ジョン・シナ

登録日:2012/09/04(火) 23:56:03
更新日:2024/02/16 Fri 15:26:20
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「You Can't See Me」



◆ジョン・シナ
「ジョン・シナ(John Cena)」は1977年4月23日生まれの米国のプロレスラー、俳優。
日本語だとジョン・シーナと表記される場合もある。
本名ジョン・フェリックス・アンソニー・シナ。
現行のWWEスーパースターズの中ではレジェンドクラスを除けば最上位に位置する団体の大エースである。
プロレスラー以前の職業はボディビルダーで、その当時に培った効果的なトレーニング法と肉体維持の知識も豊富であると云う。
歴代のWWEのエース格のレスラー同様に日本好きで、来日公演の際に飲んだコーヒー牛乳を気に入り、
同公演では「コーヒーギュウニュウガダイスキ!」と日本のファンにメッセージを送った。


【人物】

大学卒業後、ボディビルダーとしてトレーニング指導の仕事に携わっていたがレスラーを志し、WWEの下位団体でデビュー。
当時のリングネームはサイボーグキャラのプロトタイプで、リヴァイアサン(バティスタ)やブロック・レスナーらと鎬を削った。
その後、02年に番組内(「SMACK DOWN」)でのトライアウトでカート・アングルへの挑戦権を獲得してWWEデビュー。
試合には勿論敗れたが、ご意見番のアンダーテイカーの賞賛を受け、次世代のスター候補への道を歩み始める。
当時は好青年の特徴の無いベビーフェイスで、格好もオーソドックスなショートタイツと云う、レスラーらしいレスラーであった。
(特に目立つスポーツ歴があった訳でも無いのが理由か)
若手育成にも積極的なクリス・ジェリコと抗争し、PPVにて勝利も収めているが“特徴の無いイイ子キャラ”はWWEでは当然受けないので一時的にフェードアウト。

しかし、冬頃からブル・ブキャナンとのコンビでラッパーキャラにギミックを変えて、ヒールとして再スタートする。
03年からは上層部の強いプッシュもあり、ブロック・レスナーの持つWWE王座への挑戦や、
アンダーテイカー、カート・アングルといった実力者らとの対戦により着実に実力を付けていく。
尚、当時は試合が無い場合にはブキャナンと共に訪れた開催地をラップに乗せてこき下ろすのも大事な仕事であった。

当時の決め台詞「Word Life(これマジ)」と共に悪学(サガノミック)の博士を名乗り知名度を挙げたシナは、03年の暮れに悪童キャラのままベビーターン。
04年に入ると、レッスルマニア20にて初対決にて大巨人ビッグ・ショーを巧みな反則からの必殺のF-Uで破りUS王座を初戴冠。
この年は、このUS王座がシナのトレードマークとなり、バックル部分がクルクル回る特別仕様のベルトを巡り好勝負を連発する。

そして、エディー・ゲレロを破り悪の王者として君臨していたJBLと、彼の率いるJBL内閣と抗争を展開。
この抗争は05年のレッスルマニア21にてシナがJBLを破りWWE王座を獲得する事で決着した。
しかし、人気絶頂の中で頂点王座を獲得したシナだったが、
この頃から90年代後半からの急激な試合内容のレベルアップと情報網の発達により、
日本やメキシコなどの“世界のプロレス”により目の肥えたマニア層(プロレスオタク)からストーリーに乗り快進撃を続けるシナに批判の声が向けられる様になる。

それまでは胸を借りる存在であった、レジェンドクラスのスーパースターであるクリス・ジェリコやHBK、カート・アングルやトリプルHを、
キャリアの浅いシナが撃破していく展開に容赦の無いブーイングが浴びせられる様になっていったのである。
……無論、これはファン心理的な問題でありシナが批判に晒される様な“ヘタクソ”な選手では無い事は改めて明記しておく。

……こんな状況でもヒールターンする事なく、キッチリと仕事をこなしたシナは、いつしかWWEの大エースへと成長。
事実、WWE王座を初戴冠した05年から、シェイマスやCMパンクら更なる次世代タイトルホルダーが台頭して来るまでは、
殆どの期間をシナが王座(WWE王座、世界ヘビー級王座)を守っていた事からもうかがえるだろう。

キャラクター先行型である事と、抜群の肉体美を誇りマイクアピールも上手いイケメンである事から子供と女性ファンから絶大な支持を受けており、
PPV等の大舞台では声援とブーイングが二分する状況が現在も続いているシナだが、実のところはファンもシナの実力が本物(になった)と認めているとも言われる。

あのストーン・コールド以来の大エース、後継者と紹介されてもおり、現在はタイトルマッチは勿論、一歩引いた位置でより重要なストーリーに関わる場合も多い。

2012年のレッスルマニア28ではストンコと並ぶ最大のカリスマであったザ・ロックと夢の対決を行う。
試合には敗北したが、翌年2013年のレッスルマニア28のメインイベントでザ・ロックと再戦を行ない勝利し、WWE王座を獲得。2014年はランディ・オートン、セス・ロリンズ、ディーン・アンブローズらとベルトを巡る抗争を繰り広げ、2015年にはルセフ、セス・ロリンズとのベルト戦を制した。
2016年には怪我での欠場を経てAJスタイルズと抗争。2017年も引き続き抗争を続けた後、ニッキー・ベラと結婚(2018年に破局し、2020年に再婚)。
以降は俳優業に重きを置いており、スポット参戦のような状況となっているが、2020年のレッスルマニアではブレイ・ワイアットとの不可思議な試合を繰り広げた。

【得意技】

●アティテュード・アジャストメント(F-U)

代名詞の一つで、変形のデスバレー・ボム(ドライバー)。
F-U(F○ck You)の名前で親しまれていたが、09年から放送ネットの変更に伴い年齢コードが下がったので改名……長いのでAAと略される上に元のままが良かったと評判。


●STF(STF-U)

AA以上の必殺技で、顔面のロックをチンロックに変えたSTF。
元祖の蝶野に匹敵するバランスで絞め上げるので説得力も十分。
元はSTF-U(Shut the Fu○k Up)の名称が用いられていたが、やっぱり年齢コードへの配慮から変更された。


●プロトボム
●ダイビングフェイマサー
●スローバック


●5ナックルシャッフル

「You Can't See Me(見えっこねぇ)」の台詞(項目一番上の画像)と共に、リング中央に寝かせた相手に見舞う大袈裟なアピール付きのフィストドロップ。
ザ・ロックのピープルズ・エルボーのパフォーマンスの模倣とされる。
状況によって臨機応変にバリエーションが増えるのも同じ。



【異名】

●チャンプ
●悪学の博士
●俺様ラッパー(日本のみ…誰か使ってんのか)



【余談】

※ラッパーキャラは自分が本当にラップを得意にしていた事から付けられた。


※悪童キャラでブレイクしたのに物凄い真面目で品性良好な優等生として知られており、上層部からの信頼も厚い。


※障害やハンデを持つ子供達を支える団体に長年に渡り協力している。


※US王座に続き、初めてWWE王座を獲得した際にもバックルがクルクル回るギミックを持つオリジナルベルトを授与されているが、
こうした破格の扱いを受けたのはストンコ以来(初戴冠の際にドクロのベルトが授与されている)であった。

※故・マイケル・クラーク・ダンカンはWWE好きでジョン・シナのファンだった。

※WWEでもトップクラスの怪力とされ、公称200Kgのビッグショーと109Kgのエッジを同時に担ぎ上げたことすらある。


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最終更新:2024年02月16日 15:26