ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ

登録日:2021/12/10 Fri 06:34:47
更新日:2025/01/11 Sat 13:54:49
所要時間:約 5 分で読めます




◆ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ





















































概要


『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ(Venom: Let There Be Carnage)』とは、2021年に公開された米映画。
2018年に公開された映画『ヴェノム』の続編である。
MARVEL社のコミックヴィラン「ヴェノム」の映画第2弾であり、ソニー・ピクチャーズが手掛けるMARVEL原作のシリーズ「ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース(SSU)」の第2弾として製作された。元々は『モービウス』がSSU第2弾として公開予定だったが、同作の公開が新型コロナウイルスの感染拡大の影響で延期を重ね、2022年の公開に繰り下げられた事で、公開順が本作と入れ替わっている。

監督は『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのゴラム役や『猿の惑星』新シリーズのシーザー役など、モーションキャプチャーの第一人者として知られるアンディ・サーキス。

本作では、前作ラストで登場した人気キャラにしてヴェノムの宿命のライバル的存在のクレタス・キャサディ/カーネイジが本格的に参戦。
エディ・ブロック/ヴェノムのコンビの最大の強敵として立ち塞がる。
無論、エディとヴェノムの関係の描写も前作からパワーアップ。漫才のような掛け合いに大喧嘩と、コミカル要素も大きく、「延々痴話喧嘩を見せられてる」という批判もあるほど。
それでいて上映時間は90分強と、手軽に楽しめるサイズとなっている。

そして、本作はSSUの方向性が大きく変わる作品であり、ポストクレジットでは超衝撃的な出来事が起こった
ソニー製作のMARVEL映画の今後について、ファンからは早くも期待が寄せられている。





ストーリー


前作でのライフ財団との戦いから1年後ー。

宇宙から来た不定形生命体「シンビオート」のヴェノムに寄生された記者エディ・ブロック。
そんな一人と一匹の共同生活は「悪人を食わせる」条件の下で続いていた。

そんな中、エディは収監されていた連続殺人鬼の死刑囚クレタス・キャサディの記事を書くべく彼に面会しながら取材をし、ヴェノムはその類まれなる分析力を駆使してキャサディの描いた絵を元に未発見の死体を発見する。
この功績が称えられ再び売れっ子記者に返り咲いたエディは有頂天になるが、期待していた元カノのアンとの復縁は叶わなかった。
そして、キャサディの死刑執行が決定し、その直前になって面会したエディだったが、彼はキャサディから露骨な憎悪をぶつけられ罵られ、そのことに怒ったヴェノムのせいで乱闘に発展。その最中にキャサディに指を噛まれてしまう。

今回の騒動で面会は禁止となり、取材のチャンスを失い苛立ったエディは、その夜ヴェノムと大喧嘩。分離させられたヴェノムは家から出て行ってしまった。

一方、キャサディの死刑執行の時、彼の体に異変が起こっていた。キャサディが舐め取ったエディの血から新たなシンビオートが発生し、彼の体を変異させたのだ。
キャサディはそのシンビオート「カーネイジ」を駆使して刑務所を脱獄し、矯正施設時代の恋人・フランシスを連れ出し、エディへの復讐を開始する。

事態を知ったエディはキャサディを止めるためにヴェノムと仲直りして再び「二つで一つ」の関係に戻り、最大の脅威に立ち向かう。






登場人物


  • エディ・ブロック
演:トム・ハーディ/吹き替え:諏訪部順一
主人公。
ご存知正義感は強いが若干自己中で保身的な記者。
シンビオートのヴェノムに寄生されて以来、彼との共生関係を続けており、「悪人を食わせる」と約束しているが、そう簡単に食わせていい悪人がいるはずがないので、ニワトリで我慢させ暴れるヴェノムに頭を悩ませている。
死刑囚のキャサディに密着取材を続け、ヴェノムのお陰で未発見の死体を突き止めて一躍有名人となるが、親しみを持たれていたキャサディの恨みを買う。
そして、死刑直前の面会でキャサディと乱闘沙汰を起こして面会禁止を食らい、原因となったヴェノムと大喧嘩になって彼を自分の体から追い出してしまった。
だが、キャサディが新たなシンビオートと共生して脱獄し、自分を狙っていることを知り動揺。さらには前作の事件と相まって警察にも狙われる。
ピンチに陥った彼はアンの協力を得てヴェノムに謝罪して和解。最悪のタッグに再びタッグとして挑む。
今作で、キャサディの口から彼が母の死と共に出産され、父からは恨まれ虐待を受けていた過去が明かされている。


  • ヴェノム
演:トム・ハーディ/吹き替え:中村獅童
もう一人の主人公。
ご存知「最悪」のツンデレシンビオート。
適合したエディの体に寄生して利用する傍ら、生活能力に甲斐性もない彼の世話を焼き、アンとの復縁も後押ししようとする。
前作で「悪人を食わせる」約束を結ぶが、しょっちゅうエディから「お預け」を食らい、ニワトリで我慢させられ欲求不満の日々を送っていた。
なおエディから食事用にプレゼントされた二匹のニワトリには完全に情が移ってしまい「ソニー」と「シェール」と名付けて親友として可愛がっている。あざとい。
シンビオートとしてのスペックをフルに活かし、取材していたキャサディの行動パターンを分析し、未発見の死体を見事突き止めた。
だが、キャサディの暴言に激怒して暴力沙汰になり、面会禁止になったことを機にエディから一方的に責められ、自分に何も感謝してないことに不満が爆発。
大喧嘩になった挙句体を追い出された彼はエディに三行半を叩きつける。
エディの制御から離れた彼はついに人を襲うように……などということは全くなく、別の人間の肉体を転々としながら大人しく生活していた。
割とちゃんと人間社会に溶け込んではいたのだが、結局適合する体が見つからず、チェンの下に縋るしかなかった。
大喧嘩の後にもかかわらず傍にエディがいないことを寂しがってその名を呟くという繊細な一面も見せる。やはりあざとい。
その後、アンに発見されてエディの心のこもった(?)謝罪に許した彼は、自分の分身たるカーネイジと対峙する。
どうやら、カーネイジの「赤」に何やら危険なものを感じているらしい。


  • クレタス・キャサディ
演:ウディ・ハレルソン/吹き替え:内田直哉
本作のヴィラン。
全米を震撼させた連続大量殺人犯の死刑囚。
家族から虐待を受けて育って心が捻じ曲がり、人の命を躊躇なく奪える残虐な性格となってしまった。
手始めに母親と祖母を殺害して矯正施設に入れられ、そこで生涯を誓った恋人のフランシスと出会う。
当初、エディの取材には好意を以て接していたが、内心にはある不満を募らせていた。
そして、自分の未発見の死体を突き止められ、やがて憎しみを抱くようになる。
最後の面会で彼に暴言を吐いた挙句噛みつき、結果分離したシンビオート「カーネイジ」が体内に寄生し、死刑執行中に大暴れして脱獄。
そして、研究施設に囚われていたフランシスを解放し、エディへの復讐を始める。
エディが自分と同じ怪物を飼っていると知った彼は、「同じ」と思っていた彼を完膚なきまでに叩き伏せようとするが……。


  • カーネイジ
演:ウディ・ハレルソン/吹き替え:片岡愛之助
もう一人のヴィラン。
キャサディがエディの血を取り込んだことにより、ヴェノムから分離した新たなシンビオート。
非常に獰猛かつ残虐であり、誰に対しても見境なく暴れ、その猛烈な食欲を発揮する。
真っ赤な肉体が特徴的で、自身の体を触手のように自在に操り、圧倒的な戦闘力を誇る。
自身の性格が合ったからか、同じく殺意に満ちたキャサディとは難なく共生関係を築き、利害が一致している。
しかし、フランシスに関しては彼女の持つ超音波能力を邪魔に思っており、隙あらば彼女を始末しようと目論んでいた。
自分の「父」であるヴェノムを打ち倒し、吸収して最強の座に君臨するべく最大の敵として立ち塞がる。


  • フランシス・バリソン/シュリーク
演:ナオミ・ハリス/吹き替え:早見沙織
キャサディの恋人。矯正施設時代、誰にも好かれなかった彼に唯一優しく接した。
恋人同様に凶暴な性格だが、結婚を誓い合い常に相思相愛。
超音波の声を持ち、至近距離で放った人間の鼓膜を破るほどの声量を持つ。
その声質故に音波によって実体を保てないシンビオートの天敵とも言うべき存在であり、キャサディに寄生していたカーネイジからは疎まれていた。


  • アン“アニー”・ウェイング
演:ミシェル・ウィリアムズ/吹き替え:中川翔子
エディの元彼女の弁護士。前作の事件以降、エディとは距離を置いていたようだ。
久しぶりにエディと再会して彼は復縁を期待していたものの、実際はダンと結婚することになり、彼からお祝いの言葉を期待していた。
しかも死んだと思っていたヴェノムが生きていたことを知り、ヴェノムにエディのことを頼む。
そして、二人が喧嘩別れしたことを知ると、またヴェノムを自分に寄生させてエディを警察から救出し、彼らを仲直りさせた。
しかし、エディをおびき寄せるためにフランシスに誘拐されてしまい……。


  • ダン・ルイス
演:リード・スコット/吹き替え:桐本拓哉
アンの婚約者の医者。
エディとヴェノムの信じがたい共生関係についていけなくなるも、アンのためにも彼らに味方する。
さらにアンのピンチにも駆けつけ、戦闘でもヴェノム達のサポートをするなどとことんいい奴。


  • パトリック・マリガン
演:スティーヴン・グラハム/吹き替え:森川智之
サンフランシスコ市警の刑事。クレタス・キャサディの件でエディに取材の協力をしていた。
とはいえ、勝手にキャサディの未発見の犠牲者の遺体を公表されたことで彼に不信感を抱いていた。
フランシスを施設から研究所へ護送する際に抵抗した彼女によって鼓膜を潰され、自身も彼女の右目を撃ち、彼女から恨みを買われていた。
不審な点が多いエディを追っている最中に、フランシスへの生贄としてキャサディに拉致される。
終盤、フランシスへの生贄として捕らわれた彼は戦いに巻き込まれ重傷を負うが、その瞳は青く染まっていた。これが意味するものとは…?

  • チェン
演:ペギー・ルー/吹き替え:田村聖子
エディ行きつけの食料品店の店長で、エディとヴェノムの関係を知る数少ない人物。
立地の都合上マナーの悪い客が多いため、「店のチョコレートを提供する代わりにヴェノムをボディガードとして雇う」という約束をしている。
それどころか家出して行き場をなくしたヴェノムを自分の体に入れるなど懐の深い人物。










  • スタン・リー
写真だけだけどちょっとだけ出てるよ!
チェンの食料品店に並んだ新聞?らしきものの一面に写っているのが確認できる。









「俺たち二人は無慈悲な追記・修正者(リーサル・エディター)だ」





















































以下、ポストクレジットシーンのネタバレにつき閲覧注意




















































死が二人を―分かつまで








見届けよ







壮絶なる

最 終 章









VENOM

THE LAST DANCE




ヴェノム

ザ・ラストダンス




OCTOBER 25

11.1.24 IN JAPAN








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