キャプテンスクウェア(LIVE A LIVE)

登録日:2018/02/19 Mon 20:30:50
更新日:2025/05/30 Fri 18:08:23
所要時間:約 5 分で読めます




キャプテンスクウェアとはLIVE A LIVEのシナリオの一つであるSF編で遊ぶことができるミニゲーム。
コギトエルゴスム号のリフレッシュルームに設置されているゲームマシンに入っているソフトであり、ARUMAT SOFT*1なるものが2099年に発売したらしい。
リメイク版では「1994年9月2日*2に発売されたレトロゲーム」という設定で、毎回ハイスコアを競う大会も開催されている模様。

SF編は基本的に戦闘する機会がほぼ無いアドベンチャー形式のシナリオなのだが、例外としてこのミニゲームでのみ戦闘が行われる。

ステージクリア形式の構成となっており全9ステージまであるが、その難易度はかなり高く、敵の行動パターンや耐性、攻撃範囲を考えながら攻略しなければならない。
ミニゲームながら本作の中で最も頭を使う戦闘と言っても過言ではなく、ゴリ押しはまず無理。
基本は通しプレイなので途中でやられると最初からやり直し。

ちなみに本来、このゲームマシンはコギトエルゴスム号には無かったのだがパイロットのカークがわざわざ持ち込んできた模様。彼はこのゲームが得意らしい。
……が、キューブがクリアするとかなり悔しがる。レイチェルも「カークはこのゲームとっても上手いのよ!」としか言っていないので、何回クリアしたのか、はたまたクリア済みか否か、真相は不明。

このゲームでは主人公のキューブではなく、キャプテンスクウェア(CV:杉田智和(リメイク版))というヒーローのようなキャラクターを操作することになる。


◆キャプテンスクウェアの使用技

全部で8種類。レベルアップや装備品によるパワーアップに頼れないため、性能を把握して敵に合わせて使い分けていくことになる。

  • タキオンソード
エネルギーソードで攻撃し、相手のHPと速さを吸収する。
通常攻撃として使ったり、敵の数がそれなりに多い時など、直後に反撃を貰いにくい状況で狙う。

  • スピニングスター
エネルギーソードを構えて、高速回転斬りで相手を弾き飛ばす。
相手との間合いを取って他の技に繋げるのに使う。
リメイク版ではこれ無しだとキツい場面が増えた。

  • プラズマチャージ
待機中のエネルギーを吸引してHPをそこそこ回復する。
一撃のダメージが大きい敵を相手にする時より、長期戦で合間合間に使う。
溜め時間があるので敵によっては適度に距離を取ってから使わないと妨害される。
リメイク版では回復力が向上し、物攻・特攻・素早さも高める。使用タイミングはより分かり易くなっている。

  • スーパーノバ
溜め時間の後、周囲に大爆発を発生させてダメージを与える。同時に火炎フィールドを形成する。
使うべき場面とそうでない場面がしっかり分かれている。
リメイク版では威力がだいぶ落ちたが元々火炎地形の形成が目的なので大きな影響は無いだろう。

  • プラズマボール
わずかな溜め時間の後、プラズマ球を発射して斜め軸の敵を攻撃。着弾点に電気フィールドを発生させられる。
射程の長さとそれなりの威力を両立しているので、距離を取りながらの戦いはこれで。
リメイク版では少し威力が落ちたため、電気地形の形成を主目的として使う。

  • スペースファージ
ギュンギュンした効果音を伴う毒マヒ弾を発射する。
射程や射角自由度はプラズマボールより優れているが、威力や追加効果の発生率は低めになっている。プラズマボールと使い分けて遠距離からの削りに使おう。
リメイク版では威力の面でもこちらの方が使いやすいが、近距離の死角をどうするかが課題。

  • パイ中間子弾
溜め時間の後自分中心の3マス幅×縦方向全てを高熱で攻撃。スーパーノバより与えるダメージが大きく、決まると短期決戦が狙える。
しかし、最終面で決めるのは「トペ・スイシーダ」による妨害が飛ばないこと&位置取りを祈る必要があるため、かなり難しい。
リメイク版では発動時に技名を言う事があるが、この技に関してはそれっぽく喋っているだけで普通に日本語名で言っている。
使う際は相手の行動ゲージが全体的に溜まっていないタイミングが狙い目。

  • クォークソード
作中最長クラスの非常に長い溜め時間後、指定した1マスに大ダメージ攻撃。
実戦ではまず決められないような代物だが約二種ほど決めるチャンスのある敵がいる。
リメイク版では最強威力も納得のエフェクトが入る。


キャプテンのHPは240固定。
カークのワンポイントアドバイス通り、敵の攻撃範囲をよく見て避けながら戦いたい。


◆各ステージ紹介


‥‥‥MERCURY

クリッカーロック×4(HP:50)

水星。最初のステージは岩石の体を持つ宇宙人が相手。
まずは小手調べということもあるので簡単で、キャプテンスクウェアの各技を今のうちに試して慣れてしまおう。



NEXT STAGE
‥‥‥‥‥VENUS

ヘディングバード×6(HP:73)

金星。大きくてまん丸な頭につぶらな瞳の可愛らしい姿をした宇宙人が相手。
しかし、相手の攻撃技は射程が長い上にこちらを吹っ飛ばしてくるのでタメ技をキャンセルされてしまうと鬱陶しい。近づくと自爆までしてくる。
この辺もまだ序の口で各個撃破していけば楽にクリアできる。敵の攻撃範囲を見抜き、その死角から攻撃するテクニックを覚えていこう。

リメイク版では相手のチャージゲージを目安に、自爆させてこちらは避難するというテクニカルな処理が可能になっている。


NEXT STAGE
‥‥‥‥‥EARTH

ファイア×1/ウォーター×4(HP:8/HP:8)

地球。赤い炎と青い炎が相手。
複数いるウォーターは問題なく倒せるのだが、ファイアは非常に固くてまともにダメージが通らない上に、石化攻撃「ペトリフレア」をしてくるためにこちらの攻撃で倒すのはちょっと難しい。
この辺りから頭を使わないとクリアできないパズル要素が増してくるようになっていく。
オリジナル版ならゲーム内仕様もあり、半減扱いだが1ダメージ入る攻撃をひたすら撃ちまくれば倒せたりするのだが、時間はかかるしスマートではない。
リメイク版では最強技「クオークソード」だと1~2程度ダメージが与えられるので何度か当てれば倒せるが、「クオークソード」はチャージタイムが長いので、戦闘システムに慣れていないと当てるのが難しいしやはりスマートではない。


NEXT STAGE
‥‥‥‥‥‥MARS

マザーテイル×1/パピーテイル×6(HP:512/HP:176)

火星。直立する海老や甲殻類のような姿をした宇宙人の親子たちが相手。
こいつらは反撃の「ラブヒーリング」「リストレーション」で自分を含めて周囲を回復させてくるのが厄介であるが、マザーを倒せば一気に全滅させられるために大火力で集中攻撃を行いたい。
「ラブヒーリング」の挙動をよく観察すれば、どう攻めていけばいいかは見えてくる。

リメイク版では反撃回復技を使わせると状態異常を起こして弱体化する光景をよく見ることになり、切り口が増えている。
中には「ラブヒーリング」での効果で石化して自滅することも。


NEXT STAGE
‥‥‥JUPITER

コスモストローラ×6(HP:160)

木星。鳥の顔をしたサイボーグのような宇宙人が相手。
「パルサーウォーク」で横方向全体に雷フィールドを作り出す技を使って回復してくる嫌なやつら。
しかしそれしかできないのが弱点となっており、位置取りスキルを体得しよう。

コスモストローラはオリジナル版・リメイク版共に攻撃を受けると怯えたかのように距離を取る。リメイク版では視覚的にわかりやすくなり、いつ解けたかも把握しやすくなった。この隙も利用しよう。


NEXT STAGE
‥‥‥‥SATURN

ジェムパラペット×3(HP:144)

土星。一つ目のカニみたいな姿をした宇宙怪獣が相手。
こいつらは攻撃さえ加えなければその場から動かないが、「シリコンじゅし」の攻撃範囲内にいたり長距離からの反撃で「SIO2」を受けると強烈なダメージを受け、2回も喰らえばお陀仏してしまう。
これらの技の死角を見つけるのが重要となる。

一部の攻略本では石化攻撃を使うとも書かれているが、キャプテンスクウェアが発動条件となる「悪」属性の技を使えないので死に設定になっている。


NEXT STAGE
‥‥‥‥URUNUS

エレ・ミラージュ×1/ピムリ×14(HP:4/HP:100)

天王星。小さな甲虫のような奴と、大量の雷フィールド(と同じ外見の奴)達が相手。
エレ・ミラージュは最初ピムリたちのなかに隠れており、重なったピムリたちがどんどん散開しだしたり何体か倒したりしてると姿を現す。
エレ・ミラージュを倒せば全滅できるのだが、こいつは非常に固い上に攻撃も極めて強烈であるため正面から殴りかかると力負けしてしまう。
おまけに大量のピムリたちが電撃フィールドを作り出しては回復・攻撃を同時に行ってくるので普通に戦ってはまず勝てない。
ならばこちらも敵の苦手とするフィールドを作れば良いのだが……。

リメイク版ではHD-2Dになった都合などから、敵の配置が大幅に変更されている。おそらく最も様変わりしたステージだろう。
電撃フィールドのデザインが変更されたが、ピムリのデザインは旧版のまま据え置きのため、隠れ蓑のようにピムリが隠れるということはなくなった。
代わりにピムリが最奥のエレ・ミラージュを守るかのように道を塞いで点在しており、スピニングスター等で弾き飛ばしていく等のプレイを要求される。
更にピムリの「電気マッサージ」が回復技ではなく攻撃技になり、その後のフィールドによりハイペースで相手のHPが32ずつ回復していくので無暗に撃たせてはいけないという、経験者キラーになった。
どうやってエレ・ミラージュの元にたどり着くべきかを試されている。
オリジナル版とは違う攻略法も発見されている。機会があれば両方試してみよう。


NEXT STAGE
‥‥‥NEPTUNE

ラ・ラ×1/ラ・ル×14(HP:2/HP:1)

海王星。大量のお星さまたちが相手。
HPこそ低いが、防御力が異様に高いので地道に削るしかない。
ラ・ラを倒せば全滅できるがどれも見た目は同じなので見失ってしまうと大変。戦闘開始時の敵名表示を注視するところから戦いが始まっている。
しかもその姿とは裏腹に「すたーばすたー」攻撃は凶悪そのもので、速攻で倒さないとあっという間になぶり殺しにされてしまう。

リメイク版だとLEADERに目印が表示される仕様になったおかげで、ラ・ラを探し出すことが簡単になってしまった。情報確認のおさらい。
よく見ると、ラ・ラとラ・ルで顔が違う。こだわってくれたのだろうが、やはりLEADER印があるので……。



FINAL STAGE
‥‥‥‥‥PLUTO    

ポルカドットQ×3 ポルカドットR×3 ポルカドットX×3 ポルカドットZ×3(HP:60(Q)/HP:176(R,X,Z))

冥王星。水玉模様をしたヘディングバードの色違いが相手。
最終ステージの名に恥じずその難易度は極悪そのもので、こちらを吹き飛ばしてくる技を連発してくるためにタメ技はほぼ役に立たない。
焦って近づけば自爆でご臨終。持久戦で各個撃破をしていくのがセオリー。何度も言うが、焦ってはいけない。
そして数が減れば減るほど敵一体ごとの行動ペースが増えるので、タイマン勝負になっても油断はできない。

リメイク版では初期配置が微妙に変更されている。
ヘディングバード同様の自滅狙いも可能だが、相手はフィールド床を吸収(赤いXが火炎地形吸収、黄色いZが電気地形吸収、青いRは両方の地形を吸収)してモリモリ回復していくので、戦う場所や逃げ道選びも重要。

近くにいる連中を始末できれば、後はスペースファージで安全にクリアできる。


この難関を突破できれば晴れてミニゲームクリアである。専用BGMや架空のスタッフロールまでついててイカス!



こ、こいつクリアしやがった!
ちくしょう、見てろ!

その後もゲームマシン自体は好きな時に遊ぶことが可能であり、いつ如何なる状況下でも点けっぱなしのままとなっている。
ゲームのBGMもリフレッシュルームに流れっぱなし……

また、シナリオが進めば入れるカークの自室で入手できるメモリーカードを使えば進行状況を保存できるので、途中でやられてしまってもやられたステージから再開ができるためにクリアしやすくなる。





以下、ネタバレ


この高難度ゲーをクリアしても特典がある訳ではなく、当然最終編に持ち越せる強力なアイテムが手に入ったりはしない。
クリア自体が目的の純然たる「ゲーム」なのである。
なお、小学館版の攻略本ではファイアとウォーターが昭和ヒヨコッコ砲やキントト砲を落とす等と書かれており、内部データでも一応設定されているのだが、実際には敵パーティーのアイテムドロップ補正が「0」に設定されているため絶対に落とすことはない


……メタ視点の有用性に関するネタバレは置いといて以下本編における真面目な種明かし。


シナリオが進行するとコギトエルゴスム号のメインコンピュータの暴走により船内の管理システムが支配されてしまい、照明は消え、ゲートは封鎖され、エレベータは停止し、各種端末からはメインコンピュータからの警告が出るばかりで追い込まれていく。

事態を打開するためカトゥーからのアドバイスでキューブがメインコンピュータにハッキングを試みることになったが、船内のあらゆる機能は完全に掌握されているために正面攻撃はガードが固すぎて不可能である。

……そこで大活躍するのが、何とこのゲームマシンなのである。
コギトエルゴスム号が運行する上では全く不要な上に後付けで設けられたゲームマシンだけはメインコンピュータからCPUが独立していたために支配されることなく、船内システムが暴走している状況であっても動き続けていられたのである。
初見ではこの辺で詰まりかけた際、息抜きにこのゲームで遊ぼうとして、これが正解と知ってビビるのは誰もが通る道である。
非常時に遊ぶのは流石にどうかと思うが。
ちなみに公式ガイドブックではSF編の攻略はゲームブック風になっているが、非常事態が発生した後の船内探索の選択肢に「リフレッシュルームへ行く」というものがある。
「この非常時にキャプテンスクウェアがしたいのか?」と地の文にツッコミを入れられるが、これも後の展開のヒントになっていると考えると製作者のセンスを賞賛したい。

ダース伍長の協力によりこのゲームマシンからメインコンピュータの中枢にアクセスを行おうとするが、それを阻むかのごとくメインコンピュータは二人を抹殺せんと攻撃を仕掛けてくる。



KILL YOU…

攻略はSF編のネタバレ解説を参考にされたし。


何やってんだ! そんなのワープで追記・修正しちまえ!

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最終更新:2025年05月30日 18:08

*1 SF編のキャラクターデザインを担当した田村由美の苗字をアルファベットにし、逆さ読みにしている(TAMURA→ARUMAT)。また、タイトル画面には漫画『BASARA』に登場するフクロウ・新橋が登場している。

*2 SFC版LIVE A LIVEの発売日