ラーメン三銃士

登録日:2018/01/31 Wed 00:34:57
更新日:2025/01/01 Wed 19:05:11
所要時間:約 3 分で読めます












ラーメン三銃士を連れて来たよ。

ラーメン三銃士?



麺の専門家、乃士勇造。


うっす、よろしく。



スープの専門家、出川 実。


がんばります、よろしく。



チャーシュー、メンマなど具の専門家、多木 康。


よっす、どうも。


画像出典:美味しんぼ 38巻 原作:雁屋哲 作画:花咲アキラ 小学館 1993年



ラーメン三銃士とは『美味しんぼ』第38集「ラーメン戦争」(3)で初登場したラーメン屋立て直し専門家の3人組。
それぞれ「麺」「スープ」「具」の専門家となっている。
恐ろしいほどのインパクトと一応、重要なキャラなのだが、大局的にはほとんど役に立たなかった面がネタにされる。


概要を連れてきたよ。

今まで様々なラーメン屋の立て直しに成功してきたラーメン屋再建専門家の3人。
雉川盛一率いる『流星組』に目を付けられたことで苦戦を強いられていたラーメン屋『金銀軒』へ、
日本ラーメン総合開発研究所からサポートとして連れて来られた面々である。

……のはいいのだが、ガタイがよく田舎くさい顔をした男3人組で服装は黒いタンクトップで統一という見た目、
そして上述の経緯で初登場した際のインパクトはすさまじく、ふたば☆ちゃんねるで多くのコラ画像が作られてしまった。

また仲は悪くなくチームワークも割といい方なのだが、いざラーメンを語らせると自身の専門分野こそ一番大事と自負して譲らない姿から、
読者から「本当のラーメン専門家なら3人組でなく1人であるべきでは?」とか言われてしまっている。
より特化した知識を得るという意味では分担した方がいいのかもしれないが。
下記の活躍を考えると料理漫画の都合上のメタ的要素も大きいのかも……?


だが彼らと山岡・金銀軒が力を合わせて作ったラーメンでも流星組に歯が立たず、サクラまで使って完敗というあまりに無惨な結果に終わる。
最終的に「ラーメン戦争」は海原雄山の援護を受けた山岡士郎のアイディアで持ってきたとある調味料の力で勝利したため、
彼らは総合的に見れば各メンバー(&読者)へのラーメンの基礎の説明役・臨時の従業員としてしか役に立っていなかった。

そのためか(彼らがラーメン屋再建の専門家という、登場させにくい役柄なのを考慮しても)、
のちの話で日本ラーメン総合開発研究所所長である長井伸助や金銀軒の面々が再登場する中、彼らは一切登場していない。


後年に連載が開始されたラーメンをテーマにした別のグルメ漫画では、登場人物が三銃士と同じように経営不振のラーメン屋を立て直す話が多くあり、
ネット上ではこの作品の描写と三銃士の行動が比較されることも何かと多い。
特にメインキャラの超リアリストなラーメン店主がシビアなラーメン店経営論で有名なことも相まって、
ネットで三銃士が槍玉に上げられる時はだいたいそのキャラのセリフを切り抜いた画像が投下される。

※一応フォローしておくと、美味しんぼ38巻の初版発行は1993年であり、あちらの作品で言うところのニューウェーブ系ラーメンが出始めたころくらいであるため、このエピソードの一部情報が古いのは仕方ない面もある。



メンバー


乃士勇造

麺の専門家。
麺の専門家というだけあって、麺打ちの力量は高く、作中弟子入り志願されていた。

麺に一番大事なのは「コシ」と「なめらかさ」と豪語し、歯応えについてはトークだけでその場にいた面々に涎を流させた。シコシコ


画像出典:美味しんぼ 38巻 原作:雁屋哲 作画:花咲アキラ 小学館 1993年

うん、明らかにヤバイ

またなめらかさについて語る前に「出口不明の迷路に引きずり込む」「ラーメン界のスフィンクス」という面目でかん水について語るのだが、
山岡が持ってきた3種のかん水と彼の説明でほぼ解決してしまった一話分かん水の説明で引っ張っただけじゃないか、は禁句

ちなみに時計を見るに彼だけ間違いなく二日以上かけているほか、話数も4、5、6とまたがっている。
ある意味、彼の持論であるラーメンで一番重要なのは麺ということを証明できたと言えるかもしれないが。


出川実

スープの専門家。
金銀軒店主の息子である井本しげおに一番に選ばれて笑顔になったりしていたが、
上述したように金銀軒が最後まで流星一番亭に苦戦したのがスープの問題だったため、
流星一番亭との差別化を狙いすぎて最後まで空回りしてしまった形となる(本人も「新しいことをしたかったんだけどなあ……」と残念がっていた)。


多木康

具の専門家。
そしてコラ画像におけるオチ担当で、大抵彼が酷い目にあったりして終わる事がほとんどである。

彼は具を担当しているため、「ただ単に『ラーメン』と言った時に一般的に連想される、スタンダードな醤油ラーメン」と
「麺料理のカテゴリ名そのものとしての『ラーメン料理』全般」が台詞の中でごちゃ混ぜになっており、若干ややこしい。
ラーメン三銃士が自身の専門分野を一番大事と自負した際には一人だけ前者の意味合いで語っているため、
具がなんもなけりゃ光麺だし、具が多すぎりゃ五目麺だ。ラーメンはラーメンらしい具があって、はじめてラーメンと言えるんだ」というセリフがある。

いろいろ彼も(ネタ的な意味で)やらかしてはいるのだが、上記二人に比べるとかなり地味。
途中もったいぶって出した議題で事実上の寄り道となった乃士や最後まで(彼を責めるのは酷だが)うまくいかなかった出川と比べ、
具の問題については最初の方で解決してしまったため、その後の彼の役目はせいぜい変化した麺やスープへの調整くらいしかなく、
仮に頑張っていたとしても、作劇の都合上その描写はカットされてしまっているのである。
唯一、メンマとチャーシューについて語るシーンが彼の見せ場と言えるのだが、これも山岡たちの説明や話し合いに相槌を打っている程度である。

上述したように乃士の出番の際に、白鳥製粉まで出かけるイベントまでもあったため、
彼の出番が来たのはかなり遅く、本人も「やっと出番が回って来たぜ!」と喜んでいたのだが……。
逆に言えば彼だけ全く問題なくスムーズに仕事を果たしたと言えるが。

そのため何とも言えない微妙な存在感となっている。
ラストシーンでも雉川組長は麺とスープには言及しているが、具には一切言及していない。
担々麺回とかに出ていても良かったかもしれない。



追記・修正三銃士を連れて来たよ

追記・修正三銃士?


追記の専門家、乃士勇造

うっす、よろしく

修正の専門家、出川 実

がんばります、よろしく

女児向けアニメの項目を荒らしてアク禁された専門家、多木 康

〇〇たんに[検閲済み]したいお


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最終更新:2025年01月01日 19:05