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TIEファイター

登録日:2016/12/16 Fri 01:08:29
更新日:2026/07/26 Sun 10:47:27
所要時間:約 10 分で読めます




ォォォォォォォン...!


空を見ろ!あれは何だ!
鳥か!飛行機か!
いや、あれはTIE(タイ)ファイターだ!

~帝国の翼 TIEファイター~

スペック

型式番号 TIE/LN
製造元 サイナー・フリート・システムズ社(SFS社)
全長 8.99m
最高速度(大気圏内) 時速1200km
エンジン イオン・エンジン×2
武装 レーザー砲×2
プロトン魚雷発射管×1
乗員 1名

嗚呼、栄光のTIEファイター

TIEファイターとは?

映画「スター・ウォーズ」シリーズにおいて銀河帝国軍が主力機として運用したSFS社製宇宙戦闘機(スターファイター)
名称の「TIE」は「Twin Ion Engine」の略*1で、その名の通り主推進器として2基のイオンエンジンを搭載する。「ォォォォォォォン!」という独特な高音のする飛行/航行音で有名。
その設計には、旧共和国末期に運用されたイータ2アクティス級ライトインターセプターの影響が強くみられる。
球体状のコックピットの両側面に巨大な太陽電池パネルが配置され、Η型の正面シルエットを形成している。
甲高いエンジン音が特徴の機体で、速度と機動性に優れつつも銀河全域に配備できるほどの低価格を達成。
TIEファイターの速度は限界まで無駄な設備を省いた事による軽量化と効率的なエネルギー配分に、機動性は高性能なエンジンと機体各部に配置されたスラスターによって保証されているが、銀河中から選び抜かれたTIEファイター・パイロット達が乗り込むことでより高い性能を発揮した。
武装のレーザーキャノンも強力で、当たりどころ次第では同盟軍のスターファイターをシールドの上から一撃でぶち抜くことすらあった。
TIEファイター・パイロット達はその勇猛さと実力から帝国軍、同盟軍を問わず尊敬と畏怖の対象だった。
…ただ、基本的に帝国のメディアやプロパガンダで脚光を浴びるのは宇宙軍ばかりだったため、地上軍と宇宙軍のパイロットはお互いに「掃除機頭(バキューム=ヘッド)」「暇人連中(グラウンド=ホッグ)*2」と罵り合っており、非常に折り合いが悪かったことが知られている。



追記修正は栄光のTIEファイター・パイロットになってからお願いします。











~命短し、TIEファイター・パイロット~


TIEファイターには生命維持装置が搭載されていない。コックピットの気密処理もされていない。偏向シールド発生装置も搭載されていない。緊急脱出装置も搭載されていない。ハイパードライブも搭載されていない。

もう一度言おう。

生命維持装置も気密処理もシールド発生装置も緊急脱出装置もハイパードライブも無いのだ。

つまりTIEファイターとは「宇宙服を着ないで乗ったら死ぬ」「一発でも被弾すれば容易に撃墜される」「母艦とはぐれれば広大な宇宙を死ぬまでさ迷い続けるしかない」というとんでもない人命軽視設計の欠陥機、空飛ぶ丸い棺桶と言える。
無人機ならまだしも、これは有人仕様機。
何でそんな大事な物を省略してるのかと言うと、生命維持装置や気密処理、防御シールド発生装置を省略することで飛行性能の向上を図ったからである。
ちなみにあまり取沙汰されないが、恐ろしいことに対ミサイル警告装置まで搭載されていない機種すら確認されている。そもそも撃たせるな、ということだろうか。

SFS社設計担当「宇宙服あるから気密処理も生命維持装置もいらないし、敵の攻撃も当たらなければどうということはないよね(ニッコリ)」
…というか、そもそも常人が使う予定なのに、フォースで強化された知覚力を持つジェダイ運用する前提で作られた物をベースにしてる時点で相当アレ。

また、両側面の太陽電池パネルのせいで横方向の視界が狭い欠点もあり、事故による死亡率も高い。劇中で隕石や壁にぶつかって爆散する機体が何かにつけて見られるのもこれが原因である*3

このあんまりにもあんまりな仕様に加え、帝国軍でも「パイロットは帝国軍に尽くすための消耗品」として徹底的な教育を行った結果、TIEファイター・パイロット達は妙な方向に吹っ切れてしまい、「生命維持装置なんぞ使ってんじゃねぇ!」「気密処理に頼る雑魚どもが!」「偏向シールドだと!?貧弱すぎるわ!」「男に撤退の二文字はねぇ!」と言った感じで、防御装備や生命維持装置の類いに頼る人間を臆病者と見なす悪習伝統が生まれてしまった。
彼らの目には改良型のアドバンストとそれに乗り込むヴェイダー卿はどう映るのだろうか……

クローン戦争以前からの歴戦のパイロットであったウィルハフ・ターキンにも、
「(急遽調達したエイリアン種族仕様のコクピットの)Vウィングは快適とは言い難いし、出来ればデルタ7とかACR-170*4に乗りたかったが、
輸送艦の中にあった、いかにも使い捨てのTIEファイターよりはこっちのほうがマシだ」という感想を吐かしめている。
(なおターキンがこの感想を抱いたのは帝国成立初期の頃で、当時はベイダーも黒く塗り替えたイータ2を使っていた)

しかしそれらの欠陥を帳消しにして余る性能と配備数、そして恐れを知らないパイロット達によってTIEファイターは同盟軍パイロット達を大いに苦戦させ、後のファースト・オーダーの時代に至るまで様々な改良・強化を重ね、本機の系譜に連なるTIEシリーズが帝国軍主力機の座を守り続けた。

加えて欠点といっても、本来TIEファイターはスター・デストロイヤーなどの母艦と連携運用を前提とした艦載機である。
居住性の悪さについては長時間操縦し続ける運用をそもそも想定せず、基本的に母艦か基地で休息を取れとしているし、
搭乗員の安全性を最初から捨てているのも、言ってみれば「ダメだと思ったら執着しないでさっさと機体を捨てて、母艦に回収してもらえ」という発想で作られているからでもある。
パイロットとしても搭乗機が固定されていないおかげで「愛機への思い入れ」などはほとんど無かったため、撃墜されながらも何とか脱出して、母艦や基地に無事回収され生存したパイロットは意外に多かったらしい。
これは同盟軍のパイロットたちが、その愛機である高価&高性能なXウイングを惜しむあまり、被弾時に何とか機体を救おうとしてしばしば諸共に爆散していたのと対照的でもある。
というより見ればわかる通り同盟軍操縦服は口元丸出しの宇宙で撃墜されたら死ね仕様*1、さらにセット運用前提の貴重なアストロメク・ドロイドも機体にロックされているため脱出しても失うものが大きいってのもあるが。
更にハイパードライブを搭載するため母艦無しでの単機運用が行えたXウイングは、翻せばパイロットを長時間コクピットに縛り付ける「ワンオペ運用」が多く、必然的に肉体的疲労を蓄積させやすく、脱出後の保護もままならないと言うTIEファイターとは違うベクトルでブラック仕様な機体でもあった。
はっきり言ってしまえば、(方向性は全く逆ではあるものの)パイロットたちの生存性を放り捨ててるのは両軍ともなのだ。

その圧倒的な配備数からもわかる通り、当時の銀河帝国市民にとって「帝国の象徴」といえばデス・スターなどよりもむしろストームトルーパー、TIEファイター、そしてその母艦であるスター・デストロイヤーであった。
当然「カッコイイ軍隊」に憧れる少年たちからの人気も抜群であり、"あの"ルーク・スカイウォーカーも当初は帝国アカデミーに入ってTIEファイターパイロットとなることを志していた。
TIEパイロットになってたら絶対に帝国が勝ってた


バリエーション

















関連機




余談

TBSのスポーツ番組『SASUKE』にて、スパイダーウォークの要領で2枚のアクリル板に張り付いて進んでいく、その名も『TIEファイター』というエリアが登場している。この名称はルーカスフィルムから許諾を得て使っていたが、後に契約が切れたのか『ウイングスライダー』に名称変更され、ついでにアクリル板も微妙に傾いたデザイン二変更されている。


追記修正はTIEファイターのエンジン音を口真似出来るようになってからお願いします。

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最終更新:2026年07月26日 10:47

*1 あくまで噂に過ぎないが、メタ的にはジョージ・ルーカスが本機のデザインをチェックした際、その独特のシルエットに因んで「蝶ネクタイ(tie)戦闘機」と命名してから、後付けで「ツイン・イオン・エンジン」と設定した、という説もある

*2 「groundhog」は元々リスの一種であるウッドチャックのことを表すが、その他にも「groundhog day(毎日同じような退屈なことの繰り返しばかり)」「groundhoging(前とは違う結果を期待して同じような相手とデートしまくる)といったスラングとしても用いられる。要するに「反乱軍を蹴散らして華々しく活躍している俺達とは大違いの、退屈な仕事しか回してもらえない地味な給料泥棒共」という、かなり強めの罵倒である。

*3 ということに設定上はなっているが、劇中で何度か描写されたキャノピー越しの視界にはパネルが映っておらず、実際はキャノピーが小さいのが原因。尤も「パネルが邪魔だからキャノピーを大きくしてもしょうがない」ということでこんな設計になった可能性も考えられる。

*4 Xウィングの原型機

*5 この際、ヴェイダーはデヴァステーターまで自らゴザンティ級を操縦し、回収に当たった将校達を休ませるという、帝国時代では久しく見せていなかった部下思いな一面を見せた。もっとも、当の将校はヴェイダーの禍々しい存在感に萎縮しまくっていた。そりゃそうだ。

*6 この素材は船体や装甲に使われるデュラスチールよりも僅かに劣る程度の強度を持つとされ、大半のスターファイターのキャノピー、スターシップ、要人の働く重要な建造物の窓、そしてベイダー卿のヘルメットの目の部分にも使用されている。

*7 ただ、TIEパイロットはエリートであるうえ、損耗も激しいので実際に機種転換した者がいたかは疑問視されている

*8 ゲーム中でも歩兵ユニットを轢き殺せる仕様であり、歩兵の集団を攻撃する時は射撃させるより複数台で突っ込ませ、轢くほうが速かった。設定上はAT-STのようなグレネードランチャーや副砲が無いためとされている

*9 通常、ターボレーザーは大型艦艇や要塞クラスの兵器だが、一応レジェンズにはターボレーザーを搭載したTIEシリーズの実験機体があったりする。