ガールフレンド(ホムンクルス)

登録日:2019/06/04 (火) 22:56:38
更新日:2023/08/10 Thu 13:38:29
所要時間:約 7 分で読めます




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また、内容のネタバレが含まれますので、閲覧は自己責任でお願いします。




束縛とか嫌だから…









『ガールフレンド』はワニマガジン発行の『COMIC快楽天 2012年1月号』に掲載されたエロ漫画
作者は「ホムンクルス」。この作品は2013年12月20日*1に発売された単行本『レンアイサンプル』に収録された。


【概要】

純愛モノであるが、基本ハッピーエンドで終わる氏の作風としては珍しく切ない結末となっている。
氏によると「悲しいお話にするつもりはなかったのですが、思いのほか続編のリクエストいただきました」とのことである。

【あらすじ】

折原と藤野、この二人は人目のつかないところで隠れてセックスするのが慣れてきた。
二人とも夢中になって体がなじむ程はまって性行為していたのだ。そう、冒頭での理科室でセックスも。
だがこの二人は恋人ではなく、セックスで互いに貪り合うだけの関係だった。

【登場人物】

  • 折原結
この物語のヒロイン。短髪の癖っ毛の女子高生。
藤野が初めて会った時の第一印象は「いかにも真面目で大人しそうな子」とのことである。
そんな藤野にセックスに興味があるのかと質問したところ互いに初めてを捧げていた。
その一方で「付き合う」といった恋人関係は興味なく、「束縛とか嫌だから」とも述べているが…

  • 藤野
この物語の主人公。至って普通の男子校生。
折原にどうやって話そうかと困っていた所、折原からセックスに興味あるのかと言われて今の関係に至った。
先述のとおり、折原から「付き合う」とか興味はないが、それでもよければという条件で彼女との逢瀬を繰り返している。


【顛末】

秋の文化祭で係の仕事で偶然一緒になった折原と藤野。
彼女にどうやって話題を作ろうかと困っていた藤野に折原が声をかけていた。


セックスって…興味ありませんか…?

マ…マジで…いいのか…?


こうして藤野と折原は初めてのキスを行い、ゴムを付けて初体験を終えたのだ。
しかし、折原は束縛されるのを嫌がっている理由で「付き合うとかは興味ない」と述べている。
つまりセックスフレンドにしかなれないのだが、それでもよければという条件で付き合うこととなった。

それから何度も折原と藤野はセックス以外は合わない約束で、みんなの前では目も合わせずにしていた。
二人が触れ合うことができるのは、ただセックスしたいときだけであった。何度も、何度も二人は性行為をしていた。

クリスマスが近づく中、藤野は「何やったら喜ぶんだ…?」とある店舗に立ち寄ったが、
我に返った藤野は、自分は何をしているんだと立ち尽くしていた。折原とは友達ですらないのに。
だが藤野は何か思うところがあったのか、メールで折原を呼び出し、そして彼女を抱きしめたのだ。


今…いいか…?

え…ここ…で? っ…でもゴムが…

一個だけ持ってる


藤野は折原の臀部に手を伸ばし、秘部を弄りだし、そこで性行為を始めたのだ。
二人は口づけを交わしながら、藤野は折原の服を脱がし、乳首を舐め始めた。
ということは彼女の陰部も濡れ出していると下着を脱がし、人差し指と中指で陰部を強く弄っていた。

強い快感を覚えた折原は思わず喘ぎ声を上げながらも、藤野の陰茎にコンドームを付けていた。
折原は自分から藤野の陰茎に秘部を挿入し、後背位で藤野に責められてしまう。


またイってる…!? すげぇ締まる…っ

ごめ…なさ…

今日…すごく…感じる…の…っ

ッあ♡…っ…から…深いの…して…


藤野に乳房を揉まれ、激しく突かれながらも、彼に求めていく折原。
屈曲位でも腰を動かすが、根元までしごかれた快感に彼が秘部から出し、ゴムを外して射精したのだ。
しかし折原はもっとしたいとおねだりする。既にゴムは使い切ったが、今日だけは生で挿入したいと続けたのだ。


あ…ぁ…

おちんちん…じかに…こすれてる…


騎乗位や対面座位、後背位といった性交体位を繰り返しながら、互いに貪り合ってそのまま膣内に射精したのだ。
性行為を終えた藤野は折原にある事を約束したのだ。「正月に初詣行かないか」と。
縁日でたこ焼き食ってカラオケや映画に行ったり…折原はそれが何を意味するかを悟ったが藤野は照れながらダメか?と述べた。
すると藤野は何かを見て驚いたような反応を見せながらも、折原は「…うれしい」と答えた。

しかし、折原に電話しても繋がらない。「おかけになった番号は現在使われておりません…」というコールが。
そう、折原は既に日本を発っていたことを藤野は呆然としながら知っていたのであった。
折原の母は病気を患っており、海外でしか治療できない。だから折原もそばについて現地に進学すると夏頃に決まっていた。
……彼女が「つきあう」とか興味ないのも、恐らくはそういった事情が関係していたのだろうか。

藤野はゴミ箱の前に立ち、折原にプレゼントすると思われた何かを手にし、「束縛とか嫌だから」と言った言葉が過ぎった。
だが彼の脳裏に浮かんだのは、涙ながらに「…うれしい」と喜んでいた折原の姿だった。
藤野は微笑みながらプレゼントを捨てず手にして後にした。「もうおせーよ」と、ここにはいない折原に言葉をかけながら。


追記・修正はデートの約束しながらもガールフレンドに日本に発たれてしまった人に……









































































【後日談】

『ガールフレンド+』では、母の治療のために海外に渡航した折原のその後が描かれている。
クリスマスの時期では外国人の方々にコミュニケーションをとりながらも、ベンチにある白猫の姿を見かけてここに座ったのであった。

折原は一組のカップルがデートする姿を羨みながら、何かに思いを馳せていたのだ。
その隣に、見覚えのある男が座わり、タイミングを見計らったかのように、白猫はどこかへ行ったのだ。
そう、藤野は折原と出会い、プレゼントを渡すために海外に来たのだ。彼女は涙ながらに藤野に抱きつき―――

そしてラストを飾る、プレゼントのメッセージカードにはこう描かれていた。「Dear Yui Merry Christmas!」



追記・修正はサンタさんから『最高のプレゼント』をもらってからお願いします。


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最終更新:2023年08月10日 13:38

*1 電子書籍版では2014年2月21日に発売。