天草遊泳中女子中学生サメ襲撃事件

登録日:2016/07/26 (火) 14:44:44
更新日:2018/04/21 Sat 14:03:38
所要時間:約 3 分で読めます




※この項目では実際に起こった凄惨な獣害事件を明記しています。閲覧には注意してください。

概要

1982年8月29日午後1時40分頃、熊本県天草郡大矢野町串の沖に浮かぶ羽干島近くの海で、
熊本市の会社員Aさん一家がヨットで楽しんでいた。

長女B子さん(13歳)と弟2人が「泳ぎたい」と言い出したので、Aさんは救命胴衣を着せて、
ヨットの船尾に結んだロープとつないでヨットを走らせながら引っ張っていた。

B子さんは扇形に泳いでいた3人の真ん中にいて、弟たちより1メートルほど長いロープを付けていた。

30分程たった頃、B子さんが「お父さん、(ロープを)引っ張って…」と声を上げた直後、
一瞬のうちにB子さんが海中に沈んでしまった。

Aさんが急いですぐ救い上げたが、B子さんは胸の下半分から下腹部にかけて 鋭利な刃物で切り取られたようになっており、
その内臓もほとんど無い状態であり即死状態だった。遺体には、歯型の痕も残っていた。

この歯型の痕から、犯人はシュモクザメと判明しているが(これに関しては否定的な意見がある)、
個体駆除がされていない為、現在でも未解決事件となっている。


獣害度

別名ハンマーヘッドシャークとも呼ばれる、犯人のシュモクザメであるが、実は日本沿岸にいるサメの中では生息数が多い方である。
日本全域の沿岸で見かけられており、湘南や茅ヶ崎などにも生息している為、サーファーは特に注意が必要である。

4~6メートルと巨体であるが、サメの中では凶暴性が低い方で臆病な性格ではあるものの、イタチザメやホオジロザメなどの、
他の獰猛なサメと比較した場合であって、肉食性のサメであることには変わりない。
サメの体内から人間の捕食も確認されている事から、人食いサメとして認定されている。

日本では、クマに次いでサメの獣害が多いとされている。
水陸両用のワニが定着していない分だけ、水辺での安心度は違うだろう。

一般的な海水浴場ならば問題無いが、日本は海洋獣害に会いやすい島国である事を忘れてはいけない。
海に慣れた漁師やダイバーでも、これら被害に会う事は往々にしてあり得る。
今回の様なシャークネットの保護が及ばない外洋は、やはり素肌で泳ぐべきではないだろう。

そんなシュモクザメであるが、高級食材フカヒレの材料とあって、近年は数も減って絶滅危惧種となっている。


海は海洋生物の生息域であって、人間はその海産物のおこぼれを頂戴しているに過ぎない。


追記・修正は、大自然の驚異に立ち向かえる人のみ。


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