十和利山熊襲撃事件

登録日:2016/07/15 (金) 18:21:15
更新日:2025/09/20 Sat 09:27:52NEW!
所要時間:約 6 分で読めます





※この項目では実際に起こった凄惨な獣害事件を明記しています。閲覧には注意してください。

【概要】

2016年5月~6月にかけて、秋田県鹿角市十和田大湯近辺で発生したツキノワグマによる獣害事件。
4名死亡、4名重軽傷*1という本州の人食い事件の被害規模としては明治以降では最大規模の熊害である
なお人食いによる被害人数としては明治以降では国内史上3番目ではあるものの、複数犯による犯行であることから国内史上4番目以降にカウントされている。
ただし、人食い被害は4人に留まるものの、被害者総数は8人と石狩沼田幌新事件に匹敵する。

また、行政の警戒も及ばず、タケノコの旬というタイミングの悪さにより多くの被害者が出てしまったことから、近世日本の獣害事件における一つの教訓とされている。

本項目の内容は本事件を調査した日本ツキノワグマ研究所の米田一彦氏による書籍『人狩り熊』に拠っている。「スーパーK」というコードネームを考案するなど本事件の調査はほとんど米田氏によるものである。
本家Wikipediaなど他媒体の解説もこの書籍に準拠もしくは多くを拠っている。

◇本件の犯人熊

これらの個体の他にも複数の個体が同じように遺体を食べようとした可能性が高いという。
コードネーム 特徴 被害 備考
スーパーK 4~5歳の若いオスグマで体長150cm、体重84kg。大柄で赤毛の母熊を持つが、こちらはツキノワグマとしては平均的な容姿である。 1,3,4人目の犠牲者を襲ったとされる。 年齢、体格、性別や3人を食害したことなど、戸沢村の犯人熊の再来のような熊である。
赤毛の母熊 老齢のメスクマ特有のうっすら赤い毛が特徴。体長150cm、体重120kg。 2番目の犠牲者を襲った。 月の輪模様や距離感が近いことなどからスーパーKの母親であると推測される。
人肉メスクマ 体長130cm、体重70kgの若いメスのクマ。 事件現場近くで緊急駆除され、解剖の結果遺体を齧っていたことが判明。 被害者を直接殺害した可能性は低いとされる。

【背景・経緯】

十和田湖の南、青森秋田の県境に聳える十和利山(990メートル)の裾野に広がる、熊取平と田代平の牧場地帯で、
相次いで発生した4件のツキノワグマによる襲撃、及び死亡事件が発生した。
全てタケノコ採りがキーポイントである。

◇事の発端

2016年5月20日、鹿角市十和田大湯字熊取平の竹林にネマガリダケを採りに行っていた男性(79歳)が行方不明となり、
翌21日7時頃。捜索していた秋田県警鹿角署員によって亡くなっているところを発見された。
また、同じ日に60歳代の女性もタケノコ採りをしていたところをクマに襲われて軽症を負ったため、
警察は出没地点に注意を呼びかける看板を設置した。

◇またしてもクマが…

その2日後の22日、7時30分頃。最初に襲撃された男性が発見された場所から北西に800メートルの場所で、
男性(78歳)が妻(77歳)と共にタケノコ採りをしていたところをクマに襲われた。

その際に、妻の方は男性がとっさに逃がしてくれたことで難を逃れたが、その男性は助からなかった。
約6時間経った13時20分頃、500メートル南の場所で捜索中の鹿角署員や消防によって亡くなっている男性が発見された。
遺体の側頭部や腹部には、そのクマの仕業と思わしき爪傷や咬み傷が残されていたという。

相次ぐ死亡事故に鹿角市が周辺の道路を通行止めにしたほか、注意看板を周辺5か所に設置。
周辺で注意を呼びかけるチラシ配りをするなどの対応を行った。

◇増え続ける被害者

さらに1週間が経った5月29日、8時50分頃、2人の遺体発見現場から北東に約3キロメートルの十和田大湯字田代平の竹林で、
息子(50歳代)と共にタケノコ採りをしていた女性(78歳)が背後から尻をクマに噛みつかれて軽症を負った。
このクマは息子にナガサ*2で袈裟斬りにされたが母子を追跡。
後日駆除され、胃から人肉が検出されたメスグマの体から証言と一致する箇所にナタで切られた傷が見られたため、このクマが母子を襲ったクマである。

2日後の5月30日、11時05分頃。田代平でタケノコ採りをしており、25日から行方不明になっていた男性(65歳)の遺体が鹿角署員に発見される。
遺体はクマに貪られたと見られる損傷がひどく、死後数日が経っていたという。

6月10日、10時40分頃には、山菜採りに出かけた3日前の6月7日から行方不明になっていた女性(74歳)の遺体が発見された。
遺体にはやはりクマに齧られたらしい損傷があった。
この女性が、一連の事件における最後の被害者であった。

一連の被害者達については最後の犠牲者を除き、単なる死亡事故(食害を婉曲表現した可能性もあるが)として報じられ、食害については報じられなかったと見られる。

また、第4被害が出た後の6/30に50代男性が近辺で親子熊に襲われ中傷*3

◇ついにクマ確保…しかし

同日14時頃、女性の遺体発見現場から10メートルほどの場所で鹿角連合猟友会が体長1.3メートルのメスのツキノワグマ1頭を射殺した。

6月13日にクマを司法解剖した結果、胃の中から人体の一部が検出された事で、そのツキノワグマが少なくとも遺体を齧っていた事が確定する。

翌14日には、秋田県知事の佐竹敬久が県議会予算特別委員会の総括審査で入山自粛を呼び掛けた。
しかし、現場は国有林や私有林、牧草地が入り混じっているため入山制限は困難との見方を示した。

真犯人ではない

一連の事件で襲ったクマについて、5月31日から6月1日まで現地で調査を行った「特定非営利活動法人 日本ツキノワグマ研究所 」の米田一彦氏曰く、
「5月頃のメスのツキノワグマは比較的気性が穏やかな為、ここまで人が襲われる可能性は低い」という。
より正確に言えば、上記の通りナガサで切られても追跡を続けるほどには執着が高いものの、初撃で尻に噛みつく(しかも軽症)など詰めの甘さ、人狩り熊とは思えない行動が目立つため、犯人熊ではないとされている。

また、胃の中の肉片が微量だったことから、このメスは「たまたま」遺体を見つけて食べようと思ったか、誰かを襲ったとしても単独犯ではなく、他にも襲ったクマがいると推測された。
つまり、特定の個体による仕業ではなく、その地域に生息している複数のクマが加わった可能性が高いという結論となった。

また、このメスグマには2匹の子熊が未駆除で残っている。

◇真犯人はスーパーK

被害者は頭蓋骨が割れるほどの強い一撃で致命傷を受けていた*4ことから、直接襲った個体は体重80kg以上…加えて、この時期のクマの行動パターンも考慮して若いオスグマの可能性が高いと推定された。
その犯人(熊)像が事件現場周辺で確認済みの個体の中で該当していたのがスーパーKである。

スーパーKの体から刀傷と見られる傷が発見されているため、犠牲者の中には刃物で反撃した者がいることになる。
こういった人間との接触で付いたと思われる傷も決めての1つである。

赤毛のメスグマについても目撃者からの証言から「黒くない」「子熊がいる」などの特徴がわかっていることとメスグマで人間を一撃必殺できる個体はこのメスグマのみであるため、犯人熊とされた。

この3ヶ月後、このスーパーKは周辺地域のボスグマだったと思わしき144kgの巨大なオスグマと共に有害駆除されている。*5
もう1匹の主犯とされる、赤毛が特徴のメスクマは未だ駆除されずに何処かで生きているといわれ、他にも人を齧る感覚を覚えてしまった個体が何頭か出てしまっている可能性もあるとか…。

◇それでもタケノコを採りたくて…

その後も熊取平や田代平へタケノコ採りをする人が絶えないため、警察は18日から周辺の国道104号や県道7カ所に検問所を設置した。
その後6月30日に男性(54歳)がクマに襲われけがをする事件も発生しているが、田代平からは9キロメートルほど離れており、
一連の事件と関係があるかどうかは定かではない。

県道東側は5月下旬、十和田市の男性の遺体が見つかり、新郷村の女性が襲われた現場もある。
入山しようとしていた八戸市の家族連れは「深く入らないから大丈夫」と話した。

犠牲者が出た付近を避け、県境にまたがる十和利山の登山道脇でタケノコを採る人も数人いた。
五戸町の男性(69歳)は「クマに出くわす不安はあるが、タケノコを採るのが好きだし、売ったお金で孫におもちゃなどを買ってあげたいので来ている」と語った。

県境では、タケノコを業者に売る人も絶えない。
「リュックサックいっぱいに40キロくらい採れば1万6千円。1日でこんなに稼げる仕事はこの辺にはない」と、10日に八甲田山系で採ったタケノコを売りに来た三戸町の男性(46歳)。
「自分は鹿角には入らないが、クマの被害で人が来なければ採り放題だと思って入る人もいるのではないか」と推測していた。

……それでクマの縄張りに入り込んで襲われるようでは目も当てられない。クマが甘く見られたり、襲われても自業自得と言われる様な行為はどうか慎んでいただきたいものである。

◇活かせなかった教訓

概要

2016年に本事件が起こった時点ですでに、1988年戸沢村の人食い事件、科学的に調査がされた2000年山梨県の人食い事件、被害者がラジオを携帯していた2006年長野県の人食い事件と比較的最近だけで本事件の雛形と呼べる事例が揃っていた。いずれも北海道のヒグマではなく本州のツキノワグマである
  • 人食い熊は背後から襲う
  • 人食い熊は移動する。
  • 熊除けグッズ(鈴やラジオなど)は逆効果になる。
  • 遺体に執着する。
  • 大規模事件になる可能性がある。
など、本事件の粗方は第1被害者が出た事件で予想ができたはずである。

事件日 場所 概要 備考
1988年 山形県戸沢村 3人食害 十和利山熊事件に対し最も参考になるであろう事例
2000年 山梨県市川大門町 成人男性食害 科学的調査がされ、背後から襲ったことが明らかになった。
2006年 長野県 成人男性食害 被害者はラジオを携帯していた。
2007年 秋田県鳥海山 成人男性食害 十和利山熊事件の前触れその1
2013年 福島県会津 成人男性食害に加え警官を含む男性4人重軽傷 十和利山熊事件の前触れその2。歴史的な大規模事件であるがほぼ無名。
十和利山熊事件の前にこれだけ参考・被害予想になる事例が揃っていたにも関わらず行政・警察の対応は後手後手に回っていたのが実情である。
ネットでは下記のように動物園のヒグマ脱走事件を掘り返して本件と関連付ける説が有名だが、行政や警察が告知すべき情報が多々あったのである。

余談だが、上記事例は2013年福島県の事故を除いて、乗鞍岳熊事件にも参考になったはずである。

行政・専門家

行政の対応についても、鹿角市、秋田県、秋田県警の間で責任の押し付け合い等のトラブルが発生し、連携が取れず、的確な対策が出来なかったことが被害者増加に歯止めがかけられなかった一因とされる。
また、解剖など科学的調査が必要な熊の死体が行方不明になるなど杜撰さが目立った。

残念ながら、秋田県庁は戸沢村の事件を把握していなかったようである。
2007年に秋田県更に2013年には福島県でツキノワグマによる人食い事件が発生している。
ツキノワグマによる人的被害の特に多い秋田県行政の対応とは思えない。
また、戸沢村事件のあった山形県は秋田県にアドバイスや情報提供などはしたのだろうか?山形県も戸沢村を知らなかったのだろうか?

専門家の解説についてもツキノワグマによる人食いや死亡事故に知識の無い熊研究者が解説をしていたようであり、正しくない情報が伝わっていた。
竹槍で目の下を突いたら逃げていった体長90cm程度の子熊が「非常に凶暴」と伝えられ、これでは「凶暴熊でも竹槍で撃退可能」ということになり、上記の犯人熊達の危険性が伝わらないことになる。
米田氏によれば「熊がダンスに付き合っていたようだ」とされる事例だが…。
また、連続死亡事故はありえないと言う解説もされていたようである。

◇ツキノワグマの攻撃力

本件を調査した米田一彦氏曰く、人間が一撃で致命傷を受ける可能性が高いツキノワグマは80kg以上のオス、もしくは100kg以上のメスとされる。
本件の犯人熊であるスーパーKもギリギリながら80kgという程度だが、第1被害者はヘルメット越しに頭蓋骨を骨折させされて亡くなった。
ツキノワグマで100kg以上に育つメスはかなり珍しい個体と言えるが、オスの成熊であれば80kgは平均的なサイズであり、それだけ人に致命傷を負わせる危険性も高いことを意味している。

スーパーK以外にもツキノワグマがヘルメットの上から頭を殴って重症を追わせた例は複数ある。

乗鞍岳熊事件では60kg程度の超高齢のツキノワグマでありながら、一撃で被害者の頭蓋骨を剥ぎ取っていた。しかもこれは被害者がとっさに腕でガードした「殺意の無い」攻撃である。
とにかくどんなサイズであれ、野生のクマを侮ってはいけない。

ちなみに、十和利山現場近辺には、赤毛のメス大熊以外に100kg級のメスグマが確認されている。事件とは無関係と思われるが…。
東北や長野には100kg級以上のメスグマが珍しくない。

◇十和利山熊襲撃事件の歴史的意味

本事件の前にも戸沢村の人食い事件と乗鞍岳熊襲撃事件がツキノワグマによる大規模な熊害事件として知られている。
…がこれらは熊研究者や行政ですら把握していない場合が多く、超マイナー事例と言える。
本事件は日本史上おそらく初めてツキノワグマの「人食いとしての危険性」が有名になった事件である。
無論、東北を筆頭に北陸甲信越などでは以前よりツキノワグマは唯一の猛獣として知られていたが、全国的に有名になったのは十和利山熊襲撃事件が初だろう。
そして、本事件に引っ張られる形で埋もれていた乗鞍岳や戸沢村にも光が当たるようになった
これらの大規模事件はヒグマの大規模熊害事件にも匹敵する規模だがほとんどの読者は知らなかったのではないだろうか。
そして、ヒグマは北海道にしかいない。動物園からの脱走兵ならシロクマでもアムールトラでも同じである。ツキノワグマは本州のほとんど至るところ生息している。

十和利山事件以前は「大人しい」「草食」などと言われていたため、あまりに急なイメージ転換に戸惑いを覚える者も少なくないようで、下記のハイブリッド熊疑惑などはその好例だろう。大抵ツキノワグマは本来人間を襲わないはずだという前提から話が進む。
本事件はこれまでのツキノワグマのイメージを一新する転換点と言えることは間違いない。

◇十和利山の熊

昭和30年代頃から他地域からの入植者が酪農を行っていたが、ツキノワグマが牛を襲うケースが確認されている。
ツキノワグマによるカモシカ捕食も2009年に確認されている。
また、鹿角市近くの阿仁では明治大正時代からツキノワグマが牛を襲う事例が多発していたようである。
近年の異常行動というよりは昔から秋田の熊は肉食性が強かったと見るべきだろう。
ここ10年ほど秋田県県北では子牛食害が相次ぎ、廃農する酪農家も出ているが、少なくとも明治から続く同地域の「伝統」と言える。

隣県の青森県八甲田山では11人食害、被害者数17人という三毛別超えの熊害まで江戸時代に発生している。

ツキノワグマでは無いものの江戸時代前期にはニホンオオカミが子供5人を食害する事故も現在の鹿角市毛馬内で発生している。

【ツキノワグマの特性】

海外でも猛獣による獣害は多く挙がっているが、大型のネコ科が生息しない日本国内では、猛獣と言えばクマの場合がほとんどである。
特にヒグマやハブが生息しない本土ではツキノワグマが唯一の猛獣と言える。
昔からクマの脅威は有名であり、鈴やラジオを鳴らして熊避けにする事はあったが、現代のクマは人々の新しい行動、活動に順応しやすくなってきているとされる。
このクマ達も、タケノコ採りに来た人が所持していた熊よけの鈴を逆に目印にして襲いに来た可能性もある事には注意するべきだろう。
また、クマは所有物を奪われると憤慨して取り返そうとする習性があり、それは山に生えているタケノコや山菜も例外ではない。
それも、荷物を持っていかれたので取り返しに行くとクマの方が「俺の食い物返せや!」と逆ギレしてわざわざ追いかけてくるという執着ぶりである。
タケノコの自生地がクマもお気に入りの餌場だった場合、タケノコを採った時点でクマの逆鱗に触れる可能性もあるので…。

クマの項目が詳しいが、本州唯一のクマであるツキノワグマは北海道に生息するヒグマよりは体が小さく、必然的に攻撃力も高くはない。本質は臆病な性格なので、強気に反撃すれば逃げてくれるケースもある。
ヒグマほど頻繁に人間が襲われる印象も少ないが、出会い頭でクマも動揺していたり、背中を見せて逃げてしまうと追いかけてくることがある為、いくら小さいクマといえど被害に繋がってしまう。
また、クマの1匹が獣害を犯した場合、別のクマがその遺体に出くわして食害に参加してしまうと、そのクマも人を齧る感覚を覚えてしまう可能性が極めて高い。
今回の様に、狭いエリアで生活しているクマ達ならば尚更である。

【ハイブリッド熊について】

赤毛の雌熊とその息子である主犯スーパーKを八幡平クマ牧場から脱走したヒグマとのハイブリッドであるという説が存在する。
週刊誌の記事をもとにしたものだが、そもそも年齢的にありえない
まず、八幡平クマ牧場の脱走事件は2012年4月。
ツキノワグマの繁殖期は夏そこから着床遅延により、ハイブリッドがもしいれば、誕生は2013年年明けあたりつまり十和利山の事件時点で最年長3歳まだ半分子熊である。
スーパーKは事件当時4~5歳で、若いとはいえ成熊、その母熊に至っては12歳前後の高齢とされるため、年齢的に辻褄が合わない。
また、赤毛の雌熊は写真を通せばわからない程度の赤みである
そもそも、ツキノワグマとヒグマではハイブリッドができる確率は低いとされている。
また、はるか昔ツキノワグマとヒグマは本土で同居していたため、もし繁殖力のあるハイブリッドが生じるならクマ牧場から脱走せずともツキノワグマはもともとある程度ヒグマの血が混じっていることになる。

米田一彦氏がスーパーk母子の写真を公開しているが赤毛の母熊は体系はヒグマに特有の(ラグビー選手のような)広い肩幅や鼻先が長く頑丈な頭蓋骨といった特徴は全く見られず、毛色以外は典型的なツキノワグマである。うっすらとした赤毛についてもワインレッドのような赤色でヒグマの赤毛*6とは根本的に違う。赤毛の範囲も背中だけである。
スーパーkに至っては毛色や体系体格全てがステレオタイプなツキノワグマである。

【ツキノワグマとの共存に向けて】

クマは確かに人の手に余る猛獣だが、人に理解できない怪異などではない。別に猟師でない人だって、クマを避ける為の努力なら難しくはないはずだ。
獣害が悲惨なものだからこそ、それが起きてしまう原因は客観的な目線で理解しておきたい。
いくら人の文明が発達しようとも、自然界と正しく共存・共生できなければ豊かに生きていく事は難しいのだ。


クマとタケノコを巡って争わないと誓える人、追記・修正よろしくお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2025年09月20日 09:27

*1 襲われたがナガサや竹槍で反撃し無傷の者も2名いる。

*2 対熊用にマタギが開発した殺傷力の高いナタ

*3 重症と軽症の中間

*4 これがより強大なヒグマなら一撃で頚椎までへし折れるそうだ…。

*5 駆除後の解剖結果等は不明であるが、3ヶ月後ではまず人を齧った証拠は見つからないだろう。その後また誰かを襲っていない限りは……。

*6 そもそも典型的なヒグマの体色は茶色である。