ラフタリア

登録日:2019/02/17 (日) 22:44:55
更新日:2023/01/11 Wed 01:58:34
所要時間:約 6 分で読めます






世界中の全てがナオフミ様がやったと責め立てようとも、

私は違うと……何度だって、ナオフミ様はそんな事をやっていないと言います。



出典:盾の勇者の成り上がり、3話「災厄の波」、キネマシトラス、盾の勇者の製作委員会、
2019年1月9日~6月26日まで放送、©2019 アネコユサギ/KADOKAWA/盾の勇者の製作委員会




概要

『ラフタリア』とは『盾の勇者の成り上がり』のヒロインの一人。
および外伝作品『槍の勇者のやり直し』『真・槍の勇者のやり直し』のサブキャラ。

CV:瀬戸麻沙美(アニメ)、堀江由衣(ドラマCD)


本作の主人公である盾の勇者・岩谷尚文が最初に購入した亜人奴隷であり、ラクーン種の少女。10歳。処女。
ラクーン種はタヌキ系の亜人であり、太りやすくブサイクで、
大人になると怠け癖が付く亜人の中でもひと際嫌われている種なのだが、ラフタリアは上記の特徴を備えていない。
後々実はラクーン種の近隣種であったことが明かされた。


出典:盾の勇者の成り上がり、2話「奴隷の少女」、キネマシトラス、盾の勇者の製作委員会、
2019年1月9日~6月26日まで放送、©2019 アネコユサギ/KADOKAWA/盾の勇者の製作委員会



メルロマルクの辺境の地、海の近くの農村部で両親と幼なじみのキールとリファナと仲良く過ごしていた。
ところが本編1か月前に『波』が発生。両親は魔物に殺され、村は滅ぼされてしまった。
自暴自棄となってフラフラしていたところを亜人狩りに遭遇。捕らえられ奴隷商人に売られていた。
奴隷になったばかりのラフタリアは体調不良に陥り、眠ると両親が殺される悪夢を見るせいで夜泣きも止まなかった。
そのため買われては売り戻されるという日々を送っていた。
尚文が買う前には虐待趣味の貴族に買われ、翌日には売り戻されていた。

この頃は満足に食事をとれなかったせいでガリガリに痩せ細り、外見は尚文や奴隷商がブサイクと判断するほど。
当時のレベルは1。候補者三人の中で一番戦力外に近かった。
しかし尚文はマルティと同じ「女」だからという理由で購入した。
女を奴隷として支配下に置く事で自分を陥れたマルティを支配した気分に浸れ、
ラフタリアが怯えたり、最悪死んだりするとそれだけで気が晴れる
」という最低な理由であった。

値段は基準以下の容姿と病気持ち、レベル1という状態という事もあって銀貨30枚。遺伝子病のラビット種よりかは高い。
後に仲間になったフィーロは初期費用が銀貨400枚もしたので、それを知った尚文は「ラフタリアが安い女で助かった」と言われた。
なお実際にはラフタリアは銀貨30枚ではなく、もう少し値段は高め。
そもそもラフタリアを売った奴隷商は女王に斡旋された人物で、女王から支援を貰っていたので尚文が買える程度に値段を下げていた。


当初のラフタリアは大人しく臆病な性格で、魔物との戦いもまともに出来ないほどだったが、
やさぐれ期の尚文が戦いを強制していたので嫌々ながらもナイフで戦っていく事になった*1
亜人の子供はレベルが上がるとレベルに合わせた効率のいい体にまで成長する特徴があり、
急激なレベルアップにより尚文のレベルを追い越し、短期間で17歳相当のナイスバディの美少女にまで成長した。
しかしこの頃の尚文は人間不信・味覚障害など精神的に追い詰められており、ラフタリアの事もステータス魔法でのみ評価していたので急成長に気付けなかった。
こうしてラフタリアは10歳の精神でありながら大人の体を手に入れ、ませた言動が多くなった。
まぁ元々処女、非処女の意味を知っている耳年増だったが。
かと思えば「キスで子供が出来る」といった間違った知識を持っている一面も。

そんな中、大きな転機が訪れる。
最初の波が終わった後、槍の勇者である元康から「奴隷を使役している」ことに対して因縁をつけられ、一方的に決闘を仕掛けられた挙句、奪われそうになる。
しかしラフタリアは元康を拒絶。尚文の強姦(冤罪)の話を聞かされても尚文の無実を信じ、自らの意志で尚文の元へ戻っていった。
この出来事が尚文の心を大きく救うことになり、二人の間に強い信頼関係が生まれることになる。

尚文が不遇な扱いを受けていたため、厳しい環境での生活が続いていたせいか、効率性を重視する性格になってしまった。
また勇者に対する理想が高く、尚文が勇者らしからぬ行動をとるたびに窘めている。
他の勇者に対しても問題行動が見受けられたため、彼女の中でかなり評価が下がっている。

尚文に対して恋愛感情を抱いているが、当人は出会った頃の印象から娘のようにしか見てもらえていない。
そもそも尚文がヴィッチに騙されたことで、恋愛面で鈍感になっておりアプローチも気付いてもらえない。
それどころか、ラフタリアは恋愛に関する話題を嫌っていると思われている始末。
尚文一筋で、他の異性からのアプローチを一切受け付けないガードの固さがそう認識させてしまったのかもしれない。

外伝では普通にレベル上げするだけでは体は本編時より頭一個分低い身長までしか成長しない事が判明する。
川澄樹天木錬は成長期に尚文に恋をしている状態でレベルアップが進化条件だろう、と睨んでいる。


魔法適正はラクーン種なので光・闇魔法を扱える。
これは光の屈折と闇のあやふや差を利用した幻覚魔法の事である。



その後、盾の聖武器の眷属器である『槌』に選ばれた事で槌の勇者になる。
書籍版では異世界の眷属器『刀』に選ばれ刀の勇者に。


書籍版では両親とラフタリアの出生の謎が明かされた。
両親は東方にあるクテンロウという国が出身地で、父親はこの国の王である天命の後継者候補であった。
しかし後継者争いを嫌い妻とサディナを連れてメルロマルクにまで逃げ出したというのが真相だった。
なおこの謎は当初外伝で明かされるはずだったが、外伝連載途中で書籍版でやることに変更した模様。



最終的に『神を僭称する存在』を倒すべく尚文と共に神となり、倒した後は同じく世界侵略しようとしている神を倒すべく分身を残し旅立っていった。
分身の一体は尚文の分身と共に異世界に永住、もう一つの分身は現代日本へ尚文の分身に嫁入りしに行った。
異世界のラフタリアはハーレムを作る尚文を許容し、自身は第一夫人となった。
ロックバレー王家にはラフタリアの血が濃く流れている。後世では彼女を主役にした創作が多い。
現代日本では盾の力で因果律を弄られて、尚文とネットで知り合い海外から留学生としてホームステイで尚文の家に来て、そのまま尚文の彼女になったという設定になっている。
また、耳と尻尾も他の人には見えない。
ラストでは尚文と結婚しようとした矢先、結婚式に乱入してきたアトラと争っている。




槍の勇者のやり直し

出番は終盤までない。
不自然なまで主人公の元康がラフタリアをスルーするのでホントに最後まで出てこない。
元康たちがラフタリアをスルーする周回だと尚文が本来買った日の5日後に貴族の男に買われ、そこで虐待を受けて死んだと推測されている。
……が、あくまで作中推測されているだけで実際には生死不明である。作者曰く「死が確定した描写以外の周回では生死不明」と答えている。
後に狸寝入り……すなわち仮死状態になっていたと判明。

なおどの周回でも元康がラフタリアをスルーするのは「自分が関わらなくても彼女なら無事」と思っているため。
というのも、元康が知っているラフタリアは大人に成長して尚文と共に戦う戦士の姿だけであり、実年齢が子供であることや病気持ちだったという事は忘れているため。

  • ゼルトブル編後編
この話でようやくラフタリアが登場。この周回では虐待されていた貴族のところから尚文達四聖勇者に助けられる。
本来ならこの時死ぬはずだったリファナが生存した事と、尚文が人間不信にならず優しいままだった事でラフタリアに大きな変化が起きる。
というのも尚文は最初の周回のように自身の右腕にしようとはしているが、優しいのでラフタリアに強制まではしない。
そのため臆病なラフタリアは戦闘時にも積極的に行動できないのだ。ようするに生来の性格のままで本編のような戦闘向けの性格に矯正されない。
さらに言えばリファナが尚文に好意を抱き本編のラフタリアの位置を担ったので、ラフタリア本人は無理をする理由が薄くなったのも一つである。
ラフタリア自身はこの周回では尚文に好意を向けておらず、どちらかというと元康に恩義を感じている。
この周回のラストで元康を救出しに来た「本編世界のラフタリア」が登場。ループ世界の正体と、元康にループを脱する方法を伝える。

  • 帰還編
元康が自分のポジションを樹や錬に押し付けたことで尚文に心境の変化が訪れ、ラフタリアを買わず別の奴隷を購入する周回がある。
さらにラフタリアを購入する周回では元康が足長おじさんとして絡んでいたせいで決闘時に正体を見破ってしまい、
ラフタリアが元康に親しげに話しかけた姿を見た尚文はラフタリアを寝取られたと勘違い。
結果ラフタリアは怒りで暴走した尚文に殺されてしまう。何気にラフタリアの死が確定している貴重なルート。
挙句、最後のルートではラフタリアの代わりにサディナが尚文の支えになる役目を担うこととなり、
自分の必要性がないことを見せつけられる。
そのため、ラフタリアの中で元康の印象は最悪なものと化した。元々酷かったけど。



余談

ラフタリアを買う時に他にも「遺伝病で目と腕に障害を持つラビット種」と、
「目が据わっている雑種のリザードマン」(いずれも男性)もいたが、マルティの寄生先を錬や樹が担当するとラフタリアではなく彼らが買われることになる。
またいずれの奴隷を選んでも決闘の後に尚文を立ち直らせる役目をちゃんと果たしており、
ラフタリア以外を購入していてもシナリオの大筋には支障が出ないので、作者に奴隷三人はポケモンの御三家と例えられている。

Web版では途中でラフタリアをロリに戻すかどうかアンケートをしたことがあった。
そこで大人のままでいいという声が大きかったので現在に至っている。
ちなみに、ロリに戻ったバージョンのエピソードは、公式設定資料集のサイドストーリーで少しだけ見ることができる。

作者いわくネガティブハイテンションのキャラが出てくる作品のメインヒロインがモデルとのこと。
これらの条件的に『タユタマ』のメインヒロイン、泉戸ましろがモデルと思われる。



追記・修正は奴隷商に売られてからお願いします。

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最終更新:2023年01月11日 01:58

*1 奴隷紋で罰を与えられるので逆らう事が出来ない