ローカル路線バス乗り継ぎの旅

登録日:2017/08/09 Wed 20:09:12
更新日:2025/06/08 Sun 17:29:53
所要時間:ルート部分を除くと約 6 分、ルート部分も含むと約 76 分で読めます




ローカル路線バス乗り継ぎの旅とはテレビ東京系列で放送されている『土曜スペシャル』の人気企画の1つ。

概要

名前の通りローカルの路線バスを乗り継いで3泊4日以内で目的地を目指すというシンプルな企画。
当初は太川陽介、蛭子能収、毎回変わるマドンナの合計3人で旅をしていたが、2017年3月放送分から2022年8月放送分までは「ローカル路線バス乗り継ぎの旅Z」と改題して羽田圭介と田中要次、マドンナの3人で旅をしていた。

更に2023年7月より「Woman」の頭文字Wを冠した「ローカル路線バス乗り継ぎの旅W」に改題し、現在も継続中。
初回は赤江珠緒、三船美佳、高城れにの3人であったが入れ替えが激しく、レギュラーメンバーを固定しない体制の模様*1

普通の旅番組とは異なり、とにかく時間に追われるのが特徴。有名な観光地をスルーして(結果的に)マイナーな観光地に立ち寄ることも多い。
大都市の駅前などはバス路線が多いので、まず乗り換え・乗り継ぎの情報収集のためバス案内所へ向かうのが鉄則。自然と賑わう繁華街を尻目に動くのでグルメや買い物の楽しみは二の次、三の次。
長い待ち時間が生じてしまった場合「仕方ないから」と名産グルメを味わう余裕を得られる…という、旅番組ではあっても観光番組とは言い難い展開がよく出来する。
車内の撮影許可は事前に番組スタッフが想定したルート上にある全てのバス会社へ出しているとのこと。

2015年には劇場版が公開。劇場版は日本を飛び出し、台湾が舞台となった。

根強い人気を誇り、他局でも似たような企画が放送されている他、テレビ東京でも派生番組としてスタートからゴールまでに決められた数の都市を経由し、移動は高速バスと徒歩だけの「高速バス限定の旅」や路線バスを使う企画が放送されている。
また、旅行情報サイトの「タビリス」では、放送後に独自で検証した正解ルートを公開している。

出演者

シーズン1

  • 太川陽介
俳優、元アイドル。アイドル時代はNHKの『レッツゴーヤング』をメインに活躍していた。
バスの車内だろうが食事中だろうが地図から手を離さず、常々先を見据えてルートのシミュレーションを入念に行うしっかり者。でもロケ前のルートの下調べはしなかった。
蛭子能収を扱える数少ない人だが、時々コントロールしきれなくなってブチギレていた。
シーズン2の第9弾までサイドナレーターとして番組に出演。
コンビ時代は徒歩移動を渋りがちな蛭子の尻を叩き、愚痴を言い合う仲だったが、近年「今、蛭子さんの歳に近くなってきて、あの頃の蛭子さんは大した人だったんだと分かる」と述懐したことも。

本番組を退いた後も3種類以上の公共交通軸の対決企画を抱え、ネット上でも個人による旅企画を発信している。対決の通算勝敗はいずれもほぼ五分前後だが、「バス旅のプロ」と称され続けている。
還暦を越えて体力が落ちたと嘆く場面も増えたが、太川チームになったスポーツ自慢のタレントが「太川さんの歩きが早すぎる」と歩度に驚くのは最早お約束。
一方で、影ながら同じく過酷な旅を強いられる同伴スタッフにも気配りを忘れないらしく、企画ライバルの1人「鬼軍曹」村井美樹にもいたく感心されていた。

漫画家兼タレント。とにかくマイペースで、食事を例にすれば名産品や海産物を使った料理ではなく、一人だけカレーライス、カツ丼など定番料理を注文し、移動中は呑気に寝ていた事も多い。*2ルートは太川に任せっきりで、番組収録中に他の出演者を置いてけぼりにしてパチンコ屋に入り、その時間が後に大きく響いてしまったことも。
もっとも、明確に足を引っ張った事例はあくまで稀。太川が年齢相応以上に企画への適性が高いだけと言え、(少なくとも番組内では)蛭子も年齢相応を超えた健脚・健啖、心身ともにタフな面を毎回のように見せている。太川に留まらず還暦を優に越えた大ベテランが、炎天下でも雨・雪中でも5kmや10km当たり前に歩かされる旅番組企画が激増したのは、大体この人が音を上げずに頑張りすぎてくれたから。
また一方で、宿泊施設や飲食店での交渉をする役目を担っていた。当たり外れの激しい旅館や民宿よりも質が一定していてコインランドリーの使えるビジネスホテルに泊まりたがる。
トミーテックから発売されているバスコレクションの番組タイアップバージョンのパッケージイラストを描いている。

後発の太川の対決企画群では、進捗を伝える際に蛭子のメッセージボイスが今でも採用されている。
「陣、取られましたよ 陣、取られましたよ」

  • キートン山田
ナレーション。シーズン2のZでも継続して出演していたが、Z第15弾を最後に卒業した。

シーズン2

  • 田中要次
元鉄道マン*3の俳優。自らは前に積極的に出ないタイプ。観光や食にシフトしてしまいがちで、事あるごとに温泉地へ宿泊しようとして羽田やマドンナから困惑されるのがお約束。

  • 羽田圭介
作家。田中要次の抑え役でルートに関してはちょっと考えている方。毎回自分の作品を記したシャツを着て宣伝している。バスを見つけるとダッシュしたり、ビールを一気飲みしたりする。
長時間バスを待つよりは歩いて先に進みたがるタイプ。

  • 津田健次郎
Z第16弾よりキートン山田に代わってナレーションを担当。

シーズン3

  • 赤江珠緒
ABC朝日放送出身のフリーアナウンサー。

  • 三船美佳
女優。劇場版でバス旅を経験しているが、国内では初めて。

  • 高城れに
ご存知ももいろクローバーZのメンバー。

  • たけうちほのか
高城れにの代打として第2弾に参加。兄は警視庁特状課所属の刑事

番組のルール

  1. 3泊4日で指定の目的地にゴールすること。旅はすべてガチンコ。ルート選定だけでなく、途中で立ち寄った飲食店などでの撮影交渉も出演者が行う。
  2. 移動は原則として路線バスのみを使用。高速バス、タクシー、鉄道、飛行機、船、自転車、ヒッチハイクなど他の交通機関の利用は不可だが、送迎バス(宿泊が内定した宿の送迎車)・鉄道代行バス・BRT・高速道路を通らない空港リムジンバス・高速バスの下道区間・コミュニティバスは利用可能。
    なお通常の路線バス車両を使い、途中都市高速を経由する路線バス*4は使用できない。
  3. 観光目的で元の場所へ戻る形であればタクシーを利用できる。
  4. 常識に照らして徒歩移動が危険で推奨されていないトンネルの中はスタッフの車で通行することがある*5
  5. 目的地へ向かうルートは自分たちで決める。紙の地図や時刻表、案内所や地元の人からの情報のみ使用可。自分たちがネットで情報収集することは出来ないけど、地元の人や案内所の人たちの使用までは制限されない。
  6. ゴール地点への歩いての到着は成功とは認められず、必ずバスでゴール地点のバス停に到着しなければならない。
  7. (シーズン2より)勝率が50%を切ったら田中・羽田コンビは番組から卒業しなければならない。

シーズン1のルート

第1弾

  • 出発地:横浜駅
  • 目的地:氷見市
  • マドンナ:中島史恵

第2弾

  • 出発地:東京日本橋
  • 目的地:京都三条大橋
  • マドンナ:相本久美子

第3弾

  • 出発地:函館
  • 目的地:宗谷岬
  • マドンナ:伊藤かずえ

第4弾

  • 出発地:三条大橋
  • 目的地:宮島
  • マドンナ:根本りつ子

第5弾

  • 出発地:日光
  • 目的地:松島
  • マドンナ:藤田朋子

第6弾

  • 出発地:松島
  • 目的地:竜飛崎
  • マドンナ:山田まりや

第7弾

  • 出発地:青森
  • 目的地:新潟
  • マドンナ:中山エミリ

第8弾

  • 出発地:京都三条大橋
  • 目的地:出雲大社
  • マドンナ:川上麻衣子

第9弾

  • 出発地:出雲
  • 目的地:枕崎
  • マドンナ:芳本美代子

第10弾

  • 出発地:徳島
  • 目的地:鳴門
  • マドンナ:遠藤久美子

第11弾

  • 出発地:高松
  • 目的地:伊勢神宮
  • マドンナ:いとうまい子

第12弾

  • 出発地:松阪
  • 目的地:松本
  • マドンナ:加藤紀子

第13弾

  • 出発地:新宿
  • 目的地:新潟
  • マドンナ:田中律子

第14弾

  • 出発地:名古屋
  • 目的地:禄剛崎*7
  • マドンナ:森下千里

第15弾

  • 出発地:米沢
  • 目的地:大間崎
  • マドンナ:さとう珠緒

第16弾

  • 出発地:館山
  • 目的地:会津若松
  • マドンナ:ちはる

第17弾

  • 出発地:山口
  • 目的地:室戸岬
  • マドンナ:宮地真緒

第18弾

  • 出発地:御殿場
  • 目的地:直江津
  • マドンナ:野村真美

第19弾

  • 出発地:大阪城
  • 目的地:兼六園
  • マドンナ:マルシア

第20弾

  • 出発地:洞爺湖
  • 目的地:羅臼町
  • マドンナ:森尾由美

第21弾

  • 出発地:堺
  • 目的地:鳥羽
  • マドンナ:高橋ひとみ

第22弾

  • 出発地:偕楽園
  • 目的地:善光寺
  • マドンナ:南明奈

第23弾


第24弾

  • 出発地:錦帯橋
  • 目的地:天橋立
  • マドンナ:熊切あさ美

第25弾

  • 出発地:会津若松
  • 目的地:由利本荘
  • マドンナ:新田恵利

特別編

  • 出発地:熱海
  • 目的地:金沢
  • マドンナ:宮澤佐江

シーズン2(Z)のルート

Z第1弾

  • 出発地:伊豆下田
  • 目的地:師崎
  • マドンナ:IMALU

Z第2弾

  • 出発地:精進湖
  • 目的地:那須ロープウェイ
  • マドンナ:舟山久美子

Z第3弾

  • 出発地:松島
  • 目的地:あきた白神駅
  • マドンナ:ラブリ

Z第4弾

  • 出発地:岐阜城
  • 目的地:鳥取砂丘
  • マドンナ:村井美樹

Z第5弾

  • 出発地:徳島城
  • 目的地:高知城
  • マドンナ:小野真弓

Z第6弾

  • 出発地:東大寺
  • 目的地:飛騨高山
  • マドンナ:大島麻衣

Z第7弾

  • 出発地:塩釜
  • 目的地:恐山
  • マドンナ:秋本奈緒美

Z第8弾

  • 出発地:境港
  • 目的地:平戸
  • マドンナ:佐藤藍子


Z第9弾

  • 出発地:野島崎灯台
  • 目的地:大内宿
  • マドンナ:真琴つばさ


Z第10弾

  • 出発地:越後湯沢駅
  • 目的地:山形駅
  • マドンナ:水野裕子


Z第11弾

  • 出発地:別府
  • 目的地:阿蘇
  • マドンナ:優木まおみ


Z第12弾

  • 出発地:片山津温泉
  • 目的地:伊勢神宮
  • マドンナ:井上和香


Z第13弾

  • 出発地:大宮駅
  • 目的地:黒部駅
  • マドンナ:東ちづる


Z第14弾

  • 出発地:ニセコ
  • 目的地:知床五湖
  • マドンナ:北原里英

Z第15弾

  • 出発地:高野口駅
  • 目的地:潮岬
  • マドンナ:鈴木杏樹

Z第16弾

  • 出発地:後楽園
  • 目的地:錦帯橋
  • マドンナ:梅宮アンナ

Z第17弾

  • 出発地:宮古
  • 目的地:瀬波温泉
  • マドンナ:神田愛花

Z第18弾

  • 出発地:輪島
  • 目的地:御前崎
  • マドンナ:松井珠理奈

Z第19弾

  • 出発地:谷川岳
  • 目的地:銀山温泉
  • マドンナ:馬場典子

シーズン3(W)のルート

W第1弾

  • 出発地:中禅寺湖
  • 目的地:野島崎灯台

W第2弾

  • 出発地:湯野浜温泉
  • 目的地:竜飛岬

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最終更新:2025年06月08日 17:29

*1 2025年現在、最多参加は三船美佳と髙木菜那の3回。

*2 これは蛭子能収は海産物が苦手だからというのもある

*3 国鉄→JR東海に在籍していた

*4 西鉄バスの福岡都市圏を走る多数の路線や東武バスの新高01系統、名古屋市交通局の高速1系統など

*5 車でトンネルを通行後、歩行した際の推定時間との帳尻合わせを兼ねた長めの休憩時間を取ったこともある。

*6 現在は社名が変更されて東海バスオレンジシャトル

*7 能登半島の先端にある