ランボー(映画)

登録日:2011/07/20 Wed 17:05:20
更新日:2025/08/03 Sun 23:34:31
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“一人だけの軍隊、孤独な帰還兵”




『ランボー』(原題:First Blood)は1982年公開のアメリカ映画。

主演は『ロッキー』のシルベスター・スタローン。
監督はテッド・コッチェフ。


【概要】

原作は、デヴィッド・モレルが1972年に発表した『First Blood(ランボー)』(日本でのタイトルは『一人だけの軍隊』)。
話題作だったようで、映画化企画自体も原作の発表直後から始まっていたというが、主演俳優の候補に次々と断られたり、ベトナム戦争の話題がリアルタイムで問題となっていた70年代時点では“早すぎた”面もあったようで、実現までに10年もかかっている。

原題の『First Blood』は、直訳のまま『最初に流れた(流された)という意味合いであり、ランボーと保安官達と、どちらの行いが先(悪)だったのか?という問いかけになっている。
尚、映画の脚本は既に幾度も幾度も書き直されてきたものだったが、最終的には『ロッキー』シリーズで実績があり、スタローンを起用できるならロッキーのように愛されるキャラクターにしたいと考えたスタッフからスタローン自身が依頼されてリライトされたものが用いられており、当初は比較的に原作(のサイコパス)に近かったランボーの性格が改められると共にスタローンの魅力が加わったことで原作とは大違いの好感と同情を呼ぶ人物となり、後述の通りに結末を変えることにも繋がった。

日本での配給権は東宝東和が取得。
当初は40分程に纏められたプロモーションムービーを見て“ロッキーのスタローン主演のド派手なアクション大作”を期待して5分で契約を交わしたとのことだが、実際には後述の様に東宝東和関係者も戸惑う、アクション大作とは呼び難い内容であった。しかし本作の哀愁漂う情緒的な心理描写は日本人の感性に合致するものであり、日本でのヒットに結び付いた。

しかし、宣伝は当初の思惑通りにアクション大作を意識した方向で行われており、ポスターには本編に出てこない小道具も配置されていた。
改題された『ランボー』の乱暴に通じる響きも含めて、これによって未視聴の人間に本作を暴力を前面に押し出した筋肉アクションだと勘違いさせることにもなったが、実際にシリーズがアクションを前面に押し出していく内容になるのは続編の『怒りの脱出』からである。

ちなみに『ランボー(RAMBO)』は日本のみでの題名……と言われるのが定説だったが、実際には日本の他、英語圏以外の国でも多く用いられていたタイトルだったとのこと。(みんな同じ事を考えたらしい)
この改題の効果について、スタローンから配給元の東宝東和に感謝の弁が述べられた……と言われることもあるものの、実際には本作をヒットに導いたマーケティングその物に対して感謝を贈られたものである。

本国、及び英語圏と一部の国では上記の様に原作に倣って『First Blood』のタイトルで公開されていたのだが、制作者も『ランボー』のタイトルを気に入り、後には本作にも『Rambo First Blood』のタイトルが用いられるようになった他、シリーズ自体のタイトルも『ランボー』シリーズとされるようになった。*1
続編の『怒りの脱出』と『怒りのアフガン』公開時には、原作者のデヴィッド・モレルによってノベライズ化もされている。
映画の結末と続編が存在し得る可能性については、後述の様に原作とは大きく食い違うのだが、これについてモレルによる断りが序文として添えられている。

ベトナム戦争後のアメリカ国内における帰還兵が警察に不当な扱いを受け、不本意ながらも反撃に出るというのが大まかな流れ。
本項では第1作目を紹介する。


◆あらすじ

ベトナム戦争終結後のアメリカ。
主人公ジョン・ランボーは、かつての戦友()の一人、デルマー(デルメア)・ベリーと再会するためにその実家を訪ねるも、彼はベトナムで受けた化学兵器の後遺症*2による癌で既にこの世を去っていた。*3

その後も一人旅を続けるランボー。
途中で立ち寄ったワシントン州の田舎町で、保安官のティーズルに目をつけられたランボーは町を出て行くよう言われる。
「食事をしたら出ていく」と言うランボーに対し、ティーズルは郊外にいいレストランがあると偽り、パトカーで町の外へ連れて行ってしまう。

しかし、すぐに町へと引き返す動きを見せたランボーにキレたティーズルによって警察署に連行されるランボー。

容疑も曖昧な中で、取り調べを担当した保安官達から偏見に塗れた嫌がらせや不当な扱いや挙げ句には暴行を受けたことで、ベトナム戦争時に捕虜として拷問を受けた記憶がフラッシュバックしてしまったランボーは思わず暴れ出し、周囲の保安官達のをなぎ倒して保安官事務所から飛び出すとオートバイを奪って山岳地帯へと逃走。
署を挙げてランボーを追うティーズルだったが、手間どっている間にランボーに準備をする時間を与えてしまったことと、部下のガルドの失態もあってか話し合う機会すら失う中で、ランボーがかつてのベトナム戦争の英雄であったという事実を知らされ愕然とするティーズルだったが、既に引くに引けない状況にまで事態は悪化しようとしていた。
騒ぎを聞きつけてやって来た、軍の高官でかつてのランボーの指導教官であるトラウトマン大佐が忠告に現れるも誰も話を聞こうとしない。
州兵までが出張ってくる中で、今や田舎町はランボーとの全面対決の様相となったのだった。

こうして、200名以上ともなった武装した男達を相手に、ランボーはたった一人で新たな戦争を開始しようとしていた……。


◆登場人物

  • ジョン・J・ランボー
    演:シルベスター・スタローン
本作の主人公でベトナム戦争の帰還兵。ドイツ系の父とネイティブアメリカンの母の間に生まれた。
現在は退役したが、戦時中はグリーンベレーに所属していた。*4
退役時の階級は「不明」と「中尉」と異説あるのだが、シリーズ内の描写でもヘリを操縦したり複数の言語を使うので士官レベルの教育を体得していてもおかしくない文武両道の男。
そのため能力は非常に高く、ナイフ・射撃・格闘の全てに秀で、サバイバル技術にも長け悪天候や空腹にも耐えるなど、まさにワンマンアーミーを体現した男。

……が、帰国後は戦場の英雄の姿は何処へやら━━の、当人曰く駐車場係の職にすら有りつけないという惨めな境遇にあり、細やかな救いを求めて訪ねてみた戦友は既に故人に……と、心の傷を深めていく。
口下手なのか意固地になってしまったからか、異物である自分を詰問してきたティーズルが自分を排除したがっているのを解っていながらも素直に町を出ていかずに、パトカーを降ろされた後に直ぐに町の中へと戻ろうとするという挑発的な態度をとった事から逮捕勾留され、そこで、取り調べに入った保安官助手達に虐待紛いの扱いを受けたことで戦争中に捕虜となった時に拷問により傷つけられた記憶甦ってしまう(フラッシュバック)
そうして、周りの保安官助手達を叩きのめして町へ飛び出すと近くのバイクを奪い山へと逃走……追ってきたティーズル達が悪路に手を焼いている内にブービートラップなどのゲリラ戦術で徹底抗戦していくことになる。
とはいえ、最悪の事態にまで陥ったかのように見えて予め警告を与え、その後も警告を聞かなかった保安官や州兵達の命を奪わないようにする等、ランボーなりにルールは守って戦っており、ランボーが本気を出していれば保安官達どころか町も壊滅していただろう。

……終盤、全ての騒動の後に“勝利”を得ながら、大佐相手に過去の悲劇を吐露する場面は涙無しでは観られない。
サバイバルツールとして常に大型のサバイバルナイフを所持している。

  • サミュエル・トラウトマン大佐
    演:リチャード・クレンナ
ランボーのベトナム戦争時代の上官。階級は陸軍大佐。終戦後はアメリカ国防総省に勤務。
黒のベレー帽とトレンチコートを着ている。
ランボーを戦闘マシンに仕立て上げた張本人であり、最高の理解者を自認するが本作の時点では皮肉めいたものに聞こえてしまう。
正式に教育を受けてきて血統にも恵まれた生粋の軍用犬と戦争用に培養された猟犬の差と言うべきか、ランボー達が如何に有能な兵士であったかは語れるものの帰国後の境遇については全く知らない、知ろうともしていなかった有り様で、ランボーから他の戦友(部下)達の死や現在の悲惨な境遇を聞かされた時には絶句していた。
ランボーの身元の照会が来たあたりで何かしらを察したのか、騒ぎが大きくなってきたタイミングで早々に現場までやって来たのだが、ベトナムの前線での事情を知らないティーズルや州兵の指揮官には説得も通じず、事態の悪化を何も出来ずに見守ることになった。

それでいて、ランボーが潜んでいた洞穴が爆破されたと聞いて、自身ではランボーの生存を確信していたにも関わらず、そのままランボーが何の痕跡も残さずに消えてくれることを願いつつティーズル達には生存の可能性を伝えもしてないなど、とんだ狸親父である。
実際、話を聞いた時点で直ぐに現場に駆けつけた程に先読みも出来ればフットワークも軽かったのに、ランボーが爆死したと聞かされてから暫く経っても町を離れずに居残っている。
トラウトマンにとっては悲しい結末と思ったティーズルから一転して同情されているが胸の内を明かすこともなく流しており、ランボーが思惑通りに消えてくれていたのなら、この事件そのものを“無かったこと”にしようとしていた可能性すらあり、後にランボーが生存どころか更なる報復にやって来たことを知ったティーズルには思惑を悟られると共に皮肉を言われている。
……以上のように、一見すると味方側に見えて色々と食えない人物であり、前述の通りで原作、及び試写会までの結末ではランボーを始末するのはトラウトマンの役目だった。
しかし、エンディングの変更により軍人らしく冷徹ではあるもののランボーへの信頼と愛情は本物であったと思えるものになっているのは確か。

ちなみに『メタルギアソリッド』シリーズのキャンベル大佐のモデルとなったのはこの人。
さらにちなみに、以降のシリーズにも(今度は裏表なしでランボーの味方として)登場しているのは勿論、本作を主なパロディ元としている人気コメディ『ホットショット2』でもセルフパロディ的なキャラで中の人が出演している。

  • ティーズル保安官
    演:ブライアン・デネヒー
舞台となる田舎町の保安官で、本作における一番の敵役。
友人を訪ねて町に立ち寄ったランボーをすげなく町から追い出しにかかり、それでもなお引き返そうとした彼を浮浪罪、公務執行妨害および武器の不法所持で逮捕した……が、劇中でも部下に指摘されている通りで「ティーズルが無理やりにランボーを拘束したくて挙げた罪状」であり、裁判所に無効にされてもおかしくないような言いがかりである。
よって、本作におけるすべての元凶と呼ぶべき人物ではあるのだが、後述の通りでランボー(というか怪しい他所者)を拘留したがった理由もちゃんと描かれてはいる。
その後、後述の部下達による無法とも呼べる紆余曲折あってかランボーは署から逃走。
追跡の最中に部下かつ友人のガルトは死亡、自身や部下たちもことごとく山中の戦いで戦闘不能に追い込まれてしまう。それでもなお潰された面子を取り戻そうとした結果、州軍の援助まで受けることに。
途中でランボーの素性が割れたにも関わらず、現れたトラウトマンの助言を拒否し続けたために、事件は泥沼化の一途を辿ってしまうことになった。
そう、かつて祖国アメリカが陥ったベトナム戦争のように……。

以上の経緯により観客からの心証が極めて悪い彼だが、実を言うと決して単なる悪人などではなく、むしろもう一人の主人公と見るべき人物である。
実際、観客の多くが感情移入したランボーだが、ランボーの側の態度にも多分に問題があったことは事実である。
一例を挙げると「なぜナイフを所持しているのか」という問いかけに「狩りをするため」などという、アメリカの片田舎で暮らしている人間からすればふざけているとしか思えない返答*5をする場面もあり、ティーズルが無理やりに危険人物として拘束するのもやむを得なかったと言える。
早い話、ランボーが自身を取り巻く事情を腹を割って話していれば、後の展開が変わっていた可能性もあったのだ。
また、勾留中のランボーに対する虐待まがいの仕打ちはすべてガルトやその取り巻きの独断で行われたことであり、ティーズル自身はまったく関与していない。
「身体を洗ってこざっぱりした身なりにしろ」という指示を曲解したのはガルト等であり、後にミッチの告発によって事の次第が明らかになった際も「もしそれが事実だとわかったら、俺が部下たちを厳罰に処していた! それが法ってもんだろう!」と豪語していた。
事件前には市民と朗らかに挨拶を交わす場面もあり、この中で近頃になって怪しい他所者の目撃情報や通報が続いていて警戒を強めているという事情が語られている。
事件発生後もガルトのように私情に任せて暴走することなく、ランボーへの怒りを燃やす一方で冷静に職務を果たそうと努めており、保安官として守るべき責任感や倫理感が無い人物では決してない。
事実、ガルトが保安官事務所の前で発砲しようとしたときには町の人間に弾が当たることを恐れて即座にやめさせているし、ランボーが送電施設を破壊して街を停電させた際には、放送機器をつかって市民に不安を与えないように呼び掛けている。
そんな平凡かつ真っ当な人物が、ささいなボタンのかけ違いによって傷つきくたびれたベトナム帰還兵と戦闘状態に陥ってしまったことが、この物語のやるせなさを際立たせている。

とはいえ、彼にまったく落ち度がなかったかと言われればもちろんそんなことはなく、せめて食事を摂りたいと訴えたランボーの願いも無視して少しの温情も見せようとしなかった挙句、数々の判断ミスを積み重ねてここまでの大事件にしてしまったのは、やはり彼の失態である。
まったく悪いことをしていないのに町から追い出された挙句、「50キロ先にダイナーがあるぜ」とふざけたことを言われれば、ランボーが反抗的な態度に及んでしまうのも無理からぬことである。
繰り返しとなるが、当時はランボーのような流れ者が方々で問題を起こしていたという背景があったようだが、それにしても……。
また、確かにランボーへの暴行に関与してはいなかったが、やはり部下に対する監督不行き届きという側面は否めない。*6
「もし俺の部下が暴行を加えたのが事実なら、まず容疑者が俺にそう訴えてくるはずだろう?」と放言していた彼だが、ランボーの立場になってみれば「どの口で言ってるんだ?」という話である。

ちなみに映画では特に触れられないが、原作では朝鮮戦争で活躍したという過去が語られており、映画でも机の上にはその勲章が飾ってある。
敵といえる立場の大佐に対して、ある程度の理解を示していたのも、戦争経験者だったからだろうか?

原作小説では映画以上にもう一人の主人公という印象を強くする人物像となっている。ティーズル自身もランボーと同じく、朝鮮戦争からの『帰還兵』であり、ランボーとティーズルの対立は『帰還兵』同士の私闘の様相を呈してゆく。
対立するばかりだった映画版と異なり、死闘の果てに二人が辿り着いた境地は必見。

+ ネタバレ
州兵の力を借りながらもランボーを取り逃がし、遂には町の中にまで武装したランボーが侵入し破壊活動を開始したことを知りつつも最後まで逃げ出さずにランボーとの対決姿勢を崩さなかった結果、ラストでは負傷して救急車で運ばれている。

  • ガルト
    演:ジャック・スターレット
ランボーを保安官事務所で暴行した主犯格であり、保安官の中でも飛び抜けたDQN。……ティーズルと同年代なのに。
当初無抵抗だったランボーをいたぶったり市民が大勢いる町中で発砲したり乱気流の中懸命に機体を安定させているヘリパイロットに「機体を揺らしたら貴様から射殺してやる」と恫喝したりと、保安官としても人間としても常軌を逸した人物である。こいつおまわりさんです。

+ ネタバレ
最終的には、ティーズルの命令やパイロットの制止も聞かずにヘリコプターからランボーをライフルで狙撃しようと試みるが、投石の反撃にあって揺れた機体から転落。自業自得の最期を遂げた。
まだ擁護の余地があるティーズルとは異なり救いようのないサディストだが、こんな人格でもティーズル曰く「ガキの頃からの親友」であり、彼の死はティーズルの復讐心を決定的なものにしてしまう。

  • ミッチ
    演:デヴィッド・カルーソ
ティーズルの部下の一人。
まだ経験が浅いのか、ランボーの経歴を聞いて「すげえ」と笑顔を浮かべたり安易に州警察に任せることを提案してティーズルの逆鱗に触れたり捜索中に仲間と場違いな喧嘩を始めてしまったりと、軽薄な言動が目立つ。
その一方で保安官の中では比較的善良な人物であり、ガルト等のランボーへの蛮行には露骨に不快感を示しており、負傷して救助された後も彼らの悪行を正直に告白していた。
演者は後に『CSI:マイアミ』で無敵の漢ホレイショ・ケインを演じることとなるお方。当時は20代半ばなので若い。


◆おまけ

  • 本作でスタローンが腕の怪我を縫合する場面があるが、その怪我は崖から木に飛び移るスタントを自ら行ったことによる本物の怪我であり、更に4ヶ所も骨折していたために撮影後にスタローンは入院した。*7

  • 本作に登場した銃火器類は全てSWATやFBIから貸与された本物。厳重に管理されていたが、国際的な武器密輸組織によって盗まれる騒ぎがあった。

  • 映画『エネミーライン3』で、コロンビア軍特殊部隊隊員が「お前らアメリカ人はランボー気取りだ」と非難するシーンがある。

  • 本作の撮影中に、スタントマンの死亡事故があった。

  • 本作ではランボーは投降し生き延びるが、原作ではティーズルと相打ちになり倒れたところを大佐に射殺される。一応その場面の撮影は行われたが、モニター試写会で不評だったのと、続編の計画があったことから不採用となった。

  • 今作におけるランボーの殺害数は0名。唯一の死者は事故死(ある意味で自殺)。

  • 1985年には中国でも公開されており、中国で初めて公開されたハリウッド映画とされる。

  • 本作が撮影されたカナダのブリティッシュコロンビア州ホープタウンではランボーの像が設置されている……が、木製の為に冬季には室内に保護されて見ることが出来ないので注意。


◆主題歌

「It's a long road」歌:ダン・ヒル 作曲:ジェリー・ゴールド・スミス
ランボーシリーズを代表する名曲。劇中や予告編にもイントロが使われている。
歌詞も曲も素晴らしいので、是非とも本作を観賞して確かめていただきたい。
寧ろ、続編にも使われていく「ランボーのテーマ」としてのみ認識していると、実際の原曲や歌詞の湿っぽさに驚かされることは必至である。


◆登場武器/銃火器

  • コンバットナイフ
実はオリジナルデザインで、映画の公開後にサバイバルナイフ自体が流行して買い求める人が増加した。
デザインしたジミー・リルの店ではレプリカが購入できる。

  • M60汎用機関銃
ランボーが終盤で乱射。

保安官、州兵部隊、 ランボーが使用。

  • レミントンM700
ガルトが使用。その後ランボーの手に渡る。

  • M72 LAW ロケットランチャー
州兵部隊が使用。


◆シリーズ一覧



◆影響を受けた(と思われる)関連・派生作品

アニヲタ民にも人気の映画の一つ。元特殊部隊、片手でM60機関銃を乱射、親しい上官と、多大な影響を受けたと思われる。
余談だが、『コマンドー』と『怒りの脱出]』の公開日は共に1985年である。

クエンティン・タランティーノ監督作品。アカデミー賞受賞作。
第二次大戦中を舞台とする戦争活劇で、派手なアクションは少ないが、特殊部隊のリーダーが大型のナイフを所持、他の隊員がタンクトップで登場、片手機関銃など影響を受けた雰囲気を匂わせる。
ちなみにタランティーノ監督は処女作(脚本のみ)の『トゥルー・ロマンス』の劇中で、『ランボー』が元ネタだと思われる『死体袋の帰還兵』を劇中に登場させている。

主に『怒りの脱出』からヒントを得た大ヒットパロディ映画の第2弾。主演はチャーリー・シーン。
M60を片手で乱射しながら空薬莢で腰まで埋まる場面が有名。前述の通りで、大佐役としてリチャード・クレンナ本人が出演している。

  • 『リトル・ランボーズ』
2010年公開作品。作中で、主人公の少年の人生に影響を与えた最初の映画として本作が登場する。

???「自分の金で買った好きな洋服をdisられている! SNS上ではクソダサいだのみんな好き放題に言いやがる! あいつら、なんなんだ!? 何も知らないくせに!!」
もはや説明不要のカオスアニメ。2019年4月1日に放映された第13話は終盤のシーンが元ネタとなっている。
中でもガチで原作に声を寄せてきた緒方賢一山口勝平コンビは一見の価値あり。




ランボー怒りの追記
彼の修正はまだ終わっていなかった…

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最終更新:2025年08月03日 23:34

*1 後述の『ポプテピピック』での本作のネタに対して、海外レビュアーが『Rambo』及び『First Blood』と指摘している。

*2 現地のジャングルに悩まされた米軍が大量に使用した枯葉剤のこと。急激に癌や、その他の健康被害が生じた兵士、現地住民が続出して瞬く間に社会問題となった。

*3 映画内で訪ねている相手はデルマーだけだが、逝去を知った後にアドレス帳を捨てていることから、これ以前にも戦友達を順番に訪れていたことと、デルマー以前のみんなも同じ結果になった……と、察せられる。

*4 当時の実際のグリーンベレーは志願兵しか入れない制度であり、徴収兵の彼の戦闘力を見出したトラウトマン大佐が特別に推薦したという設定。

*5 もっとも、狩りに使うという用途は事実であり、ランボーからすればまったく冗談ではなかったのだが。

*6 これについては、正式な警察組織ではなくティーズル達はあくまでも保安官であり、基本的には組織も地元の人間で構成されていたというのも大きかったのだろう。

*7 何でそんな無茶をしたのかは不明……であるが、当時のスタローンが落ち目だったことと、本作の企画自体が自分に回ってくる迄に幾度も頓挫していると聞かされて逆に発奮していたということが関係あるのかもしれない。