目指せ!完全体/恐るべき刺客(ゲーム版ドラゴンボールZ)

登録日:2019/03/17 Sun 13:54:30
更新日:2024/10/04 Fri 18:13:39
所要時間:約 6 分で読めます





私は未来からやってきた人造人間、セル
17号、18号を吸収して完全体となり、圧倒的な力をこの手に・・・!
うん・・・?見慣れん奴がいるようだが、私の邪魔はさせんぞ・・・

喜べ、兄弟
私の体の一部となることで、どんな力にも勝るパーフェクトな超人が誕生することとなるのだ!


「目指せ!完全体/恐るべき刺客」とは、PS2、及びGC用ソフト「ドラゴンボールZ」に収録されたストーリーの1つである。



【目指せ!完全体】

Z戦士人造人間との戦いの影で暗躍していたセルが、ついに17号18号を吸収せんと、彼らの前に姿を現す。

「さぁ、大人しく吸収されるのだ。17号!」

「そうはさせんぞ、セル!」

17号に迫るセルの前に、16号が立ちはだかる。

「私の邪魔をする奴は、誰だろうと容赦はせんぞ・・・!」


(ゲームではここでセル(第一形態)VS16号の戦闘開始)


数多の人間の生命エキスを吸い取ったセルにとって、16号はもはや敵ではなかった。

「さぁ、これで邪魔者はいなくなったぞ!」

一撃で17号を戦闘不能にしたセルは、17号を吸収し、ついに第二形態となった。

「ま・・・まずい!」

その場から逃げ出す18号だったが、あっという間にセルに追いつかれてしまう。

「今度はお前の番だ、18号。共に完全体を作り上げようではないか!」

「だっ、誰があんたなんかと!」

「待てっ!」

絶体絶命の18号の前に現れたのは、なんとクリリンだった!

「18号は、俺が守る!」


(ゲームではここでセル(第二形態)VSクリリンの戦闘開始)


やはりクリリンとセルには、覚悟一つでは埋められない圧倒的な力の差があった。

「フッフッフッ・・・諦めるんだな、18号!」

クリリンを一蹴したセルの尻尾の吸収器官が、18号に迫る!

「危なぁーいっ!」

「えっ!?」



【恐るべき刺客】

「えっ!?」

セルの尻尾が18号を捕らえる直前、クリリンが18号を突き飛ばす。

「うわぁぁぁ・・・」

「ち、違う・・・! お前じゃないんだ!!ぬおおおおーーーっ!!」

なんと、セルの体はクリリンのほうを吸収してしまったのだった。
セルの全身が激しいに包まれる。

「はぁ・・・はぁ・・・!」

光が収まった時、セルは再び変化を遂げていた。
そこにいたのは、全身のシルエットこそ完全体に近いものの、クリリンのような小柄で珍妙な生命体だった。
セル第三形態改め「セルリン」の誕生の瞬間である。
そして、その様子をやたら悲壮なBGMと共に見ていた二人の戦士の姿があった。

「くっそー・・・よくもクリリンを・・・! 許さん・・・許さんぞセル!」

「気が大幅にダウンした。ヤムチャ、出るなら今だ!」

よく聞くと情けないセリフと共に、ヤムチャ天津飯の二人がセルリンの前に躍り出た。

「ここは俺一人にやらせてくれ」

「お前・・・いつに無く強気だな」

「フフッ・・・まぁな・・・」

何故か自信満々のヤムチャが、天津飯を制して一人で戦いに挑む。

「おのれ・・・ヤムチャごときになめられてたまるか!」

「久々に見せてやるぜ・・・伝説の狼牙風風拳!」


(ゲームではここで謎の狼の遠吠えと共に、セルリンVSヤムチャの戦闘開始)


「ハァ・・・ハァ・・・たかが・・・ヤムチャごときが・・・生意気に! とどめだ!!」

セリフの割には満身創痍になりながら、ヤムチャに辛勝するセルリン。
何故か歌舞伎口調になりながら拳を振り上げたその時!

「待ていっ!」

遥か上空からの声に振り向くと、そこには宙に浮いた天津飯の姿があった。

「な・・・なに!?」

「新気功砲! ハッ!!」

原作でもセルを苦しめた天津飯の必殺技が、セルリンに迫る。

「うわぁぁぁ・・・!!」

セルリンの小柄な体は、天津飯から放たれた気の奔流に飲み込まれた。
こうしてセルの野望と完全体への夢は、露と消えたのだった・・・・・・



































「う・・・」

「うぅぅ・・・」

「ハッ!?」

「やはり・・・10日後というのは長すぎたな・・・」


なんと、これまでの話は全て、セルゲームが始まるまでに見ていたセルの夢の話だった。
セルゲームが始まるまで、あと少し。
とっくに完全体となったセルは、静かにZ戦士を待ち続ける・・・



【セルリンについて】

第二形態となったセルが、誤ってクリリンを取り込んでしまった姿。
前述のあらすじでは「シルエットこそ完全体に近い」と書いたが、実際には頭の角?のような部分が短くなっている。
というよりセルジュニアをイメージしてもらえば分かりやすい。
全身はくすんだ茶色や紫をベースにした、暗めのカラーリング。
クリリンの特徴である額の焼印に胸や背中の亀マークが残っているのが特徴。
顔は肌色だが瞳だけは完全体のような鋭い目つきであり、ミスマッチ感が強い。
なお、イラストではクリリンのような白目のないシンプルな目になっている。

また、セルリン自体はこの「恐るべき刺客」でしか使用することのできないキャラクター。
性能としては小柄だがリーチが短く、ヤムチャ相手でも五分五分といっていい。
挑発のポーズは両手を挙げて相手を馬鹿にしたポーズなのだが、声だけは「フンッ!」と凛々しい若本ボイスなのも笑いを誘う。


追記・修正は17号とクリリンを吸収してからお願いします。

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最終更新:2024年10月04日 18:13