ファンタスティック・フォー:銀河の危機

登録日:2016/09/03 (土) 23:18:07
更新日:2024/10/21 Mon 23:58:59
所要時間:約 7 分で読めます





◆ファンタスティック・フォー:銀河の危機


この秋、すべてが変わる。

宇宙から謎の使者 シルバーサーファー 登場!!





『ファンタスティック・フォー:銀河の危機(Fantastic Four: Rise of the Silver Surfer)』とは、2007年に公開された米映画。
MARVEL社のコミックヒーロー映画『ファンタスティック・フォー[超能力ユニット]』の続編。
監督は前作に引き続き、ティム・ストーリー。

「話のスケールが小さい」と批判の多かった前作とは打って変わり、今作は地球スケールの物語に発展。
全世界を舞台にしたディザスター描写も盛り沢山で、アメコミ映画の中では屈指の破壊描写が目立つ。
原作でも人気の高いキャラである宇宙出身のダークヒーロー、シルバーサーファーが登場。フルCGで再現されたシルバーサーファーにはファンの評価も高い。
一方で、原作最大級の強敵であるギャラクタスも登場したが、こちらは原作とは大きく設定が改変されており、ファンからは不評。

ちなみに、この映画で登場したためシルバーサーファーとギャラクタスは版権は20世紀FOXが所有しており、マーベル・シネマティック・ユニバースの登場予定は今のところなし。

が、2019年8月にギャラクタスとタイラントのMCU参入が水面下で計画されており決定された模様。今後のフェイズのメインヴィランとなるかは不明だが、この二人の関係はかつてのサノスとロナンみたく描かれるらしい。さらに9月にはシルバーサーファーのMCU単独映画が決定されたので、信憑性は大いに増したといっていい。




【物語】
今や世界中の人気者となった超人ヒーローチーム、ファンタスティック・フォー。
リードとスーザンのよりも戻り、二人の結婚式が開かれることになった。
だが、そんな彼らに軍からの依頼が入る。
宇宙から飛来した銀色の男が、世界中で異常気象を引き起こしているからその調査をして欲しいというのだ。
そして、リード夫妻の結婚式当日に、突如としてその男―――シルバーサーファーがニューヨークに現れ、結婚式は中断。
ジョニーが彼を追いかけるも、逆に一蹴された挙句、触れた人間の能力が入れ替わる奇怪な体質を身に付けてしまう。
リードの調査の結果、シルバーサーファーの訪れた惑星が次々と滅んでいることが発覚し、軍との協力で捕獲作戦を決行するFF。
だが、結婚式のゴタゴタのせいでチームワークはバラバラ、作戦は失敗する。
軍は彼らのかつての宿敵、Dr.ドゥームことビクターを呼び、5人の協力体制を展開し、何とかシルバーサーファーの捕獲に成功する。
だが、スーザンはシルバーサーファーと対話し、彼が敵意のない存在であると知る。
シルバーサーファーの背後には、銀河に巣食う巨悪が控えていたのだ。やがて、地球最大の危機が訪れる…!




【登場人物】

  • リード・リチャーズ/Mr.ファンタスティック
演:ヨアン・グリフィス 吹替:石川禅
天才科学者の頼れるリーダー。
念願の恋人との結婚生活に浮かれまくり、ヒーロー活動も自粛しようとしていたが、やはり科学の探求心には抗えず。
そのせいでスーザンとはぎここちない関係になり、チームの空気も悪くなって四苦八苦。
横暴な軍の態度に怒りを燃やし、仲間を守るための戦いに身を投じる。
今回はFFの装備として原作お馴染みのファンタスティック・カーを発明。その他の発明といい、かなりノリノリだ。
能力:身体のゴム化/今回ダンスだったり「アソコも伸びるんですか?」と聞かれたりギャグ的側面が強いが、戦闘で絶妙なアシスト。


  • スーザン・ストーム/インビジブル・ウーマン
演:ジェシカ・アルバ 吹替:宮島依里
結婚間近のセクシー科学者。
リードとの結婚を控え、穏やかな生活を夢見ていたが、次々と起こる事件やハプニングの連続にうんざりし、ヒーロー活動の引退を考えるようになる。
しかし、シルバーサーファーと対面し、彼の善なる本質を見抜き、彼を窮地から救うことを提案する。そして終盤大変なことに…。
今回もエロ要素はバッチリ。ジョニーと能力が入れ替わり全裸で燃えながら飛び、全裸で衆人環視の中着地した。
能力:を操る/戦闘ではバリアや重力制御など様々なバリエーションが見られ、透明化も隠密行動で役に立った。


  • ジョニー・ストーム/ヒューマントーチ
演:クリス・エヴァンス 吹替:神奈延年
お調子者のお気楽炎少年。
相変わらず能天気にセレブ生活を満喫していたが、姉が結婚を控え、自分から離れることに寂しさを抱きふて腐れており、チームの和が乱れる原因となる。
だが、ことの重大さに気付き、自分の態度を改め、仲間、そして家族のために戦うことを決意する。
能力:人体発火/火力の高さで一役買っているが、シルバーサーファーと接触した結果、触れた相手の能力が入れ替わる体質を身に付けてしまい、中盤ではトラブルを頻発し能力不発気味。最終決戦では全員の能力をフル動員し主役級の活躍を見せた。


  • ベン・グリム/ザ・シング
演:マイケル・チクリス 吹替:天田益男
大分身体が馴染んできたリア充岩男。
アリシアとの仲も順調で、態度も柔らかくなり、チームの意見まとめ役の役割を果たすようになる。
しかし短気なのは相変わらずで、過激な発言もしばしば。
能力:岩の肉体/怪力を生かした戦闘で活躍。ジョニーに能力を渡した際は生身の身体に戻り、建設重機を操縦してジョニーをサポートした。


演:ジュリアン・マクマホン 吹替:てらそままさき
FFの宿敵の狂人博士。
前作の事件以来、凍結状態で故国のラトヴェリアに幽閉されていたが、シルバーサーファーの到来の影響で凍結から復活。
軍の依頼を受け、シルバーサーファー捕獲作戦に参加し、FFと協力体制をとる。無論、他メンバーからは完全に不信の目で見られている。
彼の考案した装置で力の源であるサーフボードを奪い、シルバーサーファーを軟禁したが、やはりそれには裏があり、サーフボードを奪って世界征服の野望を果たそうとする。
能力:肉体の金属化/猫を被っていた時は使わなかったが、本性を表しサーフボードを奪うや否や、さらに強力な力を手に入れFFを窮地に追いやる。


演:ダグ・ジョーンズ(声:ローレンス・フィッシュバーン) 吹替:右門青寿
宇宙を渡りながら、星という星を滅ぼしていく全身銀色の生命体。この手の超人にありがちなように、常に全裸。
突如として地球に現れ、世界各地に現れては異常気象、怪奇現象を引き起こしている。
超宇宙生命体、ギャラクタスに故郷ゼン・ラ星を人質に取られ、その身をギャラクタスに差し出し、彼に服従させられている。
その後はギャラクタスの餌となる星を探し出しては彼に差し出し、地球もその星の一つだった。
だが、スーザンとの出会いやFFとの交流を経て、地球に希望を見出し、ギャラクタスに反旗を翻すことを決意する。
能力:無限のエネルギー/全身を覆う銀色の物質のおかげで半永久的に活動可能。あらゆる環境にも適応でき、障害物をすり抜けたり、強力な治癒力も有している。


  • アリシア・マスターズ
演:ケリー・ワシントン 吹替:込山順子
ベンの恋人。ベンとはすっかり仲睦まじいカップルである。
結婚を控えるスーザンに同じ女性として相談に乗ったり、悩むジョニーにアドバイスを与えるなど実によく出来た女性。


  • ヘイガー将軍
演:アンドレ・ブラウアー 吹替:石塚運昇
アメリカ軍所属で、シルバーサーファー捕獲の指揮を執る。
シルバーサーファーの存在を危険視し、FFにシルバーサーファーの調査を依頼するが、度重なる失敗に業を煮やし、彼らの宿敵ビクターをも採用。
さらに、全てが終わるや否や機密情報を知ったFFを軟禁し、さらにエネルギー源となるサーフボードを兵器として利用しようと企む。
だが、ビクターにそれを奪われ呆気ない最期を迎えた。


  • フランキー・レイ
演:ボウ・ギャレット 吹替:恒松あゆみ
ヘイガー将軍の部下の女性軍人。FFの連絡役を務める。
上司とは異なり、FFをそれなりに信頼している。
何かといい加減なジョニーを軽くあしらうなど、気骨のある人物。


銀河に巣食う超エネルギー生命体。
銀河中の惑星を渡り歩き、エネルギーを奪い取って星を次々と滅ぼす怪物であり、シルバーサーファーを尖兵として服従させている。
原作ではオンスロート、サノスと肩を並べるほどの超大物ヴィランであり、神々しい人間の姿をしているが、今作ではガス状の生命体として登場している。(エゴ・ザ・プラネットに近い)


  • スタン・リー
…また出てるよ!
原作者なのに結婚式から締め出された。





【余談】
  • 全米興行成績は製作費をギリギリ回収できた程度に収まり、興行的には成功とは言えず、本作でシリーズは打ち止めとなった。


  • ラストシーンの結婚式は、場所こそ京都のようだが衣装は中国風である。








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