登録日:2018/09/09 Sun 18:00:10
更新日:2025/03/28 Fri 16:09:06
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アナザーライダーとは、『
仮面ライダージオウ』に登場する怪人であり、同時に
偽りの仮面ライダーである者たちの総称。
デザイン担当は出渕裕、篠原保。
概要
歴史改変を目論む未来人の集団
「タイムジャッカー」と契約した人間が、
「アナザーウォッチ」を使って半ば強制的に変身させられた姿。
名前の法則は「アナザー+◯◯」。◯◯にはモチーフとなった仮面ライダーの名前が入る(例:
アナザー+仮面ライダー
ビルド=
アナザービルド)。
契約の内容は契約者によって様々だが、往々にして状況的に選択の余地がない場合が多く、
契約者はほとんど契約する他ない状況で契約を迫られることになる(アナザーエグゼイドのように契約した結果、余計状況が悪化している例もあるが)。
最大の特徴は、その姿と能力である。
上述したように、アナザーライダーはタイムジャッカーと契約した人間が、歴代平成ライダーと同じ力を宿した
アナザーウォッチを体内に埋め込まれることで誕生する。
アナザーウォッチは
本来の仮面ライダーの力を奪って作り出された為、それを核とするアナザーライダーは元の仮面ライダーに成り替わる形で歴史改変を行い、
名実ともにその歴史における本物の仮面ライダーとなる。
しかし、本来の歴史ならばライダーに変身する資格が無い人間が変身する影響によって本来のライダーの力が歪んだ形で具現化してしまい、
その結果
元の仮面ライダーが怪人化したような歪でグロテスクな姿となってしまう。
S.I.C.フィギュアをより凶悪化させたような感じと言えば分かりやすいだろうか。
変身者がライダーになれる器ではない事を反映してかアナザーライダーのデザインには本来のライダーのアンチテーゼ、格落ちと見れる意匠が施されている他、それぞれのライダーが戦った怪人の要素もいくらか入っている模様。
また、同じライダーのアナザーライダーであっても、そのライダーが複数のフォームを持っていればフォームごとに違う個体のアナザーライダーが誕生する(一人のアナザーライダーがそれぞれのフォームを模した姿にチェンジできるわけではない)。
ただ、「別フォームのアナザーライダー」は基本的にそのまま出て来ることはなく、大本のアナザーウォッチに何らかの変更や追加要素が加わることで別フォームの力を獲得する。
デザインの共通点として、身体には「アルファベットで綴られた元の仮面ライダーの名前」と「そのライダーが活躍した時代の年号」が描かれており、字体は各個体ごとに異なる。
また複眼内には有機的な眼球が存在し、顔には凶悪な牙を持つ口が備わっている。
また、変貌する際にはオリジナルを意識したエフェクトが発生するのも特徴。
能力に関しては、基本的に元の仮面ライダーに因んだ能力を持つ(例:アナザービルドは周囲の人間をフルボトルの成分に変化させる)。
そのため、元のライダーと似たような戦い方をすることが可能。劇中、使用されるエフェクトも本家に準拠している場合が多い。
ただし、基本的にタイムジャッカーに目を付けられた一般人が変身する(=戦闘慣れしていない者もいる)ため、能力の使いこなし具合にはバラつきがある。
ウォズ曰く、彼等は
ジオウや
ゲイツの力だけでは倒すことが不可能な存在とされ、核であるアナザーウォッチが無事な限り、何度でも復活する。
完全に倒すには
「そのアナザーライダーが生まれた時代」で、
「対応するライダーの力を借りる(≒そのライダーアーマーを装着する)」必要がある(前者に関してはアーマータイム限定の制約ともとれる描写もある)。
というのも、アナザーライダーを完全に倒す(≒アナザーウォッチを破壊する)ためには同じライダーの力が必要なのだが、
本来の力の持ち主である本物のライダーはアナザーライダーが誕生し歴史改変が発生した時点で力を失っていくので、
ジオウやゲイツなどライドウォッチ及びライダーアーマーを扱えるジクウドライバーのライダーでなければ事実上対処不可能なのである。
ただし、
ディケイドゴーストがゴーストライドウォッチをブランクウォッチに戻した描写から、
対応するライダーに
カメンライドした
ディケイドでもアナザーウォッチを破壊できる可能性がある。
後にディケイドはジオウにカメンライドした際「ジオウにはジオウの力」と発言しており、やはりカメンライドでも「同じライダーの力」を扱える模様。
まぁディケイド本編からしてアンデッドや魔化魍を爆殺するような奴なので、その気になれば対応するカメンライド以外でも倒せるだろうが。
一方で、対応するウォッチを使わずに撃破しても変身解除は行われ、なおかつアナザーウォッチが再起動されるまでの間は本来の変身者が記憶を取り戻す。
ジオウⅡ登場以前は、仮撃破を行った上で記憶の戻った本来の変身者からウォッチを受け取り、再戦で正式に撃破するという手順を取る場合もあった。
更にアナザーライダーを撃破しアナザーウォッチを破壊したとしても、今度は「そのウォッチを持つジクウドライバーのライダー」もしくは「ウォッチそのもの」をそのライダーであると歴史が認識するようで、
いずれにせよ、元になったライダーは一旦歴史から消滅し、その時代には初めから仮面ライダーが生まれなかったこととなる。
アナザーライダーとなった契約者は、アナザービルドのようにアナザーウォッチに自我を乗っ取られて半ば暴走に近い行動をする個体もいるが、基本的には変身した契約者の自我を残して活動する。
だが、それは同時にアナザーライダー側に「怪人に身を落としてでも叶えたい望み」があることを意味しているため、いずれにしても説得することは困難を極める。
「悪に手を貸してでも叶えたい願い」はイマジンやヤミーに似ているが、それらは契約者/親の融通がきかなかった。対してアナザーライダーは本人が変身するため、暴走したビルドやゴーストを除けばほぼ完璧に仕事をこなせるという別の厄介さがある。どうしてこうもライダーにおける願いを叶える怪人は面倒なのが多いのか…ただ、海東大樹の例を見るに、アナザーライダーと化すと副作用で願いが歪んだ形で肥大化するため、ある意味融通がきいてないともとれる。
アナザーウォッチが破壊された時点で、契約者はアナザーライダーとして行動していた際の記憶が失われるが、記憶が消えるまでの時間には個人差がある。
また、アナザーライダーが出現した場合、その歴史には初めから仮面ライダーが生まれなかったことになると上記したが、厳密にはアナザーライダーは自分が出現する以前の歴史を遡及して乗っ取ることはできない。
言い換えれば「番組を強制的に打ち切りにする」ことはできても、番組そのものをなかったことにはできない。力の根拠となるレジェンドの存在はその歴史に残り、消すことはできない。
だからこそ「過去に遡る」タイムマジーンで力を奪われる前のレジェンドたちに会えたり、彼らのライドウォッチが知人や仲間に託されていたり、オーマジオウがレジェンドたちの像を作れたりするわけである。
2019年製の個体がレジェンドと共存しているのはおそらくこの制約が理由で、生み出された時点で既にオリジナルの番組が終了している=終わった番組は当然打ち切れないし、なかったことにもならないからである。
なので当然生み出された時点で既に存在を乗っ取れる仮面ライダーがいない→アナザーはオリジナルに成り代わるのではなく、それを模倣した存在としてのアナザーになる→アナザー自身が「2019年の仮面ライダー○○のようなもの」になる→逆説的に「オリジナルのライダーの歴史は消えなかった」ことが確定するため、活躍した年代はそのまま生まれた年代=2019年になる、という話になる。
どこまでも仮面ライダーありきの怪人である都合上、アナザー自身が元のライダーの存在証明になるため、どうやってもアナザーライダーが仮面ライダーの存在を消すことはできないのである。
アナザーライダー一覧
各アナザーライダーを生み出したタイムジャッカーは以下の色で識別する。
●=ウール
●=オーラ
●=スウォルツ
●=その他
過去のライダーを模したアナザーライダー
『
仮面ライダークウガ』~『
仮面ライダービルド』までの過去のライダーをモチーフとしたタイプ。
『ジオウ』の世界観における2000年~2017年の時代は彼等の出現によって次々と歴史改変の影響を受けている。
しかし、アナザーブレイド以降のアナザーライダーは何らかのタイムパラドックスが起きている影響でオリジナルである元の仮面ライダーの存在が消えておらず、
場合によっては自身のアナザーライダーと戦闘するという新たなパターンが発生している。
それらのアナザーライダーは「そのライダーが活躍した時代の年号」が「2019」になっているのが特徴。
●アナザービルド
仮面ライダービルドの力を宿す
「アナザービルドウォッチ」で変身した怪人。
第1話・第2話に登場。
変身者は2017年の
とあるバスケット選手の青年。
変貌する際にオリジナルの変身直後のように白い煙を吹き上げる。
詳細は該当項目参照。
●アナザーエグゼイド
仮面ライダーエグゼイドの力を宿す
「アナザーエグゼイドウォッチ」で変身した怪人。
第3話・第4話に登場。
変身者は2016年の
飯田という男性。
変貌する際にエグゼイドのゲーム的エフェクトが発生する。
詳細は該当項目参照。
●アナザーフォーゼ
仮面ライダーフォーゼの力を宿す
「アナザーフォーゼウォッチ」で変身した怪人。
第5話・第6話に登場。
変身者は2011年の
佐久間龍一という青年。
変貌する際にオリジナル同様のエフェクトが発生する。
詳細は該当項目参照。
●アナザーファイズ
仮面ライダーファイズの力を宿す
「アナザーファイズウォッチ」で変身した怪人。
第5話・第6話に登場。
変身者は2003年の
佐久間龍一。
変貌する際にフォトンブラッドが光る。
詳細は該当項目参照。
●アナザーウィザード
仮面ライダーウィザードの力を宿す
「アナザーウィザードウォッチ」で変身した怪人。
第7話・第8話に登場。
変身者は2012年の
早瀬という男性。
変貌する際に赤く光る。
詳細は該当項目参照。
●アナザーオーズ
仮面ライダーオーズの力を宿す
「アナザーオーズウォッチ」で変身した怪人。
第9話・第10話に登場。
変身者は2010年の
檀黎斗…改め
檀黎斗王。
変貌する際にオーラングサークルに当たる部分が光る。
詳細は該当項目参照。
●アナザー鎧武
仮面ライダー鎧武の力を宿す
「アナザー鎧武ウォッチ」で変身した怪人。
第11話・第12話に登場。
変身者は2013年の
アスラという青年。
変貌する際にどす黒い果汁のようなエフェクトに包まれる。
詳細は該当項目参照。
●アナザーゴースト
仮面ライダーゴーストの力を宿す
「アナザーゴーストウォッチ」で変身した怪人。
第13話・第14話に登場。
変身者は2015年の
マキムラという男性。
変貌する際に顔が光る。
詳細は該当項目参照。
●/
●アナザー電王
仮面ライダー電王の力を宿す
「アナザー電王ウォッチ」で変身した怪人。
『平成ジェネレーションズFOREVER』、及び第39話・第40話に登場。
前者での変身者は「ライダーのいない世界」における2018年の
久永アタル。
後者では2019年の
遠藤タクヤという青年。
変貌する際は原典同様にアーマーが装着される。
詳細は該当項目参照。
●アナザークウガ
仮面ライダークウガの力を宿す
「アナザークウガウォッチ」で変身した怪人。
『平成ジェネレーションズFOREVER』に登場。
変身者はスーパータイムジャッカーの
ティード。
詳細は該当項目参照。
●???
ジオウとビルドの連携に敗れたティードが変身したアナザークウガの進化形。
『平成ジェネレーションズFOREVER』に登場。
変身者は「ライダーのいない世界」における2000年から連れ去られたシンゴとティード。
詳細はティード/アナザークウガの項目にて。
●アナザーブレイド
仮面ライダーブレイドの力を宿す
「アナザーブレイドウォッチ」で変身した怪人。
第29話・第30話に登場。
変身者は2019年の
栗原天音。
変貌する際はオリハルコンエレメントをくぐる。
詳細は該当項目参照。
●アナザー響鬼
仮面ライダー響鬼の力を宿す
「アナザー響鬼ウォッチ」で変身した怪人。
第33話・第34話に登場。
変身者は2019年の
鼓屋ツトムという青年。
変貌する際に紫の炎に包まれる。
詳細は該当項目参照。
●アナザーキバ
仮面ライダーキバの力を宿す
「アナザーキバウォッチ」で変身した怪人。
第35話・第36話に登場。
変身者は2019年の
北島祐子という女性。
変貌する際はコウモリに包まれる。
詳細は該当項目参照。
●アナザードライブ
仮面ライダードライブの力を宿す
「アナザードライブウォッチ」で変身した怪人。
第44話・第45話に登場。
変身者は???(ネタバレ注意!)。
変貌する際にタイヤのようなエフェクトに上下から挟まれる。これはオリジナルとは逆である、
詳細は該当項目参照。
●アナザーディケイド
仮面ライダーディケイドの力を宿す
「アナザーディケイドウォッチ」で変身した怪人。
第44話から登場。
変身者はタイムジャッカーの
スウォルツ。
変貌する時にはライドプレートが刺さってから幻影が広がるというオリジナルの逆をとる。
詳細は該当項目参照。
●アナザーディエンド
仮面ライダーディエンドの力を宿す
「アナザーディエンドウォッチ」で変身した怪人。
Vシネクスト『仮面ライダージオウ NEXT TIME ゲイツ、マジェスティ』に登場。
変身者は作り直された時代における
白ウォズ。
未来のライダーを模したアナザーライダー
本来は存在しない筈の「
オーマジオウが消えたもう一つの未来」で活躍する、まだ見ぬ未来の仮面ライダーをモチーフとしたタイプ。
本来は存在しない未来とはいえ、
偽物のライダーが本来のライダーよりも先に現代に出現するという、因果律を無視した事態が発生している。
●アナザーシノビ
2022年のライダーである
仮面ライダーシノビの力を宿す
「アナザーシノビウォッチ」で変身した怪人。
第17話・第18話に登場。
変身者は2019年の
神蔵蓮太郎。
詳細は該当項目参照。
●アナザークイズ
2040年のライダーである
仮面ライダークイズの力を宿す
「アナザークイズウォッチ」で変身した怪人。
第19話・第20話に登場。
変身者は2019年の
堂安保という男性。
詳細は該当項目参照。
●アナザーキカイ
2121年のライダーである
仮面ライダーキカイの力を宿す怪人。
第23話・第24話に登場。
他のアナザーライダーと違い、
変身者やアナザーウォッチが存在せず、
虫のような奇妙な本体が樹木などの有機物に寄生することで実体を得ているという特殊な個体。
詳細は該当項目参照。
その他特殊なアナザーライダー
上記のいずれにも当てはまらない特殊なタイプ。
●アナザージオウ
仮面ライダージオウの力を宿す
「アナザージオウウォッチ」で変身した怪人で、全てのアナザーライダーを統べる“裏のライダーの王”。
第25話~第28話に登場。
変身者は2019年の
加古川飛流。
変貌する際はオリジナルのような輪に囲まれる。
詳細は該当項目参照。
●アナザージオウⅡ
仮面ライダージオウⅡの力を宿す
「アナザージオウⅡウォッチ」で変身した怪人で、ソウゴの存在を乗っ取った“新たな魔王”。
第41話~第43話・第47話に登場。
第41話~第43話での変身者は2019年の
加古川飛流。
第47話での変身者は
海東大樹/仮面ライダーディエンド。
●アナザーオーマジオウ
仮面ライダーオーマジオウの力を宿す怪人。2019年の加古川飛流が変身したものと第四の2068年の裏ソウゴが変身したものが存在。
加古川のものはファイナルステージに登場。
栄光の七人ライダーの力を宿す七つのライドウォッチと、バールクスライドウォッチを取り込んで変化した。
裏ソウゴのものはディケイドを除く平成ライダーのアナザーウォッチを継承したことで誕生。
●アナザー1号
仮面ライダー1号の力を宿す
「アナザー1号ウォッチ」で変身した怪人。
『令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』に登場。
変身者はタイムジャッカーの
フィーニス。
●???
追い詰められた末にある物を取り込んだアナザー1号の進化形。
『令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』に登場。
変身者はアナザー1号から引き続きフィーニス。
●アナザーツクヨミ
仮面ライダーツクヨミの力を宿す「アナザーツクヨミウォッチ」で変身した怪人。
『小説 仮面ライダージオウ』に登場。
変身者は第四の歴史の2068年のゲイツ。
●アナザーゲイツ
仮面ライダーゲイツの力を宿す「アナザーゲイツウォッチ」で変身した怪人。
変身者は第四の歴史の2068年のツクヨミ。
●アナザーゲイツリバイブ疾風
アナザーゲイツが変形した強化態。
●アナザーウォズ
仮面ライダーウォズの力を宿す「アナザーウォズウォッチ」で変身した怪人。
変身者は第三のウォズ。
●アナザーオーマジオウトリニティ
裏ソウゴの変身するオーマジオウが「アナザーゲイツウォッチ」、「アナザーツクヨミウォッチ」を取り込んだ強化態。
関連用語
・アナザーウォッチ
タイムジャッカーが、歴代の平成仮面ライダーから奪った力を使って作り出したライドウォッチ。
ライドウォッチ同様変身するアナザーライダーの顔が描かれているが、ライドウォッチのウェイクベゼルに当たる部分はブランクウォッチと同じ形状で、
時計でいうところのアワーマーク(時字)の部分がトゲか矢印のような見た目となっている等の差異がある。
アナザーライダーの核というべきデバイスで、これがある限りアナザーライダーは何度でも復活可能。
完全に破壊できる方法は、
の4通りが存在。
アナザーライダーは基本的に元のライダーの通常形態を模しているが、元のライダーの攻撃であれば別のフォームに変身していても問題ない様子。
なお、これらはあくまでも「完全に破壊できる方法」というだけであり、これらの攻撃でアナザーライダーを倒したとしてアナザーウォッチが破壊されるかはまた別の問題である様子。
アナザーウォッチを作り出すために力を奪われた本来のライダーの変身者は、「同じライダーの力が同じ時間に同時に存在できない」ために歴史改変の影響により徐々に力を失い、やがて自分が仮面ライダーであったことを忘れてしまう。
厳密に言うとメタ的な意味での番組単位で歴史改変がなされるようで、改変の範囲は主役ライダー以外のサブライダーや怪人たちにも影響する。
また状況証拠だが、アナザーライダー本体と違い特定の年代でないと力を奪ってアナザーウォッチを作成することはできない様子。
・タイムジャッカー
アナザーライダーを作り出す元凶。
彼等がアナザーライダーを生み出すのは、2068年の未来世界を支配するオーマジオウとは別の「
自分達に都合の良い魔王候補」を用意する為とされている。
なお、劇中描写上ではアナザーウォッチを起動し、契約者の体に埋め込んだ段階で「存在を奪った」という扱いになっている様子。
ちなみに現状彼ら(本編の3人)が関わっていないアナザーライダーは、
- オリジナルの存在をソウゴ以外知らないアナザーキカイ
- 何者かの思念によって生み出されたアナザー龍騎
- 本編における3人の関係者かどうか不明瞭なアナザークウガ、アナザーW、アナザーゼロワン、アナザー1号
- 作り直された世界の白ウォズが生み出し、変身したアナザーディエンド
- 加古川が自ら生み出したアナザーオーマジオウ
- 第三のウォズが生み出したアナザーツクヨミ、アナザーゲイツ、アナザーウォズ
- 裏ソウゴが変身するアナザーオーマジオウ、アナザーオーマジオウトリニティ
となっている。
ルール
「仮面ライダージオウ 補完計画」第2.5話で言及された、「仮面ライダージオウ」世界のルール。
主にアナザーライダーの設定について端的にまとめている。
第1のルール「同じライダーの力は同じ時間には共存できない」
アナザーライダーが生み出された時点でオリジナルのライダーの力は失われ、ジオウに力を継承してアナザーライダーを倒せばライダーの存在自体が失われるため。
いずれにしても、その世界・その時代の仮面ライダーが消滅することは避けられない。
なお、出自の関係上この法則の
例外となる仮面ライダーが二名存在している。
なお『クウガ』のみ、アナザーライダーに存在を乗っ取られた場合それ以降の平成ライダーの歴史が「架空の特撮ドラマ」として歴史に組み込まれるという派生ルールが適用される。
第2のルール「同じライダーの力を持つ者でなければアナザーライダーは倒せない」
読んで字のごとく。なお、本編の劇中人物がこの法則に気が付いたのは第4話でのことである。
ただし、このルールは性質的には「ライダーの力は同じライダーの力に弱い」という相互特効作用によるものであるため、オリジナルのライダーもアナザーライダーの攻撃に弱くなる。
ジクウドライバーのライダーはライダーアーマーを装着することで(描写的に恐らくアナザー側から特効作用を受けずに)該当するライダーの力を扱い、アナザーライダーを一方的に倒すことができる。
アナザーライダーが出現した時点でオリジナルが消えるため、ルールの改竄を行わない限りは発生しない状況であるが、アナザージオウの登場以降このパターンが増え始めている。
アナザーライダーが元のライダーの別のフォームの力を持っている、あるいはオリジナルのライダーがアナザー側のモチーフと別のフォームであっても問題なく撃破できる(アナザーアルティメットクウガにクウガ・マイティフォーム、ソードフォームモチーフのアナザー電王に電王・ロッドフォームでも「クウガの力にクウガ」「電王の力に電王」であるため撃破可能)。
なお、該当作品のサブライダーが倒せるかどうかは微妙によくわからない。アナザー龍騎を止める為に『RIDER TIME 仮面ライダー龍騎』の戦いが起こったことを考えると、可能だとは思われる。
その後、リュウガ編において初変身を遂げた仮面ライダージオウⅡがアナザーリュウガを撃破したことから、「アナザーライダーを撃破する」能力を備えているならば元のライダーの力がなくとも撃破可能なことが判明。アナザーライダー撃破能力があればこのルールは攻撃する場合に限り無視でき、ゲイツリバイブは力押しで、ウォズギンガファイナリーはピュアパワーの力で突破可能。
第3のルール「オトナの事情にツッコむ奴は馬に蹴られる」
オリジナルの変身者の容姿、各ライダーの設定等が若干原典と食い違う等の
ソウゴ齟齬(主に「佐藤太郎顔の葛城」「オルフェノク関係」など)は、タイムトラベルの過程で必ず発生する。
公式が言いやがった。
タイムトラベルによって発生した一種の
パラレルワールドだと思われる。
非常に便利な言い訳だが、説明した
戦兎にも言い放った直後に
ナンセンスと文句をつけられた。
余談
- 仮面ライダーの出自が「敵組織により怪人にされかけた所で人として踏みとどまった」事を考えると、アナザーライダーは本来の怪人としての仮面ライダーの姿と言えなくもない。
- アナザーライダーは「仮面ライダーをモチーフにした怪人」であるが、過去作にもチノマナコ ディエンド変身態などがいる。やはりネタにされた。
「グロい主役ライダー」の先輩としてシンさんもいる。
- 前述の通り、名命の法則は「アナザー+◯◯(ライダーの名前)」となっている為、情報公開当初から巷では「アナザーアギトはどうなるんだ」と話題になっており、
今作のアナザーライダーと過去にアナザーアギトのデザインを担当した出渕裕氏からもアギトのアナザーライダーの名前はどうするのか?とツッコミが入っていた。
そして第31話で遂に「本家アナザーアギトをベースに、アナザーライダー要素をプラスした」ジオウ版アナザーアギトが登場している。
なお、もう一人のアナザーがつくライダーである仮面ライダーアナザーパラドクスは、パラドクスが『エグゼイド』の主役ライダーでないこと等から、主役と丸々かぶってしまうアナザーアギトと違って話題にはあまり上がらなかった。
その他、『HERO SAGA』にはアナザーRXとアナザーシャドームーンが登場している。まぁRXは歴史改変で消そうとすると増えるので出ないだろうが- アナザーアギトの登場以降、本家アナザーアギトの方は仮面ライダーアナザーアギトと表記されるようになった。
- 『仮面ライダー電王』には「歴史とは記憶」という設定があり、人の記憶に残っていれば過去改変されても修復できる描写があったが、アナザーライダーの場合「仮面ライダーは」存在しているため修復力が働かないと言えなくもない。
- リ・イマジネーションライダーの世界同士が合体した時、どちらかのライダーしか存在できないという描写があり、アナザーライダーはリイマジライダーを人為的に本家の世界に生み出したようなものと言えなくもない。
- よみうりランドの「仮面ライダージオウショー」では
まだアナザーライダーの着ぐるみが出来ていないという「オトナの事情」により、司会のお姉さんにプロトタイプのアナザーウォッチを埋め込んだ「ノーライダー」なる敵が登場した。
このノーライダーは仮面ライダー1号に巨大な鼻の穴と耳をくっつけた珍妙な見た目であり、胸にはデカデカと「NO RIDER」と書かれている。
このノーライダーに見た目が酷似しており、一時期本家の仮面ライダーが霞むほどの人気を博し、(半ば言いがかりに近いとはいえ)仮面ライダーの歴史を断絶させる原因になってしまった存在がいるが、関係性は不明である。
ジオウ放送中に放送されたポプテピピックTVSP14話Bパートに登場したもう1人の蒼井翔太の通称(非公式)はアナザー蒼井翔太だがこれにあやかって名付けられただけの無関係な存在である。
追記・修正は、タイムジャッカーと契約してアナザーライダーになってからお願いします。
- 正直一人ぐらい正義の為にアナザーライダーの力を使う奴が居ても良いと思った。仮面ライダーってそもそも敵と同じ力を正義の為に使ってる訳だし -- (名無しさん) 2021-11-09 18:10:26
- ↑最終回後の世界のアナザーディケイドはジオウと一緒に共闘してるぞ -- (名無しさん) 2021-11-16 07:05:03
- 何時見ても良いデザインだわホント -- (名無しさん) 2021-12-01 13:14:07
- 適当に作られてるんじゃなくて、分かる人にはとことん分かるデザインが盛り込まれてんのめっちゃイイ -- (名無しさん) 2021-12-01 13:17:35
- アナザーオーズはオーズにゴーカイチェンジしたゴーカイジャー達でも倒せるのかどうか -- (名無しさん) 2021-12-01 13:55:31
- デザインが格好良過ぎて一日に一回は見ないと生きていけない体になってしまった -- (名無しさん) 2021-12-15 16:30:02
- ライダーワルドは元々アナザーライダーとして出す予定だったけどタイムジャッカーとかその他諸々出す余裕が無くてアスモデウスの配下っていう設定にしたとか有りそうな位アナザーライダーっぽい -- (名無しさん) 2021-12-17 23:45:35
- ドンブラザーズのヒトツ鬼はスーパー戦隊版アナザーライダーだな -- (名無しさん) 2022-03-13 01:12:09
- アナザーライダーの設定個人的には結構好きだからまた令和版ジオウをやる事があるのなら続投して欲しいなぁって思ってるアナザーセイバーやアナザーリバイスを見てみたいんや -- (名無しさん) 2022-05-10 15:06:30
- ↑セイバーは半身を龍(ブレイブドラゴン)に喰われかけている感じのデザインでリバイスはバイスに当たる存在がドライバーをつけてて一輝側は悪魔に使役される人間みたいな構図になりそう -- (名無しさん) 2022-05-10 15:13:55
- 2022年のアナザーブラックサンと、アナザーシャドームーンも期待したくなる……一周回って原点に回帰したような姿になってそうだ -- (名無しさん) 2022-06-16 21:54:57
- オリジナルの歴史と力を奪わない個体も多い点から考えると「アナザーライダーを作るのに歴史改変は絶対必要なものではない」方が自然に思える。歴史改変自体が強力な武器となるからやってたのでメリットが少なくなったらやらないって感じ -- (名無しさん) 2022-09-21 16:23:32
- 歴代のライダーを怪人っぽくするだけじゃなく、そのライダーを皮肉るような意匠や設定を盛り込んでいるのが本当に素晴らしいなって感じる。上でも語ってるけど、ゼロワン以降のアナザー令和ライダー達も見てみたいな。 -- (名無しさん) 2022-10-06 15:13:17
- 皆んなはアナザーライダーの中で何が好き -- (名無し) 2022-10-08 18:40:35
- 毎度思うけどフォーゼみたくストーリーの途中で力を奪われたりすると普通に世界終わるよな? -- (ナナシ) 2022-10-10 13:34:33
- カブト→全人類ネイティブ化 電王→時間消滅 ダブル→ガイアインパクトで数十億人タヒぬ フォーゼ→地球がネビュラれる ドライブ→グローバルフリーズ成功 -- (ナナシ) 2022-10-10 13:40:55
- アナザーハッタリ!!? -- (名無しさん) 2023-05-04 22:14:09
- アナザーライダーがSIC化したらどうなるんだろう。あんまし変わらない気もするが。あと口元以外オリジナルのSIC版と大差ないライダーもいそう。 -- (名無しさん) 2023-05-05 00:33:26
- シノビ46話という名のギーツエクストラのアナザーハッタリは厳密にはハッタリ闇というのが正式名称らしい。名称と姿から察するにアナザーウォッチを使用しない疑似アナザーライダーというべきか。 -- (名無しさん) 2023-06-18 22:32:45
- 映画にアナザーギーツが突然登場することが判明してて笑う。平成が終わらん -- (名無しさん) 2023-12-17 08:30:53
- アナザーセイバー・リバイ・バイス「俺達の出番は・・・」 -- (名無しさん) 2023-12-17 09:30:49
- アナザーギーツは間違いで本当はギーツキラーって名前だってよ。まぁアナザーライダーって言われても通用する見た目はしてる。 -- (名無しさん) 2023-12-17 10:03:35
- アナザーギーツじゃなくてギーツキラー…つまりギーツキラーキラーも出てくるって事だな(ドンブラ脳) -- (名無しさん) 2023-12-17 11:20:42
- ちょっとした改造でアナザーギーツに余裕でできそう。レジェンドにはバールクスもいるし -- (名無しさん) 2023-12-17 16:53:31
- ↑2ウルトラマンのエースキラーとかを思い出したな自分は -- (名無しさん) 2023-12-17 16:58:18
- ↑×4 ライダーワルドが実質アナザーセイバーでしょ -- (名無しさん) 2023-12-17 17:28:36
- アナザーライダーって括りこそないが、「ヒーローの怪人化」ってコンセプトは今も引き継がれてるな。ハッタリ闇やヒトツ鬼、最新のギーツキラー…。 -- (名無しさん) 2023-12-19 01:37:42
- リバイスに関してはお互いがお互いのアナザーみたいな存在だしな… -- (名無しさん) 2023-12-31 19:55:49
- ヘルギフテリアンがそれっぽい感じよね<アナザーリバイ -- (名無しさん) 2024-08-17 17:33:11
- 悪鬼に憑依されたかのようなA電王や廃車或いは交通事故の怪我人のようにも見えるAドライブ、弾痕で傷まみれの兵器のような見てくれのAビルドなどどれもこれも元のライダーの信念やモチーフを絶妙に皮肉ったデザインばかりで本当に好きな怪人シリーズだわ。もし令和版ジオウが作られる時は魔王と一緒に復活して欲しいわ -- (名無しさん) 2025-04-25 13:30:29
最終更新:2025年03月28日 16:09