登録日:2015/11/28 (土) 15:30:00
更新日:2025/05/27 Tue 19:47:28
所要時間:約 3 分で読めます
北上線(きたかみせん)は、北上駅と横手駅を結ぶ
JR東日本の鉄道路線である。
概要
- 線形がほぼ直線に近い
- 仙山線が山形新幹線の延伸で奥羽本線の軌間が変わってしまい直通運転が不可能になる
- 田沢湖線も秋田新幹線開通に伴い線路容量に余裕がない
といった事から、災害時における二大幹線の迂回経路として重宝されている。
1996年から田沢湖線が秋田新幹線改軌工事で1年間運休した際は、特急「たざわ」の代替として北上~秋田間で特急「秋田リレー」を運行。
北上線の定期特急列車としては「あおば」以来で、JR東日本発足後初となる気動車特急である。
因みに両端の横手と黒沢尻(現在の北上)を結ぶ事から、昔は路線名が「横黒線」だった。
かつては特急・急行が多数運行されていたが、現在は
普通列車または快速列車のみが運行され、全列車ワンマン運転を実施している(車掌が乗務する列車もある)。
全線通し列車が6.5往復、北上〜ほっとゆだの区間運行が2往復、北上〜藤根が平日のみ下り1本設定されている。
車両
基本的には2両編成で運用されるが、車両自体は両運転台のため1両でも運転は可能。
特急「秋田リレー」で使用された車両。
その名の通りキハ110系であり、将来の格下げ転用を前提に導入された。
車内にはデッキが設置され座席もリクライニングだが、トイレはあっても洗面台が無い点など間に合わせ感全開の内装となっていた。
塗装も
E3系に似せたピンク基調で、秋田名物である竿灯をイメージしたロゴマークもあった。
秋田新幹線開業後は当初の予定通り格下げ改造が実施され、キハ110系200番台として長野地区と新潟地区に転属。リクライニングシートは当時増備されていたE217系のグリーン車に流用された。
特急「あおば」で使用されていた車両。
奥羽本線特急「つばさ」の間合い運用で、当初は臨時列車かつ普通車のみだったが後にグリーン車・食堂車付きの定期列車に格上げされた。
奥羽本線電化に伴う「つばさ」の電車化に伴い撤退。これ以降東北地区では定期運行の気動車特急は一度も設定されていない(秋田リレーはあくまでも期間限定)。
駅一覧
北上…
東北新幹線・
東北本線乗り換え。起点駅。
盛岡・一ノ関と並ぶ岩手県有数の地方都市・学園都市であり、かつては工業地帯として賑わっていた北上市の中心駅。
江釣子…近くに東北自動車道北上江釣子ICがあり、車では訪れやすい駅…かも。
藤根…交換可能駅。前述の通り、下り一本は当駅止まり。
立川目…駅名は立川目。でも地名は堅川目…どうしてこうなった?
横川目…こちらはちゃんと駅名と住所が合っている。隣接している建物は駅舎ではなく公民館。駅名は書いていないので駅の存在に気づきにくいかも。
岩沢…こちらは公民館が駅舎として作られている。
和賀仙人…交換可能駅。
ゆだ錦秋湖…その名の通り、錦秋湖に近い。
ほっとゆだ…西和賀町の中心駅で交換可能。
元の駅名は陸中川尻駅という名前だったが、何故かこうなった。
駅舎内に温泉施設「ほっとゆだ」があり、有料で入れるが近年湯量が枯渇し始めている…。
ゆだ高原…岩手県最西端の駅。実は駅舎が公民館を兼ねている!
盛岡支社管轄はここまで。
黒沢…ここから秋田県横手市の駅であるとともに秋田支社管轄となる。交換可能。
小松川…快速列車唯一の通過駅。
相野々…利用客は2桁行くかどうかだが、駅舎はカラオケルームが入っていてかなり立派な上に有人駅。交換可能。
横手…
奥羽本線乗り換え。終着駅。
かまくらとB級グルメの横手やきそばで有名な横手市の中心駅。
廃止駅
平石…牛山氏の全国
秘境駅ランキング145位。
2017年から冬季通過駅となり、2022ダイヤ改正で廃止となった。
矢美津…こちらも2017年から冬季通過駅となった後、2022ダイヤ改正で廃止になった。
追記・修正お願いします。
最終更新:2025年05月27日 19:47