幻想水滸伝

登録日:2012/05/10 Thu 14:07:45
更新日:2025/05/17 Sat 09:29:48
所要時間:約 4 分で読めます






プレイステーションよ
これがRPGだ!



幻想水滸伝』(Suikoden)とは、コナミより発売されたゲーム作品の一つ。
現在もシリーズ展開がまったり進行中の幻想水滸伝シリーズの記念すべき1作目である。
1995年12月15日にPlayStation向けに発売され、後にベスト版、セガサターン版、PC、携帯アプリでも展開されている。
2006年2月に発売されたPSP版と、2025年3月に発売されたリマスター版は、続編とのカップリングになっている。

◇特徴
一番の特徴はなんといっても魅力的な108人の仲間だろう。
それに加えて個性的な敵陣キャラ、脇役を含めると、その数は130人は越えるだろうか。当時のゲーム業界では異例のキャラ数だった。

本作はタイトル通り、水滸伝をモチーフにしているため、原作にもあった108星のほかにも、ストーリー展開も、水滸伝と共通する点がある。

シナリオは一本道だが、マルチエンディングを採用。上記のキャッチコピーのように、王道的でありながらもボリュームたっぷりの内容で人気を博した。


太陽暦458年、赤月帝国。
かつて賢王と慕われていた国王・バルバロッサ・ルーグナーも11年の間に暴君と化し、国民は暴政に苦しんでいた。
帝国六将軍、テオ・マクドールを父に持つ主人公は、父に憧れ帝国の役人の下で働くも、苦しむ民を見、帝国の現状を目の当たりにし苦悩する。
そんな中、親友、テッドが右手に宿している真なる27の紋章『ソウルイーター』を狙い、帝国軍が取り囲む。主人公はテッドの頼みで紋章を継承し、追われる身となる。

逃走中に出会った男、ビクトールに連れられ、反帝国を掲げる解放軍のリーダー、オデッサと出会い、主人公らは解放軍と帝国軍の戦いに巻き込まれていく…。

これは、ソウルイーターを巡り、国をも巻き込んだ3年にわたる戦いの物語である。

◇キャラクター

※CVはドラマCD版のもの

デフォルトネームはなし。通称坊ちゃん。年齢は不詳だが、小説版では14歳ぐらいで名前はティル。
親友であるテッドの頼みでソウルイーターを継承し、後に解放軍のリーダーとなる。

マクドール家の家政夫兼、母親のいない主人公の母代わりとして世話を焼いている。
穏やかな青年だが、主人公の為なら命をかけられるほど溺愛している。

  • クレオ(CV.竹間千ノ美)
マクドール家に居候しているテオお抱えの兵士。
姉御肌で、主人公を弟のように可愛がっている。
部屋に日記があるが、読もうとすると怒られる。

  • パーン(CV.日野聡)
クレオの後輩であり、居候兵士その2。
大柄な筋肉男だが、大の食いしん坊で、一度寝るとなかなか起きない。大ざっぱだが気のいい男。

  • テオ・マクドール
主人公の父で、帝国六将軍の1人。
厳しくもあり優しくもあるいい父親だが、主人公が解放軍に加わったことで、敵対していく。

  • テッド
主人公の親友。
テオが戦争孤児となったところを引き取り、現在はマクドール家から少し離れたところに住んでいる。
人なつっこい性格で、ムードメーカー。口癖は「一生のお願いだよ!」(勿論何回も使うよ!)
幻想水滸伝4にも登場する。

  • バルバロッサ・ルーグナー
赤月帝国の帝王。
かつては国中から信頼されていた良き王だが、現在は暴君と化している。

  • ウィンディ
帝国の宮廷魔術師。
亡き王妃とよく似ているが、性格は残忍。
ソウルイーターを狙い、ずっとテッドを探していた。

  • レックナート
魔術師の島に住まう、星詠み(占い)で生計を立てている盲目の女性。
真の紋章のひとつである、門の紋章の裏側を宿している。

  • マッシュ・シルバーバーグ
本作の軍師となる男。
名のある軍師だったが争いに嫌気がさし、先の戦争後、引退して寺子屋を営んでいた。

  • オデッサ・シルバーバーグ
解放軍を率いる女性で、マッシュの妹。
彼女との出会いが、主人公の運命を変えた。

熊のような大柄の男。主人公らを解放軍に誘った張本人。
中盤から登場する吸血鬼ネクロードと深い因縁がある。


◇用語

世界の根源とも言われる紋章。
一般的な紋章より遥かに強い力を持つが、同時に争いの原因ともなり、宿主に過酷な運命を背負わせる力を持つ。

  • ソウルイーター
真なる紋章のひとつで、本作の元凶。正式名称は「生と死を司る紋章」
その名の通り、宿主の親しい人間の魂を奪い、成長する紋章。
紋章の中でもトップを誇る攻撃力を持つが、あまりに強すぎるためか、『4』では信じられないくらい弱体化してしまった。


◇後のシリーズに受け継がれたシステム

※一部Rhapsodia、ティアクライス等の外伝作品を覗く

  • 戦争システム
後に駒を動かすような戦略シミュレーションになったが、基盤はこの作品である。
当時はじゃんけんのような三竦み+特殊コマンド形式だった。『4』でもミニゲームとして遊べる。
また、キャラによっては戦争に参加させ、自部隊がやられると死亡する場合がある。
その中には次回作に登場するキャラもいるが、まあ気にしてはいけない

  • 一騎打ち
主人公VS敵将とのバトル。これも基本は三竦みだが、キャラのレベルや現時点でのHPが反映される。
後の作品でも、ここぞというときに使われた。


  • 鍛冶システム
武器は買うものではない、鍛えるものだ!
対応するハンマーさえあれば、武器を鍛え攻撃力を上げることができる。

無論、レベルが高くなればなるほど金額がえらいことになるため、全国のガスパーさんがカモにされて涙した…。

  • 紋章システム
両手(または額)に紋章をセットして使える魔法を変えるシステム。魔法の威力や使用回数、装備できる箇所数は魔力の値により変動する。
紋章師に頼めばいつでも着脱できるが、主人公のような一部キャラは外すことのできない、固定紋章がある。.
設定上、外すことはできないはずなのに、何故か紋章が外せる人もいるが、気にしてはいけない

戦闘用から経験値・取得ポッチUPなど、様々な種類がある。ある意味、神行法の紋章は必携である。





追記、修正はオパール集めに苦労した方が、お願いします。


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最終更新:2025年05月17日 09:29