リサ・トレヴァー(バイオハザード)

登録日:2019/03/12 Tue 19:28:34
更新日:2024/01/23 Tue 08:39:30
所要時間:約 8 分で読めます




バイオハザードシリーズ』の登場人物。

設定自体は初代からあったが、実際に登場したのは『1』リメイク版から。

物語の舞台となる洋館、アークレイ研究所の設計者であるジョージ・トレヴァーの一人娘。1953年生まれの14歳の美少女。
洋館内のある場所に、彼女の肖像を描いたステンドグラスがある。

父と母と共に洋館の完成記念パーティーに招かれたが、エマ叔母さんが急病で倒れた為に、母ジェシカと共に見舞いに行った。

パーティーには出席できなかったものの、父の作った世界的富豪オズウェル・E・スペンサー卿の大豪邸を堪能したらしい。

この館はスペンサー卿が新しく作る製薬会社の保養施設にするつもりで、社員だけではなく内外の客にも利用して貰おうと思って造られており
ダヴィンチの絵画、ラファエロの彫刻、ある部屋では剥製の獣達が、またある部屋では中世の騎士達が整然と居並んでいる。
ただパーティーの頃はまだ電話を引いていなかったので、連絡手段に乏しいが、それもアークレイの自然を純然に堪能できて良いかもしれない。


彼女は2階の回廊に置かれたロダンの女神像に見下ろされながら、大きなマホガニーのテーブルに並べられたすばらしい料理の数々を味わうと、館のピアノを弾かせて貰ったとか。

曲目はお得意のベートーヴェンの『月光』で、その夜は満月で、屋敷を囲んだ森の上に浮かんだ月に美しいメロディが流れ、とても素晴らしかったとスペンサー卿も手放しで褒めた。

ピアノの他に、日記を書くのが趣味。お母さんの物を集めるのも好き。

エマ叔母さんの容体がよほど悪かったらしく、結局父と共に大豪邸を楽しめなかった。



追記・修正ありましたらよろしくお願いします。



















   *   *
 *    +  うそです
  n ∧_∧ n
+ (ヨ(*´∀`)E)
  Y   Y  *







バイオハザード(リメイク)の登場人物かつクリーチャー。

上記の通り洋館が完成した1967年、当時14歳だった彼女は家族でスペンサーの洋館の完成記念に招かれる。
しかしそれはただの口実で、到着後すぐに監禁され、彼女と母ジェシカはウィルス実験の被験者にされてしまう。

リサは始祖ウィルス変異型「TYPE-B」ウィルスにより心身に異常をきたしながらもウィルスの定着化に成功。
その一方で、母ジェシカ・トレヴァーは「TYPE-A」ウィルスに適応できなかったことから処分される。
ジェシカはリサと共に脱出しようと試みたようだが、その計画の次の日には処分されてしまった。

リサは母が処分されたとは知らないので、会えない母を待ちながらウィルス注射を受け続ける。
実験の副作用により失顔症を患い、全ての人間が両親に見えるようになる。

一方、父ジョージも流石に違和感を覚え始めていた。
そして意を決して二人を迎えに叔母の家に行く事にするが…。
スペンサーの罠に陥り、幽閉されてしまった父ジョージだが、孤軍奮闘で脱出を試みる。
これだけ必死に探し戦ったジョージだが、娘のリサにはほとんど思い出してもらえない可哀想な父である。


こうしてトレヴァー一家はリサただ一人が心身に異常をきたしながらも生き延び、長い監禁生活を送ることとなる。
だが当時のスペンサーでは次第に意味のある実験データを得られなくなり、廃棄処分が決定。
しかし、何をされても死なない怪物になっていたリサは、幾度となく廃棄を試みられながらも死ぬことなく生き続け、
アークレイ研究所の研究員達からも「生き続けるだけの出来損ない」と侮蔑されるようになっていき
その後、知性も失い20年もの間 “死なないだけの何か” として幽閉されたまま忘れ去られていた…。

だが1988年にウィリアム・バーキンの主導による「T-ウィルス計画」によって再び利用される事になる。
なお、それ以前は彼女の存在は最高機密であり、外部には一切データが出されなかった。
そのため、アークレイの研究員も彼女の詳細は知らず、ウェスカーも名前すら知らなかった。*1


リサが実験体にされてから20年後のアークレイ研究所でT-ウィルスによるタイラントの研究が行なわれていたが
タイラントに適応する人間が1000万に1人しかおらず、適応しなければ知能が低下してゾンビ化してしまう為、研究が難航。
そこでフランスの研究所で研究されていた寄生生物「NE-α型」、後の通称「ネメシス」の試作品を使い*2
「寄生」させることで「知能を支配」するというNE-α型の特性で知能の低下を改善しようと考えた。

NE-α型はT-ウィルスに感染した生物の脊髄に移植されると、その体内のT-ウィルスを取り込み増殖、延髄付近に独自の脳を形成する。
これにより宿主の脳機能を乗っ取り知能を支配、同時に細胞賦活成分を分泌し再生力を高めるという寄生型B.O.W.。
しかし、寄生された生体に非常な負荷がかかる為、元から強靭なB.O.W.でなければ耐えることができずに死亡してしまう。
T-ウィルス投与でゾンビ化してしまう個体では新陳代謝の加速で肉体が瓦解してしまう為、寄生に耐えられなかった。

そこで、異常な生命力を持つ彼女ならNE-α型の寄生負荷にある程度耐えられるとの判断から、その実験体に選ばれる。
ところが投与後、NE-α型に支配されるどころか逆に自身に吸収してしまい、その特性によって僅かながら知性を取り戻す。
この出来事を機に改めて彼女の特性からヒントを得たことで、バーキンはTウィルスとは全く別のGウィルスを開発。
リサの体から発見された変異型ウィルスを元に、二つ目の恐ろしいウィルスの開発のきっかけとなった。
そして研究対象がGウィルスに移行した1995年に彼女は再度廃棄処分となった…。
生命反応停止の確認は3日間に渡って繰り返されたが結局は死んでいなかったらしく、3年後の洋館事件時にS.T.A.R.S.と遭遇する。


余談だがアルバート・ウェスカーは1960生まれなため、実はリサはアルバート・ウェスカーより7歳年上ということになる。
またクリス達の前に敵として現れた時の年は1998年、そのためこの時のリサの年齢は一応45歳ということになる。

洋館付近の森にある小屋を根城としており、また日記のようなものを書いていたり、僅かながら言葉を発するなど、人としての知性の片鱗が見られる。

未だ母親を探している(そもそも20年間経過した事も把握していない)が、上述の通り繰り返された実験の影響か失顔症になっており
全ての人間の顔が両親の顔に見えてしまうという認知障害を抱えている。(男なら父、女なら母に見える)
リサの意識の中では「顔はお母さんだが中身が違う」ので「顔を本当のお母さんへ返す」といった想いに支配され、結果として研究員達の顔を剥いでいた。


クリーチャーとして

ゲーム内では洋館を徘徊しており、主人公達に襲いかかってくる。

その体は度重なる実験で生物兵器と化しており、かろうじて人型ではあるものの、ほとんど原型を留めていない。
ボロボロの患者衣の残骸を着て、実験体だった時につけられた鎖や手錠などで拘束されたままになっている。
登場人物中、初めてリサと交戦することになったウェスカーもしくはバリーは、その姿を「鎖の化け物」と称していた。
頭は恐らく剥ぎ取った顔で作ったであろう継ぎ接ぎのマスクを被っている。
ちなみにマスクの隙間から右半分だけ見える程度であるが、素顔がキメラに似た醜悪なものとなっている模様。

だが、よく見ると手足は大きな腐食もなく綺麗な状態を保っており、アンブレラから再三の廃棄処分の処置を取られた痕も見えない。
この事から無限の再生能力、すなわち異常なまでの新陳代謝と同時に、細胞の分裂限界をも突破しているものと思われる。
皮肉にも、自身を陥れ老いさらばえたスペンサーが求めた『不老不死』にもっとも近いのは彼女であった。

敵としては、タイラント並に攻撃力が高い上にいかなる武器を使っても倒すことができない無敵のクリーチャー。
大量の武器弾薬を消費してもやっと失神状態にできるだけで、ものの数十秒後には蘇る。
更に後半ではマスクの隙間からネメシスの触手を出しながら襲いかかってくる。
彼女の恐ろしい外見も相まって、その哀れな境遇に同情するだけの余裕をプレイヤーに与えない。

しかし、祭壇での最終決戦の際に石棺を開けると母の遺骨に気付いて家族の死を悟り、母を呼びながら高所から飛び降りて自殺。*3
ちなみにこの祭壇戦でのみ、無理矢理武器で倒す?事も可能。
リサを祭壇の端に誘導してバリーのマグナムの反動で落とし、祭壇の隅にぶら下がり状態になってる時に追撃する。
すると隅を掴んでいた腕がはずれ、リサはそのまま底へと落下して勝利することができる。

……が、なおも死にきれず、外伝『アンブレラ・クロニクルズ』で再登場。
洋館を脱出するウェスカーの前に立ちはだかるが、彼が撃ち落としたシャンデリアの下敷きになり、そのまま爆発に巻き込まれ今度こそ死亡した。

…………ってあの洋館爆発程度で死ぬなら、今までアンブレラが処分できないはずがないのでは?
もしかすると両親の死を知った事で生きる目的を失くし、それがウィルスとネメシスの再生能力に影響を及ぼして不死性が失われたのかもしれない。

実写版

映画『バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』では初の実写化を果たしている。
全体的な容姿こそ原作準拠であるが、マスクの隙間から見える素顔が人間の形を保っている。
同作ではクレア・レッドフィールドの関係者という設定になっている。





追記・修正は三日間死んでいても蘇ってからお願いします。

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最終更新:2024年01月23日 08:39

*1 ウェスカーは再度の廃棄処分になってからの3年後に名前を知ったと思われる

*2 ちなみにネメシスとは“復讐の女神”の名であり、『S.T.A.R.S.が今までアンブレラに与えたダメージに対する復讐』という意味合いがある…という話があるが、S.T.A.R.S.設立は1996年であり、当然リサが投与された頃はまだ存在しないはずであり、ヨーロッパ第6研究所にて1988年に「ネメシス計画」が始動しているのは明らかに矛盾している。

*3 何故アンブレラが廃棄処分したジェシカの遺骨を、石棺に入れてわざわざ保管していたのかは未だ不明。