鬼塚姫次

登録日:2020/04/12 Sun 21:07:46
更新日:2025/05/12 Mon 15:05:09NEW!
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超危険生物…鬼塚姫次

鬼塚姫次とは、シリーズ累計893万部以上売れている漫画タフ・シリーズに登場するキャラクター。
3部の龍を継ぐ男において登場し、主人公の龍星が灘神影流を学んでから戦った初めてのボス敵に当たる。


●概要

鬼龍の息子の一人で、龍星の異母兄弟。
外見は全身にタトゥーを入れてピアスを多くつけた風貌が特徴的な少年。
引きしまった筋肉質の体躯も相まっていかにも凶悪な雰囲気の持ち主だが、意外にも龍星とは同い年で生まれた月が少し遅いため龍星の弟に当たる(8月生まれの18歳)。

殺人を厭わない残忍な人間性から、静虎「超危険生物」と呼ばれているが、その一方でその誇り高さ故に弱みを表に出さないようにしている一面もある。

刃物のように鋭い貫手肉切包丁(ブッチャーナイフ)を得意とする。


●作中での活躍

初登場は、龍星を拉致る為に雇われた殺し屋のボルキアが営んでる店に来訪し、自分は宮沢鬼龍の息子だと喧嘩を売った所。
ちなみにこのボルキアの料理店だが料理が不味いのか閑古鳥が鳴いていた、人生の悲哀を感じますね
華麗なナイフ術を鮮やかに避けつつ、肉を斬る貫手によりボルキアの頬肉を抉り完勝。格の差を見せ付けた。
ついでに姫次の人格について宮沢静虎は物凄い愚弄をしていた。そしてキー坊が師匠だとも明かした。

「姫次には心がないのです、心がないから人の痛みがわからない、心がないから平然と人を傷つけ殺すのです」

「小学校の時です、姫次が初めて人を殺したのは」

「人殺し…」

姫次の悲しい過去を知ってるはずなのに、言いたい放題しすぎだろうがよえーーーーっ!
そりゃ、鬼龍さんも偽善者って言うわな

「あの子はきっとまた殺人を犯すッ、あの子は人を殺さずにはいられないんだ」

「早く殺さなければいけないんだ、成長したらより凶悪になり人間には手に負えなくなるッ」

更に姫次に息子のトオルを殺された母親・田代さんは10年経った今も恨み続けている。

「訳あって今は灘・真・新影流の宗家となり、朧山に居を構えています」

姫次の師匠のキー坊が何してるか聞きながら静虎の修行中。経営不振で道場を10年前に潰してたんスけど…?
キー坊が姫次の更正に失敗したとか二人が愚弄してる所に、車で轢きかけながら登場。
轢き殺されかけた上に、姫次にボコボコにされたボルキアの体を見た静虎は激昂。
衰えたとは言え、まだまだ一線級の静虎の連打を全弾回避するハイ・レベルな技量を見せる。
そのまま龍星の首元に貫手を押し付けて完勝宣言するが、油断に加え龍星から顔を殴られてしまう。

「俺の顔を殴ったということは、俺のプライドを殴ったということだ」

そこから本格的に戦闘に入りかけたが、本気になった姫次にはまだ手に負えるレベルではなかったので龍星は静虎に絞め落とされた。
と言ってもそれで済むわけがなく、死合までに1ヶ月の猶予を設ける事となった。
死合においては一時は相手に優位を取るも、そこから段々と対応していく相手に苦戦、付け焼刃とはいえ心臓停止の破心掌をくらってしまう。


そして明かされる姫次の悲しい過去っ。

新作ゲーム持ってるんだ 誰にも言っちゃだめだよ

お兄ちゃんのいう事を聞いてくれたらゲームをあげるよ








オチンチン見せて








何と殺されたトオルは幾多の子供に手をかけた幼児性愛者のクズであり、幼き姫次もその毒牙にかかっていた。
プライド故に、自分の手でケジメを付けるべく刺殺したとの真実。なお結果的だが一人の子供を救ってもいる。
なお、その時にマネキンモブ刑事二人が、

「あの子には心が無いのか、人を殺したのに平然としている」

「そうじゃない、心を読まれないようにしているだけだ。顔には出さないが苦しんでいる」

と、姫次の本心を理解した会話をしている。お、おとん…?姫次には心がないのです、心がないから人の痛みがわからない、心がないから平然と人を傷つけ殺すのです
そして戦いは続き決着(姫次が本気だったら動脈を狙われてやられていたとの龍星からの推測がある)してからの回想において、3部にキー坊が初登場する。



「母親にも見放され、誰もお前の面倒なんて見とうないってよ、死にたい気分やろ姫次」

「更正プログラムが終わったらワシのところへ来いや、素手で人を殺す技術を教えたる」

「ワシは灘・真・神影流宗家宮沢熹一や」

……後の回想を見ると違和感があるっスねこのキー坊の言動

次の登場は龍の遺伝子を受け継ぐ子供の、悲しき宿命が明かされた後。
バーストハートという突発性の心臓疾患により早死にする事を聞かされた龍星が訪ねてきた所で、
この時に姫次はベッドに横たわり死人の振りをしていた、意外に可愛い所があると考えられる。
宮沢喜一の知っている事を教えて勝つ確率を上げるなど兄を立てる弟の鑑っ。
そして優希ちゃんが心停止を起こし、静虎の必死の応急手当を受けている頃に、

「鬼龍はクソみたいな奴だけど、一応親父だから…仇とらせてもらうぜ」

NEO・宮沢・キー坊との戦いを路上で繰り出していた。
NEO坊から学んだのはディフェンスの技術と、刺せない貫手(実戦で貫手を使おうにも殺人の光景がフラッシュバックしてストッパーになる)と後付けを超えた後付けがされたが、
姫次本人はNEO坊から別れた後は独自の修行をし、人を切れる肉切包丁にまで研ぎ澄ましたと整合性を付けている。
鬼龍コートの呪いで一瞬だけ危ない場面はあったものの、NEO坊の完勝。
姫次は本編においてここから8巻ほど出番が消失した。一部のマネモブからは猿空間に入ったと思われていた。

そしてここから何故、キー坊がNEO坊になったのかの謎が明かされる。

(姫次よ…お前が殺したのは息子さんだけやない、母親であるこの人の心も殺したんや)

(一生かけて罪を償わなければならない、被害者の心を本当に癒せるのは加害者だけなんや)

幼少姫次を引き取ったキー坊は「たとえ相手がどんな悪だからといって巻き込まれる人の事も考えずに命を奪うような行為は決して許されない」と姫次に対し言い聞かせる。
被害者の母親に対し渾身の土下座をし、率先して罪を償う事を誓った場面や道場破りに来た怪しい武術家を倒すなどを見せ、幼少姫次の心境も少し変化したのか道場の掃除(潰れかけだけど)を行うようになった。
しかし、キー坊と一緒に被害者の母親を見舞いにいった所で、

た…大変だあっ、田代さんが…田代さんが死んだあッ

木場活一郎の過去改変能力でその母親が自殺。キレたキー坊がキバカツをぶちのめす所を物陰で見ていた。

「ワシもお前も死にたいと思うほど苦しんで乗り超えてきたんやろ」

「人間はいつでも自己正当化するもんや、最初は反省や後悔を口にしても、時間が経てば""悪いのはあいつやあいつは死ぬ運命にあったんや""と」

「居直り、開き直るようになるんや。姫次をそんなクズにだけはするわけにはいかんのや」

キバカツの卑劣な不意打ちバックドロップをくらってもなお根性で戦って倒したキー坊を見続けた姫次は、

「ボクはもっと強くなるッ」

との決意を立てるのであった。更生も上手くいってるスね。この後に鬼龍が余計な事しなけりゃ
幼少姫次の最後の出番は格闘技大会において、黒田光秀とその弟子の尻…清丸が戦う所で鬼龍との対面。
「恩を仇で返すのがこの世界の掟」という鬼龍の人生哲学を受け、しかもキー坊に預けると偽善者になるので鬼龍が直々に育てるとのキバカツの発言がある。

なおこの後にキバカツをボコったキー坊は、そのまま鬼龍ビルに直行して鬼龍を殺害。まあ生きてたんやけどなブヘヘヘ
鬼龍を殺害したキー坊はNEO坊化して暗躍……あ、あの姫次は誰に修行付けられたんスかね?時系列どうなってるんスかこれ。


そして本編姫次の最後の出番は、色々と整合性がガバい過去回想が終わってから更に経つこと14巻。
ジム・スヌーカが病院から脱走した事で医者から叱られたキバカツをボコボコにして鬼龍の居場所を吐かせた後、龍星を取り返しに行く灘神影流まぬけトリオ(命名・鬼龍)を見送った所っス。

「姫次…これは灘神影流の宮沢一族の問題なんや、それにお前は…」

「わ…わかってるよバースト・ハートって言いたいんだろ、いつ破裂するかわからないって」

「ああ、はっきり言って足手まといになる可能性がある」

なにっチャオズっ。この後の姫次の消息は不明であり、猿空間に入ったと考えられる。
しかし、マネモブ(タフスレの住人の俗称)からは出番あっても酷い目に遭うだけだと考えられていたのでこれは緊急避難だと考えられる。
実際この後の展開(GKドラゴントダー、闇落ち龍星)を見るに出てこない方がマジで良かったので、キー坊は姫次を守護ったと考えられる。


姫次には追記がないのです、追記がないから項目の修正がわからない、追記がないから平然と項目を荒らすのです。

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最終更新:2025年05月12日 15:05