登録日:2015/09/23 (水曜日) 11:40:20
更新日:2024/12/14 Sat 08:03:03
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篠ノ井線(しののいせん)とは、篠ノ井~塩尻間を結ぶ
JR東日本の鉄道路線である。
路線記号は
SN。
【概要】
1902年に
信越本線と
中央本線を結ぶ連絡路線として開通した。
当初は「中央東線」とれっきとした中央本線の一部であったが、1911年に中央西線が
名古屋まで延伸する事に伴い、現在の路線名となった。
現在も塩尻~松本間に新宿方面からの特急「あずさ」、名古屋からの特急「しなの」を筆頭に東西両方の中央本線からの列車が多く乗り入れている事から、塩尻~松本間を中央本線と勘違いしてる人もいる。
ある意味原点回帰か?
また、同線には碓氷峠に次ぐ難所として、冠着峠が存在する。
勾配も25‰(一部緩和され23‰)であり、現在では技術革新により苦もなく通るが、明治時代に作られた
スイッチバック駅の姨捨駅に加え、戦前・戦後を問わず行き違い駅やスイッチバック付きの信号場を増設するなど、常に篠ノ井線=冠着峠との戦いの歴史とも言える。
【運行形態】
全ての列車が松本駅まで乗り入れる。
中央本線から乗り入れる列車が多く、特急が「あずさ」・「しなの」各1往復(計2往復)/h、普通が1〜3往復/hのダイヤ本数となっている。
篠ノ井線内のみ運行列車は上下線合わせて5〜6本程度である。
JR東海の特急「しなの」、普通合わせて2往復/h程度である。
早朝・夜間には「しなの」補完として臨時特急「信州」も運行される。
合間に貨物列車が通る事も。
駅一覧
塩尻(SN01)…
中央本線(東線・西線・辰野支線)乗り換え。
塩尻市の代表駅でほぼ全ての列車が停車。
広丘(SN02)…山形村、朝日村方面へのアクセス駅。
村井(SN03)…信州まつもと空港最寄駅ではあるが、約4km離れている上にバス連絡もない。
平田(SN04)…2007年開業の線内で一番新しい駅。
南松本(SN05)…松本市の市街地として栄えている。
また、貨物列車のターミナル駅としての機能も備える。
松本(SN06)…
大糸線、アルピコ交通上高地線乗り換え。
県庁所在地長野に次ぐ
長野県第2の都市である松本市の中心駅で、
現存12天守の1つにして国宝天守でもある松本城の最寄駅。
普通列車はここで運転系統が分断する。
電車の駅到着時のコールが暗すぎることで地味に有名。「まつもとー まつもとー」。
平瀬信号場…田沢駅とのちょうど中間くらいにある。
田沢(SN07)…ここから一旦複線化する。
明科(SN08)…複線区間終わり。当駅始発・終着の
普通列車あり。
安曇野市明科地区の中心駅。
西条(SN09)…「さいじょう」ではなく「にしじょう」である。
坂北(SN10)…筑北村の中心駅。
2006年まではJR線で補充連続乗車券を発売する最後の一駅だった。
聖高原(SN11)…麻績村唯一の駅で特急が一部停車。
冠着(SN12)…牛山氏の全国
秘境駅ランキング162位。
線内で最も標高が高い駅(676m)。
姨捨(SN13)…線内で唯一の千曲市内かつスイッチバックが現存する駅。
次駅と当駅の間で何と一気に200mも標高が変わる。
この駅と冠着駅の間にある善光寺平は日本三大車窓の1つであり、当駅からも楽しめる。
そのためTRAIN SUITE 四季島の停車駅にもなっている。
また、善光寺平は実は歴史好きには堪らない川中島の戦いの古戦場だったりもする。
あと、楢山節考のモデルになった冠着山の最寄駅。
また、特急「しなの」の車内案内表示器は「姨捨」の漢字表記が出来ないため、「オバステ」と表記される。
桑ノ原信号場…ここもスイッチバック式である。
稲荷山(SN14)…長野市内に入る。長谷寺、稲荷山宿の最寄駅。ちなみに稲荷山という地名は千曲市内にあり、稲荷山駅は長野市篠ノ井に存在する。
篠ノ井(SN15)…
信越本線、しなの鉄道
しなの鉄道線乗り換え。
線路名称上の終点駅で信越本線(長野地区)の始発駅だがほとんどの列車が直通する為、途中駅という印象が強い。
追記・修正は姨捨の絶景を見てからお願いします。
- 姨捨からの景色はすばらしいの一言 -- 名無しさん (2015-09-23 22:13:17)
最終更新:2024年12月14日 08:03