トダー

登録日:2019/12/24 Tue 09:22:22
更新日:2025/04/13 Sun 11:41:29
所要時間:約 7 分で読めます





「米軍の最新最高テクノロジーをもって開発した軍事ロボット」

試作品(プロトタイプ) “トダー”」


トダーとは、世界中で人気の格闘漫画タフ・シリーズに登場するロボット



○概要

最強の兵士として作られた"機械のような人間"ガルシア28号に米軍が差し向けた、"人間のような機械"
外見はどこかレトロ感の漂ういかにもメカメカしい機械。
いかにも量産型の雑魚ロボット…と見せかけて、後述するように凄まじいスペックと戦闘力を誇る。
その格闘漫画にあるまじき強さと活躍ぶりから、「龍継」の中でも特に(良くも悪くも)異彩を放つキャラの1人。

開発者はゴア博士で、第160話で登場した兵器「GKドラゴン」の改良型…との事だが特に共通点は無い。強いて言えば触手型のコードを持っている点か(規格は違うが)。


○スペック

格闘漫画の範疇を超越するトンデモ能力を超えたトンデモスペックを誇り、特に戦闘能力に関しては仮面ライダーの初期フォームあたりとタメを張れる数値が並んでいる。
やっぱ凄いっスね米軍は。

・攻撃力

ファファファ、トダーの軽い蹴り一発でトラックにでも撥ねられたように吹っ飛んでいった」
トダーの手足は三倍まで伸縮可能なんです」

破壊力は3トンを超え、殴られようものなら人体など枯れ木のようにへし折れてしまう。
更に、この威力で手足を三倍まで伸ばすことが可能。

また超音速のパンチをノー・モーションで出せる。MAX状態でと調整をする発言があるため、音速を超えた状態で更に威力や速度調整などもできる様子。
その威力は寸止め状態ですら衝撃波で人間を転ばせるレベル。


・スピード

「バッテリー・コードを外せ」

ギュン

走行速度は時速100キロであり、アップグレードすればさらに速度を上げることが可能となっている。
この速力でもってG28をあっさり追い抜いた。


・耐久力

「トダーは頭部しか残っていなくてもエネルギーがある限り、ありとあらゆる方法で最後の最後まで戦い続ける」

G28が振るう鉄パイプの殴打に対して、逆にパイプの方が折れ曲がってしまう程の尋常でない耐久力を誇る。
また、腕がもげようが下半身を粉砕されようが内部コードを伸ばして自己修復できるなど、極めてタフ。完全にオーバー・テクノロジーだと思うんスけどいいんスかこれ…。
もはやスーパーロボットだ。


・知能

「キーボーデロ」
「ロボットにあだ名で呼ばれるのは変な感じやのォ」
「細カイコトハ気ニスルナ」

AIによる高度な発話機能を備えており、人間と普通に会話ができるレベルで喋る*1
この他にもメカ義足を得た宮沢尊鷹のメカ・ファルコン・キックに切断された腕を見つめるなど、
ロボットながら人間臭い行動がやたら多い。
米軍の技術がオーバー・テクノロジーすぎやしませんかね。
ただしあくまでも人工知能ということなのか、隠し事をするという発想がなく、質問されれば割と重要な秘密でも素直に答えてしまうという弱点があるにはある。


○活躍

初登場は第三部『TOUGH外伝 龍を継ぐ男』第167話「AIの威力」(第14巻収録)。
猿先生の漫画としては珍しく美味しそうな料理を食べ終わったガルシアと優希の前にドラゴンエッグから登場。

「軍事ロボット、トダーは人間サイズであるため一般の兵士が持つ武器や兵器を使えます」
「その腕前はどんな射撃訓練を受けた兵士よりも正確に的を撃ち抜く」
「いずれは車の運転はもちろん戦闘機まで操縦出来るようになる」

この時点で人間キャラの中で最高峰の強さのガルシアとの戦いにおいて、

シュアッ

ドンッ

トダーの前蹴り一発でガルシアを吹っ飛ばし、反撃のガルシアの鉄パイプの殴打にも無傷の上、ボッっとパンチ一発でガルシアの腕をへし折った。
この余りの猿展開っぷりにマネモブ(猿漫画スレの住人)は「な、なんだあっ!」の悲鳴を上げトダーに魅了されてしまった。

しかしこの程度で猿展開が止まるわけがなく、次話において逃走に移ったガルシアに、やたら良いフォームで追いかけるトダー。
ガルシアを完全に圧倒し捕獲完了かと思いきや、倉庫に逃げ込んだガルシアの罠(高空に吊られていた鉄骨落とし)を食らい破壊され……無かった

腕が千切れ下半身が粉砕された状態から内部コードを伸ばし攻撃や移動をしている。
尖った鉄パイプにより頭部を突き刺されるもカメラが壊れた程度でしかなく、ガルシアは完全に終わったかと思いきや…。

「なにっ」「な…なんだあっ」

ショベルカーに乗ってやってきた優希がトダーを破壊した! 副題の龍を継ぐとは、この子の事だと考えられる
米軍からの刺客を退けやっと一息つけたガルシアと優希だが、増援のトダーの群れを前に絶望する事となった

「しかしプロトタイプだったはずのトダーがこれほど量産されているとは思わなかった」
「スマホもナビゲーションも元は軍事兵器として開発されたもの、科学は戦いの中で進化していったんです」
「いずれは人を殺すことよりも人を介護したり救出する機械として転用され量産される」

平和利用のために量産されるトダーに輝かしき未来…。
ガルシア捕獲のために量産された事への説明になってないと思うんスけど

その後GKドラゴンとメ蚊(こちらも米軍製の超小型ドローンで、対象に薬剤を注入することが可能)に敗北し軟禁されているキー坊の元に現れ、なんと唐突に喋りだす
作品初期から居るかのようにキー坊とやたらフランクな会話を繰り広げるトダーにマネモブは『うあああああああ』(PC書き文字)の絶叫を上げたのは言うまでもない。

その後はキー坊とオトンを龍星vsガルシアの試合場所に連れて行き、
悪趣味な見世物に激怒するキー坊に電流を流したりした。
外そうとしたら電流流すとは言ったけど、暴れたら電流流すとは一言も言ってなかったんスけど…。

試合後はガルシアの死体を回収しようとしたが、その扱いに腹を立てたメカ尊鷹に腕を切断されてしまった。
この時の切断された腕を呆然と眺める姿に哀愁を感じますね。


ゴア博士も半ば退場し出番も無くなったかと思いきやエリア52跡地で再登場。
なんとキー坊のスパーリング・パートナーとして超音速パンチを寸止めしていた。
アップ・グレードをしたのか更に機能性がおかしくなったトダーと、それを練習台として使っているキー坊の規格外さが今さらながら再確認された。
手加減をしていたことをキー坊に怒られてド突かれて「アイッ」と痛がったり
キー坊と龍星の対戦を観戦及び録画している最中に「三角絞メガ完全ニ極マッタヤンケ」と胡散臭い関西弁を喋ったり
「お・・・おいトダー お前なんか変な関西弁になってるぞ」「キー坊ニ教ワッタヤンケ」
コミカルで平和な空気が続いたが、基地にリカルドが襲来。
それを察知したトダーはスパーリング中のキー坊達の下から密かに撃退すべく出動する。

「オマエ誰ヤンケ?」

「ココハ私有地ヤンケ」

「出テイケヤンケ」

「シバクヤンケ」

と怒涛の関西弁――否、トダー弁でリカルドに警告。 多くのマネモブの腹筋が幻魔拳で崩壊した。
しかし、リカルドは意に返さず基地の入り口を答えるよう問うが、我等がトダーは「オ前ヲ三角絞メデヤッツケルヤンケ」かわいくかっこ良く宣言。
「ヤッツケルヤンケッ」と果敢に超音速パンチを乱打するが、トダーの情報を事前に入手していたリカルドには全て見切られてカウンターの蹴りを受けてしまう。
だが流石はトダー、強靭な装甲でリカルドの強烈な蹴りを受けてもノーダメージで即座に起き上がる。
――が、リカルドにコートで頭を包まれて視界を奪われ、そのまま瓦礫の山に頭から投げ落とされて突き刺さってしまう。
更に、投げ落とされた場所には不運にも基地の入り口の扉があり、リカルドに見つかってしまい大ピンチに。
しかし、我等がトダーはそれでもキー坊達を護るべく立ち上がったが、弱点である剥き出しの配線を引き千切られ

「ヤンケェッ」

という悲痛な断末魔を上げて機能停止し、完全敗北。
皆のアイドルトダーの凄惨な最期に、多くのマネモブに悲しき過去が刻まれることとなった。
一応、修復可能な程度に止められていた為、修復されたと願いたい。


○余談

トダーが巡回してる米軍のセーフハウスが、東芝工場内のトレスなので一部のマネモブから東芝製ではないかと噂されていたりする。
長岡龍星の特訓シーンにおいて、上半身に柔道着(戸田亜の名前付き)を着るそのあざとさにメロメロになるマネモブが後を絶たなかった。
やっぱ怖いっスね猿先生は。




追記・修正ッテナンダ?

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最終更新:2025年04月13日 11:41

*1 当初は遠隔操作しているオペレーターなのか、トダー自身のAIなのか分からなかったが、悪態を付くキー坊に「糞ッテナンダ?」と聞き返したことから、後者である事が判明した。