マットフェイス

登録日:2020/02/25 Tue 20:36:20
更新日:2024/11/05 Tue 23:52:21
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マットフェイスとは、ゼルダの伝説 夢をみる島ゼルダの伝説 ふしぎの木の実 大地の章で出てくるボスモンスター。


概要

地面に浮かび上がる顔というゼル伝シリーズの中では極めて異質なボスキャラ。
初登場作品である「夢をみる島」では台詞があり、倒すと本作の真実の一部を言い残して消滅する。

今の所上述した2作品にしか登場しておらず、どちらの作品でも共通した弱点が存在している。が、このボスキャラは作品によって扱いがどうも安定しない。

夢をみる島

「ヒント! オイラ ××××が ニガテでやんすよ! ヒィェッヒェッ! おもわずクチがすべっちまいやしたよ。 ヒェッ!」

上述したように初登場作品であり、少しだけだが台詞がある。
Lv.6のダンジョン「顔の神殿」の大ボスであり、最初にボス部屋に入っても何も無いが、時間が経つと地響きと共にゆっくり顔を出す。

こいつは地面の顔という理由で剣の攻撃は全く効かない。が、こいつの台詞を思い出して欲しい。
××××が苦手と言っていただろう。その××××に入る4文字の武器…そう、バクダンである。
こいつが顔を出している時に爆弾をセットし、その爆風が顔にヒットすればダメージを与える事が出来る。

だがこいつもボスなので攻撃してくる。まず周りの床の模様から床ビュンを召喚し、それをリンクにぶつけての攻撃。それが無くなると隅っこのツボを飛ばして攻撃する。

そしてそれら全てを使い切ると、今度は顔の周りに落とし穴を発生させ、リンクを落とそうとしてくる。

…なのだが、正直言うとこいつはかなり弱い。というのも、床ビュンは剣で壊すことも縦でガードすることも可能だし、落とし穴攻撃も物凄いスローなので落ちることはまず無い。

また、この頃は爆弾はボタンを押したその場所にすぐセットできるのでタイミング次第だが不意打ちも可能。
おまけにこいつの上に乗ってもノーダメージなので苦戦要素はほぼ全く無し。よくこんなのでボスになれたなこいつ…

因みに倒すと…

「アヒーッ! またまたクチが すべっちまいそーでやんす! 「かぜのさかな」 がおきちまったらみーんな、きえちまうんでげすよ! しまのものは、みーんな、ほんと。ヒィェッ! ヒィェッ!」

と、衝撃の事実を言い残す。
元々このダンジョンに入る前にも、「南の神殿」で上記とほぼ同じ内容の石板を目にするくだりが存在し、更にレベル5「ナマズの大口」でもボス・フッカーが死に際で島の真実を匂わせてくるという前フリはあった。
マットフェイスの遺言はそれらで示された残酷な事実を、敵方の視点から明確に再度突きつけてくる。

ちなみに「クチがすべっちまいやした」などの台詞からはお喋りキャラを連想させるが、そもそも『夢をみる島』のダンジョンボスたちはみんな喋る。
レベル4まではそれが戦闘前の口上だけであったのが、上記のフッカーを境に突如として物語の核心に触れた遺言を述べるようになるのである。
とりわけマットフェイスは南の神殿で真相を知ったあとに戦うボスなので、強さはともかく顔面そのものという見た目のインパクトに、既に知ってしまった情報を嫌味ったらしく突きつける散り様から印象に残りやすい。


なお、流石に弱すぎたと判断されたかSwitch版のリメイクでは
  • 不意打ちが不可能になる
  • 上に乗るとダメージを受ける
  • 中央にとどまらず移動する
  • 落とし穴のスピードが速くなり、リンクに迫ってくるように変更
…と、やや強化された。
ついでに床ビュンは置かれた物を押し出す性質が追加されたので、いつもの感覚で爆弾を置くと盛大に吹き飛ばされることも。


ふしぎの木の実

大地の章のみに登場。
出現時期が早くなり、Lv.2のダンジョン「ヘビの亡骸」で登場する。
…のだが、前作の弱さが祟ったかなんと中ボスに格下げされてしまった。おまけに台詞も無い。

これにより余計に弱体化した…かと思われたら、何故かむしろ強化されていた。

まず、本作での爆弾セットの仕様が変更されたため安定して顔にヒットさせることができなくなった。
更に今回は口から火を吹いて火球弾をばらまいたり、地響きでゾロゾロを落としてきたり、落とし穴を出すタイミングが顔を一旦消滅させてから高速で出すようになったり…と、明らかに強くなっている。
特に落とし穴攻撃がやっかいで、たまに穴を中ボス部屋の入り口に開けてくる。
リンクは、一度穴に落ちると入り口まで戻されてしまう仕様なのだが、その入り口に穴が開いているとリンクが連続で落ちて一気に体力を減らされてしまう
本来なら、ダメージを受けるとしばらくは無敵時間が用意されるのだが、無敵状態でも穴には落ちるし、穴に落ちると無敵状態でもダメージが入ってしまう。
さらにステージはまだ二面なのでハートの器もあまり取っていないので、一気に体力をごっそり削られる。

一応前作同様顔に乗ってもノーダメージだが、この強化は驚かされた事だろう。
ボスのドドンゴは動きが遅いので、下手をするとドドンゴよりも手強いかも。

また、ラスダンのゴルゴン城でも中ボスとして登場。
ゴルゴン城に入ってからの雑魚ラッシュの最後の相手として、ラスボスに挑むプレイヤーに襲い掛かってくる。

+ 実は…
この様に、初出作品から強化された彼ではあるが、実は致命的な裏技が存在している。
レベル2ダンジョンの中ボス戦は部屋の中央辺りにプレイヤーが移動すると始まる形式になっている。
しかし、実は戦いが始まる前の段階からダメージ判定が存在しているらしく、部屋に入った後に壁沿いへ移動しつつ爆弾を投げると出現前にも関わらず通常と同じダメージを与える事ができる。勿論その段階で彼を倒す事も出来てしまう。
…つまり、大地の章の彼は初出作品と同じように不意打ちが出来てしまうどころか、戦闘を一切行わずに倒す事も出来てしまうという。
本来は強敵なのだが、裏技を使う事によって初出作品以上の雑魚になってしまうとは哀れ。

なお、ゴルゴン城の彼の場合は部屋に入った時点で戦闘が開始される形式なので、
レベル2ダンジョンの様な姑息な真似など出来ず、結果的に正々堂々な戦いが行われる事になる。

総評

このように扱いが両極端なやつであり、初登場作品では大ボスなのに弱い、次回作では中ボスなのに強い、という何だかよくわからないボスと化している。

なお、その姿と性質によってか後のゼルダの伝説シリーズでは一度も登場していない。
そもそも彼の姿を描写する以上は、天井から俯瞰する=2D出演に限定せざるを得ない。
3D作品では「床に浮かんだ顔」ではプレイヤーには見えづらくてかなわない。
そのため今後も登場する可能性は低いと思われる。


余談

名前の由来は、そのまんま床にある顔のためにマットフェイス。
顔のついた床だからといってフェイスマットではない。それだと顔枕である。
また、その不気味な見た目のせいか、非公式の攻略サイトなどでは、たまにマッフェイスと間違えられたりしている。




追記・修正は爆弾が苦手じゃない人がお願いします。

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最終更新:2024年11月05日 23:52