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週刊のび太(ドラえもん)

登録日:2017/10/11 Wed 23:35:17
更新日:2026/05/06 Wed 23:21:19
所要時間:約 6 分で読めます





「週刊のび太」は、漫画ドラえもんに登場した漫画雑誌。


【概要】

漫画雑誌「週刊少年ジャブン」の「新人まんが賞」に「大宇宙の大怪魔」という32ページの作品を応募したが落選したのび太が、ドラえもんの「雑誌作りセット」で作った漫画雑誌。


第1号

記念すべき創刊号。表紙の写真はのび太。
のび太が編集ロボットに相談するのを拒否し、「自分の漫画だけを乗せた雑誌を作る」と宣言したので、掲載作品はすべてのび太が描いた漫画のみ。
だが肝心の漫画は、あまりにもひどい絵と内容であり、誰一人買ってくれる者はおらず。
そこに「全部ください」と男性が現れるが、その男性はちり紙交換業者であり、雑誌を全て持って行かれた。
一連の流れにのび太は思わず涙を飲んだ。

第2号

編集ロボットのアドバイスを取り入れて作った第2号。
編集ロボットの要望で、表紙絵のモデルは静香にし、付録として「ほんとにのれる実物大組立てヨット」を付けた。

まんが製造箱のコンピューターが絵柄や作風を分析し、面白い原稿がどんどんできる中、のび太は自分の作品を一本だけ入れるよう頼む。
こうして完成した「週刊のび太」第2号は、飛ぶように売り切れたのだった。

スペースシンドバット

手塚治虫とそっくりの能力を身に着けたまんが製造箱による作品。
迫力ある宇宙冒険物。笑いや涙も盛り込んだ250ページ読切りSF作品で、のび太は「すごい!ほんとに手塚先生が描いたみたいだ。」と大絶賛した。


【そして廃刊へ…】


のび太によると、「あれに載せた自分の漫画は、とっておきの自信作だ」と言う。やがて読者アンケートが集まり、編集ロボットが持ってきた。
「ぼくのまんがのひょうばんは?」と尋ねるのび太だったが…


「すばらしい雑誌だ、のび太のまんががなければもっとすばらしい。

「これからも買いたいとおもう。ただしのび太の連載をやめれば。

のび太のまんがをとりはずせるようにしてくれ。*1


雑誌そのものは高評だったにもかかわらず、のび太の漫画だけが酷評されていた。
散々な結果に憤慨したのび太は思わず号泣。

やめたやめたもう出さない!

こうして「週刊のび太」は僅か2号で廃刊となったのだった…


【雑誌作りセット】

「製版印刷製本機」「編集ロボット」「まんが製造箱」の三点セット。
日本中の同人作家とオタクが、間違いなく命と引き換えにでも欲しがるひみつ道具である。

○編集ロボット
文字通り編集者のロボット。雑誌作りの為のアイデアやアドバイスをくれる他、読者アンケートも取ってくれる高性能。

○まんが製造箱
好きな漫画家に漫画を描いてもらえる箱。その見本になる漫画を入れれば、その箱自体がその漫画家の作風や絵柄などを身に着ける。
そして付属のマイクで「どんな漫画を描いてほしいのか」をリクエストすれば、執筆を開始し、やがて原稿が完成する。因みに原稿料はタダ
なお、ドラえもんはこの機械が執筆している間、「書きはじめられたから邪魔してはいけない」といって口をつぐんでいたが、
単に気分の問題なのか、作業中の機械の周りで騒がしくすると実際に何らかの悪影響があるのかは定かでない。

○製版印刷製本機
原稿を入れる事により全自動で製版、印刷、製本が行われ、雑誌が完成する。付録も製造可。


【原作】

小学六年生1978年5月号に掲載された時のタイトルは「自分の雑誌を作っちゃおう」であり、てんとう虫コミックス・第17巻に収録された際に「週刊のび太」に改められた。


【アニメ版】

大山版で1回、わさドラ版で1回アニメ化されている。

◇大山版「週刊のび太」
1980年7月25日に放映された。
残念ながら2017年現在、DVD、ビデオを含め一切映像ソフト化がなされていない作品の1つになっている。

◇わさドラ版「バカ売れ!?週刊のび太」
2020年12月5日に放映された。
概ね原作通りの展開で、のび太の漫画なども原作の絵とほとんど同じになっているが、
  • 雑誌の表紙が「のび太」を強調したロゴなど鮮やかなデザインとなっている。
  • 「ちり紙交換」が「古紙回収」となっている。
など現代に合わせた部分がある。
また、読者アンケートにて挙がる漫画家も変更されており、「手塚治虫、あだち充高橋留美子青山剛昌…」といった小学館の某少年誌でお馴染みの面々になっている*2
唯一変更されなかった手塚治虫については、鉄腕アトムもそのまま登場した。
ちなみにエンディングにて「協力 手塚プロダクション」のクレジットがある。


【余談】

2017年、本当に故・手塚治虫の続編をAIに造らせようという無茶企画「手塚治虫デジタルクローン計画」が始動した。
これには天国の手塚・藤子師弟も仰天したことだろう。
その後、AIがキャラクターの顔とストーリーを作った作品『ぱいどん』が2020年に完成し、講談社の「モーニング」に掲載されることとなった。

わずか2号で廃刊になった「週刊のび太」であるが、『こち亀』にはそれを上回る最短記録「創刊号で廃刊」を叩き出した漫画雑誌「コミック両津」が登場している。



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最終更新:2026年05月06日 23:21

*1 実際に本誌とは別に別冊として掲載される漫画も多いのだが…

*2 学年誌やコロコロコミックの漫画家はなぜか名前がない。