スーパー・スター・デストロイヤー(STAR WARS)

登録日:2018/02/19 Mon 15:55:23
更新日:2024/03/30 Sat 23:11:01
所要時間:約 15 分で読めます




スーパー・スター・デストロイヤー(SuperStar Destroyer)は、映画「スターウォーズ」シリーズに登場する宇宙戦闘艦の艦種である。


●目次

【概要】

要するに文字通りスーパーなスター・デストロイヤーである・・・と言ってもあながち間違いではないだろう。
基本的にさらなる大型・重武装になったスターデストロイヤーのことを指し、「スター・ドレッドノート(Star Dreadnought)」と呼ばれることもある。

その最たる特徴と言えば、やはりそのとてつもなく巨大な船体だろう。
種類によって格差はあれど、その規模は通常のスターデストロイヤーどころか並の宇宙ステーションを遥かにしのぐほどであり、銀河中で見てもこのレベルの大型艦はほとんど見られない。
当然その戦闘力もまさしく桁違いであり、艦そのものの武装だけでも、ターボレーザー、震盪ミサイル、イオン砲、レーザーキャノンといった装備が気が遠くなるほどガン積み。
当然TIEファイターなどの艦載機や、地上戦を担う歩兵部隊やウォーカー、それらを運ぶシャトルも大量に搭載している。
その凄まじさたるや「一隻で艦隊一個分にも匹敵する」と評価されるほどであり、まさしく帝国軍の強大さの象徴と言えるだろう。
しかし、いかな強力な船と言えども無敵と言うわけではなく、決して勝ち目が存在しないわけではない。映画やスピンオフなどでも意外な方法で撃破されてしまうこともあり、中には敵に鹵獲されてしまった艦も存在する。
主人公補正には勝てなかったよ・・・。

本編に登場したのは、旧3部作では後述のエグゼキューター級のみであるが、レジェンズ(非正史)や続3部作では他にもスター・ドレッドノートと呼ばれる艦が登場している。
また、レジェンズにおいてはエグゼキューター級の姉妹艦が何隻も登場しており、帝国残党で使われたものや新共和国に鹵獲された物なども登場している。


【主なスーパー・スター・デストロイヤーの種類】



◆エグゼキューター級スーパー・スター・デストロイヤー

製造 クワット・ドライブ・ヤード社
全長 19 km
最大加速度 1,230 G
MGLT 40 MGLT
ハイパードライブ能率 •クラス2.0
           •予備:クラス10
シールド KDY社製シールド発生ドーム 2基(局所的に有効)
装甲 タイタニウム強化型アラスチール
センサー KDY社製シールド発生ドーム 2基
武装 •ターボレーザー・キャノン 2,000基(8グループ連動式))
   •ヘヴィ・ターボレーザー・キャノン 2,000基(8グループ連動式)
   •強襲型震盪ミサイル発射管 250門 •各30発装填
   •ヘヴィ・イオン・キャノン 250基
   •ファイロン・トランスポート社製Q7トラクター・ビーム発生装置 40基
   •重点防御用レーザー・キャノン 500基
補助装備 •TIEシリーズ・スターファイター 144機(最大積載時は数千機を収容可)
     •AT-AT 30機
     •AT-ST 40機
     •組み立て式駐屯基地 2基
     •様々な他の強襲および支援艇 計200機 •Y-85タイタン降下艇
操縦要員 •乗員 279,144名
     •砲手 1,590名
最小乗員 50,000名
乗客定員 38,000名(兵員)
積載重量 •250,000 t
     •消耗品 300,000 t

エピソードⅤ」から登場した、史上初のスーパー・スター・デストロイヤー。
「エグゼキューター級スター・ドレッドノート」と呼ばれることもあるほか、資料によっては「スーパー級スター・デストロイヤー」という名称も見受けられる。*1

インペリアル級を前身として設計された本級であるが、その規模はとても比べられたものでは無い。全長だけでも前級のおよそ12倍の19kmに達し、並べるとまるで母艦と艦載機に見えてしまうほど。
EP5での初登場シーンからして、

前作と同じく、その大きさを見せつけるようにして登場するスター・デストロイヤー

すると、突然上から影が差して艦全体が覆われる。その上には宇宙基地らしきものが見える。

次の瞬間、画面いっぱいに比較にならない程の超大型艦の威容が映し出される。

というもので、前作に続いて観客を大いにたまげさせるシーンとなっている。
その巨体に恥じぬほどの超強力な武装が揃っており、各装備の総数は5000基を超える。
戦闘機も実に12個中隊、2個大隊規模の数が搭載され、地上用戦力とその輸送船もふんだんに用意されている。
その火力と戦力をもってすれば、「どんな惑星でもその地表を荒野へと変貌させることが出来る」とまで言われ、まさに存在そのものが恐怖という最大の武器になり得るのだ。

またもう一つの特徴として最上部にそびえるT字型の巨大構造物「指令タワー」があるのだが、実はインペリアル級とほぼ同一のものである。
この指令タワーは製造元のクワット社が「恐怖の造形」として好んでいるものであり、大型のタワーをあえて攻撃を受けやすい位置に置くことで威圧感を醸し出すようになっている。
もちろんタワーは2基のシールド発生装置によって厳重に守られ、普通ならば手を出せる物では無い。
このシールド装置はタワーの頭頂部分の左右のドームに設置され見た目にも分かりやすい配置となっているが、同時に敵に攻撃される危険性も大きい。
つまり、万一このドームが破壊されてしまうと、艦長をはじめ大事な士官たちの揃うブリッジがむき出しになってしまうのだ。
おまけにタワーには通信システム、センサー・アレイ、将校の居室、作戦室、高級士官用の脱出ポッドといった重要な装備が集中しており正にエグゼキューター級の頭脳でもあった。
このどうしようもない欠点が後述の悲劇を生んでしまうことになるのである。


映画では本級のネームシップ「エグゼキューター」が登場し、ダース・ヴェイダー率いる"死の小艦隊"の旗艦として反乱軍を追い詰める。
艦長はファーマス・ピエットが務めており、彼は上司のオゼル提督がヴェイダーに処刑された際に後任の提督としてあまりうれしくない昇進を遂げる。
ホスの戦いでは僚艦と共に軌道上の封鎖を行い、ヴィアーズ将軍のAT-AT部隊や、ヴェイダー直属の部隊として名高い第501大隊を降下させ、その後遅れて脱出したミレニアム・ファルコンをホスから小惑星、べスピンまで追撃している。
実は、EP5時点では艦そのものの交戦シーンは描写されておらず、主にベイダーの指揮所兼瞑想室兼部下の処刑場としての役割が殆どだった。
EP6でも引き続き登場し、エンドアに集結した帝国艦隊の旗艦として反乱同盟軍を待ち伏せて奇襲に成功する。
だが、戦闘序盤では皇帝の命令のため戦闘機を送るのみでさしたる攻撃を行わず、同盟軍がデス・スターからの攻撃を防ぐために艦隊への肉薄を行い始めてからようやく反撃を開始する。
そんな中、激しい攻撃を潜り抜けてブリッジタワーに接近したAウィング2機がシールド装置のドームを破壊、ブリッジ部分のシールドが切れてしまう。
ピエットは即座に艦首付近からの砲撃の強化を命じたが手遅れだった。
グリーン中隊隊長アヴェール・クライニッドの搭乗するAウィングが被弾し、最後の抵抗としてブリッジへ特攻してきたのである。
ブリッジはピエット達クルーと共に吹き飛び、タワー全体が炎に包まれエグゼキューターは一時的に制御を失ってしまう。
本来であれば予備のブリッジが制御を引き継ぐはずであったのだが、更に間の悪いことにこの時エグゼキューターはデス・スターの重力圏内に入っており、タワーを失って制御が無くなった一瞬の内に重力に囚われて矢の如く墜落を始めてしまい、デス・スターの地表に突き刺さるようにして思いっきり衝突して大爆発に巻き込まれるという呆気なくも哀れな最期を遂げたのである。

レジェンズの設定では、墜落した後もなんと地表に刺さったまま戦闘を続け、デス・スターの爆発まで健在だったらしい。
また、同じくレジェンズの登場人物であるギラッド・ペレオン提督は、エグゼキューターそのものよりも乗っていた有能な士官たちの損失の方がより手痛いものだったと語っている。

映画では力を発揮しきれないまま退場したエグゼキューター級だが、スピンオフ作品では正史、非正史の両方で様々な活躍をしている。
正史においては、
  • ヤヴィンの戦いの後にヴェイダーとタッグ大将軍が乗艦した「アナイアレイター」
  • ジャクーの戦いに参加し、地表に墜落した「ラヴェジャー」
  • 新共和国の船を追跡中、ハイパードライブの座標を誤って重力井戸の付近に出てしまい轟沈した「アービトレイター」
  • 未知領域で消息を絶ち、後に帝国残党に発見された皇帝の旗艦「エクリプス」(元ネタは後述のエクリプス級)
が登場している。
ラヴェジャーはジャクーの戦いが描かれるゲーム:バトルフロントにも登場し、EP7ではその残骸がファルコン号によるドックファイトの舞台となる。

レジェンズではさらに多くの同型艦が登場するが、中でも著名なのは「ルサンキア」だろう。
ネームシップのエグゼキューターの姉妹艦として同時期に建造されたルサンキアは、建造中はその存在を隠すために同じくエグゼキューターと呼ばれており、完成した後に改名され、皇帝の緊急時の脱出用にコルサントの地下に隠された。
その後は帝国情報部の管理下に置かれ、情報部長官のイセイン・アイサードが監獄として利用していたが、反乱同盟軍がコルサントを制圧した後、アイサードが脱出のためにルサンキアを発進させ、地上の建物を焼き尽くしながらコルサントを離れる。
その後、アイサードの起こしたバクタ大戦でローグ中隊によって拿捕されたルサンキアは新共和国軍によって運用されるようになり、帝国残党との戦いで同じエグゼキューター級と砲火を交える事もあった。
その最後の活躍は、ユージャン・ヴォング戦争におけるボーレイアスの戦いである。
軌道上爆撃で地表の敵部隊を一掃したルサンキアは、敵艦隊の旗艦に体当たりしてこれを撃破したのである。
この時、操艦は一人残った艦長が行い、ギリギリのところでYウィングでの脱出に成功している。

この他、レジェンズのスピンオフに登場する同級としては、
  • クローキング・システムで透明になれる戦闘機、TIEファントムの製造工場となっていた「テラー」
  • 残党軍の一派であるズンジ大将軍が保有していた「アイアン・フィスト」
  • ナターシ・ダーラ提督の旗艦として、ヤヴィン4の新ジェダイアカデミーを襲撃した「ナイト・ハンマー」
  • グランドモフのアーダス・ケイン率いるペンタスター連合が保有し、彼が戦死した後はギラッド・ペレオンの乗艦となった「リーパー」
  • 新共和国が奪取し、ユージャン・ヴォング戦争に参加した「ガーディアン」
等が存在する。


因みに、元々本級の大きさの設定は8㎞とされていたが、2000年代に現在の19kmに変更されている。
実際に、指令タワーの大きさをインペリアル級と同じとして寸法を測ると19km程度になるので、こちらの方が正しいといえるだろう。


◆エクリプス級スーパー・スター・デストロイヤー

製造 クワット・ドライブ・ヤード社
全長 17.5 km
最大加速度 940 G
ハイパードライブ能率 •クラス2.0
           •予備:クラス6.0
武装 •アクシャル・スーパーレーザー 1基
   •ヘヴィ・レーザー・キャノン 550基
   •ターボレーザー 500基
   •イオン・キャノン 75基
   •トラクター・ビーム発射装置 100基
   •重力井戸発生装置 10基
補助装備 •TIEインターセプター 600機
     •TIEボマー 96機
     •AT-ATウォーカー 100機
     •プレハブ基地 5機

操縦要員 •乗員 708,470名
     •砲手 4,175名
最小乗員 88,500名
乗客定員 150,000名(兵員)
積載重量 600,000 t
航続期間 10年間

レジェンズのスピンオフ「ダーク・エンパイア」シリーズに登場するスーパースターデストロイヤーである。
クローンの体で復活した皇帝の旗艦であり、その恐るべき力の象徴ともいえる超兵器である。

全長は17.5kmとエグゼキューター級には若干劣るように見えるが、全体が薄い矢じり状になっている同級に対して、本級は艦首から艦尾にかけて上下左右に大きく膨らんだ形状になっているため、実際の容積やボリュームは確実に上回っている。
船体は従来のスター・デストロイヤーを思い起こさせる形状ながらも、左右非対称のブリッジタワーや船体に対して比較的小型のエンジンなど、新機軸も取り入れられた物となっている。
基本的な武装に加え、新型の高性能ハイパードライブ及び亜光速エンジンや、敵船をハイパードライブから無理やり引きずり出す重力井戸装置といった当時までの最新技術が惜しみなく搭載され、銀河系の歴史上でも最大級の重武装艦と言える。
また、その強固な船体一つをとっても強力な武器となり、敵宇宙船に衝突して破壊してしまうと言う荒業すら可能である。
艦載機用のハンガーも当然巨大なものであり、なんと900mクラスの船であるヴィクトリー級スターデストロイヤーが丸々収まってしまうほどで、その気になればEP4の冒頭のごとく、ヴィクトリー級を搭載艦として抱えたまま航行することまでできるのである。

その最大の特徴は、主力兵装である「アクシャル・スーパーレーザー」である。
これは何を隠そう、かのデス・スターのスーパーレーザーの小型版なのである。
技術の進歩によって実現したこのチート兵器は実にデス・スターの約3分の2の出力を誇り、どんなに強力な惑星シールドでも容易く破り、大陸を焼き払い、地殻を貫き粉砕することまでできた。
レーザーの発射口は船体上部の中央ラインに沿って艦首まで伸びており、前方の敵を跡形もなく粉砕することができたが、発射のたびに船体を目標に向けなければならないという欠点もあった。

本級はネームシップ「エクリプス」と、姉妹艦「エクリプス2」の2隻のみが建造されている。
エクリプス2は前艦とは若干仕様が異なり、エンジンやブリッジの形状がインペリアル級に近いものになっていた。
これらの建造が始まったのは、ヤヴィンの戦い直後の惑星クワットの軌道上である。
皇帝は何度か建造中のエクリプスを訪問して自身の要望をその都度反映させており、エンドアの戦いの頃には既にスーパーレーザーの運用が可能になっていた。
皇帝の死後、犯罪王タイバー・ザーンがこの船に搭載されたデータをめぐり反乱同盟軍や帝国軍と小競り合いを起こしている。

その後、新共和国がクワットを制圧する前にエクリプスはディープ・コアの惑星ビィスに移され、クローンとして生き返った皇帝の指示の元で建造が完了する。
エンドアの戦いから6年後、皇帝は新共和国への攻撃としてシャドウ・ハンド作戦を開始し、エクリプスは皇帝の旗艦として作戦を指揮する。
モン・カラマリでの戦いの後、新共和国のピナクル基地を強襲した皇帝は、敵艦隊を消し去るために強大な"フォースの嵐"を発生させる。
だが、艦内で行われた戦いの中でルークとレイアがフォースによって皇帝を攻撃したことで、自身の作り出した嵐を制御できなくなった皇帝はエクリプスもろとも暴走した嵐に巻き込まれて自滅してしまった。

その後皇帝はまた新たな肉体で復活し、今度はエクリプス2を旗艦として使用する。
オンダロンでの戦いの際、ランド・カルリジアンとウェッジ・アンティリーズが部隊を率いて艦に潜入し、最終的にR2-D2が操縦系統を乗っ取ることに成功する。R2の工作によって、エクリプス2はハイパースペース内で超兵器「ギャラクシー・ガン」と衝突して轟沈した。


また、実は本級には「ソヴェリン級スーパー・スター・デストロイヤー」という量産型が存在する。
こちらは全長15kmの簡易版エクリプス級といった具合、と言ってもスーパーレーザーをはじめとした武装はほぼそのまま搭載されており、戦闘力的には全く見劣りしない。
末恐ろしいことに、復活した皇帝はエクリプス級を中核としてソヴェリン級を侍らせたとてつもなくキチガイじみた贅沢な艦隊を構成しようと予定していたらしい。
だが皇帝が真に滅んだことで実現することはなく、本級はネームシップが竣工したのみで他の姉妹艦は完成前に破壊されている。

エクリプス級はレジェンズ扱いとなっているが、前述の通り名前のみが正史にて流用されている。

◆ソヴェリン級スーパー・スター・デストロイヤー

製造 クワット・ドライブ・ヤード社
全長 15km
武装 •アクシャル・スーパーレーザー 1基
   •ヘヴィ・レーザー・キャノン 500基 (前方に 200 基、左右に 150 基)
   •ターボレーザー 500基 (前部に 150 基、後部に 100 基、左右に各 125 基)
   •イオン・キャノン 75基 (前部と側面に均等に分割されて配置されている)
   •トラクター・ビーム発射装置 100基 (前部に 55 基、後部に 5 基、左右に各 20 基の合計 100 基)
   •重力井戸発生装置 5基
補助装備 •TIEインターセプター小隊 35隊
     •TIEボマー小隊 5隊
     •AT-ATウォーカー 75機

操縦要員 •乗員 601,670名
     •砲手 4,075名
最小乗員 86,000名
乗客定員 130,100名(兵員)
積載重量 400,000 t
航続期間 5年間

前述されている通り、エクリプス級スーパー・スター・デストロイヤーの簡易量産型。
といってもエクリプス級と同時期から建造が開始されており、帝国軍部はこちら側の就役が先だろうと予測していた。
しかし0BBY時点ではエクリプス級と同じく開発途中であった。
銀河内戦中から軍士官向けに配布されていた資料にはエクリプス級と共に情報が記載されており
士官は本級の存在を認識していたが、反乱同盟軍はこの資料をエンドアの戦いの直後まで入手できておらず
存在を把握していなかった。
エクリプス級よりは小型の為、必要な人員や積載貨物量、航続距離はやや少ないが
戦力としてはほぼ同じであり、何よりアクシャル・スーパーレーザーがそのまま搭載されているので
もし完成していれば小型のデススターがいくつも宇宙を飛び回るような状態となっていたであろう。
シャドウ・ハンド作戦開始の時点では、まだ惑星ビスの造船所で建造中だった為
実際の作戦には投入されることはなかった。
この時建造されていた一番艦「ソヴェリン(と思われる)」のほかに
オーターク、デスポット、ヘレシアーチの建造が予定されていた。

◆マンデーター級スター・ドレッドノート

製造 クワット・ドライブ・ヤード社
全長 Ⅰ&Ⅱ級 8 km
   Ⅲ級 12 km

マンデーター級はクワット社が共和国末期に建造したスター・ドレッドノートであり、後のスーパー・スター・デストロイヤーの前身にもなった艦である。
元々レジェンズで設定のみ為されていた艦であるが、正史においても名前のみが小説で登場している。

元々本級はナブーの戦いから10年ほど前、クワット社が自社惑星の防衛艦隊用に建造したものである。
当時銀河系でも類を見ない程の巨大艦として作られたマンデーター級は、その強力さと堅牢さから"プライドオブコア"と呼ばれ、その名に違わぬ性能で名声を集めていた。
その一方で、本級はハイパードライブの性能がその巨体に比べて著しく低く、機動性に欠け長距離任務に向かないという欠点も持ち合わせている。
だがこれは、本級があくまでも惑星及びセクターの防衛用に作られた故の特徴であり、設計的な欠陥ではなかった。

その後クローン大戦が勃発すると、共和国側の各惑星の防衛艦隊が共和国軍艦隊に編入され、マンデーター級もクワット社製の主力艦に交じって戦うことになる。
その中でクワット社は本級を更に発展、強化したマンデーターⅡ級を建造する。
武装、シールドの強化に加え件のハイパードライブも出力を改善されたⅡ級は、前級を上回る評判を集める活躍を見せた。
一説によれば、マンデーターⅡ級と互角に戦うには、独立星系連合のレキュザント級が1000隻も必要になるとまで言われている。
さすがにどう考えてもプロパガンダです本当にry

戦争終結後、新しく成立した帝国軍は、さらに新型のマンデーターⅢ級を建造する。
大きさは前級のおよそ1.5倍にまで拡大し、さらなる重武装化と重装甲化が図られた本級は、後のエグゼキューター級への布石となった。
また、Ⅲ級の"従妹"艦としてベラトール級ドレッドノートという艦が存在する。
こちらは同じマンデーター級の系列ながらも、全長は前級と比べて800mほど小さい7200mとなっている。
Ⅲ級と比べてこちらはコンパクトな船として設計されており、主に小艦隊の旗艦として運用されることが多かったようだ。

正史においては前述の通り名前のみの登場であり、具体的な設定は為されていない。

……が…?


◆ベラトール級スター・ドレッド・ノート

製造 クワット・ドライブ・ヤード社
全長 7.2km

19BBYにクワット・ドライブ・ヤードへ銀河帝国より艦隊の増強計画の一環として新型艦の建造契約が発注され
3BBYまでバトルクルーザーモデルの艦船を使い、実験を繰り返し、その運用データを反映して建造されたのが
このベラトール級である。
0BBYのヤヴィンの戦い以前にアサーター級やマンデーター級との運用記録が残っている。
レジェンズでは前述されている通り、マンデーターⅢ級の姉妹艦として
建造された別クラスのドレッドノートとして設定されている。
レジェンズ時点でもアサーター級と共に運用された記録が残っており
スローン大提督の帰還の際に新共和国側にて少なくとも1隻の運用が確認されている。
10ABYにルークがビスに連行された際に、惑星を警護していた艦船の中にこのタイプを確認している。

◆アークハンマー級スター・ドレッドノート

製造 クワット・ドライブ・ヤード社
艦種 工船
全長 9.6 km
武装 •ターボレーザー・キャノン
   •レーザー・キャノン
   •コンクションミサイルランチャー
補助装備 •TIEシリーズ・スターファイター
     •ダークトルーパー

FPS「スター・ウォーズ ダークフォース」に登場。
シリーズ通しても珍しい、「工船」としてのスーパー・スターデストロイヤー。
所有はロム・モーク将軍で、船長はノナム。
極秘兵器の開発・生産に特化した移動式の巨大工場であり、定期的にハイパースペースで移動を繰り返すため惑星の工場とは異なり捕捉・破壊が非常に困難。
サイズはさほど大きくなく、ドレッドノート区分ではあるがエグゼクターと並んだ際は半分未満のサイズだった。

内部では4つの生産ラインが稼動しており、劇中ではダーク・トルーパーの開発製造が行われていた。
しかし、製造に必要な資材を補給するために他の船と接触しなければならないという弱点を突かれて資材輸送経路を辿ってきた反乱同盟軍エージェントのカイル・カターンが内部へ侵入。
4つの生産ラインすべてを爆破され、宇宙の藻屑となった。

◆アサーター級スター・ドレッドノート

製造 クワット・ドライブ・ヤード社
全長不明*2
ハイパードライブ能率 •クラス2.0
           •予備:クラス12
補助装備*3 
     •TIEシリーズ・スターファイター 120機
     •AT-AT
     •AT-ST
     •降下用シャトル

随伴艦  ・強襲揚陸艦 複数*4
     ・砲艦*5

乗員   125,000名 (将校・パイロット・乗組員)
     その地上用兵員20,000名+医療スタッフ

武装 ・クアッド・ヘビー・ターボレーザー 40基 
   ・対艦用クアッド・イオン・キャノン 30基
   ・ツイン・ヘビー・ターボレーザー 10基
   ・クアッド・ライト・ターボレーザー 30基
   ・対艦用2連装イオン・キャノン 20基
   ・中規模イオン・キャノン 20基
   ・対空用クワッド・レーザー・キャノン 60基
   ・震動ミサイル・ランチャー 90基
   ・ヘビー・トラクター・ビーム 20基

クワット・ドライブ・ヤード社によって建造された別クラスのスター・ドレッドノート
コマンド・ドレッドノートとも呼ばれ、エグゼキューター級に次ぐ性能を持つとも言われた。
艦隊の指揮を執るために最適化された本艦はその性能を発揮するために
多数の高度な通信用装備と長距離センサー群が配備されており、優れた指揮統制システムを備えている。
そのシステムを使う事により、指揮官はほぼ比類のない戦場の視界を得ることができた。
その為、多数のインペリアル級やクルーザー・補給艦等の支援艦と同時運用が前提らしい。
コマンドってついてるから当たり前か

性能を見る限り、エグゼキューターとほぼ同じ性能を持ち3年間無補給で
活動できるだけの物資を貯蓄する事ができる。

2隻の建造が確認されており、1番艦が艦種の名を継ぎ「アサーター」
姉妹艦として2番艦が「ラース」と名付けられた。
ヤヴィンの戦い以前に運用されており、両方ともミッド・リム(銀河中縁部)での運用記録が残っている。
またアウター・リム(銀河外縁部)での作戦にも投入されており
反乱同盟軍討伐の任にも就いていた。


追記修正はブリッジに特攻してからお願いします。

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最終更新:2024年03月30日 23:11

*1 [スーパー級]は皇帝パルパティーンが帝国議会にて建造予算を承認させる為に使用した偽名であり、艦のスペックも過小に報告していた。

*2 ※ただしエグゼキューターに次ぎ2番目に大きい艦船とされている

*3 数が判明している物以外数不明

*4 艦クラス不明

*5 インペリアル II級スター デストロイヤー等