずソフト化困難という憂き目に遭っていた事だろう。
この後、スタッフは「出演者の身辺調査はしっかりやれ」とこっぴどく叱られたとか。

ちなみに、アスリートを出演させる案は同スタッフの次回作『陸王』にて松岡修造を起用する事で実現された。

◇東方見聞録(映画)
撮影中に死亡事故が発生し、予定されていた劇場公開が中止されたものの、作品自体は完成しビデオソフトとしてリリースされた。

◇西部警察 SPECIAL(ドラマ)
2004年に放送された復活版西部警察。
実は連続ドラマが計画されていたものの、撮影中に人身事故が発生、連続ドラマ版は撮影が中止となった。
既に出来上がっていたスペシャル版のみ再編集され、この事故の処分等が終わってから放送された。

◇おカネの切れ目が恋の始まり
TBS系列のドラマで、金銭感覚が全く異なる男女が出会うことで繰り広げられるラブコメを描く。
全8回の予定だったが、4回分の撮影を終えた所で、主演の三浦春馬氏が自殺によって急死してしまい、後半の撮影が不可能になる。
更に、主演俳優が自殺した作品という払拭しようがないマイナスイメージがコメディドラマとしては致命的であり、一時はお蔵入りも検討されていた。
しかしながら、遺作をお蔵入りにすべきではないという意向から、撮影済みだった分を再編集し、全4話のドラマとして放送された。

芸能人格付けチェック(2020年)
毎年元日および改変期に放送されている人気番組。
2020年1月1日放送分の収録が2019年11月17日に行われる予定だったのだが、収録前日の11月16日に出演予定だった沢尻エリカが合成麻薬所持の現行犯で逮捕される事態が発生。
この収録前日に起きた窮地にかたせ梨乃が代打を引き受けてくれたため、無事収録・放送された。
仮にあと1日でも沢尻の逮捕が遅かった場合、番組そのものがお蔵入りになっていた可能性もあったのでその点では不幸中の幸いと言わざるを得ないだろう。
なお、実際の放送では沢尻は名前こそ伏せられたものの「収録前日に映す価値なしになった」と恨み節も込めたネタをブッ込まれた。

◇ポケットモンスターXY 第24話『海底の城! クズモーとドラミドロ!!』
放送直前に韓国の屏風島沖で発生したフェリー転覆事故の影響で放送時には別の回に差し替えられた。AGのナマズン回みたいにこのまま放送されることなくXY編が終了するかと思いきや、同年11月20日に第50話として改めて放送され、レンタルDVDにも第18巻に収録された。


【そもそも世に出すらしなかった没作品】


○ゲーム
◇サクラ大戦MMO
シリーズ初のオンラインゲームで、中国の上海を舞台とする筈だったが、発表の翌年セガが中国のオンラインゲームから撤退したため実現はしなかった。

◇サクラ大戦太正浪漫学園譚
2010年に発表されたMMOゲーム。
帝都新島と言う離島を部隊に降魔や脇侍と言った敵と戦う内容で、2011年春を目処にPVが制作されたがその後大きな進展は見られず、2013年に公式サイトが消滅した。

◇タトゥーアサシン
DECO開発の格闘ゲーム。
特殊能力を持った連中が戦い合う内容で、相手にトドメを刺すことができる…ようは当時矢鱈にあった『モータルコンバット』もどきのゲーム。ロケテストもやっていたが、開発状況の悪化や度重なる延期により没になった。ロケテに使った稼台も殆どが破損が紛失し、わずか2~3台しか現存してない。


○アニメ
サウスパークシーズン3第10話『チンポコモン(日本語吹替版)
1話で東アジアの各国家すべてに喧嘩を吹っかけるどころか本当に喧嘩してはいけない人まで出す、サウスパーククオリティをこれでもかと詰めた回。
あまりに酷すぎて日本語吹替版を放送拒否され、DVDにも収録されることなく欠番となった。
なお原語版はちゃんと公式サイトで見ることができる。気になるなら辞書片手に見るのも手。


○ライトノベル
◇鈍感主人公になれない俺の青春
ライトノベル新人賞最大規模である電撃小説大賞受賞作(選考委員奨励賞)で19年ぶりに刊行されていない作品。作者は成瀬唯。
『まだ恋を知らない君の声は、僕に届かない』に改題のうえ2019年6月に刊行される予定で表紙イラストも公開されていたのだが、急遽刊行が無期限延期となり何の音沙汰がないまま次の回の受賞作の発売を迎えている。
発売にストップがかかった理由は一切不明だが、後ろ暗い理由があるのではないかとも囁かれている。
ちなみに19年前未刊行に終わった作品も選考委員奨励賞だったが、その時入賞した御堂彰彦は2004年別の作品でメジャーデビューし電撃小説大賞公式サイトにインタビューが掲載され、受賞作がお蔵入りした件にも触れていた。


○特撮
◇PROJECT ULTRAMAN
前述のチャイヨー・プロダクション(タイ)が本国と中国で放送する予定だったオリジナルのウルトラシリーズ。
ウルトラマンエリート、ウルトラマンミレニアム、ダークウルトラマンの3人が13体の怪獣を相手に戦うというストーリーが展開される予定だった。
制作発表後、タイでの裁判に円谷が勝訴。この中でチャイヨー側にウルトラマン新作の制作が認められないことも明言され、製作は不可能となった。


追記・修正は、封印されてしまった作品に思いを馳せながらお願いします。

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最終更新:2021年05月17日 01:02

*1 桝田氏によるPC-FX版のシナリオは権利関係で使用できなかったため。

*2 単行本5巻に収録されてる読み切り漫画『怨声「もっと苦しめ…」』はこの穴埋めとされる

*3 『ガロン』1巻に巻数名が振られていないのは、当初は2巻以降は発行の予定が無かったためである

*4 下記5作に加え『ふたりの修二』『パク船長』『ドラキュラに捧ぐ』『デカの心臓』『三度目の正直』『きみのミスだ!』『失われた青春』『信号』『キモダメシ』。最初の2本は文庫本でも17巻まで収録されなかった

*5 一例として、「虐殺をしたとされる兵士の写真が実在するが、(不鮮明で分かりにくいものの)日本兵の軍服とは違うように見える軍服を着ているが、本作ではその写真の兵士を明確に日本の軍服で描いてしまったこと」がある。

*6 具体的に言うと単行本第1巻カバーの折り返し。

*7 別のキャラクター「西島櫂」が水着の表現として「昆布みたいな水着(アイドルも絶対着ないようなと言う前置きがあった)」と口にした所聞いていたイヴが頭痛を訴える内容

*8 恐らく北海道・東京連続少女監禁事件。犯人が被害者の女性にペット用の首輪を付けさせるなどしていたとされる

*9 最終的に会社自体は清算されて読売新聞系列の「中央公論新社」という形で再出発することとなる。

*10 博士号を授与するきっかけとなった博士号論文は、従来から印刷して世間一般に公開しなければならず、さらに2013年からはインターネット上でも公開しなければならなくなった

*11 過去の博士論文パクリがバレた際の事例としては、STAP細胞の研究不正から芋蔓で出てきた博士論文不正事件で本人の博士号剥奪・審査に当たった教員も停職や減給といった厳しい処分が降っている。研究の世界ではパクリ(剽窃)はすぐに職を追われるレベルの重大なルール違反であり、大学によっては学部生ですら一発で停学処分を受ける。

*12 噂止まりであるし、テレ東はポケモンショック以降神経質になってるので本当に震災のみが原因でもありえる

*13 ちなみにこれ以降の妖怪ものでも、『ゲゲゲの鬼太郎』のように「(口裂け女を)扱わない」、あるいは『妖怪ウォッチ』の口だけ女のように「生まれた時点でこういう容姿の妖怪であり別に人間だったわけではない」と明言するなど配慮を伺わせる作品がほとんどである。後者のじんめん犬はアニメ版で元々は人間だったことにされちゃったが…

*14 原作には無いアニメオリジナルの場面

*15 アニメ放送の契約はまず2クール分を行い、視聴率低迷やスポンサー・局都合等が無ければ残り2クール分を行う事も多い

*16 本作以外でも「ゲッターロボ號」「無責任艦長タイラー」などがテレビせとうち製作でテレ東系列放送されている

*17 ただしスポンサー表記は「こどもちゃれんじ」に一貫していた

*18 例:第70話『めいわくな大発明』(トミーがメエメエ博士に怪しい薬を飲まされて女の子にされる)、第129話『救急車にのりたい』(しまじろう、とりっぴいが赤いペンキを怪我と嘘をつき救急車に乗る)他

*19 完全版第3巻43pがそうではないかとのこと

*20 フィルムから別の媒体(狭義ではビデオテープやDVDなどTV信号媒体)にダビングすること。時期的にビデオテープか?

*21 12話は担当していない。後に『ウルトラマン物語』などの総監督、『ゼアス』~平成三部作~『コスモス』などに監修や特技監督で関わる

*22 黒いカバーのやつ

*23 「死体の損壊」と「教師と生徒の恋愛」。いずれも殆どの描写がボカされたり改変されたりする等の措置が取られており、これらが原因でアニメ化が困難と言われている事件も存在する。

*24 アイデアが似ていても著作権侵害に当たらない具体例として紹介されることが多い。

*25 ジョン・レノンがビートルズ解散後に訴えられた『Come Together』などがその例

*26 JASRACには作詞作曲:ブライアン・メイ、訳詞:永井ルイとクレジットされている

*27 尚、同曲からメロディも引用しているが元々がフランス民謡で作曲者は不詳のため、こちらは問題にならなかった。

*28 本作を無断転載しているサイトの中にはあとがきなどを省いたものもあったため

*29 事件は解決しつつ、ちゃっかり儲けてる話

*30 さらにそのはるか前段階かつダイ大連載中でもある、1995年末発売の本家6から技単体の逆輸入はされてきた

*31 時期的に見て月刊ヒーローズという説が濃厚。またこれの代わりに連載されたのが『ULTRAMAN』や漫画版『クウガ』なのではないかとも。

*32 ひったくりによる窃盗、女性への性的暴行、コカインの所持・使用