砂山ノボル

登録日:2015/03/04 (水) 12:33:46
更新日:2025/05/25 Sun 15:06:55
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ロックマンエグゼシリーズ』の登場人物。

CV:成田剣(アニメ版)


DNN(デンサンニュースネットワーク)に勤務するディレクター。年齢は30歳。
テンガロンハットをかぶったチャラそうな男で、「マキ」や「ケツカッチン」などと言った業界用語を多用する。
一見軽薄そうに見えるが、仕事には熱心な一面を見せる事もある。


【本編での活躍】

ストーリーの序盤から登場し、「N1グランプリ」という世界最強のネットバトラーを決める大会に参加しないかと熱斗達を誘う。
その後は予選を順調に勝ち進んでいく熱斗達の前に度々現れるようになる。
第4話のN1グランプリ本選の冒頭では司会を務め、選手達を1回戦の会場である「ジゴク島」へ案内する。
その頃からなぜか行方が分からなくなっていたが……


以下ネタバレ



















実はネット犯罪組織「WWW」の幹部でもあった。 
N1グランプリを企画した真の目的は、オフィシャルネットバトラーのエースである炎山ブルースを倒してその光景を世界中にテレビ中継で流し、WWWの恐ろしさを世に知らしめるためだった。
最初は謎のネットバトラー「Q」に変装して*1炎山と対戦。本来は引っ張りに引っ張って盛り上げるつもりだったが、持ちナビであるデザートマンが勝手に擬態を解いた上に本気を出してもブルースに苦戦。
そこで自らの正体を明かした後、予め確保していた番組のスポンサーで炎山の父親でもある秀石を人質に炎山のPETを奪おうとした。
しかし熱斗の妨害により秀石を逃してしまう。取引の邪魔をした熱斗に腹を立て、デザートマンでネットバトルに挑むが敗北。
その後は炎山に現行犯逮捕されるが、去っていく時にはN1グランプリの視聴率を気にしていた。
一応自分がやった行いは「悪」だと認識はしている模様。

上記の熱斗の邪魔の内容はロックマン・アタックという砂山がブルースを受け取る寸前に熱斗が自身のPETを投げつけるというもの。
敵でさえ子供相手にネットバトルで決着をつけるエグゼシリーズでも珍しい物理技である。
結果は砂山の頭部に直撃し気絶している間に秀石を逃がすことに成功した。
あの頑丈なPETを頭部に投げつけられたのだから相当な痛さだっただろう…
この場面は炎山敗北の光景を流すつもりで生放送されていたため、頭にPETぶつけられてぶっ倒れる砂山の姿は全国に放送されてしまう。取引妨害以上にこっちに怒っていた可能性も……
技名はロックマン・アタックだが特にロックマンは何もしておらず、絶対に外さないように熱斗に念を押していた。

なお、熱斗をN1グランプリに誘ったり予選に遅れないように声をかけたのも作戦の一環……と思いきやそんな様子はなく、本戦でも特にマークしていなかった。
目の前にいるのがかつてWWWを壊滅させたコンビだと知らなかったとは思えないが、頭の中が視聴率で一杯だったのだろうか。

後にフレイムマンの事件のどさくさに紛れて脱獄、WWW本拠地で無人戦車を操り熱斗を妨害する。
無人戦車の電脳でパルストランスミッションを行い、デザートマンとフルシンクロをしてロックマンと対決するがここでも敗北する。
後にプロトの残骸データから彼の意識が発見され、意識が戻るまで入院した後で再逮捕された。

ちなみに彼が気にしていたN1グランプリの視聴率は結局教えてもらえなかったらしく、教えると約束していた炎山に対して文句を言っていた。
そんなに気になるならWWWに入らなきゃよかったのに……

公式Twitterによると、かつては高視聴率番組を幾つも作ってきた敏腕ディレクターだったが、他局に企画をパクられたうえにネタ切れし始めたりした事で、高視聴率がなかなか取れず悩んでいたらしい。
WWWに加入して悪事を働いたのもその為と思われる。


【それ以外の活躍】

漫画版(あさだ版)では『3』のメンバーで構成された「新生WWW」を束ねるリーダー格として登場し、N1グランプリの決勝戦にプロトを引き連れて現れ、会場に集まった人々を混乱と恐怖に陥れる。
ネットバトルは一般人がやってはいけない平和を乱す行いだと思っている節がある。
持ちナビのデザートマンはブルースにあっさり負け、映像のワイリーがプロトによって作られた虚像だと知った時には流石に焦りの表情を浮かべていた。
「WWW団員なら偽ワイリーの発言の矛盾に気づけよ」と言ってやりたいところである(ちなみに同じWWW団員のマハ・ジャラマは言葉の矛盾に気づいていた)。


アニメ版にはStreamに登場。ここでは元テレビディレクターという事になっている。
他のメンバーよりもいち早くネオWWWに所属していた。
最初からアステロイドであるデザートマンを連れていたので、スラーが交信してきたのが仕事中だったという点以外はどのような経緯で彼を入手したのかは不明。
仕事の関係上映像作家のナルシー・ヒデとは顔見知りで、警察に追われる彼にネオWWWに入るよう誘いをかけた。

最初からネオWWWに所属していたためか、テレビの仕事にこだわりが残っていたゲーム版に比べて直情的な悪役*2になっていて、一人称もゲーム及びあさだ版では「ボク」だが、アニメでは「オレ」になっている。
相対した熱斗に「(アステロイドを)使うな!ナビは力じゃない!」と言われても、「力は使う為にあるんだろうが!」と言い切った。
…しかし長い間デザートマンを使っている内に情が沸いてきたらしく、軌道エレベーター「ユグドラシル」での決戦でデザートマンがデリートされた際には繰り返し名前を叫ぶほどのショックを見せ、
同じくフラッシュマンを喪った西古レイと共に無抵抗のままネット警察に逮捕された。


【余談】
ありがひとし氏が手掛けた無印ロックマンのコミカライズ、『ロックマンギガミックス』のバトル&チェイス編において、モブキャラとしてチャーリー・エアスターと共にテレビ局のスタッフ役で登場している。


追記・修正はケツカッチンにならないようにマキマキでお願いします。


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最終更新:2025年05月25日 15:06

*1 が、この「Q」はN1グランプリ本選冒頭からジゴク島での1回戦開始時辺りまでノボル本人と同時に登場している場面がある。一応当初は別のスタッフが変装していたが2回戦までの間にノボルと入れ替わったとすれば矛盾は生じないが……

*2 強いて挙げるなら、「リハ」「本番」「キュー」などテレビマンらしい言い回しを好む程度のこだわりがあるだけ