パワプロ体型

登録日:2025/08/06 Wed 18:04:42
更新日:2025/08/26 Tue 07:30:41
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パワプロ体型とは「パワフルプロ野球シリーズ」等で使われるキャラクターの体型である。
略して「パワ体」、あるいは類似する通称として「パワター」とも呼ばれている。象徴であるパワプロクンと呼ばれることも。

ちなみに「パワプロ体型(パワ体)」という呼び方は公式でも言及されている。


【概要】

前述の通りパワフルプロ野球や実況パワフルサッカー等、KONAMIが出している「パワフル」シリーズの登場人物の姿として使われる体型。
2頭身で丸を中心とした形をしたデザインで、親しみやすく、だが選手の動きがしっかり表現できるという不思議な体型である。

選手だけでなく女性キャラや一般人、果ては動物までもがこの姿で書かれている。
更に当初は全員がそれこそ「パワプロクン」と呼ばれるおなじみの姿だった*1のでOPで出てくる現役選手は背番号とか特徴とかで見分ける必要があった。
がサクセスモードにおいてはメガネを掛けただけの矢部君や前髪があるだけの猪狩守と言った亜種が生まれる。
それでも試合中は(パワメジャシリーズのサクセスを除いて)全員が「パワプロクン」となっていたが、パワプロ2010で「パワター」として編集可能となり、プロ野球選手の顔立ちが表現されるようになった他、サクセスの登場人物も試合中であっても本来の姿で表現されることとなった。

基本的にはゲームを通して見えるデフォルメであり、作中においては基本的に普通の肉体として認識・描写されている。
またゲーム全ての生物がパワプロ体型になっているわけではなく、球場の広告の写真とかウマ娘とかはそのままの姿で描かれている。
逆に言うと選手の名前、動き、球場やドーム、実況等は現実のプロ野球さながらの臨場感を持ちながらキャラクターだけがデフォルメされているのがパワプロシリーズの大きな特徴、かつ魅力と言えるだろうか。
どうやらこのデフォルメ体型は容量や処理量の節約にも向いているらしく、最新機種では選手だけでなく観客1人1人が個別に動き、応援だけでなく移動や食事をしていたりもする。負け掛けてると家に帰るとか。


【特徴】

基本的に顔は髪の毛と目、眉毛のみ。キャラや選手によってはシワやヒゲ、頬の丸みや赤みも生まれる。
耳に関してはエルフ耳のフリーレン等の一部を除いては省略される。お陰で矢部君などのメガネやグラサンが不思議なことになっている。
当然ながらあくまで省略されているだけで実際には存在しており、匂いをかいだり物を食べたりするシーンも多い。

体に関しては卵のような丸っこいもの。男女ともに細さ以外は変わらず、胸やおしりといったセックスポイントも日和ミヨなどの一部を除いて強調されない。
これも前述の通り表現の問題であり、パワ体状態でも胸の大きさで口論になったりすることもある。
三角フラスコ体型だの丸底フラスコ体型だの言われる彼女の体型も、あくまで彼女特有の体型なのである。
かつては男性の体をそのまま女の子にも使っていた都合上、親方と揶揄されるほどのごんぶとボディになった女性選手もいる。
ちなみにユニフォームのベルトは胴体の最も太い辺りに締められており、ここが上半身と下半身の境目ということらしい。

手は短い棒状の腕の先に、丸っこい手がついている
これによりピッチャーの変化球の握りを表現しなくていいとか。またバットなどの物を持つときは貫通する。
前述の通り顔には目しか無いため、この手を振り回して感情表現するキャラクターも多い。

そして特徴的なのが足。なんと脚部分が無く、足しかない
というか足から胴体が完全に離れており浮いているというジョイメカファイト方式である。
また足下はスパイクや靴裏等であるが、足の上部は靴の色が前方、靴下の色が後方というニ色になっている。なので制服姿でも生足は拝めない。
その為にガチャポンフィギュアで登場しているパワプロキャラは腕に足をつけて無理矢理浮かせているというアイデア商品となっている。
他の立体化に関してもこの足の部分は大いに悩ませるらしく、いろいろな趣旨工夫が見られる。

ちなみにに関しては前足、後ろ足、そして尻尾が離れており鼻がある。ガンダーがわかりやすい。
一方でガンダーロボはちゃんと脚部分が存在している。
なんというか深く考えたら負けなのだろう。

繰り返しになるがあくまでデフォルメ表現されてるだけで、肩や肘、を怪我する事もある。

なおメタなネタとして『パワポケ10』のスクール学園高校学院のようにパワプロ体型でないキャラが登場して気味悪がられるなどの描写もあるが、「あくまでデフォルメ」という事を考慮した場合どういう扱いになっているのかは不明。
まあ敵校の男子学生がこっちを見ながら「うふふ」とか言ってたら体型云々抜きにキモがられるのも無理はない気もするが



【パワター】

前述の通り実況パワフルプロ野球2010で実装されたもの。
これで選手の顔をある程度再現されているだけでなく、サクセス等で作成したオリジナル選手の外見も作ることができる。
いわゆるキャラエディットであるため、あのキャラクターやあの声優、あの俳優やあの選手も割と忠実に再現できる。
かつては顔は丸っこいデフォルトのものしか使えなかった(実在選手はどんなに後述する輪郭のが近い人でも全てこれ)が、女の子キャラに多い小さな顔、イケメンキャラに多い長い顔、そして威圧感あるデカイ顔が2種類(公式表記だと「ホームベース」「長方形」、あとイケメンタイプの「面長」*2)の5つから選べるようになっている。
このあたりはどうしてもランダム生成による「選手の顔」を大量に必要とする栄冠ナインやサクセス・千将高校編の存在もあるようだ。つまり「普通」輪郭だけではプレイヤーチーム内で同じような顔の選手だらけになってしまい不自然というのの解決も一因であった様子。
ただ元が男性メインの世界であるため女性キャラを作る際に髪型が足りないというのは目下の欠点と言えるだろうか。
例えば髪を結んでいないロングヘアは事実上2種類+ほむらなど一部のサクセス女性選手の流用のものしかなく、ついでに髪をくくっているものも案外バリエーションは少ない。他作品の女性キャラを作る場合もみあげ部分のバリエーションが少ないのが痛いか。例えば三峰*3摩美々は作れるけど霧子のようなロング+くくってる部分ありのキャラは厳しかったり
他、通常顔にある女性向けの髪型が小顔に用意されていないなど、髪型問題はまだまだ続きそうである。

また現役選手に関してもどうしても印象面の再現は難しいらしく、選手によって似ているかどうかは差があるとする意見も見られる。
強いて言えば松井秀喜、ランディ・バースに落合博満といった著名OBはよく似ているとする意見が大半。香川伸行もちゃんと山田太郎にせずに再現していると言えるだろう。
現役選手だと中村剛也や青柳晃洋あたりの「特徴がわかりやすい顔の選手」は再現性の評価が高め。
OBでも張本勲や真中満、野村克也あたりは現役当時の容姿を知らないと違和感があるかも。真中さんは本人も外見的な豹変をネタにするほどなのである意味しょうがないが意外なところだと清原和博は『2024』だと西武期しかいないので、巨人時代や某キヨハラ*4の雰囲気はない。

OB選手に関しては意外な利点として、岡田彰布や石井琢朗のような収録時点ではかなり加齢した顔になっている方でも、『プロ野球スピリッツ』のそれより容易に現役時代の顔立ちを再現できるというポイントもある。
まぁこの2人はパワターでも結構老け顔な気はするけどね

この影響か、近年はサクセスモードのモブ選手でも「パワター自体は固有」とされていることもある。
『2024』フューチャーズ編では収録OBにそっくりなアバターを使っていると思しき(=収録OBのそれとよく似ているパワターの)ザコプロ枠の相手チーム選手もちらほら…。



【余談】

  • 各キャラクターには等身大の設定もある程度あるらしく、一部キャラは遊戯王とコラボした際にその姿が描かれている。
    • ファンアート等でも等身大の姿で描かれることもあるが大体主人公と矢部君の頭部がひどいことになってる(具体的に言うとこの2人は頭部のみ「公式の描写」に忠実に描くのがなかばお約束)*5
    • またごく一部の『プロ野球スピリッツ』扱いの作品では、選手パスワードに互換性を設けるという形で『パワプロ』扱いの作品で作ったサクセス選手を持ち込むことができた。数少ないKONAMI公式によるパワプロ体形→リアル頭身へのコンバート機能である。
      このときも「頭部のみはパワプロくんのまま」という着ぐるみ感があって違和感の強い表現であった。

  • 初期のシリーズでは現在と違って目がつぶらでずんぐりむっくりしており、今とはまた違う印象を与えてくれる。

  • 後にコナミはメジャーリーグとボブルヘッド人形を題材としたゲームとして「MLB ボブルヘッド!」を発売するが、こちらも脚の部分がないというデザインとなっており動きは完全にパワプロクンのそれである。

  • 生みの親はデザイナーの藤岡謙治氏、その後、遠山晃氏やケイ壱氏などが描いている。




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最終更新:2025年08月26日 07:30

*1 厳密には肌の色と身長が違う

*2 顎部分が下細り、顎部分があまり細くならずほぼ長方形、顎部分が下膨れ。「面長」に関しては『ゴーゴー!ゴジラッ!マツイくん』版の松井秀喜を想像してもらうとやや近い。

*3 意外かもしれないが、メガネあり版なら前述したほむらの髪型で再現できる。

*4 キヨハラ(河合版)に関してはサクセスキャラの実和男(みわちゃん)がパロディキャラなのが代わりとする意見はある

*5 この2人(+いわゆるメガネ一族)以外はそれなりに写実的なものに再考察して描く人が大半である