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ジャイアン(剛田武)

登録日:2012/02/08 Wed 05:45:54
更新日:2026/10/02 Fri 00:41:46
所要時間:約 9 分で読まないやつは、ギッタギタにしてやる!


▽タグ一覧
いじめっ子 おやくそく がんばれ!ジャイアン!! たてかべ和也 ガキ大将 コメント欄ログ化項目 ゴリラ シスコン ジャイアニズム ジャイアン ジャイアンシチュー ジャイアンズ ジャイアンリサイタル スピンオフ主役 ディスク トラブルメーカー ドラえもん ドラえもん登場人物項目 パワーキャラ リサイタル 傲慢 兄 剛田 剛田家 味方だと頼もしいが敵に回すと恐ろしい 国民的小学生 大長編補正 妹思い 宇宙大魔神 小学生 巽完二 心の友 思想家 愛すべきバカ 料理下手 新人声優のデビュー作が主役 暴君 木村昴 本当は優しい人 根はいい奴 横暴 歌手 武 漢 独裁者 肝付兼太 脇知弘 逆再生 運動神経抜群 開祖 音痴


この街で、おれにかなうものはいない。おれは王さまだ。
さからうものは死けい!アハハ。いい気もちだ。


ジャイアン(剛田武)とは、漫画『ドラえもん』の登場人物。


演者

声優


●第1作(過去)
  • 赤子時:肝付兼太(第11話Aパート)(1973年6月10日)

●第2作第1期(過去・未来)
  • 赤子時:たてかべ和也(1979.4 - 1996.1)
  • 幼少時代:たてかべ和也(第71話 - 第1295話)(1979年6月20日 - 1994年4月8日)→くじら(映画:同時上映第15作、第25作)
  • 青年時・大人:たてかべ和也(1981.10 - 1999.3)

●第2作第2期(過去・未来)
  • 赤子時:木村昴(2005.5 - )
  • 幼少時代:木村昴(2007.4 - )→ゆきじ(第370話Bパート〈5歳〉)(2016年2月19日)
  • 青年・大人時代:木村昴(2011.3 - )

●日本国外

俳優

人物

副主人公の野比のび太やその他のクラスメートと同じく、漫画では小学4年生・アニメでは小学5年生として登場する(ただし、漫画版は掲載誌の都合で年齢が小学1年生から小学6年生まで変動する)。

藤子不二雄作品に欠かせないガキ大将。
スネ夫とつるんで、よくのび太を虐めている。のび太の眼鏡が何回壊されたかは既に定かではない。
横暴が服を着て歩いているような性格。というより偶然人の形を取った横暴の塊と言っても過言ではない。
スネ夫は舎弟に近い友人であり、彼の新しいおもちゃを強引に借りては壊すことも多数である。
その被害総額は、子供のお小遣いでは払えないような相当な額になっているものと思われる。

「お前の物は俺の物 俺の物も俺の物」という台詞はあまりにも有名で「ジャイアニズム」という言葉まで生まれる程である。
平然と他人の物(主に漫画)を奪っては未来永劫返そうともしない一方、『税金鳥』では皆(ジャイアン含む)の小遣いから税を取って野球用具を買い替えようとした際、ジャイアンから全く税収が無く不正を疑ってのび太たちが確認したところ「小遣いを本当に貰っておらず、いつもこうやって人の物を取り上げておもちゃや本を手に入れていた」という、鶏が先か卵が先か不明だが、かなり壮絶な生活をしてたことが判明している(この税金鳥はお駄賃でもアルバイトの給料でも徴収するため、ジャイアンは家業の手伝いをしてもお金は貰っていない)。

また「ムシャクシャしてるから殴らせろ。」や「新しいバットを買ったから殴り心地を試させろ。」等という台詞もかなり有名。
…予めちゃんと宣言してくれるのは、彼なりの優しさだろうか。いずれにせよ理不尽極まりないので、到底許せることではないのだが。
一度、無表情に無言で手招きして、無警戒に近寄ってきたのび太をいきなり「俺は今ムシャクシャしてるんだ!」と殴りかかる不意打ちを見せた。普段と逆のパターンなので見事ひっかかった。
子供だからまだ母ちゃんにこっぴどく叱られる程度で済んでいるものの、大人が同じことをやれば窃盗罪・強盗罪・脅迫罪・暴行罪・傷害罪・殺人未遂罪で牢屋にぶち込まれるべきレベルの事をやっている。
原作ではスネ夫に対して「殺してやる!」とも言っていた。

また「さからうものは死けい!」「アハハ。いい気持ちだ。」等独裁者全開な暴言を吐いたこともある。
時には相手が女の子でも容赦ないところを見せる時もあり、しずかに絵のモデルになってくれないかと頼みこんで断られた時には凄みを聞かせた顔で睨みつけながら迫ったり、彼女に自分の落ち度を指摘された時には激怒しながら「生意気言うと女でも殴るぞ*1。」などと横暴の度が過ぎた発言を言い放ってすらいる*2。

こいつは完全にいじめっ子というレベルじゃない。
何せこいつは草野球で負けたことをのび太のせいにしたりすることを始め、何もかもをのび太の責任にするのだから。

さらに、原作やアニメオリジナルエピソードを問わず、横暴に振舞った挙句、何のお咎めも無しで済む話も少なくない。

虐める相手をしつこく追いかける他、人の話に勝手に入ってくる図々しい一面も窺えるため、作中一のトラブルメーカー。
逆に言うとジャイアンがいないと、大体の話が始まらないのである。

ただ、初期の場合は怒ったら怖い程度で描かれることが多く、のび太を虐めるシーンは少なかった。さらに言えば、最初期ではかなりパッとしない表情をしており、当初はボーッとした所謂「独活の大木」のようなキャラであったことが分かる。
ただし、虐めのシーンが無い訳ではなく、有名な「新しいバットを買ったから~」はスネ夫に向けられた言葉。

テレビ朝日版アニメ開始の際に声優陣で「小さな子供が見る番組なので、極力暴力的な発言は避ける」との方針が決められ「メッタメタのギッタンギッタンにしてやる!」という台詞が誕生、定番としてアニメ第2作第2期にも引き継がれた。
その第568話からは世相に合わせたのか、(一応)虐めや暴力描写は少なくなっている(殴られても、瘤や痣が無く、擦り傷程度であるシーンも増えている)。

ひみつ道具の使用に際しては悪用というよりは「のび太やドラえもんから強奪していきなりパラメータ全開で使用」という誰の目からも見て明らかなフラグを立てて痛い目に遭うことが多いが、目的が家族(特にジャイ子)関係の場合は、のび太の家に出向いて頭を下げてひみつ道具を出してもらうこともある。
「一生に一度は百点を…」のシーンに「ほしいものは手に入れるのがおれのやりかたさ」という如何にもな台詞があるのだが、
その方法は偽物のコンピューターペンシルを作るという、現在のジャイアンからは考えられない方法をとった。
その後、父ちゃんに不正を見抜かれ「出来の悪いのは仕方ないとして、不正だけはするなと教えてきたはずだぞ!」と激怒されボコボコにされたが。

友情に厚い兄貴分らしい一面も持っており、普段は虐めているのび太が危険に晒されている時は、どんな危険も顧みず助けに行く。
『ドラえもんに休日を!!』ではのび太が見せた根性に感銘を受け、不良に襲われているのび太の危機を救うべくスネ夫と共に戦うという男前な行動も見せている。
他にも、友達の間に何か問題があると自分に関係のない事でも親身になって相談に乗るなど、横暴さばかりが目立つが、非常に友達想いでもある。
のび太の方も何だかんだでジャイアンを頼ることもあるなど完全に嫌ってるわけではない。
この現象は劇場版になると特に顕著に表れ、ドラえもん一行のリーダーシップを取る事が多い。
俗にいう「映画のジャイアンはいつにも増して良い奴」というジンクスで、この法則は『銀魂』でも登場人物の台詞で語られる。
ただし、劇場版補正と言う訳ではなく、原作においてものび太が風邪を引いたと知ると風邪薬を持ってこようとしたり、本当は自身の日頃の行いの悪さを自覚しているが、それを素直に打ち明けられなかったりと、普段の乱暴者な性格の彼とは違う一面を見せている。誕生日を誰にも祝ってもらえなかった時は、「せめて誕生日だけは心から祝ってほしい」とドラえもんに泣きついたりと、内心では自分が嫌われ者であることを自覚しているふしもある。
流石に年齢を重ねてくるとこういった乱暴な面は鳴りを潜めており、未来のジャイアンが暴力を振るうことはまずない。
映画版の『のび太の結婚前夜』では「下手くそ―」と野次を飛ばされても「うるせぇ!」だけで済ませている他、のび太に対して「ガキの頃みてーでよ、楽しかったぜ。のび太のお陰だ。」と言い、「何でしずかちゃんがお前を選んだのか今になって分かった。」と言うなど、良き友人として接している。

また、のび太に助けられた時には彼に「心の友よ~!」といって縋り付くのも超有名。

一見怖いもの知らずなように見えるが、同年代以下へのいじめが顕著でイメージがないだけではあるのだが、目上の者には普通に弱い。
母ちゃんや父ちゃん、先生にはどうやっても逆らえないようだ。
連載開始1年目の時点(1970年12月号)で、隣町から来た皆をいじめる中学生に真っ先に対抗したがデコピン一発で負ける屈辱回があったりするほど(小学二年生の『がんじょう』の初出回)。
また、自業自得だが横暴な態度の結果、被害者の兄貴として中高校生等が出てくると手も足も出ないなんてこともある他、神成さんの家にラジコンやボールを突っ込ませてガラスを割り、のび太のせいにして逃げるのもよくある話。
担任の先生にも敬意があるのか、普段は反抗したりせずに叱られることを恐れている。
また、大勢から責められたり、自分に非があると自覚していた場合は弱腰になったりと小心な面もある。

ジャイアンのモデルは作者である藤子・F・不二雄の少年時代のガキ大将であるが、作中本編のジャイアンのキャラとは対照的に「弱い者を助けるガキ大将」であったという。
そういう意味では大長編シリーズのジャイアンの方がモデルとなった当時のガキ大将に近い。

身体能力・特技

太った体型だが運動能力は高く、俊足の持ち主で鉄棒では大車輪をこなす程である。『ドラえもん のび太の太陽王伝説』ではイシュマルから棒術を習った結果短期間で上達し、のび太と入れ替わったティオとは互角の殴り合いを見せ彼から「マヤナ国の戦士にしたい」とスカウトされる程である。
一方で喧嘩に関してはあくまでも同年代〜年下の範疇でしかないようで、上級生の不良との喧嘩には負けたり、逆に金をたかられてしまったこともあった。また隣町のガキ大将に敗れて立場を失ってしまったこともある。
草野球チーム「ジャイアンズ」では監督・キャプテン・エース・四番打者と言う二刀流ならぬ四刀流だが、野球に関しては試合に負けるたびに「のび太のせい」と怒るが、投手としては打ち込まれたり大ホームランを打たれることも多く、ぶっちゃけた話「下手の横好き」と言える。
エースで四番なのも、実力が認められたと言うよりは単に彼の我儘に近く、現実の二刀流選手とは人間性も実力も真逆である。
ただし、ピッチングやバッティングの威力に関しては凄まじく、電柱を両断したことも。

しかし、その反面として勉強の方はのび太と大して変わらない。辛うじてのび太よりは上だが、普段の点数は10〜15点で、0点を取っている描写も少なくなく、のび太に点数で負けた回も多い。他にも磁石の原理を小学生になるまで知らなかったためのび太にバカにされたり、「領収書」を「良集書」、「のび太」を「のび田」と誤記するなど、基本的な知識も欠落が多い。

その一方でのび太と違い宿題はやっており、また稀にだが勉強をする場面も見られる。
アニメ第2作第2期の『宇宙小戦争』のノベライズでは勉学には発揮されないが、頭脳面においては明晰な観察力と判断力を備えており、それが故にガキ大将としてリーダーシップを振える上に周囲も従っていると明記されている。
実際に『けん銃王コンテスト』ではあの射撃チートののび太と交戦するにあたり、のび太が弾を消費するまで隠れており、野良犬をけしかけて撃退させ弾切れしたタイミングで漸く襲い掛かる聡い戦法を見せている。最終的には機転を利かせたのび太*3に負けているが。

身体的特徴に出べそがあり、そのサイズは3.5センチで当人はかなり気にしている模様。

作中では一貫して長ズボン姿で登場しており、のび太やスネ夫のような半ズボン姿で登場することは滅多にない。
後述するように小学生ながら店番を行っているため、半ズボン姿ではお客さんに失礼になるからだろうか。
なお、アニメ第2作第2期では一時期夏場限定でハーフパンツ姿になったこともあるが、現在は原作や第2作第1期に近いデザインに戻されている。

映画では土木担当等の力仕事を買って出る事が多く、住み心地が良い住居を作ったり、治水工事を成功させたりと意外と計画性も実務能力も高かったりする。
「環境破壊だ」と非難されて土木工事を止められた際には相当に気落ちしていた。

意外な特技として絵の上手さがあり、スネ夫に劣らぬキャラクター原案を書いたり、絵の専門家から「いい色を出してる」と褒められたことがある*4。

また作詞のセンスはない一方で*5、作曲のセンスはあり、ジャイアンの作曲したメロディをのびドラに「きれいな歌」と褒められたことも。ただし楽譜が読めない。
ちなみに、ステージ衣装も恐らく自作であり、がさつにみえてこの手の細かな作業は得意なのかもしれない。
歌手よりも作曲家やプロデューサーを目指したほうがいいだろう…と、スタッフがこの記事を見たのかは定かではないがアニメ第2作第2期ではスネ夫の策略で音楽プロデューサーに転身するエピソードが放送されたことがある。
また、そろばん教室に通っている模様(プラス6巻『うつしぼくろ』より)。

趣味

暴君のように振る舞う反面、実はままごと、お人形遊びが大好きという隠れた趣味があったり、
巨大なクマのぬいぐるみが当たるテレビの懸賞に800通も応募はがきを出して当てるという謎の執念深さを見せたり、ホンワカキャップで酔っぱらった際にはオネェ言葉でサメザメ泣き出したりと女性願望を窺わせる一面もあったりする*6。
ちなみに、(ドラえもんの道具でリリースした)初シングルレコードは「乙女の愛の夢」という破壊力のあるタイトルとステンドグラスをバックに花を一輪持ったジャイアンがうっとりと微笑むというこれまた、破壊力抜群なジャケットが並んでいる。パンクロック風の衣装を着る割に、ロックは嫌いで歌謡曲を好むことから、芸能界で言えば美川憲一や美輪明宏をイメージしたのだろうか。

また、料理も趣味にしようとしているが、一度作ってみたシチューの味も酷いものである。
詳しくはジャイアンシチューを参照。

大好物はカツ丼。大長編の食事シーンでは必ずといって良い程食べているほか、アニメ第2作第2期では通常回でもカツ丼やカツカレーを食べる描写が見られるようになった。
味噌汁も好物のようで『ねじ巻き都市冒険記』では母ちゃんが味噌汁を作ってジャイアンを家に引き止めていた。

硬貨のコレクションが趣味と言う一面もある。
アニメ第2作第2期では作品内で登場する特撮ヒーロー「かめライダー」のファンという設定があり「カメライダー02」や「かめライダーセイヤー」グッズを集めているシーンが登場する。
なお、ゼロツーはのちに本家にも登場し、それどころか中の人が本物の仮面ライダーに抜擢されることに。

音痴

歌も趣味であり、いつかNHK紅白歌合戦に出るのが夢。
ただし、ジャイアンが壊滅的に音痴なのも有名。

ある生徒会書記が音痴な会長に対し「普通にジャイアンって感じで最悪です。」と言えばどの世代の人にも通じるくらいである。

どれくらい音痴かというと、擬音にすると歌詞が「ボエー」「ホゲー」としか表現できなくなるほど。
その威力は圧倒的であり、人間はおろか害虫やサメ、果ては魔界の悪魔さえも苦しめるほどであり、長編エピソードではこれを逆手に武器として使用することもしばしば。

しかも、定期的に同級生達を集めて、リサイタルを開催するため、下記のように被害はとてつもない。
  • のび太「寝込んで熱を出したヤツがいる。」
  • 歌声を放送したテレビが爆発する。
  • 夜に電波ジャックして行ったリサイタルで先生がウッカリ聞いてしまい、テレビの電源を落とすより早く意識を失い、翌日学校を休んだ。

2003年の映画『のび太とふしぎ風使い』では悪霊・ウランダーに憑依されたスネ夫を元に戻すために歌い、この際にドラえもんは音痴ぶりに耳を塞いでいた。

ちなみに、この歌を「素晴らしい」と褒めたのは、ひみつ道具「ヤメラレン」で中毒になったドラえもんとのび太と『のび太の南海大冒険』に登場する女海賊のベティぐらいである。
打算込みで褒めた例としては音楽教室の先生も。
よほど下手な歌を聞きなれているのだろうか。
ボイストレーニング前の音痴な歌声サンプルとして宣伝用に使用するつもりで、歌が上手いとは思っていなかったようだが。
アニメ第2作第2期の『新曲発表!ジャイアンにボエボエ?』に登場したゲストキャラクター・たか子もジャイアンの歌を絶賛していたが、その理由は「昔飼っていた犬の鳴き声に似ている」というものだった。
その犬もガラスとか割ってたんだろうか。

本人は自分の歌を聞いても苦しむどころか「素晴らしい」と目に涙を浮かべるほど(ドラえもん曰く「フグが自分の毒で死ぬか!?」)だが、流石に寝起きでいきなり聞かされた際には「誰だ!夜中にこんなへたくそな歌を!!」と跳ね起きていた。
なお、不思議なことだが、他人の音痴な歌はちゃんと酷いと分かるらしく、「ドラえもんの歌*7」では、表題の歌を聞いて「やめろ」「胸が悪くなった」と抗議している。

詳しくはジャイアンリサイタルを参照。

関わりの深い人物

家族

家族は剛田商店を営んでいる。
ただし、何の店かというのは作品によってコロコロ変わり、実際のところ何屋なのかは不明。
商品は缶詰だったり卵だったりトイレットペーパーだったり様々。ただ、ジャイアン曰く「乾物屋」らしい。アニメ第1作では「正直屋」、第2作第1期では「剛田雑貨店*8」の名称となっている。
昔の日用品を一通り取り扱う雑貨店系統の個人商店の類とみるのが妥当かもしれない。
八百屋と言うイメージを持つ人は恐らく『キテレツ大百科』のブタゴリラと混同している(作者も混同しており、よく野菜や果物も並んでいる)。
ジャイアン曰く「ボロ屋」であり、家のトイレは昔のボットン便所である。

店舗は木造の2階建て。アニメ第2作第2期では看板建築*9の様式となっている。
木造とはいえ非常に堅牢な作りをしており、アニメ第2作第2期オリジナルエピソード『ジャイアンの家を大改造』では、22世紀のひみつ道具である職人ロボットから「柱や梁に1ミリの歪みもなく、大事に使えば100年はもつ」と最上級の賞賛の言葉が送られている。

小学生なのに母から店番や配達などの仕事を任されるあたり、店番をするくらいのセンスはあるようだ。
劇中ではいつも何らかの理由で店番をサボり、母ちゃんに叱られるのがお決まりのパターンとなっているが
『超大作特撮映画「宇宙大魔神」』などでは自ら店番をしないといけないと焦っている事から責任感はなくはない模様。
食事シーンが描かれるときにはいつも必ず家族のうちの誰かが欠けている描写がみられる。

家族は両親と妹の4人家族。
しかし、アニメ第1作ではジャイ子が登場せず、さらに母ちゃんは既に死んでいた。
ペットに犬のムクがいる(エピソードによって名前はデカだったりする)。

ジャイアンの天敵にして最大の弱点というべき存在。
他のレギュラーの母親と比べ「下町の母」のようなキャラクターが強調されている。
アニメ第2作第1期では原作と異なるお団子ヘアが特徴で、第2作第2期は原作に近いビジュアルとなっている。
衣装は薄緑色のセーターと茶色のスカートを着用していることが多い。

ジャイアンのやりたい放題を抑止する最終兵器と認識されており、手に負えなくなったジャイアン相手に他メンバーが母ちゃんを召喚してお仕置きさせたり、ひみつ道具で母ちゃんに変身したりして、ジャイアンを懲らしめるのはドラえもんにおけるオチの定番(ただし、何のお咎めも無しで終わるという後味の悪い話もある)。
詳細は当該項目を参照。

非常に影が薄いが、ちゃんと登場する。
「バカでもいいから不正はするな!」という江戸っ子気質の性格のようだ。
短気で時には説教もするが、母ちゃんが輪をかけて短気なため、
小遣いをやろうとしたり、映画に連れて行ってくれたり、仕事帰りに鯛焼きを買ってきたりと、妻に比べると息子には割と甘い描写が多い。
後述する叔父と同じく柔道をやっており、ジャイアンに教えていたらしいが、ジャイアンは喧嘩にばかり使っている。
その腕前は大きな木の板を真っ二つにするほど。ただし『ソノウソホント』では道具の力かもしれないがのび太のパパに負けた。
アニメ第1作では「小助」という名前があり、ジャイアンと同じ髪型で体格はジャイアンよりも小柄で息子思いの父親として描かれており、ジャイアンも彼のことを大切に思っている(具体的なエピソードとしては物体瞬間移動機がある)。また、妻を供養している描写もある。

読んで字の如くジャイアンの妹。ただし「ジャイ子」はあだ名であり、本名は生前の藤子先生の意向もあって明かされていない。
見た目はジャイアンそっくりで、性格も初期の設定が固まっていなかった頃は兄そっくりの「女ジャイアン」だったが「漫画家志望」という設定が追加された頃には優しく穏やかな性格となり、現在までその設定や性格が引き継がれている。
意外な気がするが、原作では最初の1年目で少し出てフェードアウトしており、次に登場したのが1980年の話まで飛ぶ。

ジャイアンは妹のジャイ子を溺愛しており、妹の願いならどんな無茶な事でも叶えようとする他、妹の悪口は絶対に許さない。
当のジャイ子も、あまりに過保護なことに時折嫌気が差しているような描写もあるが、自分を全力で応援してくれる兄を信頼している。
ちなみに、ジャイアンというあだ名は後述のようにジャイ子のアンちゃん説がありそれが正しいのならば、先ずジャイ子ありき(第1話を見ると案外と納得できる設定&命名)。
……剛田家のルーツは実は彼女にあるのかもしれない(元はのび太と結婚する運命だったし)。

  • ムク
飼い犬。小さい頃、捨てられていたところをジャイアンに拾われた。
今ではすっかりバカ犬に成り果て、人の家の靴やおもちゃを盗んでうめたり、ゴミをあさったり、スネ夫の愛猫のチルチルに吠えられて逃げたり、ジャイアンが気になっていた美少女の愛犬に喧嘩を吹っかけてボコボコに叩きのめしたりと醜態をさらしている。
しかし、ジャイアンは煮干しの頭ばかり餌に与え、ニャーと鳴けだの臍踊りやれだの無茶ばっかり言っているようで、こういった情けない行為もひとえにムクのせいとも言い難い。
散歩等の世話もジャイ子に押し付けているらしく、ジャイアンが連れて行ったときには雪が降ると思っていたほど。

一度ジャイアンから愛想を尽かされてのび太のペットになった時には「でもおれ、あいつ(ジャイアン)が好きさ。小さい頃から可愛がってくれたしな」と涙ながらに訴え、ジャイアンがライオンに襲われそうになった時には身を挺して庇い、仲直りした。

親戚

親族関係もまあ全員予想の付く顔立ちをしている。
叔父は寺の住職をやっている人(未登場)と柔道十段の髭もじゃ男がいる。
後者はもっと喧嘩に強くなりたいと教えを乞うたジャイアンを叱咤し「君の考えている強さはただのケダモノだ。弱い者を護るものが本当に強いんだ」と武の心を教えた大物である。

大学生の従兄もおり、可愛い彼女がいる。性格はジャイアンそのもので、柔道三段・剣道五段・ボクシング・合気道・少林寺拳法もやっているほど強いが、ペタンコアイロンの力には敵わずペラペラにされた。

また、母ちゃんの妹(叔母)も登場している。
姉と同じくジャイアンも苦手にするほど気が強く、のび太からサル呼ばわりされた際には殴り掛からんばかりに激怒していたが、弱い者いじめをしていたジャイアンを叱りつけるなど正義感に強い叔母なようだ。
ちなみに、そのサル顔の叔母は、洋服キジを持って可愛いイヌ(アニメ第2作第2期ではムク)と一緒に鬼のジャイアンを懲らしめていた。

伝説的なエピソード

秘密道具「きこりの泉」で登場した人物。
顔と性格、言葉使いだけが妙に綺麗になったジャイアンである。
1度しか出てきてないキャラだが、印象は抜群で、フィギュア化されたりオブジェ化されたり、異常な人気を誇る。

特筆すべきはオリジナルのジャイアンの末路。
泉の女神に頭を抑え込まれ、沈められそうになっている。どうやって助かったのか、気になるところである。
きれいなジャイアンがその後登場していないあたり、綺麗な方を泉に返却して脱出したのかもしれない。
ちなみに、原作ではシャツを掴まれているだけ。

ジャイアンの主演映画。
ジャイ子の初恋を応援するジャイアンの兄としての奮闘を描く。
ジャイアン達が良かれと思った行為が逆にジャイ子を傷つけてしまい、ジャイ子は「漫画もお兄ちゃんも大嫌い!!」とまで言ってしまう。
その際にジャイアンが発した、
「お兄ちゃんの事は幾ら嫌いになってもいい!でも…漫画は嫌いになるな!!」
は前述の妹愛に溢れた名言。

風で飛散した漫画の原稿用紙をボロボロになりながらも集めるジャイアンの姿に観客は感動したとかしないとか。

名言・迷言

「お前のものはおれのもの、おれのものはおれのもの……な!それをお前はたかが漫画1冊で……!」

「いつ返さなかった!? えいきゅうにかりておくだけだぞ!!」
の「つまり、泥棒じゃないか!」
「もういっぺん言ってみろ!!」

「ダメ? こんなに頼んでも? フウン……ホー……」

「おい、何かしゃべったらどうなんだよ! おれをバカにしてるのか!!」

「おれがこの手で皮を剥いでやる」

「殺してやる!!」

「ドガア!!!」

「お前は今日からおれの奴隷だ」

「なにい、来られないって!? ようし、見てろ!!」

「全ミサイル発射!!*10」

「おれは母ちゃんの奴隷じゃないっつーの!」
母「そんなセリフは奴隷みたいに働いてから言うことよ!」

「心の友よ!」

「これでおれはもう、小遣いに不自由しないぞ。ムシシ……(ギュ)いで!!」
母「お店の手伝いすっぽかして何やってんだよ」
「母ちゃん、許せ」

「見逃してくれたら、あとで一万円やるぜ」
母「ねぼけんな」

「おれはもう、おまえをはなさないぞ」→「ホギャーホギャー」

「欲しいものは手に入れるのが、おれのやりかたさ」

「これだけあれば、世界を征服できるかもな……むひひひ」

「拾い主は1割もらえるはずだぞ、おくれよ*11」

「早く撃っても弾は外れたんだ!」(バントラインスペシャルでスネ夫と安雄を殴る)

「うるせえ。勝ったものの勝ちだ」

「ようし!そういうことなら、ゴウモンにかけてもききだしてやる」
ス「ジャイアンのゴウモンは、きびしいからなあ」

ス「僕らを悪役にして!」
「自分ばっかしいい格好しやがって!」

「もう何しても母ちゃんに叱られる心配はないんだ」

「のみみたいにつぶしてやろうか」→「いてえ!!」(のび太に指を噛まれた)

「なにもそんな……おれは軽い気持ちで……。」

「うれしいわ、のび太さん」 

「こうなれば、ただじゃおかねえ。腕の二、三本へし折ってやる!」→「ハクショーン!!」(風邪引いた)

「のび太はおれのえものだ。」

「すなおにハイといえねえのか!!」

「友達に助けを求められて、知らん顔していられるか!!」

「あいつにあんな根性があったとはな……。スネ夫、やるか!?」
スネ夫「よ、よし!!」
「のび太!力を貸すぜ!」

「エラーなんかしたやつは、ころしてやるから」 →エラーし、逆ギレした

「とったんじゃない。かりたんだぞ。いつ返すかきめてないだけだ。ドロボーみたいにいうなっ」

「ワ、ワワ。なんだなんだ!?」

「スイスイスーダララ、ギッチョンチョンノパーイパイ」→「これは笑う歌じゃない!! ばかやろ!!」

「ばかめ、足あとをのこしていった。これをつけて行けば…… ぎゃあ。大男だ」

「何が問題にならないって? え!?」

「一時間以内につれてこい。こないとおまえがすごうく不幸になるぞ」→「おまえが蹴飛ばしたから、直ったよ」

「ありがとう! 君のような友を持って、僕は幸せだ!」

余談

  • アニメのキャラクターデザインは他の4人に比べて変化があり、第1作では原作準拠だが若干デフォルメが強く、第2作第1期では全体的に丸く白目の入ったものとなっている。第2作第2期では当初、原作に準じたデザインだったが、第436話からは修正が行われたことで白目が入り、第2作第1期と折衷したデザインになっている。ただし、映画版ではこの限りではない。
  • 何を考えたのか、カラオケUGAのイメージキャラクターを務めたことがある。音痴がここまで上手くなった、という意味では間違いではないが、違和感はかなり強い。
  • 2012年に放送されたトヨタのコマーシャルの『20年後のドラえもん』では、格闘家の小川直也がジャイアンを演じている。アニメに比べてかなり細身ではあるものの、強面な表情はよく似ている。しかし、ジャイ子役が前田敦子であるのを見て、「ジャイアンの妹がこんなに可愛いわけがない!」と思った人も多いだろう。そのネタは令和のメイドロボット漫画に引き継がれることに。なお、小川直也は後年NHKで放送された『ドラえもん、母になる〜大山のぶ代物語〜』でもジャイアンの声を担当したたてかべ和也役を演じている。
  • ジャイアンの名前の由来は諸説ある。単にジャイアントの略だったり、ジャイ子の兄(あん)ちゃんだからジャイアンだったり、オバQの「ゴジラ」の前例から怪獣由来*12じゃないかとも。ドラえもん同様、設定が固まっていないと言える。周りからジャイアンと呼ばれているためか、自身もテストの名前欄に「ジャイアン」、「剛田剛」、リサイタルの看板にも「剛田猛」と誤表記がある。初期には作者の藤子ですら間違えている(7巻で「郷田武」と書かれたことがある)。
  • えびはら武司作「藤子スタジオアシスタント日記 まいっちんぐマンガ道」によると「たけし」の名は自身の名より、誕生日6月15日もやはり自身の誕生日6月5日からとある。同著によれば、藤子は当初「ジャイアンの本名を決めると同じ名前の子がいじめられないか」を心配していたが、本名を教えてほしいというファンレターの数の多さから遂に折れ「身近な人からとったと言えば愛される対象になるのではないか」とアシスタントのえびはらの名前を使ったという。
  • 第1作でジャイアンを務めた肝付が第2作第1期でスネ夫を担当している*13。これを意識したのか、第2作第1期で1992年に製作された「声もんキャンディー」では、肝付がジャイアンの声をあてるシーンがある。
  • 1993年放送の『ドラえもん15周年記念SP』では、立壁はよくジャイアンの声で結婚式のスピーチを頼まれると明かし、大抵は馬鹿受けするものの、間違えて変なことを言ったりすると「今の全てジャイアンでーす。」とジャイアンのせいにしているといい、アニメのジャイアンが「酷いよ~。」と困る場面が見られた。
  • 第2作第2期で担当している木村昴は、現在のドラえもんレギュラー陣の中で最年少であり、唯一の平成(1990年)生まれ。開始当時は「新しいジャイアン役が14歳」と大きな話題になった。新声優陣では役柄上リーダー・ボスポジションのジャイアン役を務める木村昴が年齢的に一番若いという状況になっており、彼の明るい性格もあって、3代目しずか役のかかずゆみなどにしばしばソーシャルメディアなどで弄られている。
  • 木村昴は「記念受験程度のつもりで軽い気持ちで臨んだら本当に受かってしまった。」と語っており声優経験もなかったため、合格後は3代目スネ夫役の関智一の演技指導を受けつつ猛練習したという。特に木村昴はドイツ人との間の子且つドイツ育ちのため、どうしてもドイツ語の訛りが抜けず「のび太!」を「ノヴィタ!」と言ってしまうなどの苦労も多かった。
  • ドラマ『勇者ヨシヒコと魔王の城』ではジャイアンのパロディキャラ「ジャイタン」が登場。ジャイアンの物真似をレパートリーに持つ芸人の与座嘉秋が演じている。
  • なお、3代目担当の木村昴はジャイアンとは対照的に歌うま人間であり、下手に歌う演技に苦労したらしい。しかも、彼は後にディズニーの名曲『アンダーザシー』を歌うセバスチャンの役を実写版リトルマーメイドで演じていたのだが、やはり3代目ジャイアン役の印象が強かったらしく「歌が上手くなったジャイアン」という意見が続出したとか。



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最終更新:2026年10月02日 00:41

*1 アニメ第2作第2期では昨今の世相に合わせて「生意気言うと、しずかちゃんでも容赦しないぞ!」に変更されている。

*2 彼の乱暴ぶりにはしずかですら「私たちを守ってくれる正義の味方はいないものかしら。」と嘆くほどである。

*3 倒れた少年の弾を使う。

*4 ただし、初期では設定が固まってなかったせいか、スネ夫から「むちゃくちゃ」と評されたこともあった。

*5 「ハートの心」「ひとみのまなこ」等の重言になっていたり、「あの子は二度と帰るぞ」と矛盾した内容になっていたり、「胸の心の頭」「空の月の星の涙」と意味不明なものが多い。

*6 ままごとについてはひみつ道具で侵入したドラえもんに「男のくせに。やあやあ。」と揶揄われたことがある。アニメ第2作第2期では現代世相に合わせ「えっ?別に隠すことじゃないのに…。」という旨のセリフに変更された。

*7 なお、この話は『小学四年生』1971年10月号掲載だが、これと『小学二年生』の同年同月掲載の『ショージキデンパ』がジャイアンの音痴設定初出であり、劇中初めてのジャイアンリサイタルである。

*8 この名前は現在も藤子・F・不二雄ミュージアムグッズのブランド名として使用されている。

*9 大正から昭和初期に関東地区に登場した、外観のみを洋風にした建築のこと。原作漫画連載初期の1970年代には東京の下町に比較的多数残存していた。

*10 だが、全てジャイアンに戻ってきて、スネ夫も巻き添えになった。

*11 2009年版では母ちゃんも登場しており、母ちゃんに連行されながら「何か一つくらいおくれよ〜!」と言っている。

*12 1967年の『キャプテンウルトラ』に「ジャイアン」というゴリラっぽい怪獣がいる。

*13 というより、当時の藤子作品ではジャイアンのようなガキ大将を肝付が演じることが多かった。