《結城友奈の章》
第5話では先鋒として切り込み、真っ先に牡羊座を勇者部との連携で封印するも、レオ・スタークラスターの全方位火球に巻き込まれ戦闘不能に。結果、満開をただ一人使わぬままとなった。
そのため、満開の結果後遺症を背負った他4人に対してやや引け目を感じるようになる。
勇者部にも顔を出さず、海岸で一人剣戟の自主トレに励んでいたが、そんな折友奈が部活の誘いにやってくる。
私は勇者として戦うためにこの学校に来た。あの部に居たのは戦うために、他の勇者たちと連携を取ったほうがいいからよ。
それ以上の理由なんて、ない…。
大体、風も何考えてるのよ!勇者部はバーテックスを殲滅するための部なんでしょ!
バーテックスが居なくなったら、そんな部、もう意味ない!
違うよ!
勇者部は、風先輩がいて、樹ちゃんがいて、東郷さんがいて、夏凛ちゃんがいて…
みんなで楽しみながら人に喜んでもらうことをしていく部だよ。
バーテックスなんていなくても、勇者部は勇者部。
バーテックスをすべて倒したことで自分の居場所と存在価値を見出せなくなっていた夏凛に、友奈は「夏凜ちゃんが居ないと部室が寂しい」と言葉をかけ、心を動かされた夏凛は勇者部に復帰したのだった。
第9話では、満開と散華の真実を知った事で
絶望し、大赦を襲撃しようとした風を止めるため立ち塞がる。
怒りと絶望のまま荒れ狂う風に終始押されていたものの、友奈と樹が割って入った事で風を止めることができた。
この時は、風の攻撃を捌き続け満開ゲージを溜めていく友奈の事を終始気にかけていた。
一部で実力を疑問視する向きもあったが、東郷が絶望のあまり壁を破壊し、バーテックスが襲撃してきた第11話ではついに「本物の勇者」としての本領を発揮。
友奈…。私、もう大赦の勇者として戦うのやめるわ。
これからは勇者部の一員として戦う…。私たちの勇者部を、壊させたりしない。
友奈の泣き顔、見たくないから。
「大赦から派遣された、道具としての勇者」ではなく、「讃州中学勇者部部員、友を守る勇者」として立った彼女は満開を発動。
あまりの事態にメンタルに揺らぎを見せ一時的に変身不能となった友奈を守り、彼女を奮い立たせた。
さぁ、さぁ!ここからが大見せ場!遠からんものは音に聞け!
近くば寄って目にも見よ!これが讃州中学二年!勇者部部員!三好夏凜の実力だ!!
無数の星屑を一太刀で薙ぎ払う、射手座の超範囲・速度のニードル攻撃を瞬時に見切り切り払うなど、圧倒的大立ち回りを見せ、大型バーテックス五体を封印の儀すらすっ飛ばして次々撃破。
しかし、その大立ち回りのために満開を繰り返した代償はあまりに大きく、右脚右腕の機能と聴覚視覚を失い、実質廃人状態となってしまった。
私、長い間ずっと勇者の訓練を受けてきた。 戦うことだけが私の存在価値で、私はただの道具だった…。
でも、皆のおかげで、私…。
友奈なら、東郷の心だって変えられる、きっと…。
私は…
東郷を救えるのは友奈だけよ。一番の友達なんでしょ…?
そんな状態になっても彼女は友奈を励まし、東郷の元へ向かうよう促した。
最終決戦には右半身不随かつ視聴覚を失ったまま満開を起動して参戦。バーテックスの進行を勇者部一丸となって防ぎ切った。
そこかぁぁぁぁぁっ!!
勇者部を!なめるなぁぁぁぁっ!!
決戦後、散華により失った身体機能を取り戻した。
《勇者の章》
引き続き勇者部に所属。
乃木園子からも「にぼっしー」と呼ばれ
弄られて親しまれている。
やや刺々しさは残っているものの、勇者部の居心地はまんざらでもない模様。
園子が加わった事でボケの比率が増えたため、勇者部におけるツッコミ役を担当する事が増えた。
第4話にて友奈の不調を察し、「私が力になる」と友奈の悩みを受け止めようとするが、
天の神の祟りの性質上、「勇者部の仲間を巻き込めない」と判断した友奈がはぐらかした事で関係がぎくしゃくしてしまう。
悩んだら…悩んだら相談じゃなかったの…?
私、友達の力になりたかった…。
夏凜ちゃん! 待って!…夏凜ちゃん!
後に東郷が結城家から持ち出した勇者御記によって、「友奈が天の神に祟られており、それによって余命幾ばくもない事」「その祟りが他人に話すと伝染してしまう事」を勇者部の仲間達と共に知る。
その残酷な事実に、自分が良かれと思って持ち掛けたことが裏目に出てしまった事を悟り、「友奈を傷つけてしまった」と涙を流した。
友奈がっ…そんなに苦しんでるのに…。私…っ…酷い事言っちゃった…
酷い事言っちゃったよぉ…っ!
真実を知っても何も手を打つ事が出来ず、歯痒い思いを噛み締める勇者部の仲間達。
そんな中、友奈が寿命が近づいた神樹との新婚を大赦から持ち掛けられ、それに応じる覚悟を決めてしまう。
風達は当然引き留めようとするが、余命幾ばくもない事で追い詰められていた友奈の決意は固く、前述の事が尾を引いていた夏凜は強く引き留める事が出来なかった。
友奈、その…とにかく、無理すんな…。
無理してないよッ!
っ…ご、ごめん…。
勇者らしく、私らしくしてるよッ!
しかしそんな中、神婚を「人が神に近づこうとする愚かな行為」と捉え、激怒した天の神が大規模な襲撃をかけてきた。
大赦から神婚を防衛するための「最後の御役目」を依頼されると、風達の「友奈を返してもらう」「神婚なんかさせない」という決意に同調。
満開を残している彼女は天の神の足止めを買って出る。
友奈に謝らなきゃ…。一緒に帰るんだ…!
当代無双!三好夏凜!!
一世一代の大暴れを!とくと見よぉぉぉっ!!
1期から色褪せぬ戦闘力の高さで天の神相手に大立ち回りを演じるも、精霊バリアを無効化し、全バーテックスの力を行使できる天の神の猛攻の前に危機に陥る。
こいつのせいで…くっ!
ふざっ、けるなあぁぁぁぁぁ!!!
あわや前任者と同じ運命を辿ってしまうか、という所で間一髪園子と樹の援護が間に合い、危機を乗り越えた。
だが、満開を以てしても天の神の力は圧倒的で、燃え盛る樹海から園子や樹と共に身を隠すしかない状況に追い詰められてしまう。
それでも諦めず、神樹に対して仲間達と共に願い、友奈が大満開に至るきっかけの一つとなった。
皆…。皆、ごめんね…!
私こそ…ごめんなさい…!
夏凜ちゃぁぁぁん…!
天の神が撃退され世界を取り戻した後は、天の神の祟りから解き放たれた友奈と改めて和解。
部長を襲名した樹を仲間達と共に祝福した。
『大満開の章』で追加された話では、重篤状態な友奈とすれ違ったことでしょぼくれており、
その情けない姿を見た芽吹に問答無用で銃撃を喰らわせられた。
しかし、戦いという名の対話で萎えていた気概が復活。互いに下の名前で呼び合う仲となり、互いの健闘を祈り、当代無双の勇者として、天を統べ万物をも従える神相手に一世一代の大暴れを見せた。
エピローグの四年後。変革された大赦の重役として登場。本土調査を指揮する立場になっている。
また、園子の右腕としても活動しているようで、政敵が多く危険な綱渡りをする園子や、本渡行きを急かす防人組に対して軽く愚痴をこぼしている。