今生勇道/仮面ライダーハッタリ

登録日:2020/01/18 (土) 18:44:59
更新日:2025/01/22 Wed 11:09:49
所要時間:約 6 分で読めます





「いやぁ~参ったよ。今生カンパニーの御曹司ってだけでこの人気!」


今生勇道(こんじょういさみち)とは『RIDER TIME 仮面ライダーシノビ』の登場人物。
ここでは変身後の姿である仮面ライダーハッタリについても記述する。


演:財木琢磨


概要

大企業「今生カンパニー」の御曹司にして、主人公・神蔵蓮太郎の幼馴染である青年。神蔵兄妹からは「イッチー」という愛称で呼ばれている。
大企業の御曹司という事で有名人であるらしく、勇道の周辺は多くの女性ファンに囲まれている。
正体は仮面ライダーハッタリの変身者で、『仮面ライダーシノビ』という作品の2号ライダー。

人物

一人称は通常時は「僕」、ハッタリの変身時は「俺様」。
雰囲気的には肩書に見合ったそれなりの好青年で、自身のファンへの対応も誠実。
しかし、全体的にどこか情けなく涙目になりやすい人物で、正にハッタリの変身音通り「踏んだり蹴ったり」な日々を送っている。

闇忍に簡単に言いくるめられたりと、悪人ではない代わりにポンコツ…というか率直に言って馬鹿
ハッタリである正体を明かせない理由も「シノビに勝てない状態で明かしたら自分の人気が落ちるから」と言う何とも言い難いもの。
ナルシストでもあるらしく、シノビの素顔を見ようと試みる最中で「俺の方がイケメンだと証明してやる!」と述べている。

多くの女性ファンを抱えている勇道だが、彼は神蔵紅芭に異性としての一途な好意を示しており、ぞっこん状態。
紅芭本人は伝説の忍者であるシノビの方に夢中であり、見向きもされていないどころか扱いがかなり軽い様子。
勇道はその現状によって正体を知らないシノビへの妬みを募らせながら、シノビを倒すことを目標に恋愛脳で行動している。
これなんて昼ドラ?

忍術大会では「今生カンパニーは社内恋愛が禁止であるため、彼女が大会に優勝して会社に就職すると一生付き合えなくなる」という私情で姑息な妨害を芭蕉に仕掛けた。
それを後悔しながら蓮太郎に告白した際には、「ゲスすぎる」と呆れられている。
姑息な妨害をしていたことが蓮太郎にバレた際は強く反省していたが、「紅芭さんを応援したい…でもけど優勝してほしくない…!」と願っていた。

父親に対しては蓮太郎には「親父」と表現していたが、一人の際は「パパ」と呼んでいた。
関係性は悪くない模様だが、忍術大会の異変に関する言動から察するに、普段から父親から知らされずに進められている計画が多数あるようだ。


仮面ライダーハッタリ


「変身!」


踏んだり!蹴ったり!ハッタリ!

仮面ライダーハッタ~リ!


「お前を片腕5秒で倒す!ハッタリじゃなくマジでな!」



身長:196.7cm
体重:92.2kg
パンチ力:6.8t
キック力:12.2t
ジャンプ力:ひと跳び62.0m
走力:100mを3.8秒

スーツアクター:寺本翔悟


勇道が変身する仮面ライダーで、『シノビ』の2号ライダーに該当する。
専用のゴールドヒョウタンから変身ベルトの「シノビドライバー」と「メンキョカイデンプレート」を形成し、メンキョカイデンプレートをシノビドライバーにセットして変身する。

外観のオレンジをメインに黒色と水色を合わせた体色をしており、手足などの各部位に布がまかれている。
頭部には大きな三方手裏剣の意匠が施されており、水色である目の右目部分を覆っている。
また腕力増強装置「ハッタリブラフター」を搭載しており、これを使用することで一時的にパワーアップする=実力以上に強く見せることができる。
仮面ライダーとしてはどうなのかと言いたくなるほど「ハッタリ」に寄せたネーミングや装備や技が多いが、相手を欺き有利を取ると考えれば、ある意味シノビよりも「忍者」らしいと言える。

氷遁の術を始めとした氷属性の技を用いる戦闘スタイルが特徴的。
しかし、ハッタリの基本スペックこそ高いが、勇道がライダーに成り立てなのでシノビや闇忍という実力者には劣り、地面を転がる機会が多かった。
そのせいか、主人公と敵対する2号ライダーが初登場回で主人公ライダーに完敗するという珍しい展開に陥っている。*1
それでもダスタードの戦闘員に苦労することはなく、シノビや闇忍との連携での戦闘でも高いコンビネーション力を発揮した。

ちなみに、変身音声がライダー史上でも屈指の変身者を下げる内容なのは言うまでもない。
また、この音声により、「仮面ライダーの概念が存在する」世界観であることがわかる。

◆装備

  • ゴールドヒョウタン
シノビドライバーやメンキョカイデンプレートなどの忍具を収納している専用アイテムの瓢箪。ライダーシステム一式を流体状に変化させて保管しており、勇道の脳波を読み取ることで元の形状に戻して出力する。
シノビヒョウタンが銀色なのに対し、ハッタリのヒョウタンは金色をベースにしている。
金色なのはシノビのヒョウタンよりも上のランクである証なのだが、蓮太郎はその事実を知らず、このゴールドヒョウタンを見て大きく動揺していた。

  • シノビドライバー
仮面ライダーハッタリに変身する際に使用する変身ベルト。シノビのベルトと同型で、ジクウドライバーと酷似した造形になっている。
ゴールドヒョウタンから形成されるが、形成された際の音声はどこかデジャブを感じるだろう。

  • メンキョカイデンプレート
巨大な手裏剣状のスタートキー「シュリケンスターター」と一体となった板状の固体識別装置。戦闘データが登録されている。
シノビのメンキョカイデンプレートと異なる点として、こちらは大きな三方手裏剣の意匠が施されている。
このプレートをシノビドライバーの中央にセットしてスターターを回転させると、背後に巨大なハチ型ロボが出現。巨大ハチが排出する防具「ハッタリスーツ」を装着しハッタリに変身する。*2
必殺技もスターターを回転させることで発動を行う。

  • 忍者刀
シノビも使っているシンプルな小刀。背中に装備している。
第3話では闇忍に奪われてしまい、元の持ち主であるハッタリ自身が忍者刀による激しい斬撃を受けて変身解除に追い込まれた。

◆必殺技

  • カチコチ忍法/忍法ツメタイ
ハッタリが基本技として用いる忍術で、所謂「氷遁の術」。
腕から絶対零度の冷気を噴射して行動不能とする技で、炎すら凍らせてしまう威力を持つ。
シノビに使用した際はフレイム忍法を押し切る威力を見せるが、咄嗟に作られたフレイム忍法を利用した炎の鎧で凍結を打ち破られてしまった。
黒忍戦では、フレイム忍法とのコンビネーションで擬似的な光遁の術をシノビに発動させた。

  • 配下召喚
決め台詞と共に虹色の煙から刀を構えた黒装束の忍者を召喚する。
完全な人間の姿をしているが、撃破される際には白い煙と共に消える仕様となっており、幻影的な存在だと考えられる。

  • ナイアガラ忍法
「水遁の術」。滝のような大量の水を浴びせて敵を押し流す形で妨害する。
不意打ちでの使用とはいえ、シノビの忍術が通じない闇忍に有効打を与えた。

  • ファンタスティック忍法
メンキョカイデンプレートを勢いよく回転させることで発動。
大量の蜂に姿を変えて飛び上がり、高所からライダーキックを放つ……と見せかけて姿を消し、直後に敵の背後に現れ、忍者刀で大きく相手を斬りつける。
トリック要素のある珍しい必殺技でもあり、正にはったりをかけた能力である。


ハッタリ 闇


天草四郎時貞の攻撃によって死亡した勇道が、死後に時貞に操られた状態でハッタリに変身したことで生まれた怪人。要はハッタリの怪人形態。
ハッタリと同様にゴールドヒョウタンを用いて変身するが、メンキョカイデンプレートやシノビドライバーは用いないことから、仮面ライダーではなくかつての闇忍のような変身型忍者に変化している。
その姿は仮面ライダーハッタリをベースにはしているが、身体の各所が歪んだ醜悪な容姿になっており、それはまるで『シノビ』という作品の発祥元である『ジオウ』に登場したアナザーライダーを連想させる。この怪人の登場経緯も含めてある意味「アナザーハッタリ」とでも言えるかもしれない。

変身者の勇道は洗脳状態にあるために時貞への忠誠を口にするなど自我を半ば失っており、下僕と化してしまっている。
後にシノビとタイクーンの聖忍術で勇道としての自我を取り戻しているが、死亡状態で洗脳された影響で今度は錯乱してしまうという状態に置かれてしまっている。


余談

  • ハッタリのスーツは仮面ライダーダークドライブの改造であり、改造前の名残が強く残されている。
    胸のタイヤ襷掛けだった部分は胴着の衿合わせ風にアレンジされるなどの工夫が施されているが、ダークドライブの特徴だった水色ラインなどは手が付けられずに流用されている。
    改造素材にダークドライブが選ばれたのは今後の出番が見込みにくい劇場版限定ライダーだったという事情もあるのだろうが、改造の範疇的には戻そうと思えば戻せるレベルに収まっている。
    • ハッタリ 闇のスーツは、バリデロの改造。ハッタリのようなカラーリングに変更されている。

  • 特報における白ウォズのナビゲートによると、蓮太郎の終生のライバルでシリーズ屈指の人気キャラクターになるらしい。
    なお、白ウォズは勇道を『テニスの王子様』の手塚国光に例えていたが、これは中の人繋がりのネタである。

  • 名前の「ハッタリ」とは名詞的には「大げさな言動」「強気な態度」を意味する言葉で、勇道の性格を表した単語。
    一方で、服部半蔵などの忍者の名前も元ネタのようだ。

  • 今生勇道を演じた財木琢磨氏は、父親がライダーシリーズのファンだったため、オーディションに受かった際に報告するのが楽しみだったとのこと。
    財木氏は20歳の時に初めて受けたオーディションがライダーシリーズだったが、台本の演技が覚えられずに他の受験者に迷惑をかけたと振り返っている。
    『シノビ』のオーディションはその時から久々に訪れたチャンスだったようだ。
    2019年のイベントではファンに今年の抱負を聞かれたとき「ヒーローになりたい!という"夢"を諦めきれない」と語っており、正に有言実行を果たした。


  • シノビと同様のシノビドライバーを用いているが、『DXミライドライバーセット』による玩具化は果たせなかった。
    一応、ハッタリは『装動 仮面ライダージオウ RIDE PLUS 2』で登場しており、食玩化は果たしている。





項目を片腕5秒で追記・修正する!ハッタリじゃなくマジでな!

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 今生勇道
  • 2号ライダー
  • 財木琢磨
  • 仮面ライダーハッタリ
  • 仮面ライダー
  • 未来ライダー
  • ゴールドヒョウタン
  • ハチ
  • 踏んだり蹴ったりはったり
  • 今生カンパニー
  • 仮面ライダーダークドライブ
  • 服部半蔵
  • RIDER TIME 仮面ライダーシノビ
  • 仮面ライダーシノビ
  • 忍者
  • 三方手裏剣
  • イッチー
  • ポンコツ
  • 仮面ライダージオウ
  • 忍者ライダー
  • 令和ライダー?
  • ミライダー
  • ナルシスト
  • 寺本翔悟
  • 手塚国光←ではない
  • 配信限定ライダー
  • ライダー怪人
  • ハッタリ 闇
最終更新:2025年01月22日 11:09

*1 ただし、あくまで「2022年に放送されている『仮面ライダーシノビ』という番組の映像を特別に持ってきたというていでの配信な為、実際の放送ではこの回よりも前に変身シーンがあった可能性も……と思いきや、『ギーツエクストラ 仮面ライダータイクーンmeets仮面ライダーシノビ』では『シノビ』側の話数カウントが当然の如く進んでおり、ここから『RIDER TIME』版ではお互いに初登場補正が乗っていた状態での対決という、ハッタリ涙目な事実が明らかとなった。ただ、お互い初対面なのも事実なので、その状況で圧倒するとは流石シノビといえよう。

*2 シノビの方のカエルロボは「クロガネオオガマ」という名前があるが、こちらは不明。