一つ目小僧(5期鬼太郎)

登録日:2018/05/24 Thu 02:30:16
更新日:2024/09/23 Mon 09:27:08
所要時間:約 3 分で読めます






仲間のミスは皆のミス、それが会社だろ?




一つ目小僧とは日本では有名な妖怪の1人であるが、
ここではアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」5期91話「妖怪筆師!一つ目小僧」に登場した一つ目小僧を紹介する。




【概要】

古くから東京(江戸)の町で人々を驚かしてきた妖怪。
そんな日々を送る内に人間や人間の仕事に興味を持ち、いつしか完全に人間の社会で暮らすようになった変わり者。

現在はとあるハイテク企業(古くなった古文書等を解析し、復元するのが主な仕事)に努めており、「一つ橋」と名乗っている。
優秀ではあるのだが仕事は遅く上司からはよく怒鳴られているが同僚からは評価されており、
彼のファンクラブ、おまけに好意を抱くOLまでいる等かなりのリア充である。

見た目は一つ目の小柄な男性だが三木氏の好演もありかなりのイケボである。


【能力】

鬼太郎の地獄の鍵を始め妖怪のトンデモ能力が横行する5期において彼も負けてはおらず、
この一つ目小僧「筆で描いた文字を実体化させる」というありきたりながら強力な術を使える。

単純な物質生成は勿論のこと、他にも応用は効き、

  • 「信」と書けばその建物の中にいる人間は一つ目小僧を人間だと信じてしまう(もともと妖怪の存在を知っている者には無効)
  • 「浮」と書けば物体を宙に浮かせる。
  • 「止」と書けば対象の動きを封じる。

等様々な事象を引き起こせ、極めつけには妖怪の名前を書けばその妖怪の意思を持たない複製を作成できる(ただし、妖力の消費は激しい)。
だが彼の妖力にも限界があり、「信」を使えるのは会社とその周辺まで。
なお、書くという動作においては筆は必要なく、指で文字の形をなぞれば発動できる。
本気モードの時はおなじみの笠と袈裟を身に纏う。

【関連人物】

  • 鬼太郎&目玉の親父

ご存知主人公と親父。一つ目小僧とは旧知の仲らしい。
年に一度目玉の親父の為に「動く干支の文字」を書いてあげているらしく、会社まで鬼太郎が取りに行っている。


ご存知鬼太郎の親友。彼とは会話がないが昔から知っている模様。
一つ目小僧の能力については「いくらでも金になるのにそれをしない頭の回らない奴」と酷評している。
だが彼を悪事に誘った様子がないあたりその人柄は認めているようだ。

  • 鷲尾誠

ご存知ろくろ首の彼氏の大学院生。現在就活中。
先輩の勧めで訪れた会社で一つ橋と知り合い、彼に興味を持ち妖怪横丁を訪ねた。
なおろくろ首とは既に結婚を予定しているらしい、爆発しろ。
当たり前だが鬼太郎の方が遥かに年上なので敬語で接している。


【本編での行動】

就活で会社にやってきた鷲尾と出会った一つ橋(一つ目小僧)、
飲み会の隙をついて彼と2人きりになった一つ目小僧は鷲尾からその力があれば何でもできると評されるも興味はないと返す。
それよりも人間の仕事をしていた方が生き方に合ってると語るのだった。

とはいえ一つ橋が人間の世界で生きていくうえでも悩みがあった。
「信」の力に限界があるため飲み会はいつもの居酒屋まで、デートの約束をしても広い映画館に力が及ぶかどうか頭を悩ませている。

そんな中、彼の会社では「経凛々(きょうりんりん)」という妖怪が暴れていた。
経凛々は古い書物や経典等が妖怪化したものだが、社員の誰かがそれを中途半端に復元したせいで自我を失い、体を補うべく人間達を取り込み始めたのだ。
その魔の手はろく子にまで及び、鷲尾は自身が無力とわかっていながらも助けに行こうとする。
唯一無事だった女性社員を守ることとの間で揺れながらも、鷲尾にどこか共感していた一つ目小僧は鬼太郎と共闘することを決める。
自身の能力で経凛々の複製を作り出し、そっちに乗り移らせる事で人間たちを解放し、鬼太郎は経凛々を倒す。
助けられた鷲尾は彼に感謝するも、


大事なものを失っちゃったけどね……。


実は経凛々の複製を作成したことで力を使い果たし、会社にかけられていた「信」の効力は消失、彼が妖怪であることが他の社員にバレてしまったのだ。
だが一つ目小僧は開き直って、


そうだ! これが僕の本当の姿さ!


と社員たちを驚かしてかつての同僚たちを退散させた。彼に好意を抱いていた女性社員は逃げこそしなかったが怯えておりその目はもう「一つ橋」を見ている目ではなかった。
一つ目小僧はゲラゲラ笑っていたが、その姿には哀愁を漂わせていた……。


その後、経凛々を本来の姿に戻すべく旅に出る一つ目小僧。見送りに来た鷲尾に彼は、


彼女、大事にしてやれよ。


と自分には成し遂げられなかった人間と妖怪の共存を実現させた彼に忠告して去っていき、鷲尾は彼に静かにお辞儀をするのだった。


【余談】

  • 別れ際に鬼太郎は一つ目小僧に「君が妖怪四十七士だったら……」と呟いていたが、
    劇場版「日本爆裂」において1カットだけ一つ目小僧が登場、東京都の四十七士に仮覚醒するシーンが描かれている。
    実際に三条氏は打ち切り後のインタビューで「このキャラは今でも『こんな形で終わっていいはずないだろ…』と思います」と露骨なまでに恨み節を吐いた。


  • 「人間と暮らしていたが妖怪であることがバレて人間の元を去る」というシチュエーションは6期のすねこすりと共通する。
    すねこすりもまた別れ際にあえて人間に嫌われるような所業を行っている。


  • 6期犬山まなとは、ちょうど逆の立場の位置関係から互いの世界に興味を持ち、知りたい、仲良くなりたいと思っているキャラでもある。
    もし、6期にあのままの性格と人間性で登場しまなと絡むようなことがあれば、まなにとっては理想の社会人、大人として憧れを抱くようなキャラではないだろうか。


追記、修正は一つ目の同僚がいても驚かない人がお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 一つ目小僧
  • ゲゲゲの鬼太郎
  • 鬼太郎第5期
  • 妖怪
  • 一つ橋
  • 筆師
  • 会社員
  • 三木眞一郎
  • チート
  • 四十七士
  • 東京都
  • リア充
  • もうこいつ1人でいいんじゃないかな
  • 経凛々
  • 妖怪
  • 悲恋
  • 妖怪筆師!一つ目小僧
  • 単眼
  • モヂカラ
最終更新:2024年09月23日 09:27