ジャイオーン

登録日:2015/02/20 (金) 21:44:31
更新日:2025/03/09 Sun 11:29:16
所要時間:約 4 分で読めます





地球人よ!

そのG-セルフ共々ジット・ラボに入ってくれれば
ジャイオーンのフル装備を見せる必要も無くなるが、どうだ?




ジャイオーンとは『ガンダム Gのレコンギスタ』に登場するモビルスーツ(MS)。


【基礎データ】

型式番号:VGMM-Gb03
所属:ジット団
製造:ジット・ラボラトリィ
全高:18.0m
重量:39.8t(ビッグアーム・ユニット含む)
動力:フォトン・バッテリー
装甲材質:不明
武装:フォトン・レーザー×2
   ビームライフル
   ビッグアーム・ユニット×2
   ソード・ファンネル×6
   4連装閃光弾×8

パイロット:キア・ムベッキ



【機体解説】

ビーナス・グロゥブのジット・ラボラトリィで開発されたMS。
紫色の装甲色が特徴。

ジット・ラボは宇宙世紀時代の技術を保全・研究しており、このジャイオーンもまた旧世紀に存在したG系統に属する機体である。
そのため頭部のブレード状のアンテナなど外見的にもG-セルフG-アルケインに通じる部分(所謂ガンダム的な要素)が認められる。
一方で、フェイス部分は固定の物ではなく、センサーディスプレイの表面表示をカバーで覆う形で構成され状況によってデザインが変化するというジャハナムやヘカテーなどに通じるものになっている。

外観はかなりシンプルで機体構造自体にも別段特殊な部分は無い。しかし高性能なフォトン・バッテリーを搭載したことで出力が高く、オプションとして背面に「ビッグアーム・ユニット」を接続することで高い攻撃能力を発揮する。

尚、宇宙戦を想定して作られているため耐圧処理がされておらず、水中ではすぐにコクピットに浸水してしまうという問題がある(これは他のジット団MSも同様)。

同じくジット・ラボ製の大型MAコンキュデベヌスに搭乗・制御を行うことも可能。

アメリア式で命名されたG-セルフらと異なり、「G」もそのまま後の文字と混ぜ合わせて「ジャイオーン」というネーミングとなっており、スペルも「G-AEON」ではなく「GAEON」。
この点はジット団所属の他のG系も踏襲している。



【武装】

  • フォトン・レーザー
頭部のアンテナ部分に内蔵。ジロッドに装備されているものを試験的に小型化したもの。
所謂頭部バルカンに相当するが実弾ではなくフォトン・エネルギーを放つ。
宇宙戦艦の装甲を焼き切る程の威力を持つが、それでもジロッドの物に比べると出力は15%ほどしかなく、また砲身が溶けてしまうために照射は3秒が限界。
劇中未使用。


専用のビームライフル。
技術研究の結果、MSを撃破するのに充分な威力を持たせつつシンプルな構造と片手で取回せるコンパクトな大きさを実現している。


  • ビッグアーム・ユニット
バックパックに装着する大型のオプション装備。
名前の通り巨大な「手」のようなシルエットが特徴で、左右にそれぞれ親指に当たる1本の大型の板状クローと3本の小型クロー状パーツを接続・展開する。
クローには大型には先端部と表面スリット2箇所、小型には1本ずつの計12本のビームサーベル発振器が内蔵されており近接戦に利用される。
特に大型クローのサーベルは出力を上げることでビーム刃を大幅に延伸することができ、高い破壊力を持つ。

この大型クローの表面スリットに内蔵されたものは射撃武器としても使えるらしく、ユニットをキャノン砲のように前方に突き出して砲撃する姿も見られた。

攻撃兵装として以外にもクローを機体の前面に展開することでシールドとして使うことも可能。
劇中では大型クローの表面装甲からビームシールドを展開した他、ビーム・サーベルでビームを切り払いしていた。

しかしクローの関節部が露出しているためそこを攻撃されると破壊されてしまうこともある。
また、機体の余剰出力を放出するバランサーや大気圏内飛行時の安定翼としての役割も担っており、非常に多機能な装備である。

格納時には大型クローとそれ以外のパーツは別々にまとめられる。
僚機であるジロッド内の格納スペースに入れて運搬・戦場で装着することも出来る。

ジャイオーンを代表する強力な装備であるが、劇中では装備した直後にG-セルフによって小型クローの殆どを破壊されてしまったので完全な状態での登場はほんの一瞬であった。


ビッグアームの小型クロー先端部を射出するオールレンジ攻撃端末。
先端部のビームサーベルはそのまま使用可能。


  • 4連装閃光弾
両膝部分に4門ずつ内蔵。
緊急離脱時に発射され炸裂すると強力な光のフィールドを形成し、周囲の敵機のセンサーを一時的にダウンさせて敵機の攻撃を防ぐ。
劇中未使用。



【劇中の活躍】

第19話から登場。
キアが搭乗しジャスティマやジロッドを率いてビーナス・グロゥブに帰還したクレッセント・シップに接触。
クレッセント・シップを乗っ取りメガファウナも拘束する。
この時ジャイオーンを目撃したケルベスは「伝説のMSに見える」と発言している。

ビーナス・グロゥブに入った直後テン・ポリスから攻撃を受け迎撃している隙にメガファウナとG-セルフに脱出されてしまいビッグアームを装着し本格的な戦闘に突入。
ベルリのG-セルフに苦戦し意地でもそのデータを手に入れようとするが、誤ってシー・デスクの海の底をビームサーベルで斬ってしまい海の水を流出させてしまう。

直後コンキュデベヌスと合体したジャイオーンはG-セルフを攻撃しつつ穴を塞ぐ為自沈。
コンキュベヌスのボディを穴に突っ込んで応急的に流出を食い止めるがコンキュベヌス自体も組み立て途中であったことから*1ジャイオーンは水中で身動きが取れなくなりキアを乗せたまま機能停止、キアは自らの軽挙の始末をつける形で死亡した。*2


ベルリは「あの人(キア)の戦闘力を奪えば周りは黙る!」としてジャイオーンを狙ったのだが、
ジット団の面々は最期の一件の原因がキア自身であることを知らないので、「英雄的最期」を遂げたキアを神格化して結果的にますますレコンギスタへの意欲を強める結果となった。


結果としてはジット団のボスでそれも主人公と同じG系MSという超高性能機にもかかわらず、本職のパイロットではないキアが乗った為にG-セルフ相手に苦戦しっぱなしで状況を悪くするだけで終わるという何ともしょっぱい末路であった。

部下達が難なく撃破していたポリジットに一人だけてこずったり、G-セルフをバラバラにする脳内イメージを想い描くキアの様子には涙を禁じ得ない。合掌。



【派生機】

・プロトジャイオーン

プラモデル作例ムック『ガンダムウェポンズ ガンダム Gのレコンギスタ編』にて掲載されたもの。
ジャイオーンのプロトタイプで、頭部がディスプレイ表示タイプではなく物理的なガンダムタイプになっている。



【立体化】

HGシリーズで発売中。
プロポーションは良好。ビッグアームのサーベルパーツも付属する。
特徴的な顔はシールで再現。一応モールドもあるので塗装も可能。めんどくさいと思うけど。

ビッグアーム・ユニットがデカくて重いので装着状態では自立しない……と思いきや待機状態のビッグアームだと大型アームが丁度つっかえて何とか立てる。
逆に言えばビッグアームにポーズを付けるとまず立たないので直立以外で飾る時は大人しくベースを使おう。

なおクローは挟み込む組み立て方式なので親指以外は前後の稼働のみで左右に開かず、分離してソード・ファンネルにすることもできない。






追記・修正は頭から水浴びをしてからお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • ガンダム
  • Gのレコンギスタ
  • Gレコ
  • MS
  • ビーナス・グロゥブ
  • ジット・ラボラトリィ
  • ジット団
  • G系統
  • ビッグアーム
  • キア・ムベッキ
  • ゲテモノガンダム
  • G-アイオーン
  • 蜘蛛
  • ラスボス?
  • これはならんことだ!
  • 水栓
  • 形部一平
最終更新:2025年03月09日 11:29

*1 そもそもコンキュデベヌスのコアとなるMSは別個に開発されていて、ジャイオーンは管理者権限で強引にドッキングさせたに過ぎない。

*2 直接は映らずクンとの通信越しの描写だったが、おそらく溺れながら感電死したと思われる。