サルゲッチュ2

登録日:2015/03/17 Tue 13:42:00
更新日:2025/05/17 Sat 21:43:06
所要時間:約 5 分で読めます




サルゲッチュ2はソニー・コンピュータエンタテインメントから2002年に発売されたゲーム

あらすじ
カケルの従兄弟、ヒカルはバカンスと洒落込んでいたハカセにモンキーパークのサルたちに、ピポサル2001で回収、洗濯しておいた“出来立てホヤホヤサル専用パンツ”を転送するように頼まれる…も、なぜだか転送装置は重量オーバーで故障してしまった。
それもそのはず、彼は誤ってパンツと同時に前作で問題を起こしたピポヘルまで転送してしまったからである。
そしてまずいことによりによって、あのスペクターにまでピポヘルが渡ってしまう。
このことに激怒したナツミに命じられ、責任を取らされる形でヒカルと相棒のピポッチは、ピポヘルを回収する為にサルゲッチュの旅に赴くのであった。

■概要
前作と同じく、アナログスティックをフル活用した操作性が特徴。
前作よりもさらにサルは増え、データ拡張アイテムであるウッキウッキーディスクで出現する激レアサルを含めると実に300匹にまでのぼる。
また、サルの名前にもパロディやネタがより豊富になった。

ボス相手にもタイムアタックを挑めるようになった。

  • ヒカル
CV:くまいもとこ
主人公にして今回の騒動の元凶である小学4年生。責任を取らされるカタチでサルを捕獲する事になってしまう。
やはり彼も素で2段ジャンプができたりする超人。

  • ピポッチ
CV:南央美
ヒカルの相棒である羽が生えたピポサルの赤ちゃん。鳴き声は「ウキ」ではなく「ピポ」。彼は最新型のピポヘルを被っており、他のサルと違って悪さはしない。
それどころかところどころでヒカルにヒントを与えたり、落下しかけた際、羽でホバリングでヒカルを支えたり、死亡時に一定確率でヒカルを蘇生させたりなど聡明な一面がうかがえる。

なお、シナリオ中盤で一旦行方不明になる。

  • ナツミ
CV:川上とも子
ハカセの孫娘で中学2年生。
今回の騒動に対応すべく、自分の部屋をトラベルステーションに改造した。

  • ハカセ
CV:八奈見乗児
ストーンヘッドさん。
序盤から中盤へと移るところでヒカルを合流する。

  • スペクター
CV:坂本千夏
ピポサルたちのリーダー。
今回からちょくちょくとドジを踏む面が見られるようになる。

バナナミンZというなんかマジスゴなバナナを食べてパワーアップを遂げたサル5匹組。
各面のボスを担当する。詳しくは項目を参照。

  • カケル
CV:瀧本富士子
前作の主人公。2周目のエンディングで登場する他、3周目でプレイアブルキャラとして使用可能になる。

  • ピポサル
世界中の色んな場所に飛ばされたサルたち。
やはりパンツの色で大体個性が分かる。

黄色…ノーマル…とはいっても、前作に比べると個体ごとの個性はより豊かになった。
能力もステージ、個体ごとにバラバラであり、前作でいうところの警戒心の強い白パンツにあたる個体もこの色に統合された模様。
そのため厳密のは以降の他6色のどれにもあてはまらないサルと言った方が適切であろう。
捕獲に挑む前にあらかじめサルレーダーで能力をチェックしておいたほうが安全かもしれない。
レーザーガンは単発になった変わりに当たり判定が大きくなったので要注意。
実銃に例えるならベレッタM93RからS&W M29に変わった様なものといえばいいだろうか。

ちなみにアイアイコ、サルチナモンギス、チビサルコなど♀の個体が多いようだ。

水色…臆病な性格を強調してか、警戒心は前作より強まったが戦闘能力はやっぱてんでダメダメ。
ただ、予想外な場所に隠れてることもたびたびあるので、サルレーダーを上手に活用し、怪しいオブジェクトを見かけたらとにかくメカボーやマジックパンチで破壊してみよう。

青色…水色パンツと区別する為か、ゴーグルに青いスカーフ、そして生意気にも靴を着用している。(しかしサルバト~レやミリオンモンキーズではなぜか前作の顔に逆戻り)
相変わらず足が速く、ほとんどの個体がすばやさ5をマークしている。(すばやさ4程度なのはそれこそ序盤の個体くらいである。)警戒心も強めになっているのでダッシュフープを上手に活用し、一気に距離を詰めよう。

ちなみに、ウッキモンうきょうなど実在のレーサーや、モンリス、サールルイズなど実在の陸上選手…と、スピードに絡むものをモチーフにしたサルが多い。

白色…ぐるぐるメガネを着用するようになった。爆弾を投げつけてきて、攻撃力は高いがメガネのせいなのか周りがよく見えてないので、前作とは打って変わって警戒心は非常に低くなった。(大体けいかい1)
うまく背後から忍び寄って見つかる前に捕まえる事さえできてしまえば、恐らく水色パンツ以上の雑魚かもしれない。
ただし、メカ好きで様々な乗り物を乗りこなす者もおり、そういう連中の場合その限りではない。

なお、サルエット、サルン・ストーン、モンローなど、どうもこの色も♀の個体が多いようだ。

黒色…今回は説明書どおりにマシンガンの狙いがメチャクチャになったが、それは攻撃範囲が広がったともいえ、他のサルと合流され弾幕を形成される事もあるのでやはり油断はできない。
警戒心は個体によってまちまちだが、相変わらず足はノロマである。

ビリー、サルカポネ、ドレウキなど実在したアウトローをモチーフにした個体がチラホラ見られる。

緑色…非常に目がよく警戒心が高い(たいがいけいかい5)ので、遠くからでもすぐに見つかってしまう。ミサイルはメカボーやダッシュフープで防御できるようになったり、(背負ったランチャーのせいで)足が非常に遅くなったり(多くの個体がすばやさ1)と弱体化が目立ち、初登場のステージも後半よりである。
製作陣も、ミサイルについては「前作はやりすぎた」と反省したのだろう。(※)
どこから回り込もうが、気付かれずに近づくのはほとんど不可能、つまり忍び寄りゲッチュは基本無理であり、コソコソと距離を詰めていくなんて無駄にそんな悠長な事してもすぐバレて遠くからミサイルで撃沈されるのがオチなので、小細工はやめて多少のダメージ覚悟で一気に突貫してしまったほうがかえって安全。
※もしその弱体化がなかったら、緑パンツがやたらわんさか出現する“サルテノンしんでん”や、全員、それも青パンツや水色パンツでさえミサイルを装備しているもはやバカ無法地帯な最終ステージ“ムーンベース”がサルゲッチュ史上に残る屈指のトラウマスポットと化していたであろう。

赤色…今回はボクシンググローブを装着し、肉弾戦中心の戦法を取るようになった。が、持ち前の攻撃性の高さに加え、やはり足の速さと警戒心の強さを兼ね備えており、銃火器で武装している個体もしっかりいるので、やはり対峙する際は体力に余裕を持っておかないと危険。下手に近づくとやられるので、体力が少ない時は一旦逃げて、回復が出来次第、うまく攻撃をかわしつつ先手必勝でこっちから転ばせたほうが安全だろう。

ちなみにウッポジャイモン、モンクタイモンなど、二次三次問わず兎に角腕っ節の強い人物を元ネタにしたサルが多い。

■ガチャボックス
道中あちらこちらに落ちているガチャチップを集めて、一回10ガチャチップで引くことができる。
中身はメカヨンクのボディだったりミニゲームだったり、パチンガーのマガジンだったり、いろんな資料や写真だったりとまあ色々ある。
その中の一つに本作のボツシナリオがあるのだが、その内容はかなりシリアスで重いものとなっている。そしてそのボツシナリオはサルゲッチュ ON AIRで意外なカタチで(サルだけに)サルベージされることになる。

■ミニゲーム
  • ダンスでBON!
左右のアナログスティックを駆使したダンスゲーム。
ふつうにダンシングを全曲クリアしたら出現する、はげしくダンシングを全曲クリアすると、ガチャボックスの景品にピンクでBON!が出現するようになり、引き当てるとウッキーピンクでプレイする事が可能になる。

  • ドッジサッカー フットサル
恐らく 大 本 命 になるであろう、サルによる5vs5のミニサッカー。本編そっちのけでハマったプレイヤーが続出したとか。
ちなみにウッティ、サウールにうきたヒデ、サルベルト、クレピポなど、実在のサッカー選手を元にしたサルは特に能力が高く設定されている。
逆に言えば、本編では手強かったサルがフットサルでも強いとは限らないとも言える点にも注意。モンボーなんかはその最たる例である。

以下、ひとりであそぶであたるCPUの対戦相手について大まかな特徴を紹介する。
なお、恐らくバグだと思われるがキーパーはボールをつかんでも選手名が表示されない都合上、対戦相手側のキーパーの名前は永遠の謎である。

  • るんるん・ノンキーズ
おそらく親会社はアミューズメント関連だと思われる。
基本的にパワプロのサクセスで言うバス停前高校のような最弱ポジション。
このチームに勝てないようではこの先は厳しい。

選手名の法則は不明だが、さっそく巨大ナイフフォーク装備の選手が約一名いる、と少林サッカーも真っ青な世紀末な様相を醸し出すが、実際振り回して攻撃することはないのでご安心を。むしろハンデじゃないのか?そんなんだから最弱なんじゃないのか?というツッコミは野暮である。

  • イケイケ・ダンサーズ
おそらく親会社は音楽関係や芸能関係と思われる。
攻略本いわくるんるん・ノンキーズよりは強いけどまあどっこいどっこいといった程度の実力。
操作に慣れなかったり、自軍の選手ごとの特徴を把握できてないうちはそこそこ苦戦するかもしれない。

選手名はアメリカの歴代大統領モチーフで統一されている模様。


  • にんにん・シャドウズ
おそらく親会社は人材派遣会社あたりだろうか?
走力に長けた選手が多く、かつ他の能力もそこそこバランスがいい。
ここからが歯ごたえのある相手として認識できてくる頃合いだろう。

忍者モチーフのチームでありながら、選手名はなぜだか忍者の「に」の字も出てこないヤツラばかりというか、ヒサヒデを筆頭に日本の戦国時代のヒール(悪役)系の武将たちから取られている。


  • ガンガン・ガーディアンズ
おそらく親会社は警備や防犯などセキュリティ会社と思われる。
機動力こそ壊滅的だが、名前に恥じないキーパー含め守備に長けた選手が多く、かつスタミナもフィジカルもハイレベルで兼ね備えており、相手のスタミナを削るも、そもそも点をもぎ取ること自体も一苦労。
ズーカインでトゲ付き鉄球(ぶつけたとき通常より大きくスタミナを減らす)を引き当てたら、可能な限りフル活用していきたい。

選手名は実在のサッカー選手モチーフで統一されており、「実在のサッカー選手モチーフのサルはフットサルで強い」の法則は敵軍とて例外ではないいい証左である…が、それ以上にロベサルのネーミングがすごく秀逸である。*1


  • すたすた・ランナーズ
おそらく親会社は運送会社と思われる。
ランナーズの名前通り全員青パンツなことから見てわかる通り、にんにん・シャドウズよりさらに高速にした代償として、スタミナもフィジカルもそろいもそろって低いので、何度かぶつければそのうちすぐにバテテくれるので、後半登場する敵チームとしてはまだ勝ちやすい方かも。
ただしその機動力はホンモノで、さらにキックパワーも平均して強めで、かわされて、差し込まれて、もたもたしてるとあっという間に点を稼がれてしまうので、良くも悪くもオフェンス全振りのはかいのてっきゅうとおなべのふたなチームなことがよくわかる。

選手名は恐らくガンガン・ガーディアンズ同様実在のサッカー選手モチーフ、ただしチームの特徴は見ての通り、ほこ×たての関係でみごとに対を為している。


  • ぶるぶる・イエティズ
おそらく親会社はアウトドア関係で、前作のジャングルリバーに生息していたアウトドア関係を嗜む黄パンツ・イアンもそこにはよくお世話になっていると思われる。
全体的にバランスよく能力が高く、生半可な能力のサルたちだと苦戦は免れない。
高確率で最後に当たることが多いチームなので、実質的なラスボスと認識するサルゲッチャーも多いのではなかろうか?
…が、それ以上にゆきだまマウンテンで見られたゆきだるま状態のサルがキーパー含め約二名ほどいるのだが、こんなんでよくサッカーできるな、と突っ込みたくなる。

選手名は何の捻りもない一般的な日本人の男性名ばかりなのだが、なにをモチーフにしているかまでは不明。
こうシンプルなネーミングの選手たちのチームが事実上のラスボスとして立ちふさがる(ことが多い)と、逆にそれが威圧感を感じることだろう。




  • 激ムズ!ウッキークライマー
アナログスティックとL1R1ボタンを駆使してバナナを集めるロープクライミングアクション。
その名に恥じぬ難易度と、操作性の癖の強さで、生半可な覚悟ではそうそうクリアできたものではない

それよりも最高難易度の名前が「ひまじんレベル」…言いたいことはこういうことなのか?


■余談
サルナブルが白パンツ、サムロが赤パンツと、実はパンツが元ネタのイメージカラーとそれぞれ真逆に設定されているのだが、意図的なモノかどうかまでは不明。


追記・修正は300匹ゲッチュしてからお願いします。

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  • 2002年
最終更新:2025年05月17日 21:43

*1 ロベサル…ロベカル、すなわち元ブラジル代表のロベルト・カルロス選手を短縮して、さらにサル要素を混ぜたなかなか秀逸なネーミングである。