ナイン(スパロボ)

登録日:2017/08/19 Sat 19:41:00
更新日:2025/02/12 Wed 20:46:45
所要時間:約 4 分で読めます






そういう生き方を選ぶんですね。
非合理で非効率的…。でも、あなたは面白いです。


スーパーロボット大戦V』に登場するバンプレストオリジナルキャラクター
CV:山本希望
デザイン:渡邉亘


【概要】

西暦世界へ転移してタツさんの家で平穏に暮らしていた主人公の前に現れた謎の少女。
彼女が指示を出すと、転移の際に行方不明になっていたヴァングレイが主人公の前に現れる。彼女は、自分がヴァングレイを動かしたという。
二度の戦闘を終えた主人公は、舞人と共に事情を聴くと、驚愕の事実が判明する。

彼女の正体は、ヴァングレイのシステムOSである『システム99』そのものであった。
ヴァングレイは西暦世界に転移した後、ネットワークへの潜入等を利用して主人公達の行方を捜索していたのだが、
情報を収集する際やコミュニケーションをする際に、人間の姿の方が都合がいいと判断し、とある研究施設に潜入し、
そこの資材を使ってアンドロイド(ガイノイド)のボディを築き上げたのである。
(そのため、ヴァングレイのOSは空っぽになっているが、ナインが遠隔操作しているため機能面の問題はない)
何故女性体を選んだかについては、転移以前にアナライザーが事情聴取を行った際に、主人公が
なんとなく女の子なんじゃないかと思った」と言われたからであると思われる。
(パッと見は人間にしか見えないが、ウリバタケのような機械に精通している一部の人間はアンドロイドであると見破れる)

意外と手先が器用であり、戦闘で得られたデータ(TacP)を用いて強化パーツやスキルパーツを自作することが出来る*1
また、Tacカスタマイズのレベルを上げると徐々に脱がされていく姿を見ることができる。いくらCEROが上がったからといって自重しなすぎである。
どこぞの変態エージェントロボ同様、エーストークも担当しており、エースになったパイロットに対して「愛」について質問することが多いが、
多くのキャラクターは答えることが出来ず、逃げ出してしまうのがパターンになっている。


【人間関係】

  • 叢雲総司、如月千歳
ヴァングレイのメインパイロットにしてマスター。
だが、主人ではなくパートナーとしての立場を希望した主人公により、ソウジには「キャップ」、チトセには「姉さん」と呼ぶようになる。

初回特典を使った人なら、主人公に次いで付き合いの長くなる特別編成チームの二人。
だが、蘊蓄を語りたがるヴェルトと、それに付き合うロッティのことはナインには理解不能のようである…。

人工知能仲間。マイトガインを初めて見た際には思わず「かっこいい…」と魅せられていた。どうやらこの時点で男性像を見出していたようである。



※以下、ネタバレ注意。










そもそも、システム99の正体は戦闘ロボットのAIではなかった。
その正体は、かつてソウジが所属していた月面特殊戦略研究所で研究されていた「ERS-100」というシステムである。
(ソウジとチトセに懐いていたのも、ソウジが地球へと向かう際にERS-100の入ったケースを持っていた時や、チトセが第三研究所のラボの警備をしながらの間、
それぞれが戦死した家族や戦友や、絶望の中でも捨てない希望といったものを話してくれたことで「人間」を知ることになったから、である)

このシステムの正式名称は「Earth Regeneration System 100」つまり「地球再生システム」である(現時点では不完全であるため、100から1を引いて99を名乗っていた)。
本来は自律学習型の工作システムのようなものであり、学習を重ねた上で道具さえあれば遊星爆弾によって荒廃した(新正暦世界の)地球を再生するだけのシステムを作れるだけの力があった。
だが、今のままの地球にいても滅亡を待つだけだったために、偽の命令書をクラッキングして主人公をヤマトへと乗り込ませたのである。

ヴァングレイは彼女の機能を確かめるべく、第三研究所が資材を与え、建造させた機体であるが、
人間をわかっていなかった頃のナインが作ったため、乗るパイロットを全く考慮せず高機動、高火力、重装甲を無理矢理並立させた、完成度の低い機体である。*2
(実際、ヴェルトや新見も「兵器には運用目的に応じたバランスが必要」「コンセプトが見えない」と酷評していた)
そのため、後継機であるグランヴァングやヴァングネクスは、パワーやスピードといった明確なコンセプトを持ち、三世界の技術を融合させて完成度を高めている。


※以下、更なるネタバレ注意









その正体は地球人が開発したものではなく、超文明ガーディムが開発した文明再建システム、ネバンリンナの端末、スレイブナンバー2044である。
数千年前にイスカンダルとの戦いに敗れ、地球へと流れてきたガーディムの遺産が、遊星爆弾で海が干上がったことで地球人に発見され、それが巡り巡って月面の研究所へと流れ、研究されていたのである。
ナインが「愛」を知らなかったのは、ガーディムが徹底した管理社会であり、婚姻も統制されていたために「愛」という概念も失われてしまったから、である。
ソウジに対する態度や、DLCでの行いを見ると、本当に愛を最後まで知らなかったどうかは甚だ疑問ではあるが。


ネバンリンナを撃破し、三つの世界を救った後は、主人公と共に「愛」を求めて終わりなき旅に出ることになった。


その後、次々作『スーパーロボット大戦T』にもソウジ・チトセ共々、『V』世界からの来訪者としてゲスト登場している。



追記・修正は「愛」が何かを教えられる方のみお願いします。

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最終更新:2025年02月12日 20:46

*1 ヴァングレイが「修理装置」を持っているのもナインのこの技能のおかげである。DLCで彼女の能力を見ると「修理スキル」の五文字が光っている。

*2 この性能に加えてパイロットスーツなしで乗り込むことができ、全天周囲モニターまで搭載しているのだが、機体制御まわりの劣悪さが響いていた。