pop'n music 14 FEVER!

登録日:2019/1/24 (木曜日) 14:40:00
更新日:2024/11/27 Wed 10:51:30
所要時間:約 8 分で読めます



pop'n music 14 FEVER!』は、コナミの音ゲーpop'n musicシリーズの14作目に当たる作品である。
テーマは『ディスコ』。

◆AC版
2006年5月17日に稼動。

【キャラクター関連】



◆システム・備考など
テーマがテーマなだけに、本作はボーカル曲よりもインスト曲の比率が高かった。

NET対戦モードはRPG風の物に変化し選んだジョブによって「受けたおジャマの時間を短くなることがある」「おジャマを受けた時おジャマゲージが溜まりやすくなる」といった特殊能力を得る。
忍者は自分が選曲した曲とBPMの下一桁を隠すという能力があり、「ランダムを使うか否か」などオプション設定を難しくさせるという騙し討ちに使われた。
またおジャマはジョブごとに設定されているレベルを上げることで獲得する形式に変更された。
おジャマコンプに対戦する相手が特定の条件を満たしているかなどの運要素に振り回されることはなくなった。
各ジョブで最後に獲得できるおジャマは「強制LOW-SPEED」「DEATH」「横分身」「COOLorBAD」と強力なものが揃っているが、そのジョブを使っている時にしか選択できない。

HELLコースは初めてAC初出曲では最高レベルの42(現48)に統一されたコースになっていた。
しかし後の作品でケンカドラムと演説は簡単だったためか41に降格し、登場当時最高レベルの難易度を誇っていたプログレッシブバロックは43へ昇格したため実質的に42といえるのはサイバーフラメンコのみ。

ee'mallとの連動が今作から無くなったためしばらくee'mall曲がプレーできない状況になった。
だが、後述の隠し曲解禁イベント終了後、ee'mall曲のうち1stのみが無条件で解禁された。

◆隠し曲解禁イベント『フィーバー戦士ポップン14』
戦隊モノを意識した物になっており、一週ごとに指令(ノルマ)をこなしながら隠し曲を解禁していく。
隠し曲は一話ごとに四曲ずつ用意されており、その週で解禁できる曲を全て解禁した場合は、フィーバーロボ建設に移行する。

【第一話:あつまれフィーバー!ポップン14】
ノルマ:COOLとGREATを合計50万出せ!

解禁楽曲:ディスコアゴーゴー、フィーバーヒーロー、ネオクラシカルへビィメタル、フィーバーヒーローエンディング

【第二話:学園フィーバー!ポップン14】
ノルマ:FEVERクリアを500回達成しろ!

解禁楽曲:ビタースイートポップ、保健ラップ、クラシック11、応援歌

【第三話:アイドルフィーバー!ポップン14】
ノルマ:皆で、コンボ500000を達成しろ!

解禁楽曲:ちびっこアイドル、エレクトロポップ、ゆるポップ、ヴイエスサウンド

【第四話:世界でフィーバー!ポップン14】
ノルマ:皆でリザルトの中に14を500回出せ!

解禁楽曲:フレンチメルヘン、太極拳、コンテンポラリーネイション2、ブルガリアンリズム

【第5話:宇宙でフィーバー!ポップン14】
ノルマ:チャレンジポイントを累計30000出せ!

解禁楽曲:グラディウス2、ブロークンバンビート、ポップデスコ、サイケデリックトランス

【第6話:ボスボスフィーバー!ポップン14】
ノルマ:FEVER!とCOOLを300000集めろ!

解禁楽曲:サイバーフラメンコ、ケンカドラム、演説、プログレッシブバロック

【最終話:地獄でフィーバー!ポップン14】
ノルマ:フィーバーロボが完成していて、なおかつスコアを一億達成すること。

解禁:HELL14コース

◆イベントに関して
「500000コンボ達成」や「リザルトに14を500回出せ」等、一人だけでは間違いなく達成不可能な条件が多い。
とはいえこれまでのイベントもまず一人ではできないようなものだったのだが、今回はその途方もない数が明示されてしまったので作業色がかなり強くなってしまった。そもそもこれだけの結果をたったの1週間で出せということ自体が無茶ぶりすぎである。
ノルマによってはモード選択次第では少しも進まないものもある。
殆どの店舗では一週のうちに楽曲が半分位しか解禁されず、次の指令に突入してしまっていた。
当時は隠し曲やキャラの解禁状況はカードではなく筐体依存であったため、人気店と過疎店の差が浮き彫りになってしまい店舗対抗イベント形式の問題点が大きく出てしまった。
なお、解禁できなかった分は二週間後に無条件解禁されたが、最終話での指令が問題であった。
最終話での指令は、フィーバーロボが完成していることが前提条件。
しかもこのロボの建設はその週のノルマを達成した後に行うものであり前述の通りその週の隠し曲を解禁しきれない事が多く、一回も建設を行ってない店も珍しくなかった。

しかもこのロボの完成度のゲージも上がりにくく完成には相当のプレー回数が必要になる
それまでにロボを完成させていなかった場合は…

おやっさん「行け!ポップンフォ…」
オネイサン「待ってダーリン!フィーバーロボがまだ出来てないわ!フィーバーロボをレッツ作るのよ!」

と引き留められるイベントが発生する。
ロボ完成するまで最終話の指令をこなす事が出来ず、ここまで一切建設をしてなかった店はロボを建設してる間にイベントが終わってしまった。
このロボ完成報酬があるのだが隠し曲「フィーバーロボ」1曲のみのため途方もない条件から期待したプレーヤーからは「ガッカリロボ」と不名誉なあだ名で呼ばれてしまう事に。
曲は気合が入っており、EX譜面は当時のレベル42の中では難しい方だっただけに登場の仕方にに恵まれなかった不遇の存在と言えるだろう。

結果として、店舗対抗イベント自体が抱えていた潜在的な問題点*1が最も色濃く表れたイベントとなってしまった点が、本作の問題点の最たるものであった。

その面を反省してか、6以来伝統であった店舗対抗イベントは本作をもって終了となり、次回作からはe-AmusementPassを使用した個人解禁にシフトチェンジした。


◇CS版
2007年7月13日発売。
対応機種:PS2
CERO:A(全年齢対象)

PS2で発売された最後のポップンにして、家庭用ゲームハードで発売されたCSポップンシリーズの最終作である。

【キャラクター関連】



◆ミニゲーム
ポップン14のメンバー一人一人を操作し、ミニゲームをこなしていく。メイドインワリオみたいなものを想像してもらうとわかりやすい。
10人以上揃えば敵の巨大ロボットに挑むことが出来るが、失敗すると遅刻や行方不明になり来れなくなってしまい10人未満だとおやっさんに怒られ、巨大ロボットに挑めなくなる。
ミニゲームをクリアするとポイントが幾つか支払われるので、必ずee'mall楽曲購入に充てよう。

◆隠し曲解禁イベント『フィーバー戦士ポップン14』
ひたすらプレーを重ねて行くAC版とは違い、1プレーで達成できる指令をクリアしていく形式になっており最短でアーケードモードを28回プレーすれば全解禁できる。
指令の難易度はEASYとHARDの2つがあるが解禁を進める上での違いはない。
指令の内容によってはモードが限定される。
また、フィーバーロボの建設は1プレー終了ごとに少しずつ進んでいく形式になりゲージも上がりやすくなっている。
そのためACとは逆に意図してプレーしないと「待ってダーリン!」が見られない状況に。
なお、AC版に入っていたCS11からの移植曲であったクラシック11、フレンチメルヘン、コンテンポラリーネイション2は省かれ、代わりにジャパニーズレゲェ、カーニバル、サンクティティが新たに収録されている。
ただ、イベント自体はACそのままを流用している為、表示される隠し曲の内容を推測できるメッセージにやや違和感を覚える事も。
例としては、『世界でフィーバー!ポップン14』にて、「フレンチカンカン!アンドゥトロワ(ACではフレンチメルヘンの事を指している)→解禁されるのはハワイアンなカーニバル」が有名。

また、ACではHELL14コースの解禁しかなかった『地獄でフィーバー!ポップン14』にて新たに新曲が2曲登場したが、「地獄→蜘蛛の糸」を連想させるファンクフィーバーは兎も角、やや明るめなコスモポップがこの位置で解禁される事にも若干ながら違和感を覚えたファンも多かったのでは?これもAC版そのままのストーリー進行に無理やり新規の曲を当てはめた弊害だろう・

◆収録曲に関して。
本作ではee'mall1stの楽曲が、UKガラージ(契約切れで削除)を除いて全て収録されている。
これはAC版にてイベント終了後、ee'mallが1stのみ無条件解禁された事を踏襲している為である。
なお、ee'mallの楽曲は過去のソフトに収録された物のみ最初から遊べる。
それ以外はチャレンジモードやミニゲームをプレーした時に貰えるポイントを支払う事により、解禁されていく。
またCS9から小出しにされていたee'mall曲も再収録されている。

大人の事情により削除されたマリオブラザーズメドレーの代わりにリフォーム、マジックナイト、グレンラガン、ロマンティックの新規版権曲が収録。
いずれもクオリティが高く、マリオの穴は十分に埋めているといえる。
リフォームのEXは当時の版権曲としては珍しい42表記で、譜面の内容も中盤に二重三重階段が多発するという「なんということでしょう」的な内容になっている。

これまでのCSにおいては、前作の隠し曲の大半を旧曲枠という形で再収録していたが、今回はee'mall1stの楽曲をほぼ全て収録した為か、前作の隠し曲はAC、CS共に未収録となっている。

「少なくともACはともかく、CS(幻想水滸伝Ⅴ、アラビアンクリスタル、中華ロック、サンバDEクラシック、ロックスタイル)はあっても良かったのでは?」

そう思うファンも多かったとか。

その為、本作は『AC新曲+CS新曲+ee'mall1st曲(UKガラージ除く)+四曲しかない旧曲』という曲構成になっている。

また今作は毎作恒例であったエキスパートコースのインターネットランキングがなくなったが、これに関しては改造コードを使用したランキング荒しがあった為、致し方ないと言える。

収録曲に偏りが目立つ内容だったため、最終作としては物足りなさが残るのは否めないところ。

隠しエキスパートコース『キッズDEフィーバーコース』に再録されている旧曲四曲(キッズ、Jr.R&B、ラグタイム、アニメヒロイン)に、CS13に隠し曲として登場した新曲(幻想水滸伝Ⅴ、アラビアンクリスタル、中華ロック、サンバDEクラシック、ロックスタイル)を加えれば旧曲枠は若干潤っていたかも………しれない…。

キッズが再録されたため無理押し、縦連打と配置の凄まじさに加えCS6,7特有のノート数から割り算して出した数で適当につけていた難易度のせいで超絶詐称曲として色んな意味で話題になったEX譜面がようやくまともな難易度付けされた。
CS7が27に対してCS14では37と10段昇格している。





待ってダーリン!項目がまだ出来てないわ!
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最終更新:2024年11月27日 10:51

*1 店舗対抗IRといって、全解禁までのの速さを店舗ごとに競うインターネットランキングの要素が含まれていたため、客足が解禁速度の速いテンポに流れやすいという欠点があり、本作ではイベントの進行しづらさもあいまって解禁状況とインカム面の双方で著しい格差が生じてしまった