登録日:2012/05/17 Thu 02:58:16
更新日:2022/06/24 Fri 07:21:28
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「所詮は人間が作った物だ。過大評価せん方がいい。
惑星を跡形もなく破壊し得る力があろうとフォースに比べれば物の数では無い」
「馬鹿げた魔法で我々を脅そうと言うのかヴェイダー卿?
お尋ねしたいが、君のご自慢のフォースとやらで盗まれた設計図を取り戻す事が出来たのかね?
同盟軍の秘密基地がどこにあるのかぐらい探り当てられた、の、か……? ぁ………………」
ダース・ヴェイダー(Darth Vader)は、映画『
STAR WARS』シリーズの登場人物。
シリーズの顔と言ってもいい存在であり、米国内外問わずにCM等への出演も多く、言わずと知れたSF界の悪役の代表格である。
日本語表記では、以前は「ダース・ベイダー」の方が一般的であり、現在でもそうなっている場合も多い。
「ダース・ベーダー」という表記も一部で見られる。
【概要】
鎧兜のようなマスクに全身黒ずくめの衣装を身に着け黒いマントを羽織っているのが特徴。
黒い仮面のうち、目に当たる部分のみがわずかに赤黒くなっている。
銀河帝国皇帝シーヴ・パルパティーン個人に師事した
シスの暗黒卿であり、帝国内でも強い実力と発言力を持つ。
但し、登場当初の階級は帝国軍の正規の最高幹部・グランドモフ(大総督)よりは明確に下であり、それに続く大幹部のモフ(総督)或いは帝国軍将官とも、お互いにタメ口同士と判断の付きにくい微妙な所。
実際、項目冒頭にも書かれたやり取りの通りで、フォースを操る暗黒卿なんて一般の人間には胡散臭いだけだろうし、ヴェイダーの側からしてもフォースに通じていない俗物共等は取るに足らない存在と見えていただろうから、軍の階級なんてものを重要視していたとは考え難い。
仮にも帝国の中枢部でそれはいいのかと思わないでもないが、これについては皇帝その人の思惑があったらしく、暗黒卿特有の師弟関係の行く末として、自身に向けられたヴェイダーの野心を皇帝が見抜いている故に直属の弟子ではあるが権力が集中し過ぎないようにしていた……といった面もある模様。
ただし、皇帝の思惑がどうあれ、例外的に初代グランドモフであった
ウィルハフ・ターキンは正当にヴェイダーを評価し、ヴェイダー自身もターキンのことだけは本心から尊敬していれば、そもそも役割も違うとして立場上は下でいることにも不満は持っていなかったようなので、その辺でバランスは取れていたとも考えられる。
しかし、ヤヴィンの戦いにてターキンを初めとした高官達が第一デス・スターと共に戦死。
ヴェイダーは運良く生き延びたものの一時はそれらの失態を理由に、
反乱軍の危険性を正しく評価し皇帝に認められたカシオ・タッグ大将軍の配下に付けられてしまっていた時期もある。
その後、復活したジェダイを旗頭に勢いを増してきた反乱軍との戦いが激化していく中でヴェイダー自身が最高司令官の地位に就けられることになり、以前よりも強い“あらゆる法や規制に縛られない”特権と、旗艦である全長19kmのスーパースターデストロイヤー“エグゼクター”と、これに付き従う5隻のインペリアル級スターデストロイヤーで構成された「死の小艦隊」を与えられ、名実共に帝国の象徴となった。
シスの暗黒卿ということもあってか、個人としての武力も帝国全体でも抜きん出たもので、先述のフォースによる念動力、ブラスターの雨を悉く弾き返す正確無比な赤いライトセーバーによる剣術、更には専用機
TIEアドバンストX1の操縦桿を握らせれば単機で平然と敵艦隊を戦闘機諸共全滅に追いやることすら可能な操縦技術を備える。
その体は過去の負傷により半分が機械化し、自力では呼吸をする事もままならない。
常に着けている漆黒のマスクは呼吸補助装置の役割をしており、ヴェイダーの代名詞とも言える不気味な呼吸音はこのマスクから発せられている。
性格は極めて冷酷非情。
彼に異を唱えたり任務で失態を犯した部下は、帝国軍の将官であろうと容赦なくフォース・グリップで絞殺される。
これを止められるのは、上述のように個人的な主君にして師匠であるパルパティーン皇帝か、上官の中で唯一尊敬するターキン大総督のみ。
シリーズ全体でもその特徴的かつ威圧的なビジュアルと冷酷な言動は悪役として非常に人気が高く、人気投票でも度々1位に輝いており、本編未視聴の人からも高い知名度を誇る。
登場時などに使われる「帝国のマーチ」はあまりに有名。
「I'm your father」
(お前の父親はワシだ!!)
「Nooooo――!!」
(嘘だぁーーっ!!)
その正体は「
EPⅠ」~「
EPⅢ」の主人公、
アナキン・スカイウォーカー(Anakin Skywalker)。
ただし「
EPⅣ」~「
EPⅥ」の《特別篇》の際に録音された吹き替え版では「アナーキン・スカイウォーカー」と呼ばれている。
「EPⅣ」~「EPⅥ」の主人公
ルーク・スカイウォーカーの父親である。
【経歴】
アナキンは辺境の惑星タトゥイーンで、ジャンク屋を営む商人ワトーの下で母シミと共に働く奴隷の少年だった。
好奇心旺盛で活発な子供だが、ワトーに店番を任されたりと歳の割にはしっかり者。
機械いじりが得意で、自前でポッドレースというスポーツレース用のマシンをこっそり作成していたり、C-3POをくみ上げたりしていた。
ワトーも口うるさくはありながらもアナキンの技能を信用しており、母子共に奴隷としてはかなり良い待遇の下で働かせていた。
一方でアナキン自身は唯一の肉親である母への深い愛情を抱いており、いつか自分を含む奴隷たちが解放され自由の身となれる日を夢見ていた。
そしてある時、通商連合に追われた惑星ナブーの女王パドメ・アミダラ一行が、故障した宇宙船の修理のためにタトゥイーンに立ち寄った際に、ワトーのジャンク屋で一行と出会う。
人間の身でポッドレースに参加する反射神経や、
ヨーダをも超えるミディ=クロリアン(生命の源とされる細胞で、この数値が高いほどフォースの潜在能力が高いとされる)の数値を見たジェダイの騎士
クワイ=ガン・ジンは、
アナキンこそがジェダイの予言にあるフォースにバランスをもたらす者であると確信。(尚、アナキンは母であるシミ一人から生まれており父親が居ない。これは、フォースの意思による誕生。と説明しているが……?(後述)
そして彼にジェダイの訓練を受けさせようと決意、レースの勝敗を巡りワトーと賭けをする。
スタートこそ優勝候補選手のセブルバに妨害され遅れたものの、ジェダイの素質を伺わせる驚異的な反応速度と操縦技術により、アナキンは見事優勝。
奴隷の身分から解放されたアナキンは、クワイ=ガンと共にジェダイの訓練を受けるため故郷を離れる事になったが、
それは唯一の肉親である母シミとの別れを意味していた。
この時アナキンは、立派なジェダイの騎士となっていつか母を迎えに行く決意をした。
タトゥーインを発ったアナキンは、コルサントのジェダイ聖堂でジェダイのトップメンバーである評議会の面々と対面し、驚異的なフォースの才能を認められる。
しかし、アナキンの未来が不透明である事、そして年齢を理由にジェダイの訓練を受ける事は許されなかった。
(ジェダイ候補生は通常、生後半年以内にジェダイに引き取られる)
その後、ナブー軍と通商連合との戦いが勃発。
クワイ=ガンに「戦闘機のコックピットの中にいろ」と言いつけられたアナキンは、コックピットに入った後味方を援護しようと
トリガーを探してうっかり児童操縦自動操縦装置を起動してしまいそのまま出撃。
しばらくして被弾してしまうが、フォースに導かれるように通商連合の
ドロイドコントロール船のハンガーベイに侵入。R2-D2がエンジンの応急修理を終えると反撃に転じ、ハンガーベイ内に増設されていたリアクターを破壊して
ナブー軍を勝利に導く。
この功績が認められ、シスとの戦いで戦死したクワイ=ガンに代わり、
彼の弟子であり師の仇を討ったオビ=ワン・ケノービの弟子としてジェダイの騎士を目指して訓練を受ける事になる。
ナブーの戦いから10年後、やんちゃな少年だったアナキンは師とともに幾多の冒険を乗り越え、ジェダイの青年として成長していた。ついでにものすごいイケメンになった。
この頃にはやんちゃではあったが素直でもあった少年時代とは打って変わって、年相応の反抗期と並外れたフォースの才能も合わさって、時には師の命令を平然と無視するのも辞さない活発な行動力(ジェダイ的には問題行動)を発揮していた。
だが言うことを効かない一方で、内心では自分の方がフォースでは勝る事実を認識していてもオビ=ワンの事も師として、そして親友以上の父や兄に等しい存在として尊敬し、
同時に、「敬愛する兄に等しいオビワンは能力的に多少頼りないから、能力で勝る自分がフォローしてやろう」と思ってもいた。
アナキンはオビ=ワンと共に、かつての惑星ナブーの女王で、現在は銀河共和国元老院の議員となっていたパドメ・アミダラの護衛として招かれる。
その頃銀河共和国は、元ジェダイである
ドゥークー伯爵が先導する分離主義運動によって揺れており、その関係でパドメは命を狙われていた。
オビ=ワンがパドメの命を狙う黒幕を探す間、アナキンはパドメと共に彼女の故郷であるナブーへ向かう。
ナブーでイチャイチャ蜜月の日々を過ごす内に、アナキンとパドメの間には深い愛情が芽生えていた。しかし、ジェダイにとって心を惑わしかねない恋愛はご法度であった。
ジェダイの掟とパドメへの愛で板挟みになる中で、アナキンは母が死ぬという悪夢を見る。
アナキンはパドメ護衛の任に就く少し前からこの夢に悩まされていたが、ジェダイとしての責務と半人前のパダワンの身分を弁えて必死で忘れようと努力してきた。
しかし、とうとういても立ってもいられなくなった彼はパドメの「自分がタトゥイーンへ向かい、その護衛という形でついていけばよい」という提案に乗って、彼女とともに故郷タトゥイーンへ向かう。
そこで母が奴隷の身分から解放されて嫁いだ事と、砂漠の強盗と呼ばれるタスケン・レイダーに連れ去られた事を知る。
アナキンはタスケン・レイダーのキャンプへ向かうもそこで母の最期を看取り、
怒りと悲しみに駆られた彼はその場でタスケン・レイダーを女子供もろとも皆殺しにしてしまった。
この出来事は彼に暗い影を落とし、
- 「オビ=ワンがもっと自由に修行できる許可をくれれば、母親を助けられるだけの力を備える事もできたのではないか。オビ=ワンは能力で劣る癖に自分を過小評価している。或いは、劣るからこそ嫉妬して自分の足を引っ張ろうとしているのではないか」
- 「オビ=ワン、ひいてはジェダイ・オーダーが、悪夢を見始めた段階で一時的にでも帰郷する許可を与えてくれれば、母親が危機に陥ることすら恐らくなかった」
という、兄か父のように慕うオビ=ワンへの心の奥底にこびりついた小さな不信は、後に大きな影響を及ぼす事になる。
母を弔ったアナキンは、立て続けにオビ=ワンが分離主義派に捕えられた事を知る。
アナキンは母を喪ったばかりで、さらに師であり父であり親友であるオビ=ワンまでを喪う可能性を無過ごすことができず、感情的になってオビ=ワンが捕えられている惑星ジオノーシスにパドメと共に潜入。
が、結局捕えられてしまう。
オビ=ワン、パドメと共に処刑されそうになるが、寸でのところでジェダイ率いる
クローン軍団が到着し、大乱戦となる。
アナキンはオビ=ワンとともに、分離主義運動の指導者ドゥークー伯爵と対峙し戦いを挑むが、一人で突っ走ってしまい敵わず敗北。
この時片腕を失い、
義手となる。
どうにか生き延びたアナキンは、ナブーでパドメと密かに禁断の結婚式を挙げる。
ジオノーシスの戦いから2年後、クローン戦争を戦い抜き、幾多の戦功を挙げて成長したアナキンは恐れを知らない英雄としてその名を轟かせていた。
半年に渡るアウターリムでの遠征ののち、分離主義勢力あらため
独立星系連合による共和国の首都コルサントの強襲と、
パルパティーン最高議長の拉致という一大時に駆けつけ、敵旗艦「
インヴィジブルハンド」に乗り込むアナキンとオビ=ワン。
オビ=ワンが敗れる傍ら、アナキンは
暗黒面のフォースを引き出してついにドゥークー伯爵を討ち取り、独立星系連合に誘拐されたパルパティーンを救ったものの、
タスケンのときのように「感情に任せて我を忘れてしまい殺した」のではなく「両腕を失い無力化したドゥークーを、自らの意思で冷徹に殺した」事で、
「無力化すれば敵でさえ無闇に殺してはならない」
というジェダイの根本たる教義に真っ向から背いてしまう。
この際、パルパティーンの
「kill him(ドゥークーを殺せ)」に対し「I
shouldn't(
殺すべきでない)」と答えており、「したくない」というニュアンスは一切含まれていない。
苦悩するアナキンだったが、
「両手を失っただけでドゥークーが無抵抗だったとする根拠は乏しく、『ジェダイの道は常に正しいと限らない』」というパルパティーンがもたらした尤もらしい助言に傾くようになる。
その後、さらなる吉報として「子供ができた」とパドメに告げられる。
幸せの絶頂にあったアナキンだったが、そのころから今度はパドメが死ぬ悪夢を見るようになる。
母を喪ったときのことを思い出して心乱れるアナキンは、母親のときのような悲劇だけは絶対に繰り返さないと固く誓い、アナキンなりに救済の方法を模索し始めた。
ちょうどそのころになって、パルパティーンは
「ジェダイもまた権力に固執するようになってしまった。シスとの違いなどあるのだろうか」
「シスは己の欲望、願望に正直だから悪とされるが、そもそもそれの何が悪いのか。人を愛することすら悪なのか。愛することを否定するジェダイは正義なのか」
などとアナキンのジェダイとしての価値観の根幹を揺るがす問いかけを、アナキンに対して投げかける機会を増やしていき、
「シスにはあらゆる生命を救う秘術がある」と
禁忌の術の存在を示唆してアナキンを魅了し、さらに自らの私的代理人として重用するようになる。
こうしてジェダイ評議会に名を連ねたアナキンだったが、ジェダイ側にもアナキンを議長へのスパイとして利用する意図があった。
また、
- 評議員に名を連ねるのは認めるが、ジェダイ・マスターの称号は与えない
- ドゥークー伯爵亡き後、独立星系連合の指導者となったグリーヴァス将軍の討伐をアナキンではなくオビ=ワンに任せる
などといった冷遇に、アナキンの中で、
「ジェダイ・オーダーは自分を認めないだけでなく、自分の権力の固持を最優先する下劣な集団に過ぎないのではないか?」
「自分が慕うオビ=ワンですら、そんなジェダイたちだけの秩序を優先している。結局は同じ穴の貉なのか?」
といったジェダイに対する不信感が増大していく。
映画では省かれていたが、アナキンはこのとき、
「ジェダイ・マスターになれれば、マスターのみが閲覧できるホロクロンにアクセスして、パドメを救える古代の情報を探れるかもしれない」と一抹の希望も抱いていたので、
評議会の処遇はアナキンに不信感を通し越した確固たる拒絶の意を抱かせた。
・パドメを救う事を全力で邪魔しつつ、叔父のように慕う恩人を裏切ることを強要する。ジェダイはそういう利己的な外道の群れに過ぎない。
・ジェダイ達は、潜在能力で圧倒的に勝る自分への嫉妬を拗らせて、権威に固執する為に足を引っ張ることしか考えていない。という、自分の疑念は正しかった。
母を見殺しにすることを強要したタトゥイーンの時のように、今再び、パドメと腹の中の子供達を見殺しにさせようとしているのだから
こうして、これまで押し殺してきた不信感は、今やジェダイを見限る致命的なきっかけとなった。
また、これと並行して、パルパティーンは
「ジェダイがクーデターを企む際に、2000人の元老院議員を協力者として抱き込んだ。その中にパドメも入っている。残念ながら『今後の態度次第』で、パドメも投獄ないし処刑せざるを得ないかもしれない」
「オビ=ワンはジェダイであるにも関わらず、パドメと不貞な関係を結び、その関係に付け込んでクーデターの協力者に仕立て上げたらしい」
という疑惑を吹き込んだ。
実際には、この2000人は、議長の暴走を危惧して連名の嘆願書を出した、共和国の最後の良心に等しい議員たちだった。
オビ=ワンとパドメの関係も、薄々アナキンとパドメの夫婦関係を察していたオビ=ワンが、アナキンが心配だからパドメに一層の気配りを懇願しに行き、
アナキンとパドメの夫婦関係が露呈して愛弟子が不利益を被らないようにと、オビ=ワンとパドメの二人だけの秘密にした、という経緯に過ぎなかった。
しかし、オビ=ワンがパドメ宅を訪れたのは、フォースを通して気配の名残を探ったアナキンには既に分かっていることなのに、それでもオビ=ワンとの密会を誤魔化すパドメに対して不信を募らせていく。
それでも
「パドメと我が子を濡れ衣から救うためには、自分がより一層、議長に対して誠意を見せて、パドメの免罪を嘆願しなければならない」
と考えて、救いたい妻すら信じられなくなっていく中で、精神的に更に追い詰められていった。
また、ジェダイ評議会・騎士団に所属するうち、
オビ=ワン暗殺偽装事件の内情を最後までアナキンに隠そうとする、アナキンのパダワンであった
アソーカ・タノの冤罪事件を雑に処理した結果、彼女のジェダイ脱退を招く、といった、
ジェダイ側の
さまざまな硬直性、事なかれ主義、迷走ぶりを目の当たりにし、ジェダイへの憧れや忠誠心が揺らぐ事態にもなっている。
そして、パルパティーンは自身こそがシスの暗黒卿であると明かした。
しかし、絶対正義と信じていたジェダイに不信感を募らせていた上、「ジェダイに限らず正しい道はありえる」と信じ始めていたアナキンは、
自分に対して善良な親友であり続けた目の前のシス卿が、ジェダイの都合で悪人と定義されただけで、人道的に見れば善良な人間であるという可能性を否定できなくなっていた。
さらにパルパティーンは、「現状でパドメを救えるのは暗黒面の力しかない」と誘惑する。
長らく迷いはしたものの、その決断をする決定打となる事件が起こる。
もはや正規の手段では抑えられないと判断したジェダイ評議員
メイス・ウィンドゥ率いる強行逮捕を起こす事態が起こる。
その情報を聞いたアナキンが2人の決戦の場に辿り着いた時には、いかにもマスター・ウィンドウが暴走して無力化され力尽きた老人を暗殺しようとしているように見え、
武力でもってパルパティーンを排除しようとしたウィンドゥを手にかけ、パルパティーンを救った。
たが、実際には無力な老人を装ったパルパティーンに同胞殺しを仕向けられていた。とアナキンが気付いた時にはもう遅かった。
このときもはやジェダイに戻ることはできない(戻ればパドメを救えなくなる)、今の自分ではまだシスには叶わないと悟り(将来的にはシスを超えられる)、
今は彼の弟子として生きるしかないと諦観し、同時に暗黒面への魅力も捨てられず、転向を決意。
この時よりダース・ヴェイダーという名を、シス卿から授かる事となった。
なおこの際、唯一ストッパーとして機能できたであろうオビ=ワンはグリーヴァス将軍討伐のために出払っていた。
オビ=ワンではなく
キット・フィストーあたりを派遣して、オビ=ワンと腰を落ち着けて話す時間を得られれば、アナキンの中の不信は払拭されて、結果は変わっていたかもしれない。
だが、そうはならなかった。
長い戦火によって多くのジェダイが失われた結果でジェダイ側の人手が不足していたこと、この時点で最も多くグリーヴァスと戦ってきたのはオビ=ワンであったことや、あらゆる型を混ぜ込んで使用する攻撃的なグリーヴァスの相手は防御とカウンターに長けた型を扱うオビ=ワンが一番安定するであろうことから、
全てがパルパティーンの掌の上であることを知りえなかったゆえにグリーヴァス打倒が最優先であった評議会にとってはオビ=ワンの派遣が最も妥当な判断だった。
(アナキンにだけはその素振りを見せない)パルパティーンにも、このことは確実視されており、この師弟が銀河の命運を分ける瞬間に分断されることも、それに起因する後の顛末も、やはり運命だったと言えるだろう。
その後、部隊を率いてジェダイ聖堂を襲撃。
多くのジェダイはおろか、まだ幼く無力に近いジェダイ候補生の子供たちまで皆殺しにした。
この時には、オビ=ワンら評議会のメンバーにも並び称される
シン・ドローリグなど、強力なジェダイを片手間で切り捨てるほどの力を持ち、
単なる戦闘力だけを見ればヨーダやパルパティーンすら凌ぎ全盛期にあったという。
次なる指令として、火山の惑星ムスタファーでパルパティーンにとって用済みとなった
ヌート・ガンレイら独立星系連合幹部を抹殺する。
不平不満をぶつける対象であるジェダイと、忌むべき戦争を巻き起こした首謀者たる分離主義派の抹殺は必要不可欠な義務であり、それさえ成せばもはやなにも危惧するものはない。
……自分にそう言い聞かせてきたアナキンだったが、実際には、それが暗黒面に堕ちた自分への欺瞞であることを心の底で自覚していた。
独り涙を流す彼の心は、自分の犯した過ちから目を逸らすために更なる現実逃避の道へ突き進む。
その後、ムスタファーに駆けつけたパドメと再会したアナキンは、議長を倒して2人で銀河に君臨しようと告げる。
が、罪の意識からの逃避と万能感による傲慢さに支配されたアナキンを目にしたパドメは彼を拒絶。
それと同時にオビ=ワンが現れた事で、アナキンは、パドメがオビ=ワンと結託して自分を売ったとアナキン自らが勝手に勘違いした。
「まさかオビ=ワンとの不倫関係は本当だったのか。弟子の妻を寝取り、不誠実な行為を強要するような外道を不倫相手に選んで、そいつのために夫を売ったのか」
「自分はひたすらパドメを救う為に方々手を尽くしてきた。これだけ愛しているのに、何故パドメはそれが理解できない」
誤解から生じた猜疑心を燃やし、一方的な激情に駆られ、彼女を手にかけてしまう。
さらに、オビ=ワンがパドメに裏切りを唆したと誤解したアナキンは、
そのままオビ=ワンと対決。
ドゥークー戦や聖堂襲撃の時と違って、愛するパドメへの誤解やオビ=ワンへの複雑な未練で精神状態がいつになく不安定、
かつ互いの癖を知り尽くし、お互いの長所を取り入れた相手同士だった上に、オビワンの知略と徹底した忍耐を武器にする戦闘スタイルにより、剣技的に苦手な不安定な足場での打ち合いに引っ張り込まれ、
フォースの戦力は圧倒的に上回っていたにも関わらず戦況は拮抗。泥沼の長期戦にもつれ込む。
アナキンは圧しつつも攻めきれず、延々と続いた死闘の果て、最後には自信過剰から来る慢心で墓穴を掘って、四肢を失い、マグマの炎に全身を焼かれた。
……しかし、それでもなお憎悪を糧に生き延びていたアナキンは、パルパティーンに命を救われ、半身機械の黒きサイボーグ、ダース・ヴェイダーとして生まれ変わったのだった。
※メタな話だが、サイボーグ化手術のシーンは特殊メイクを受けたヘイデン・クリステンセンが自ら演じている。さらに目覚め後のぎこちない立ち歩きも、ヘイデン本人がベイダースーツを着込んで演じた(ヘイデン自身も長身であるが、ヴェイダーの背丈が足りないので上げ底ブーツ)。
ヘイデン曰く、マスクが重なってきた時「悪魔が降りてきたと思った」。
アナキンがヴェイダーとして目覚めた時、まず考えたのはパドメの安否だった。
一時の激情に駆られて過ちを犯しても、それでもアナキンにとって何より大切だったのは、愛妻と自分の赤ん坊だったのだ。
が、パルパティーンに「パドメはアナキン自身が殺した」と告げられた事で、パルパティーンの罠に気付き絶望。
「そ…そんな、馬鹿な!あり得ない!彼女は生きていた!!」
フォースの力を解放して何もかも壊そうとしたものの、フォースとの親和性が極めて低い機械に肉体のほとんどが変わってしまった事で、
本来のそれに遥かに及ばない程度しか力を行使できず、パルパティーンにはとうてい逆らえないところまで堕ちてしまった。
生身のままフォースを究めていけば、ヨーダやパルパティーンをも軽く凌駕して、宇宙全体のフォースを制御しバランスを保つわけの分からない超常の一族「ザ・ワンズ」の後継者にもなれた素質も、
肉体の損壊によるミディ=クロリアンへの影響や、フォースとの親和性が最悪な機械に生命維持の大半を委ねたことで失われてしまった。
何しろ、四肢欠損に留まらず、眼球や呼吸器官、消化器官等、脳を除くほぼ全ての臓器まで炭化するか灼けて機能不全に陥っていたのだから如何ともし難い。
具体的に言えば、EPⅢ直前のアナキンは、ドロイド数十~百体程度が戦闘出来る規模の広大なドームを、
気分がノってる時に少々の怒りとともにフォースの怒号を解放すれば、そのドームをあっけなく崩落させ、そのさまにドゥークーも戦慄する、という程だった。
が、機械化直後に至っては、周囲の手術用ドロイドを破壊する程度の規模でしかフォースを操れなくなってしまった。
この時点で、パルパティーンからもシスの正統後継者としては実質見限られ、シスの権威を誇示する芸術品、置物の類とみなされるようになる。
愛する妻を母のように失いたくがないためにジェダイの道に背くのを承知で暗黒面に墜ち、同じジェダイの仲間達を殺し、誰よりも敬愛し、兄でもあり父でもあったオビ=ワンさえも裏切った。だが、それらも含めて最初から自分を手駒にするための罠であったと、あの時踏みとどまっていればこうならずに済んだと後悔した。しかし、気付いた時には力だけでなく妻も、師も、仲間も全て失った後であった。
こうして皇帝打倒はもはや眼前になくなり、流れに流されるまま暗黒面の力を少しでも磨く修行をしながら、ヴェイダーはパルパティーンの手足として働くようになる。
また、パルパティーンが善良な友人を装っていた頃から、相対する者に対して詭弁は弄して多少の認識の齟齬を丸め込むことはあれど、完全な嘘をつくことはなかった。
その姿勢と知見の広さによって、パルパティーンの指示に従うのが一番確実だというある種の信頼を維持していたのも、この師弟関係が続いた理由の一つである。
銀河帝国建国後は、銀河中に散らばったジェダイ残党を始末して回った。
パルパティーンが意図的に粗悪な改造を施したせいで、当初ははるか格下のジェダイにすら苦戦する始末だった。
パルパティーンもまた、憤り焦るヴェイダーに対して、
「ムスタファーに現れたのがヨーダだったら、結果は違うものになっていた。
あの敗北はヴェイダー自身の心に問題があり、その問題さえ克服出来ればシス卿として一皮剥ける」
と辛抱強くなだめる羽目になった。
とはいえ、自ら粗悪な改造を施したパルパティーンのこの方便もまた、詭弁混じりではあれど嘘偽りではなかった。
確かに、フォースとの親和性が少ない機械の身体の所為でフォースの加護は受け難くなり、潜在的な出力も大きく落ちた。
しかし、不快な生命維持装置の呼吸音や不自由な関節など、ヴェイダーを苛む欠陥を敢えて多く残したことで、ヴェイダーの怒りや憎悪は常日頃刺激されて増幅し、暗黒面のフォースの習熟を大いに助けた。
そして、親和性が低くフォースによる身体能力の増幅のような柔軟性は望めずとも、機械をフォースで補助すること自体は不可能ではない。何より、機械そのものの馬力は生物のそれを大きく凌駕するものでもある。
これらの機械の特性を加味した戦い方に適応することで、フォースの欠落をある程度は埋めることが出来た。
それらを駆使することで、機械の身体なりの戦い方や暗黒面のフォースの練りなどの細かい技術はむしろ向上していき、全盛期ほどではないにしろ、ダース・ティラナスを始めとするかつてのシス卿に勝るとも劣らないレベルにまで力を戻すことに成功する。
ルーカス監督によれば、EPⅣ以降の時点でパルパティーンの8割程の実力があったとのこと。
あのドゥークーですら「
ダース・モール程の戦士と組めばシディアス卿相手でもワンチャンいけるかも…」と語っていた、逆に言うと彼ほどのダークサイドの使い手ですらモールと組んでやっと勝機が見えるレベルなので「パルパティーンの8割」というのは実に規格外な強さである。
この辺りの力を取り戻していき、名実共に帝国の恐怖の象徴となったヴェイダーの姿は、ディズニーのコンテンツとなった後の作品にて描かれており、TVアニメ『反乱者たち』では、ケイナンとエズラの師弟コンビを圧倒して退け、同作シーズン2では戦闘能力を評価されていたダース・モールでさえ、一人ではヴェイダーには到底敵わないと吐露している。
ゲーム『フォールン・オーダー』ではラスボスとして登場するが、絶対に倒せず逃げ切ればクリアになる仕様でありラスボス戦が負けイベというまさかの展開となっている。
凄まじいフォースで建造物をめちゃくちゃに破壊し瓦礫を飛ばしまくりながら主人公カル・ケスティスを執拗に追撃する様はもはやホラーゲームである。
『ローグ・ワン』ではヴェイダーによる多数の反乱軍兵士の虐殺シーンが密度の濃い短い殺陣の中で描かれ、大きな話題を呼んだ。
近年では、こうした八面六臂の活躍を鑑みて“機械の身体はフォースと親和性が低い”……という考え方は必ずしも正しくはないとの意見もあるが、それは間違いである。
実例として、下半身が機械となった後のダース・モールは下半身のフォースの加護が薄いのを見抜かれて、脚を集中的にブラスターで狙撃され始めた途端に、まともに防げずに脚に被弾して窮地に陥ったことがあった。
ヴェイダーの容態でフォースを扱う困難さは、耳が聞こえない人間が楽器を弾き作曲する芸当にも例えられるが、それを実践出来た彼が稀有で非凡な存在だったというだけの話である。
実際、過去に必要とあらば既存の弟子を直ぐに切り捨て、躊躇なく優秀な人物に乗り換えてきた冷酷極まるパルパティーン=ダース・シディアスが、
力を失いあまつさえ粗悪な改造を施した後のヴェイダーを長年に渡り弟子として置いていたのも“それに替われる存在”が居なかった程に力を取り戻していたからであり、
このことはオーダー66を生き延びたヨーダやオビ=ワンすらも帝国に挑むことを躊躇わせ、新たな希望たるルークが成長するまで隠遁を余儀なくさせる結果となった、と解説されている。
そして、愛する人と肉体の大部分を失い絶望の縁に追いやられ、一人の人間としては死んだも同然となったことが、皮肉にもアナキン時代の野心や過剰な自尊心を克服し、冷静な精神をはぐくむ結果となり、オビ=ワンとの再戦での勝利にも繋がった(オビ=ワンは斬られる前提だったが)。
また、その反動で部隊を率いる指揮能力も向上。シスの哲学を学んでからは冷酷な判断を下せるようになったので、戦術能力も過去の大戦時に務めた将軍の時よりも格段に向上している(ジェダイ時代も有能な将軍だったが、すぐに前線に出て自分で何とかしてしまうタイプだったので、後方から指揮を執ることは少なかった)。
同時に、以前から軍人として一目置いていたターキン総督と任務を共にすることが多くなり、彼の指揮ぶり・統治方針から学ぶところも多かった模様。
そんなヴェイダーが人間らしい感情を取り戻し、パルパティーンへの反抗を再び決意したのは実に息子の存在を認めてからであった(フォース・グリップによる部下の粛清もやらなくなったとか)。
かつてのアナキンに匹敵する力を秘めたルークの存在は、ヴェイダー、皇帝にとっても待ち望んでいたものであった。
なお、パイロットとしては全盛期からまったく衰えぬ化物だった模様。
肉体喪失も戦闘機を操る意味ではあまり関係ないのが幸いしたようだ。
EP4でも自らの専用機で反乱軍のパイロットの大半をたった1人で撃墜し、壊滅寸前までに追い込むまごうことなき化物である。
実は娘レイアがいる惑星オルデランにも一度任務で立ち寄り、彼女とニアミスした事があるのだが、
オルデランの環境がナブーに非常に似ていたために自らが手にかけたパドメの事を嫌でも思い出し、凄まじい葛藤に苛まれたために二度と近寄らなくなった。
この辺りはヨーダの狙い通りである。
また、娘と認識していない内から捕らえられたレイアを利用価値がある、として処刑されないようにターキンに進言しており、自身でも気付いていない内にフォースに動かされていた、とも言われる。
正確な時期は不明だが、かつて自分を倒したオビ=ワンが死亡したという情報を入手し、それを信じることになっていた。
この情報の精査確認をしなかったのは先述のレイア同様オビ=ワンが隠遁潜伏していたタトゥーインは葛藤やトラウマを刺激する為、意図せず忌避していた可能性が高い。
反乱者たち
EPⅢとEPⅣの間を描く本作でもしっかり登場。
圧倒的なカリスマと実力で存在感は抜群。帝国軍を指揮しつつジェダイの残党狩りに精を出しており、その情報を求めて反乱者たちを追う。
この時点で暗黒面の力は研ぎ澄まされており、崩落してきた巨大なウォーカー2機をフォースで軽々と持ち上げた。
ライトセーバー戦においても主人公のエズラとケイナンの二人掛かりでも全く歯が立たず、配下である
尋問官たちとは次元の異なる敵として描かれている。
TIEアドバンストX1に乗り込んでの宇宙戦も披露しており、
宇宙空間で突如エンジンを切るとともに反転、慣性を利用して後ろ向きに飛行しながら、追いかけて来ていたAウイング2機を撃ち落とすというとんでもない芸当を見せている。
シーズン2ではかつての弟子である
アソーカ・タノとの予期せぬ邂逅を果たし、終盤には彼女と死闘を繰り広げた。
この際、アソーカには「他のジェダイの居場所を教えれば見逃す」と述べており、身内への甘さを見せている(対照的なのが
イース・コスで、ヴェイダーとしての活躍を描いたコミック『シスの暗黒卿』において、粛清を生き延び、家庭を築いていたコスが「他のジェダイの居場所を教えるから家族は見逃して欲しい」と懇願しても、問答無用で殺害している)。
それまで圧倒的な力量差を見せ付けていたが、ジェダイ時代の直弟子だったアソーカには一太刀入れられている。その際に目の付近のマスク部を破壊され、生身の顔が晒された。しかしその顔はまだ老化の進んでない当時のアナキンの物だった。
「…アソーカ」
「…!?」
「…アソーカ…」
「…アナキン…!?」
この時のヴェイダーの声は、マスクを通さないアナキンとしての声も混じっており、ファンの心中を抉って余りあるものである…
「もう貴方を一人にはしない!、絶対に…!」
「…」
かつてのパダワン、自分にとって最高のパートナーの一人であった彼女からのその言葉にヴェイダーの、アナキンの目が泳ぐ。
だが、それでも時は遅すぎた。
「…ならば死あるのみ…!」
「…!」
その後はアソーカと再び切り結ぶが、シス寺院の爆発に共に巻き込まれ…
EP4開始直前までを描く本作でも僅かながら登場。デス・スター開発担当のクレニックに喝を入れたり、ターキン総督の要請を受けて反乱軍狩りに赴いている。
「SW屈指のラスト10分」と評される一連のシーンでは大立ち回りを演じる。
「何かを感じる! 長いあいだ忘れていた何かを……!」
それから時は流れ、銀河帝国の究極兵器
デス・スターの設計図を盗んだ銀河帝国元老議員のレイア・オーガナを拘束。
彼女が逃がした
ドロイドを通じ、レイアを助けに来たかつての師、オビ=ワンと
デス・スター内部で対峙。年老いたオビ=ワンを終始圧倒して殺害する。
一方のレイアはオビ=ワンの死と引き換えに反乱軍の基地がある衛星、ヤヴィン4の基地へと帰還。
まあウィルハフ・ターキンが基地を見つけるためにわざと逃がしたんだが。
彼女が持ち帰った設計図を基にデス・スター破壊作戦を実行する反乱軍部隊から、強いフォースを感じたヴェイダーは、
TIEファイターのカスタマイズ機TIEアドバンストx1を狩り、反乱軍部隊の迎撃に参加する。
(一機だけ左右のパネルが内側に折れ曲がったTIEファイターがそれ。このときヴェイダーはやたらと操縦桿のスイッチをキリキリ回している)
しかしあと一歩のところまで反乱軍を追い詰めたものの、
ハン・ソロのミレニアム・ファルコンの乱入もあって迎撃は失敗。
ミレニアム・ファルコンの攻撃で宇宙に吹き飛ばされたヴェイダーのTIEアドバンストx1は単機どこかへと飛び去って行った……
前作の後、無事友軍と合流できたらしく映画序盤の
ホスの戦いから登場。「帝国のマーチ」をひっさげて登場するようになったのは意外にも今作から。
帝国のナンバー2、ウィルハフ・ターキンが前作で死亡したことと、反乱軍が帝国の脅威足り得る存在となったことでより鎮圧する為の力が求められ、ヴェイダーの権力基盤は拡大し、前述のように彼が前線の最高指揮官として、皇帝に次ぐ帝国の実質ナンバー2の地位にまで就いている。
もっとも、デス・スター防衛失敗の責任の一端は間違いなく彼にもあり、一度は失脚しかけたらしい。
反乱軍を舐めてかかったあげく、無駄な損害を出した艦隊司令のオッゼル提督をモニター越しにフォース・グリップで処刑したりする一方、
皇帝と面会するシーンでは皇帝を恐れていることを伺わせる様子も。
それまでの反乱軍との戦いを通して、自身の息子であり反乱軍の英雄
ルーク・スカイウォーカーの存在を知っており、
ホスではあと一歩のところで取り逃したミレニアム・ファルコンを「ルークがいる」と踏んで執拗に追い回す。
しかしそのルークはXウイングでヨーダのいる惑星ダゴバへ向かっており、ヴェイダーの読みは大外れであった。
紆余曲折の末、惑星ベスピンのクラウド・シティでルークと相対し、ヴェイダーはルークに
自分こそアナキン・スカイウォーカーであり、ルークの父親であると告白。
フォースの暗黒面と父の元へと誘惑し、
親子で力を合わせて皇帝を倒し、戦乱の時代にも終止符を打って、銀河に秩序をもたらし、父子で世界を支配しようと訴える。
「ルーク! お前なら皇帝をも倒せる。このわしと二人でな! それがお前の運命なのだ!」
「わしとお前と、親子で力を合わせ、銀河系を支配しようではないか!!!」
「手を伸ばせ……! それしか道はない……!!」
しかしルークはヴェイダーを拒絶、反乱軍の戦士として戦うことを選択する。だが、にも関わらずヴェイダーはとうとうルークを手にかけなかった。
ルークの想像以上の反撃を受け片手を切り落としてしまったが、これはヴェイダーとしても予想外の事故に近い。
そして、それを見てルークは「ジェダイの騎士としてのアナキンの心はまだ生きている」と直感する。
「憎しみを捨ててお父さん! 自分に戻るんです!!」
「……今さら……何をしても手遅れだ…………皇帝がお前にフォースの真の姿を見せてくださる。お前も陛下に仕えるのだ!」
「………………父は完全に死んだわけだ……!」
「………………………………」
エンドアの戦いと前後してルークは敢えて帝国軍に投降し、ヴェイダーに会ってジェダイの心を取り戻すよう呼びかけるも、ルークの言葉はヴェイダーには届かなかった。
そして2人は皇帝と謁見する。
皇帝の前で親子はライトセーバーの刃を交え、戦いのなかで反乱軍の指導者として命を狙っていたレイアが、ルークの双子の妹で自分の娘であることを知る。
戦う前は、極力ルークを傷付けないように手加減しようと考えていたが、すでに大きく成長していたルークの腕前はヴェイダーの想像を大きく超えて成長しており、殺さずに勝利して味方に引き込むなどということはもはや不可能であった。
そこで「ルークが暗黒面を拒むなら、レイアを引き込む」と宣言。
挑発してルークの自分への憎悪を煽り、暗黒面へと誘うつもりだったが、
ルークは想像を遥かに上回る力を爆発させ、気圧されたヴェイダーの方がルークに殺される寸前まで追い込まれる。
その心の隙を突いて皇帝はルークを暗黒面に引き込もうとするが……斬り落としたヴェイダーの腕が、自分の機械の右手と「同じ」と気付いた瞬間、暗黒面に染まろうとしていた自分自身を俯瞰した瞬間、ルークはシスの導きを拒絶した。
「お前の負けだ皇帝。僕はジェダイだ。かつて、父がそうだったように。」
暗黒面に引き込めない以上ルークは障害にしかならないと皇帝は判断し、ルークをフォース・ライトニングで殺そうとする。
しかし、激痛に苛まれながら父に助けを求める息子の叫びはヴェイダーの心に届いた。
「……やめろおおおおおお!!!!」
ヴェイダーのフォースをもってしても皇帝のフォース・ライトニングは防ぎ切れないので、
彼の電撃を間近で浴びることは、生命維持装置の機能を破壊され確実に死ぬ事を意味する。
が、それでも父として相打ち覚悟で突撃し、核融合炉に投げ落とすことでついに皇帝を裏切り打倒。
予言通り、フォースにバランスをもたらした。
これについては、伝統と規則で硬直化して人間性を失い多数化した故にライトサイドの力を薄める結果となっていたジェダイと、師弟だけで力と欲望を先鋭化させ続けた結果、本来のシスの教義であった「光も闇も差別なく己の物とする」という意図から外れ、歯止め無く暗黒面に傾倒していったシスの暗黒卿の双方に問題があった、と纏められている。
しかし、抵抗した皇帝から浴びせられたフォース・ライトニングによってヴェイダーは肉体のダメージをうけたうえに生命維持装置まで破壊されてしまう。
そして最期はマスクを通さない自分自身の目で息子の顔を見る事を望んで息を引き取った。
長年マスクを外せず生命維持装置無しでは生きる事もままならない状態の為、当然生身の部分は疲弊消耗して実際の年齢より老化が進み、真っ白な肌の醜い老翁となっていたが、それでもヴェイダー、否アナキンはようやく鋼鉄の怪物から人の父親に戻る事ができたのである。
デス・スターⅡ陥落後、遺体はルークの手でエンドアへと運ばれ、仮面と共にひっそりと
火葬された。
そしてその魂はフォースと一体となり、最後の宴にて霊体となって登場。
本来あったであろう健康かつ健全な父親のジェダイ、アナキン・スカイウォーカーの姿で、オビ=ワンやヨーダと共に息子達の未来を見守っていた。
死んでもなお強い影響力を残しており、
EPⅦではベイダーを信奉する「ある人物」が登場している。
その人物はドロドロに溶けたマスクを眺めていたが、果たして本物なのだろうか。
ライトセーバーは基本的に青色と赤色を使用している。
1本目
アナキンにとって最初のライトセーバー。刃の色は青。
ジオノーシスの工場で機械に巻き込まれた際に壊れてしまい、刃が出なくなってしまう。
ジオノーシスの戦いでは援軍によって届けられたライトセーバーを使用していた。刃の色は緑。これはドゥークー戦で破壊された。
2本目
ジオノーシス脱出後に製作。作中では一番長く使用され続けているライトセーバー。刃の色は青。
ダース・ヴェイダーと化してからも使用していたが、ムスタファーでの敗北後はオビ=ワンによって持ち去られ保管されていた。
EPⅣでルークに受け継がれるが、クラウド・シティの一騎打ちではヴェイダー自らの手によって失わせている。
その後、経緯は不明だが回収されてマズ・カナタの城で保管されており、EPⅦでフィン、そしてレイの手に渡る。
数十年間ものブランクを挟もうとも普通に起動するあたり流石である。
3本目以降
ダース・ヴェイダーとして機械化手術を受けてからは赤い光刃のライトセーバーを使用している。
詳細な設定が明かされていないものの、EPⅣ、Ⅴ、Ⅵではそれぞれグリップのデザインが異なっている。
【戦闘法】
ヴェイダーが使用するフォームは攻撃力と制圧力に優れ、動作の一つ一つが攻撃に繋がるフォーム5のシエン。
アナキン時代はその発展型のドジェム=ソを使用。
ドジェム=ソはその特性故に足場を固定しなければならないので足元が疎かになる、機動力低下という弱点があるが、シエンよりも攻撃力に優れ、生物の間接を最大に利用した動作の為にシエンよりもスピードがあり、高い威力と手数を誇り、変則的な斬擊により相手を圧倒する事が可能。機動力の低さは相手に切り込む初太刀の部分をアタールの技法を盛り込む事で対処していた。
機械化後は機械部分の間接の硬さや可動角度の制限からドジェム=ソは不可能になり、本来のシエンに戻し、スピード重視の剣技から機械のパワーを活かした一撃の威力を重視した剣技に変えている。
総合力で言えばアナキンの頃より劣るが、一撃の威力、重さだけならアナキンの頃より上回っている。
またアナキン時代の傲慢さ、迷いなどは現在は全く無いので、昔の様な状況によって「実力が発揮できなくなる」という事がなく、常に完全な実力を出し切れるのでアナキン時代と比べると安定した戦闘力を身につけたと言える。
フォースもアナキンの頃よりも生身由来の潜在的な力は圧倒的に低下したが、シスの体系だった技法を学び、機械化の状態でもフォースを最大限に活かせる様に修練を重ねた結果、フォースの多様性、精密な技術などはアナキンの時より向上している。
フォースの念力による、周囲の物体を浮かべて相手にぶつける、ライトセイバーを投げつけるなどの戦法、代名詞といえるフォースグリップで絞め上げる、などの技も用いる。
さらにEP5ではライトセーバーも抜かず、手を向けるだけでブラスターのビーム弾を跳ね返すという離れ業も披露した。
一方で、シディアスやティラナスが得意としたフォースライトニングは使わない。
理由は不明だが、ヴェイダーは胴体に生命維持装置が設置されているため、下手にライトニングを放つと自滅する危険が大きいものと思われる。
【血縁】
母親はシミ・スカイウォーカー。幼い頃から母の愛情を受けて育ったものの、その愛情が逆にアナキンを暗黒面へと誘ってしまう。
父親は存在しない。フォースそのものによって生まれた存在である。
レジェンズでは、
ダース・プレイガスによるミディ=クロリアンを用いた生命創造の実験で生まれた可能性が示唆されている。この場合、シスはジェダイだけでなく、自分たちをも滅亡させる存在を自らの手で生み出してしまったことになる。
妻はパドメ・アミダラ。彼女への愛もまた、暗黒面へと堕ちるきっかけになってしまう。
息子/娘は言わずと知れたルークとレイア。
しかし、2人が生まれた頃には既にダース・ヴェイダーとなってしまっており、出会うのは20年以上のちのこと、それも敵同士として出会うことになる。
孫は
カイロ・レン=
ベン・ソロ
。
祖父をヴェイダーとして崇めており、祖父を真似てマスクを装着したり、火葬されて歪んだヴェイダーのマスクを手元に置いていたり、
フィンが持っていたアナキンのライトセーバーに執着している。
お祖父ちゃんっ子
【余談】
EPⅥ完全版ではラストシーンの霊体として出てくる際の顔が、ヴェイダー化後の老いた姿ではなくEPⅢ頃の姿(演:ヘイデン・クリステンセン)に差し替えられている。
これは「ジェダイの姿になるべきだから」という監督の意向であるが、
「人の父親として息子を救い、怪物からの『ジェダイの帰還』を果たしたのになんで若造の姿で出るんだよアホか」
「というか差し替えたヘイデンが全然笑ってないから、ケノービと笑いながら息子を見守る感動シーンが台無し」
と手厳しい評価が多い。
一方で、(差し替え前の)霊体として現れたアナキンの姿が死の直前に見せたヴェイダーを連想しにくかったために、
「最後に出てきたおっさん誰やねん」
「今まで敵だったくせに、最後だけ笑って出てくるのって虫がよ過ぎね!?」
となった観客も少なくないため、ヘイデンへの差し替えを妥当とする意見もある。
さらに言えば、EPⅥ当時に想定していたアナキンの年齢と、実際に新三部作で登場したアナキンの年齢が離れすぎていたと言うのも理由の一つだそうだ。
(これはオビ=ワンも同様。というかむしろ顕著。最終的に、オビ=ワンがEPⅣで57歳になってしまったのである。あの顔で57……)
アナキンは母シミが処女受胎で生んだ子であり、父親というものが存在しない。
これについては「生命を操る術」を持っていた
ダース・プレイガスがミディ=クロリアンを操作して生み出した存在であることが示唆されている。
この真偽のほどは不明だが、結果としてアナキンはヨーダをも超える、他に類を見ないほど強い潜在的なフォースを持って生まれることとなった。
だが、生まれ持ったあまりに大きな力は成長するに従って彼にある種の全能感と過信を抱かせる要因となった。
更に寄る辺となるべき父親という肉親の不在、幼少期に経験した奴隷としての日々とそれに抗うため抱いた仄かな力への渇望……様々な要因が暗黒面への土壌となり、彼の人格形成と人生に大きな影響を及ぼしたことは事実であろう。
つまり、アナキンにも匹敵する力を秘めると言われていた息子のルークにも同じ危険性があったということだが、ルークの場合は実の父親ではないものの、愛情を注いでくれた叔父夫婦に育てられ、ハン・ソロやレイア・オーガナといった固い絆で結ばれた仲間に加え、
オビ=ワン・ケノービとヨーダという強力な師のバックアップもあったおかげで暗黒面を拒絶できた。
アナキンという前例があったからこその徹底した注意と運命の導きの賜物と言えるが、これもフォースのバランスのもたらした流れだったのだろうか。
ジョージ・ルーカスはヴェイダーがルークの父親であることが公開前に関係者から漏らされるのを防ぐために、
最初は「お前の父は私だ!」という台詞を「オビ=ワンがお前の父を殺したのだ!」として収録し、公開直前に台詞を本来のものに差し替えた。
ヴェイダー自身はスーツアクターが演じて、台詞が後撮りであることを利用した妙手はさすがである。
しかもタチの悪いことに、「アナキンという人間」にとどめを刺したのはオビ=ワンであることには違いないため、この台詞も全くの嘘ではないのである。
このことを知っていたのはルーカス以外ではルークの演者マーク・ハミル、ヴェイダーの声優ジェームズ・アール・ジョーンズ、監督のアービン・カーシュナーだけであり、
ヴェイダーのスーツアクター、デヴィッド・プラウズですら試写会で初めて知って「最初から知っていればもっと違う演技をしたのに」とコメントしている。
なお、ヴェイダーとルークの衝撃の真実を巡るやりとりは、パロディーとして多くの作品で用いられている。
PS2のゲーム「STAR WARS エピソード3 シスの復讐」では、クリア後のオマケとしてダース・ヴェイダーがムスタファーでの戦いでオビ=ワンに勝利し、遅れて駆けつけたダース・シディアスをも殺害して銀河の支配者として君臨する…というIFエンディングが用意されている。まあシディアスのほうはそれでも本望だったかもしれないが
スターツアーズがあるせいで、各地のディズニーランドにも着ぐるみ?が出没している。
時々トゥモローランドでお供のストームトルーパーを引き連れてグリーティングをしている。
運が良ければスターツアーズ内に乗り込んで視察する姿も見られるかもしれない。
衣装モチーフは
伊達政宗(戦国武将)の黒漆五枚胴具足であることが関係者の証言で明かされている。
しかし、公式に触れられたことはないが、ラフスケッチには胸のマークなど『変身忍者 嵐』の血車魔神斎によく似たものがある。
(アメリカで放映されたことがない作品なので、日本の資料として『全怪獣怪人百科』みたいなの見せられたのではないかという説も)
そして2015年。
雛人形や五月人形の飾り物を作り続けて創業300年の老舗、「顔がいのち」の吉徳大光さんがこのデザインをまさかの逆輸入。
「銀河帝国暗黒卿 甲冑・兜飾」を商品化した。
首から下はおおむね伝統的日本甲冑だが、面頬はベイダー卿のマスクそのもの。
本品、2020年現在も「予約受付中」の表示。
つまりずっと受注生産が続いている。
【演者】
ジェイク・ロイド(EP1)
ヘイデン・クリステンセン(EP2、EP3、完全版EP6ラストシーン)
デヴィッド・プラウズ(EP4~EP6 ※スーツアクター)
ボブ・アンダーソン(EP5、EP6 ※剣戟スタント)
ジェームズ・アール・ジョーンズ(EP3~EP6 ※機械音声)
セバスチャン・ショウ(EP6 ※素顔)
マット・ランター(反乱者たち シーズン2 ※一部シーン)
シリーズを通して様々な姿で描かれているためそれに応じて複数の俳優がいる。
特にサイボーグ化後の動きづらいスーツでのアクションも必要だった中、メインアクターだったプラウズは剣戟アクションが苦手でセーバーのプロップを何度も叩き折ってしまい、EP5からアンダーソンと二人一役で演じることになったのは有名な話。
矢島晶子(EP1)
浪川大輔(EP2、EP3、クローン大戦、クローンウォーズ、反乱者たち シーズン2)
大平透(ソフト版EP4~EP6、EP3 ※サイボーグ化後、反乱者たち シーズン1、その他多くのメディア)
楠大典(反乱者たち ※シーズン2以降、ローグワン)※大平からの引継いだ専属
吹き替え版ではサイボーグ時を大平氏、楠氏、青年時を浪川氏が演じている。
ただし『反乱者たち』では仮面の一部が壊れた際、一時的に青年時の声を担当した浪川氏が声をあてた。
大平氏については大平氏が吹き替えたヴェイダーをルーカスが気に入ったことで専属となった。
それまでに吹き替えられた劇場公開・テレビ放送については石田太郎など別の人物が演じている。
追記・修正は体をサイボーグにしてからお願いします。
スーコー
- ローグ・ワンにて、暗闇から突然あのライトセーバーの音とともに、赤い光でシルエットを浮かび上がらせる姿はまさに絶望だった。そしてフォースをうまく使って戦闘する姿は悪そのものだった -- 名無しさん (2017-02-04 23:33:42)
- アナキンはオビワンとの戦いや義手義足の影響で戦闘スタイルが変わってしまったけど、あれはあれで無駄が無く貫禄の感じられる殺陣で好きだな。特にローグワンの本気ベイダーの殺陣捌きは、ドロイド兵達相手に無双していた頃のアナキンの面影があって良い。EP5でのルークの右腕を切り落とす直前のブンブン振り回している感じにも通ずる。 -- 名無しさん (2017-05-13 04:56:38)
- 元奴隷でズバ抜けたフォースの使い手、更に闇堕ちを経た後に息子と銀河全体を救う・・・そんじょそこらのラノベ主人公が霞むレベルだ。 -- 名無しさん (2018-08-01 22:55:21)
- お供のストームトルーパーを連れてディズニーランドを視察(遊んでるようにも見える)してる映像は公式のものだったのか。てっきり気合いの入ったファンが作ったものだとばかり。 -- 名無しさん (2018-08-09 18:21:08)
- まともな改造だったらもっと強かったのかな?フォースの規模は広がらんだろうからあんまイメージは変わらんかな。 -- 名無しさん (2019-06-04 09:55:10)
- ちゃんとした機械化だったら剣戟がもっと化け物じみてたんじゃね。機械の体なら生身なんか目じゃないくらいの動きができるはず。フォースについては何か特別な方法がない限りは変わらんだろうけど -- 名無しさん (2019-08-28 11:27:31)
- ちゃんとしたのだとジェダイ時代の感覚で動いて逆に弱かったかもしれない。制限つけられて完全に違う動きにシフトしたから強いのかも。 -- 名無しさん (2019-09-13 11:18:44)
- ↑実際、機械であることを生かしたパワー型にシフトしてるらしい。機械とフォースの相性が悪いというのにも疑問を呈されてたりと単なる弱体化じゃないって扱いになるかも。 -- 名無しさん (2019-09-13 17:48:09)
- 続三部作でパルパティーン死んでないことが判明したせいで「あの予言結局何だったの?」 -- 名無しさん (2019-12-27 21:55:11)
- ↑ごめん、死んだけど蘇生されたの間違いだった。 -- 名無しさん (2019-12-27 21:58:55)
- Ⅵの最後で笑ってなかったの、ずっと反乱軍に敵対してきた自分が今更出てくるのも、気が引けるんだと思う。 -- 名無しさん (2020-01-01 17:44:06)
- シリーズを追っていくとこの人の人生ってなんだったんだろうと思えてくる。フォースに関わらなければ幸せになれたとは言わないが -- 名無しさん (2020-01-10 01:45:48)
- ↑VIまではちゃんと流れが出来てますやん。……VIまでは。 -- 名無しさん (2020-01-10 05:52:31)
- ↑1,2 このこともあってEP7以降はSWファンが製作した外伝だと自分は思ってる。 -- 名無しさん (2020-01-27 13:03:01)
- ↑6 別に予言が外れたわけじゃない。共和国時代は光が強過ぎたし、帝国時代は闇が強すぎた。シディアスが復活するまではスノークとルークでフォースのバランスは保たれてた -- 名無しさん (2020-01-27 13:43:59)
- ↑2 ある意味リアルではあるんだがな。歴史は打ち上げ花火みたいなスペクタクルで永遠にハッピーなまま固定されたりはしないし、気高い人の思いも後世で都合良く歪められたり、それを全く理解していない馬鹿が台無しにしたりする。…それを踏まえても無理にSWの続編が見たいとは思わないが -- 名無しさん (2020-02-12 19:52:51)
- 孫の代にしてやっと『肝心な時に大事な人を救えない呪い』から解放されたけどあの瞬間アナキンはどう思ったんだろうな -- 名無しさん (2020-04-11 13:54:44)
- コメント欄が長くなったので、コメント欄をログ化したいと考えています。 -- 名無しさん (2020-04-13 05:30:18)
- ダースベキダー -- 名無しさん (2020-05-26 23:47:25)
- よく悪落ちしてなければ~みたいなの見るけど、ジェダイもシスも一旦リセットをかけなきゃフォースのバランスが取れなかったんだからバランスを齎す者としてはこの歩み方になるんだよな。だからこそパルパティーンが生きてましたっていうのはほんと蛇足 -- 名無しさん (2020-06-25 15:30:12)
- ↑本来はアナキン位の才能が無ければ手を出しちゃいけない領域の力を何だかんだと弄くってきたのがジェダイやシスとも以前の設定では言えるので、本当に纏まりがいいんだよねⅥまでならさ。結局、続編ってのは前作の否定から入るのが楽とはいえ、それは同時に大きな矛盾しか生まない。擁護できても面白いからとかいう浮わついたもんにしかならんし。 -- 名無しさん (2020-06-25 18:26:31)
- ep1から見始めた世代なので、アナキンじゃなくてヴェイダーとして紹介されてるのが悲しい。クローンウォーズのラストシーンを見た直後だからなおさらというのもあるかもしれないけど -- 名無しさん (2020-08-28 23:36:41)
- クローンウォーズの最後は悲しいよな。アソーカカラーの501大隊のクローントルーパーの墓標に背を向けて去っていく=アナキン時代との決別なんだろうね -- 名無しさん (2020-08-30 09:39:22)
- プラウズさんが亡くなられたが、やっぱり時代を感じるな -- 名無しさん (2020-11-29 20:03:26)
- コメント欄が長くなったので、コメント欄をログ化したいと考えています。 -- 名無しさん (2021-01-25 01:41:13)
- ログ化しました -- (名無しさん) 2021-08-24 21:11:47
- ベイダーのスーツは関節や着心地が悪い反面、ブラスターでは壊せない装甲や色んな環境に適応できる温度調節機能も装備しているあたり、長所と短所が極端だと思う -- (名無しさん) 2021-12-13 10:09:39
- ↑シスがメインの小説によると生身故の不便さ、不自由さからも解放されたらしいね -- (名無しさん) 2022-05-22 23:13:25
- プリクエルでじっくりキャラが掘り下げられただけに演者の力不足で苦悩というより「やっちゃった感」の方が強いのが残念。 演者が本作以外にこれといった代表作がないのも単なるスターウォーズのジンクスじゃないだろう。 -- (名無しさん) 2022-05-24 19:36:10
- マンダロリアンのルークとの対比もあるんだろうけど、ローグ・ワンのヴェイダーの絶望感は計り知れないものだった。いかにローグ・ワンが完成された映画であり、いかにヴェイダーが完成された悪役であるかを存分に感じることができるシーンだった。 -- (名無しさん) 2022-06-25 23:06:34
最終更新:2022年06月24日 07:21